放課後、校庭。
俺たち五人が校門へ向かう頃には、春の日はもう校舎の向こうへ傾きかけていた。
授業初日ということもあって、授業らしい授業はほとんどなかった。
代わりに施設案内や履修説明、各種手続きが続き、そこへ昼休みの一件まで加わったせいで、頭の中には授業内容より細かな情報の方がよほど多く詰め込まれている。
「やっと終わったー……」
エリカが歩きながら両腕を頭上へ伸ばした。背筋が鳴ったらしく、途中で「あ゛ー」と妙な声まで漏れる。
「まだ一日目だぞ」
レオが笑う。
「だから疲れたんじゃない。初日って思ったより緊張したんだなって」
「それは分かるけどな」
そんな二人のやり取りを、美月が何も言わずに穏やかな表情で眺めている。
ミーシャだけは普段と変わらなかったが、下校時は人も多い。歩きながらも、ときおり顔が左右へ動いている。
もっとも、注意が別のところへ向いていても、歩調だけはきっちり俺たちに合わせている。建物の位置関係は問題なく把握しているらしい。
校門が見え始めたところで、前方から声が飛んできた。
「お兄様」
当然、深雪だった。待っていてくれたのだろう。
隣には昼食時に深雪が向かった女子生徒が二人いる。一人は柔らかな栗色の髪をした少女で、もう一人は、短く整えた髪がよく似合っていた。
俺を見つけた深雪の目元がわずかに緩む。そのままこちらまで歩いてくると、半歩後ろについてきた二人を振り返った。
「お兄様。ご紹介しますね。こちら、光井ほのかさんと北山雫さんです。今日、お友達になったんです」
栗色の髪の少女――ほのかが、少し勢いよく頭を下げる。
「光井ほのかです。よろしくお願いします」
俺を見てから声を出す。その声は、なぜかわずかに上ずっていた。
続いて雫が、小さく会釈する。
「北山雫。よろしく」
こちらは対照的で、表情も声もほとんど揺れない。
全員の紹介が終わるのを待ってから、深雪が俺へ顔を向けた。
「お兄様。一緒に帰りましょう」
「そうだな」
そう答えた直後、横から妙な視線を感じた。
エリカは、まず俺と深雪を見比べ、それからレオ、美月、ミーシャへ順番に目を向ける。
三人ともそれぞれ微妙な顔をしており、その時点で嫌な予感はした。
「じゃ、うちら四人、ちょっと寄るとこあるから」
エリカが言った。早い、判断があまりにも早すぎる。
「達也のことよろしくね、深雪」
「え? そ、そんな……お兄様のこれからのことを任せるなんて……」
何か取り違えているぞ、深雪。
レオもそこで何かを察したらしく、急に大きく頷く。
「おう。そうだった。俺ら用事あったわ」
今決めたのがバレバレだが、美月まで慌てて話を合わせてきた。
「そ、そうですね。では司波君は、深雪さんと……」
そこまで言ったところで恥ずかしくなったのか、語尾だけが急速に小さくなっていった。
ミーシャはそんな三人を眺めたあと、ほのかの方へ顔を向けた。
実際に視線が合っているわけではないが、それでも意図は伝わったらしい。
ほのかは一度瞬きをして、それから小さく笑った。
「じゃあ、私もここで失礼しますね」
「ほのか?」
深雪の声が一段高くなる。
ほのかは答えず、隣の雫を見る。即座に雫は結論を明言した。
「なるほど」
「雫?」
「兄妹水入らずにする、ということ」
深雪の顔が一気に耳まで赤くなった。
「し、雫!?」
「違った?」
「そ、そういう問題ではなくて……!」
俺は隣の深雪を見る。
「どうした?」
「な、何でもありません!」
声が裏返っていた。
少なくとも、何でもない人間の反応には見えない。
とはいえ、エリカたちが気を利かせようとしていることくらいは俺にも分かるし、深雪も本気で嫌がっている様子ではなかった。
わずかに端が上がる口元を隠しながら、目尻を下げ、視線だけを落ち着きなく泳がせている。
そうだな、深雪と歩きながら、今日一日の出来事を話すのも悪くない。そういう下校時間もあってよいだろう。
その時、ほのかたちが歩き出すより早く、後方から複数の足音が重なって聞こえた。
一人や二人ではない。
振り返ると、八人ほどの生徒がこちらへ向かって歩いてくるところだった。全員、一科生の制服を着ている。
