本領発揮です。
彩葉さんの暴走から逃げるように深夜なのに少女と元気に暴れ回った後、死んだように眠ってしまった、寝た記憶が無い。意識が少しずつ覚醒すると同時に鳥の鳴き声が聞こえてくる、カーテンの隙間からピンポイントで僕の目を射抜いた、とても眩しい。まだ寝ていたいと思い寝返りを打とうとしたが、身体が動かなかった、それに重さを感じた、主に背中全体と右腕に。目を薄っすら開けると、目の前にはなんと言うことでしょう。夜に馬鹿みたいに一緒に、はしゃいだ少女が居るではないですか、右腕をガッチリ抱き枕のようにして、それはもう幸せな表情で寝ている。背中に張り付いているのは彩葉さんだな、これは....足も絡めてきてるし、何より首筋に彩葉さんの吐息がかかっているのだ....なんだこれ。
「....起きなきゃ」
目を覚ましたのなら仕方がない、起きるしかないのだ。まずは、少女から優しく起こさないように腕を外した。
「....あ、やだぁ...っ」
寝言なんだよな、これ。幸せな顔から今にも泣きだしそうな顔になってしまった。とりあえず身体を起こし、彩葉さんも起こさないようにそっとすり抜けて2人が寝ている敷布団から抜け出した。
「....どっかに行かないでっ....私を置いていかないでよぉ....!!」
え、なんかすっごい罪悪感が半端ないんだが?まぁ今日は学校だし一旦、お家に帰って制服を取りに帰らなきゃ、二時間ぐらい余裕があるし、鞄とか準備したらちゃんと戻ってこよう、後が怖いし。
「やだっ...やだよぉっ...!!」
「っ...う、あっ...ぁあ!!」
.....もしかして魘されてます!?!?だ、大丈夫かっ!?怖い夢でも見てるのかなぁ....咄嗟に今着ているパーカーを脱いで、彩葉さんと少女にかけてあげた。これが意味があるのか分からないが....やらないよりはマシかなと本能的に感じた。
「ぁ...湊...っ」
「いた...ここにっ...いるの?」
そのまま吸い込まれるように2人はパーカーを仲良く抱きしめていた、魘されていたのが嘘のように規則正しい寝息に戻った。
「....僕のパーカーすげぇ...」
そのまま、2人に背を向けて三日ぶりに自分の家に帰ったのであった。一時間三十分ぐらい経ったあとに再び彩葉さんの家に戻ることにした、三日ぶりだというのに帰った家は特に何も感じることは無かった、一人暮らしなんだしそんなものだった。無言で準備を済ましてグダグダしているうちに外に出て、彩葉さんの家に到着した。流石に起きているだろう、あの優等生だ遅刻は許されない。そのまま、ガチャっとドアノブを回すと制服姿の彩葉さんが見えたあと、手を引っ張られ、そのまま部屋に呑み込まれた。
「....えっと、ただいま?」
「っ、ふざけないで」
「えっ、なにが...?」
「なんで、離れたの」
「いや、離れてないよ?てか学校だし制服ないと登校できないし困っちゃう」
「起こしてくれれば良かったじゃんっ...!!」
「いや、起こせんわ、制服を取りに帰るだけで起こす訳にはいかんでしょ?」
「居なくなったと思った、私を置いて....!何処かに行っちゃったんだと思って....!わ、私っ....!このパーカーがなかったら、私....私っ....!!!」
ちょっと待ってくれ、そんなに泣かせるとは思っていなかった。マズイ、ど、どうしよう。僕が困っていると目がドス黒くなってしまっている少女がいた。背筋がビクビクと鳥肌が止まらなかった。恐怖だ。
「湊....」
「....は、はい」
「私、怒ってるから」
「え、え....?どうして?」
「彩葉を悲しませたことと、"私たち"の前から居なくなったこと」
「ちょっと待って!?たった、一時間三十分ぐらいだよ....?」
それを聞いた少女はギリッと顔を歪ませた。
「なに言ってるの....?たった....一時間三十分...?なに、たったって!!ふざけないでよ!!言ったよね!湊....!!『ハッピーエンドに行くために頑張る』って....!」
「いや、確かに言ったけどさぁ!?!?」
「じゃあなんで、離れたりしたの!?彩葉の状態見た!?本当に辛そうだったんだよ!?そんなの、ハッピーエンドじゃないじゃん....!お願いだから"彩葉と私"から離れないでっ!!」
「........」
何も言葉に出来なかった。どうすれば良かったんだろうか、今の僕にはどうしても考えても分からなかった。
流石にタグは追加しました....他に追加した方がいいやつがあれば教えてください!
面白かったですかー?
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面白そう!続き楽しみ!
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面白くないー!好かなかった