女体化ロンのおっぱいを揉みしだくまで死ねない 作:ハッピーエンド大好きクラブ
クィディッチ競技場。グラウンドの周りには何百なんてもんじゃない数の座席が高々とせり上げられている。これは観客が高いところからでも観戦できるよう設計されたものらしい。
グラウンドの両端には15メートルの金の柱が三つ立っていて、先端には輪がついている。
形は金魚すくいの輪っかみたいな感じだ。
時刻は夜七時、俺とハリーはウッドが来る前に各々マクゴナガル先生から頂いた箒にまたがってグラウンド内を飛び回っていた。
俺の乗るハイトリッキーアルファは手紙にもあった通り、かなり操作にクセがある。方向転換しようとしたら必ずブレーキがかかる。それもほんの一瞬だけ。意識しないと気付かない超速急ブレーキだ。
急ブレーキをかけたあとに柄を前方に傾けると約0.2秒ちょいでトップスピードで飛行できる。
急ブレーキと実質な急発進の二つを使いこなせばほぼ直角に左右の方向転換が出来る。
そう。このハイトリッキーアルファは操作にさえ慣れればその名の通り「トリッキー」な動きが出来るのだ。
「おーい、セルシウス、ポッター、降りてこい!」
ウッドとマクゴナガル先生がやって来た。ウッドは大きな木製の木箱を脇に抱えていた。
俺とハリーは急降下してウッドのすぐ隣にピタッと着陸した。
「お見事」
ウッドのやつ、目をキラキラさせやがる。マクゴナガル先生は笑顔で手を叩いていた。
さて、ここからはウッドによるクィディッチのルール説明の時間だ。
両チームは七人。そのうち三人はチェイサー、俺が入るポジションだな。チェイサーはクアッフルと呼ばれるサッカーボールほどの赤い玉を持って、相手ゴールの輪に入れる。
輪に入るたびに十点。両チームにはゴールを守るキーパーがいるため、ただやみくもに投げ込むだけでは点は取れない。
ウッドは木箱を開き、紐に繋がれたクアッフルよりも小さい黒いボールを指差した。
「コイツはブラッジャー。試合には必ず二つ使われる。とにかく危険だ、今から見せてあげよう」
ウッドは腰を屈め、ブラッジャーを一つだけ紐から外した。途端に、黒いボールは空中に飛び上がる。真っ直ぐに俺の顔面めがけて突っ込んできた。
ぶつかる直前で身を翻す。ブラッジャーはそのまま突き抜けて弧を描くように芝生の上を飛行する。
また俺を狙って飛んできた。もう一回躱すと、ブラッジャーの進行方向にウッドが立っていた。ウッドはボールに上から押さえ込むように飛びかかり、地面に押しつけた。
「わかったろう?コイツは箒から叩き落とそうとするんだ。ロケットのようにね」
じたばたするブラッジャーを力ずくで押さえつけてなんとか紐につなぎ直した。
ブラッジャーを敵チームへ打ち返すビーターが二人。グリフィンドールチームのビーターはロンの双子の兄達だ。
最後の一人はシーカー。ハリーの役目は金のスニッチを取ること。
とにかくすばしっこいやつで、大きさも手のひらサイズだから試合だと見つけづらい。
シーカーがスニッチを取ると150点入る。で、試合終了というわけだ。
スニッチを取らない限り試合は終わらず、最長記録は三ヶ月。流石に死ぬわ。
説明は終わり、早速練習が始まった。俺はクアッフルを抱えてグラウンドを全速力で飛び回る。
一回目の投球はウッドに防がれたが、投げた際のクアッフルの軌道とウッドの動きを読めばゴールに入れるのはそう難しくなかった。
俺が投げたクアッフルは全てゴールポストを通り抜けた。ウッドは大喜びで「いいぞ!」と叫んでいた。
三十分したらハリーに交代。ハリーは投げられたゴルフボールをキャッチする練習だ。ボールを軽々と全部キャッチするので、ウッドは眩しいくらいに笑顔だった。
日が暮れてすっかり暗くなった。これ以上の練習は無理なので、今日のトレーニングは終わりとなった。
俺はマクゴナガル先生と一緒に医務室へ。
「初めての練習でウッドから17回も点を取るなんて。貴方は本当に天才です」
両手を組んで「あぁ……今年こそはクィディッチ・カップを」と呟いた。俺はそんなマクゴナガル先生を見て、さり気なく距離を取った。
この人クィディッチのことになるとIQが著しく低下する説ない?