先頭にいるのは見覚えのある顔――森崎で、その後ろには昼の食堂で一緒にいた生徒も何人か混じっていた。
隣でレオの足が止まった。エリカも伸ばしかけていた腕を下ろしている。
深雪のクラスメイト二人も、その場を離れようとしたところで足を止めた。
さっきまでの弛緩した空気が、それだけで音もなく引いていった。
森崎は俺たちの手前まで来ると、こちらではなく、まっすぐ深雪を見た。
「司波さん。一緒に帰りませんか。少し聞きたいこともあるんですよ」
言葉だけなら、ただの誘いだ。
だが、八人が連れ立って現れ、深雪を取り囲むようにして告げれば、その意味はまるで違って聞こえる。
深雪は笑顔を崩さなかった。
「申し訳ありません。今日は兄と帰る約束をしておりますので」
声は柔らかい。しかし曖昧さはなく、それ以上話を続ける余地も残していなかった。
森崎の目が一瞬だけミーシャの方へ滑り、すぐに逸れた。昼の件を忘れてはいないのだろう。
その居心地の悪さを誤魔化そうとするかのように、俺に対して隠そうともしないほど露骨な敵意を向けている。
「でも、せっかく同じクラスなんです。これからのこともありますし」
深雪が何か答えるより先に、美月が普段よりずっとよく通る声で応えた。
「どうして二人の仲を裂こうとするんですか?」
数秒、誰も口を開かなかった。俺も美月を見る。
「……裂く?」
そこまでの話だっただろうか、俺は以前から少し気になっていた。
二人きり。水入らず。仲を裂く。
どうも周囲と俺との間で、俺と深雪の関係についての認識が微妙に噛み合っていない。
単なる兄妹に対して使うには妙な言葉が何度も出てくるのだが、だからといって、どこが違うのかをわざわざ確認するほどのこととも思えず、今まで流していた。
「み、美月は何を勘違いしているのでしょうか」
深雪の声が不自然なほど速かった。俺はそちらへ向き直る。
「深雪」
「は、はい」
「なぜお前が慌てる?」
「え?」
完全に動きが止まった。
「あ、慌ててなんていませんよ?」
「そして、なぜ疑問形?」
今度は返事そのものがなくなった。ますます分からない。
そのやり取りを見ていた森崎の口元が、不快そうに歪んだ。
「これは1―Aの問題だ」
さっきまでの取り繕った声ではなかった。
「ウィードごときがブルームに指図するなよ。おとなしく隅で縮こまってろ」
レオの顎がわずかに上がり、エリカの目から笑いが消える。昼間に続いて、今度もはっきりと侮蔑を言葉にした。
俺が口を開くより先に、すぐ横で小さな声がした。
「シャシュティ」
ミーシャだった。深雪が空中の一点を見つめる。
「……猫さん?」
場に似合わない言葉だった。俺も反射的に上を見る。
ミーシャから九メートルほど離れた空中。俺たちから見れば正面だが、森崎たちにとってはほとんど頭上に近い位置に、猫がいた。
――三毛猫。
しかもかなり太っていて、そして、その背中からは蝙蝠のような翼が生えていた。
「……ふむ」
――声まで出した。
猫はゆっくりと首を巡らせ、森崎たちを見つけると、翼を二、三度羽ばたかせて飛び立った。
そのまま俺たちの頭上を越えて森崎たちの背後へ回り込み、二十メートル弱離れたところで旋回を始める。
元凶のミーシャに目を向けると、顔の動きが完全に止まっていた。
視線は眼鏡型CADの正面から明らかに外れた方向へ向けられている。
いや、あれを「見ている」と表現していいのかどうかも分からない。
その状態のまま、ミーシャはゆっくりと立ち位置をずらしていた。ちょうど一科生八人全員が、視覚補助CADの範囲に収まるように。
移動後、ミーシャの顔が元の位置へ戻った。
両手がゆっくりと持ち上がり、指先が空中に何らかの形を描き始める。
古式魔法の補助動作にも見えたが、俺の知識にある形式のどれとも一致しない。
「地の底に眠るものよ。水の淀みに潜むものよ」
声は低く、近くにいる俺と深雪でなければ聞き取れない程度だった。
「土と水との境に生まれ、形なき泥より形を得たる、小さき異界の眷属よ」
朝に見た《メンディング》と同じぐらい長い詠唱だった。
そして、その間にも当然ながら森崎たちとの話は続いている。
「同じ新入生じゃないですか!
あなたたちブルームが、今の時点で一体どれだけ優れているというんですか?」
決して大声ではなかったが美月の声は校庭に響いた。
美月の主張は校内のルールに則った正当なものだ。だが同時に、もう一つの暗黙のルールを正面から否定するものだ。
挑発と受け取った森崎の眉が跳ねた。
「どれだけ優れてるか、知りたいのか?」
レオが一歩前へ出る。靴底が地面を擦った。
「面白え。だったら教えてもらおうじゃねえか」
「いいだろ。教えてやるよ」
下校時の今、生徒たちは預けていたCADを受け取り、携帯している。状況が悪い。
横では、まだミーシャの詠唱が続いていた。
「我が声を聞け。我が息を知れ。我が足もとに広がる大地と、天より落ち、地を濡らす水との契りにより――」
詠唱を前提とする魔法だとしても、この場で使うにはあまりにも発動までが遅すぎる。
レオと森崎の距離がさらに縮まる。
俺は、魔法が発動した場合に備え、即座に止められるよう準備を整えた。
その瞬間、森崎の右手が制服の内側へ滑った――CAD。
「これが実力の差ってやつだ!」
起動式が展開される。
「お兄様!」
深雪の声が飛ぶ。
俺は術式解体へ意識を切り替――その直後、甲高い金属音が辺りに響いた。
森崎の手からCADが消えていた。
回転しながら宙を飛び、数メートル先の地面へ落ちる。
伸縮式警棒を振り抜いたエリカが、その場に立っていた。
――鋭い一閃。流石は『千葉』のエリカといったところか。
「この距離ならさ、魔法より体動かしたほうが速いのよね」
警棒を肩に乗せるエリカに対し、レオが抗議の視線を向ける。
「お前、今俺の手まで弾こうとしただろ」
「おほほほ」
「笑って誤魔化すな!」
ひとまず危険は一つ潰れた。
しかし森崎の後ろにいた一科生たちは、それを合図にしたように一斉にCADへ手を伸ばした。
複数のサイオンが動き、空気の中に魔法発動の兆候が重なっていく。
そんな中でも、ミーシャだけはまるで別の時間の中にいるように詠唱を続けていた。
「乾ける土よ、湿りを得よ。澄める水よ、濁りを抱け。土は水を呑み、水は土を崩し、混じり、沈み、淀みて――泥となれ」
別方向からもサイオンの動きを感じる――光井ほのかだ。
構成は光波振動系。おそらく光量を一気に増大させ、一科生の視界を奪うつもりなのだろう。
「お兄様」
俺を見ている深雪の眉が寄っている。俺が力を使うかどうかを気にしているらしい。
「心配ない。やるなら最小限で済ます」
深雪にだけ聞こえる程度の声で答えた。
その間にもミーシャの指は動き続け、やがて詠唱の調子が変わった。
「マッド・メフィット。泥の悪戯者どもよ。遠き元素界の沼より、我が呼び声に応えよ!」
詠唱が切れた瞬間に「ぼこん」と一科生と二科生の間の空中から泥が噴き出した。
一つではない、二つ、三つと、ほとんど間を置かずに増えていく――その数八つ。
泥の塊が地面から離れたと、最初は、そう見えた。
しかしよく見れば違う、手がある。足がある。頭もある。
五十センチほどの小さな身体に尖った耳。鼻と顎は前へ突き出し、口元には見るからに性格の悪そうな笑みが浮かんでいる。
背中から薄い翼を広げ、バサバサと音を立てながら八体が空中へ浮かび上がった。
それぞれが別々の方向を見る。互いにぶつからない。迷う様子もない。
「メフィットに命ずる。CADを封じよ。ただし、その身に傷一つ負わせてはならぬ」
厳粛な口調で、ミーシャが命じた瞬間、八体が一斉に動いた。
飛ばされたCADへ手を伸ばす森崎の腕に一体。その背後の男子に一体。さらに後ろにいた生徒たちにも、それぞれ精霊が向かっていく。
それぞれが違う相手を選び、CADを持った手へ飛びつくと、手首を押さえ、指を掴んで動きを封じる。
そのメフィットというもの自体に、そこまで強い力はないらしい。
だが、不意を突かれたことで、全員のCADの操作は完全に止まっていた。
「うわっ!?」
「なんだこれ!」
「い、いや! 気持ち悪い!」
泥の身体が制服に直接触れているが、汚れていない。泥水一滴、染みすらついていない。
当然、起動式も、魔法式も、事象改変の痕跡も確認できない。
それなのに目の前には八体の何かが存在していて、しかも個別に動いている。