ウッドによるきついトレーニングという名のしごきは毎週3日も続いた。その頃には一ヶ月経ち、俺は医務室という監獄から解放された。
シャバの空気は美味い。時間を気にせず談話室で過ごせるのは良いものだ。
さて、明日は待ちに待った俺達の初試合。ハリーは緊張のせいなのかクィディッチの歴史とルールが細かく書かれた「クィディッチ今昔」という本を何度も読み返していた。
俺は緊張なんてしていない。禁じられた廊下に潜む怪物犬をどのタイミングでしばきに行くか考えていた。ロンに膝枕してもらいながら。
──────────
大広間に広がるこんがり焼けたソーセージの食欲をそそる匂い。
俺は1時間後に控えた試合に備えてバターを塗ったトースト二枚とソーセージ三本にヨーグルトを食べた。
ハリーのやつは緊張が限界に達しているのか食事に手を付けないでいた。
十一時前、更衣室で俺達はクィディッチ用の深紅のローブに着替えた。ウッドの演説を聞き、各々が気合を入れて立ち上がる。
「セルシウス…………怖くないの?」
初めての試合にハリーは怯えた様子だ。俺は「なんにも」と答える。
「こんなもんより怖いものを知ってるからな。お前は知らない方がいいけど」
俺だって怖いものはあるんですよ。牛乳を完飲したあとに何気なく賞味期限を確認したら三日過ぎていたとかね。
時間になり、俺達は更衣室からグラウンドに出た。客席からの大歓声に迎えられて、競技場の中央へ集まる。初試合の相手はスリザリンだ。
審判のマダム・フーチが両チーム全員が箒に跨ったのを確認し、銀の笛を高らかに鳴らした。
試合開始だ。俺は高く高く空中へ舞い上がっていく。クアッフルはスリザリンチームのフリントが持って移動している。俺はフリントに標的を定めて、柄を軽く押しつけた。
ギュンッ!と高速で迫る俺に、フリントが気づく。奴は後方に控える二人目のチェイサーにクアッフルをパスした。
「遅いっ!」
急ブレーキと急発進を活かし、左方向へ直角に移動してフリントが投げたクアッフルをぶん取ってやった。
そのままスリザリンチームのゴール目掛けて駆け抜ける。キーパーが待ち構えていたが、するりと追い越してがら空きのゴールポストにクアッフルを投げ込んだ。
グリフィンドール席からドッと歓声が湧き上がった。早速十点だ、でもこんなしょぼい得点じゃ満足出来ないね。俺はその後も箒を巧みに操り、クアッフルを八回ゴールポストへ投げ入れた。
これでグリフィンドールチームの獲得点は90点。ブラッジャーもやってくるタイミングさえ理解すれば簡単に躱せるし、なんならクアッフルをぶつれば軌道をずらせる。
それに最高のシーカー、ハリーがいるんだ。
この試合、もう勝ったも同ぜ──────
嫌な視線を感じ、俺は思わず観客席の方へ顔を向けた。先生達が座っている専用の観客席にクィレルがいた。俺を憎しみの込もった表情で睨みつけている。
「何を…………うぉっ、あ、まマジか!」
突然俺のハイトリッキーアルファが暴れ出した。俺を振り落とそうとするようにあっちこっちに飛び出してはぐるっと宙返りする。
「クソッ……!おいハイトリッキー、落ち着けよ!」
俺の声かけに対してハイトリッキーアルファからの返事はない。とにかく俺を落とそうと必死に暴れやがる。
コレはクィレルの仕業だ。原作ではハリーの箒に呪いをかけて殺そうとしたけど、どうやらターゲットを俺に変更したみたいだ。
あのターバン野郎、よくも新品のハイトリッキーアルファに呪いをかけたな。
「セルシウス!危ないっ!」
ハリーの声だ。ブラッジャーが俺の方へ飛んできたことを知らせてくれた。けれど、もう遅かった。
「ぅ──────────かはっ」
黒いボールは俺の脇腹にめり込んでいた。骨がへし折れる音が耳の奥から3回連続で聞こえた。
俺はそのままブラッジャーの勢いに押され、箒から吹っ飛んだ。
全てがスローモーションに視えた。俺自身が落下するのも、周りの音さえもゆっくりになっていく。この高さだと確実に死ぬな。
観客席に座るクィレルがほくそ笑んでいた。そうか、俺を殺したあとハリーの箒にも呪いをかけるつもりだな。
だがクィレル、それは出来ないぜ。お前は俺が転生者だってことを知らないんだからな。
──────
俺はクィレルが頭に巻いているターバンに視線を向けて
クィレルは慌ててターバンを手で押さえ、観客席から立ち上がってその場から離れていった。
俺は落下しながら杖を抜き取り、静止したままのハイトリッキーアルファへ
箒はすぐさま俺の手元へ飛んできた。闇の呪いは解けている。
これならいけるぞ!俺は箒に跨り柄を思いっきり持ち上げて地面スレスレで急上昇した。
「ガハッ……ごぁ、ゔぇぁ」
呼吸がままならない。ブラッジャーがぶち当たった脇腹が灼けるように熱い。咳と一緒にねっとりした血を吐き出した。
「おいセルシウス!大丈夫か、やれるか!?」
ジョージが近くまでやって来て声をかけてくれた。俺は血を拭い、笑顔を見せる。
「余裕だね!クアッフルを獲りに行ってくるわ!」
酸素をいっぱい吸い込む。そんな時だ、ハリーが急降下を始めた。地面に着陸し、口元を手で押さえている。四つん這いになって、苦しそうに何かを吐き出そうとしていた。
ハリーの手のひらに何かが吐き出された。それはなんと、金のスニッチだった。
「スニッチを取ったぞ!」
頭上高くスニッチを振りかざし、ハリーが叫んだ。
グリフィンドール240点。スリザリン20点。圧倒的な差を見せて俺達の勝利に終わった。
ここでちょっとだけ登場人物をご紹介します
セルシウス・ジークハルト
ジークハルト家の中で最も魔法の才に溢れた少年。セルシウスの才能をギャラハッドは妬んでいた。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人よりも背が低い。
誰よりも勇敢で、何よりも友を大切にする高潔な精神を持つ。
悲劇はセルシウスを抱き締めて離さない。
得意呪文はディフィンド。修行しすぎてジェネリック宿儺になりかけている。
次に得意なのは失神呪文。自分にかけすぎて威力がおかしいことになっている。
以上です!皆さん沢山の感想ありがとうございます!少しずつですが返信しているので、今後とも感想を送ってくださると嬉しいです!