ほのかもあまりの事態に、光魔法を中断していた。
「な、なんだよ、これ……」
「魔法……なのか?」
「でも、こんな魔法聞いたことない」
「あ、でも、よく見ると可愛いかも」
ミーシャは彼らの混乱を気にした様子もなく、森崎の正面まで歩いた。
森崎の手には一体のメフィットがぶら下がり、両腕でしっかりと手首を抱え込んでいる。
「森崎君」
「な、なんだよ」
「昼間の質問について回答するっス」
森崎の眉間から、困惑とともに力が抜けた。
「……は?」
ほんの数分前まで殴り合いになりかけていた場の空気など存在しなかったかのような口調だった。
「自分、生まれながらの全盲っス」
森崎の口が半端に開いたまま止まる。
「確かに不便だったっスよ。点字の勉強資料って、思ったより種類少ないっス。専門度上がると、もっと減るっス」
ミーシャは眼鏡の位置を指で直した。
「マブダチできてからは、マブダチの視界を借りられるようになったっスけど」
視界を借りるマブダチ、おそらくさっきの猫のことだろう。
「毎回、そっちへ意識向けないといけないんで。文字追いながら使うには、かなり効率悪かったっス。でも一年前に、こっちが出たっス」
眼鏡型CADのフレームを、こつ、と叩く。
「普通の勉強資料、読めるようになったっス。
ほかの人と同じ量を、同じ速度とはいかないっスけど、まあ以前よりずっと楽になったっスね。
それで勉強できる範囲も増えて。なんとかここ入れたっス」
最後に、口元がほんの少しだけ緩んだ。
森崎がようやく声を出す。
「……つまり?」
ミーシャは首を傾げる。
「今は限定的だけど、目が見えるってことっス」
森崎は沈黙した。
いや森崎だけではない、周囲の全員が、返す言葉を失っている。
ほんの少し前まで魔法を撃ち合う寸前だったというのに、ミーシャは視覚補助CADの使用感を説明して、そのまま話を終えてしまった。
一科生たちはメフィットを振り払うことさえ忘れ、誰もがミーシャに目を奪われていた。
レオが鼻から長く息を吐き、エリカの肩からもわずかに力が抜ける。張り詰めていたものが、何とも妙な形でほどけていった。
そのエリカが、小型生物を指差した。
「ねえ」
「はいっス」
「これ、ミーシャがやったの?」
「ウィっス」
隠す気もない、即答だった。
「《カンジャー・マイナー・エレメンタルズ》っス。呼び出したのはマッド・メフィットっス」
レオが近くの一体を眺める。
メフィットは視線に気づいたのか、べ、と舌を出した。
「マッドつまり泥か……そのまんまの名前だな」
それは同感だったが、俺の意識は、もう名称にはなかった。
魔法式が見えないという点はいったん保留する。幻想術とはそういうものだと、仮にそう置いてしまえばいい。
問題は、目の前で起きている現象そのものだった。
俺は森崎の手首にしがみついている一体を見る。
これを魔法で再現するとしたら、まず何が必要になる。
泥そのものを用意するだけなら、そう難しくはない。土と水さえあれば作れるし、周囲にあるものを利用することもできる。
だが、こいつらは明らかに何もないところから湧いて出たように見えた。
そして問題は、もちろん材料だけではない。
八体を同時に飛行させ、姿勢を維持し、互いに衝突させず、それぞれ別の対象を識別させる。
誰がCADを持っているかを見分け、手首と指を区別して掴み、しかも怪我をさせない程度に力を調節しながら、制服には泥一つ付着させない。
そして、音声認識形式で八体を同時操作させ――いや、そこが違う。
俺の視線の先で、メフィットが森崎の指を掴み直した。
最初の位置からわずかにずれたので、より押さえやすい場所へ自分で持ち替えた。
少なくとも、八体すべての四肢をミーシャが逐一操作しているようには見えない。
仮に、一体ごとの位置や指先の動き、表情まで外部から制御しているのだとしたら、その処理量は常識的な多変数演算の域をはるかに超える。
頭の中で、現代魔法として魔法式を組み立ててみる。
飛行制御。泥の形状維持。対象への追従。個体ごとに異なる動作と、刻々と変化する状況への対応。
考えるほどに、必要な魔法式は際限なく膨れ上がっていく。
いや、そもそも現代魔法の理論で再現できるのか?
そこで、ふと引っかかった。
そもそも、八体を「制御されている物体」と考えること自体が不自然なのではないか。
よく見れば、動きには一体ごとに癖があり、反応にも違いがある。
まるで、それぞれが独立した存在であるかのように振る舞っていた。
口元が、勝手に動いた。
「興味深い」
「お兄様?」
深雪の声で我に返った。
すぐ横から、こちらの顔を覗き込んでいる。
「何でもない」
「ですが今、少し――」
その先を、よく通る声が遮った。
「そこまで!」
全員が振り向くと、校舎のほうから女子生徒が二人、こちらへ歩いてくる。
一人は七草真由美生徒会長。
隣には腕章をつけた上級生がいる。状況からして、風紀委員長だろう。
周囲にいた生徒たちが一斉に口を閉ざした。
レオが半歩下がり、エリカもいつの間にか警棒を畳んでいる。
そしてミーシャは、八体のメフィットを一体ずつ順番に見回したあと、自分の両手へ首を向け、それからもう一度メフィットたちを見た。
「……これ」
小さく呟く。
「自分の分、説明するの一番大変そうっスかね?」
「今更か」
ミーシャの肩が、目に見えて落ちる。
【第8話:D&D使用呪文説明】
小型エレメンタル召喚(Conjure Minor Elementals)
レベル:4レベル
発動時間:1分
射程:90フィート(約27m)
構成要素:音声(V)、動作(S)
持続時間:精神集中、最大1時間
系統:召喚術
攻撃/セーヴ:なし
効果:クリーチャーの召喚
君は射程内にある、自分から見える何ものにも占められていない空間に、エレメンタルたちを召喚する。
君は以下の選択肢から1つを選び、召喚するエレメンタルの数と脅威度を決定する。
- 脅威度2以下のエレメンタル1体
- 脅威度1以下のエレメンタル2体
- 脅威度1/2以下のエレメンタル4体
- 脅威度1/4以下のエレメンタル8体
この呪文によって召喚されたエレメンタルは、ヒット・ポイントが0になった時点、または呪文が終了した時点で消滅する。
召喚されたクリーチャーたちは、君および君の仲間に対して友好的である。
召喚されたクリーチャーたちは1つのグループとしてイニシアチブをロールし、独立したターンを持つ。
彼らは君が口頭で与えた命令に従う。命令を与えるために君がアクションを消費する必要はない。
君が命令を与えなかった場合、彼らは敵対的なクリーチャーから自分の身を守るが、それ以外の行動は一切行わない。
召喚されたクリーチャーのデータはGMが管理する。
高レベルでの発動
この呪文を特定の高レベル呪文スロットを使用して発動した場合、上記の召喚の選択肢から1つを選び、召喚されるクリーチャーの数が以下のように増加する。
使用する呪文スロット:召喚数
4~5レベル:通常の数
6~7レベル:2倍
8~9レベル:3倍
例えば、8レベルの呪文スロットで発動した場合、脅威度1/4以下のエレメンタルを最大24体召喚できる。
※ 本来は召喚されるエレメンタルはGMが選ぶが、本小説ではマッドメフィットを指定して召喚できるものとする。