X784年。
フィオーレ王国、楽園の塔。
――ドゴォォォォン!!
凄まじい轟音が響き渡った。
巨大な魔力を纏った拳が、ジェラール・フェルナンデスを吹き飛ばす。
「うおおおおおおおっ!!」
ナツ・ドラグニルの咆哮。
エーテリオンの魔力を取り込んだ彼の一撃が、ついにジェラールを打ち倒した。
「……ぐっ……!」
ジェラールの身体が地面を転がる。
そして、そのまま動かなくなった。
「……はぁ……はぁ……!」
ナツも膝をつく。
全身は傷だらけ。
激闘の末、ようやく掴んだ勝利だった。
「……ナツ……!」
エルザ・スカーレットが駆け寄る。
「大丈夫か!?」
「……へへっ」
ナツは、疲れ切った顔で笑った。
「……勝ったぜ……エルザ……」
「……ああ!」
エルザの瞳に涙が浮かぶ。
「ありがとう……ナツ……!」
長い間、自分を縛り続けてきた過去。
その象徴ともいえる男が、ついに倒れた。
これで、すべてが終わる。
――そう思った、そのときだった。
――ふわり。
「……ん?」
エルザが顔を上げた。
目の前の空間が、突然歪み始めたのだ。
淡い黄金色の魔法陣。
そこから、二人の少女が姿を現す。
「……あら?」
「ここが落下地点でしょうか?」
金髪の少女と、黒髪の少女。
どちらも、見覚えのある顔だった。
「…………」
エルザが固まる。
「……イリス……さん?」
「まあ!」
黒髪の少女が、ぱっと顔を輝かせた。
「エルザさん!」
「エルザではありませんか!」
隣の金髪の少女も嬉しそうに笑った。
「こんばんは!」
「……メイビスさん……?」
エルザは、二人を交互に見つめた。
妖精の尻尾の初代マスター。
そして、ギルド創設者の一人。
その二人が、突然現れた。
それだけでも驚くべきことなのだが。
「…………」
エルザの視線が、ゆっくりと下がる。
淡い青色のパジャマ。
柔らかなクリーム色のパジャマ。
胸元には、小さなリボン。
どう見ても、寝間着だった。
「…………」
「……エルザさん?」
イリスが首を傾げる。
「どうかしました?」
「……なぜ」
「はい?」
「なぜ、パジャマなのですか!?」
エルザの叫びが、塔の内部に響き渡った。
「……ああ!」
イリスが、自分の服装を見下ろす。
「これから寝るところだったんですよ」
「はい!」
メイビスも元気よく頷いた。
「今日は旅行中なんです!」
「りょ、旅行……!?」
「とっても美味しいディナーでした!」
「それに、スイーツも素敵でしたね」
「はい! 最高でした!」
「…………」
エルザは、しばらく言葉を失った。
「……いや、そうではなく……」
そのとき。
「……お?」
地面に座り込んでいたナツが、顔を上げた。
「イリスじゃねえか!」
「まあ、ナツさん!」
イリスが微笑む。
「こんばんは。ずいぶん大変そうですね」
「へへっ! ちょっと強え奴と戦ってたんだ!」
「そうだったんですね」
イリスは、倒れているジェラールへ視線を向けた。
「……なるほど」
そして、再びナツを見る。
「お疲れ様でした。頑張りましたね」
「おう!」
ナツは満足そうに笑った。
その様子を見て、エルザは額を押さえた。
「……どうして、こんなに普通に会話できるんだ……」
◇
「……ところで」
メイビスが、周囲を見回した。
「ここ、ずいぶん変わった構造をしていますね」
塔の内部には、膨大な魔力が満ちていた。
壁も床も、異様な輝きを放っている。
「……エーテリオンの魔力……?」
メイビスの瞳が細められた。
「なるほど……」
彼女は床に手を当てる。
淡い魔法陣が広がり、塔の内部構造が魔力の線となって浮かび上がった。
「……これは」
「どうしました、メイビス?」
イリスが尋ねる。
「この塔、エーテリオンの魔力を吸収しています」
「……まあ」
イリスも周囲を見渡した。
金色の瞳には、塔の内部を流れる膨大な魔力がはっきりと映っている。
「本当ですね。ずいぶん無理な魔力の循環をしています」
「はい。それに……」
メイビスは、少しだけ表情を引き締めた。
「この術式、ただの魔力貯蔵施設ではありません」
「……?」
エルザが顔を上げる。
「メイビスさん……?」
「何かを復活させるための術式ですね」
「……!」
エルザの表情が変わった。
「……ゼレフを……」
「……え?」
メイビスが振り返る。
「今、なんと?」
「ジェラールは……この塔を使って、黒魔導士ゼレフを復活させようとしていたんです」
「…………」
「…………」
イリスとメイビスは、顔を見合わせた。
数秒の沈黙。
「……メイビス」
「……はい」
「ゼレフさん、亡くなっていましたっけ?」
「……いえ?」
メイビスが首を傾げる。
「少なくとも、私たちが最後に会ったときは元気でしたよね?」
「そうですね」
「…………」
エルザが固まった。
「……え?」
「……ああ、いえ」
イリスが微笑む。
「少し、昔の知り合いを思い出しまして」
「む、昔の知り合い……?」
「ふふっ。その話は、また今度にしましょう」
メイビスも頷いた。
「それより、今はこの塔ですね」
その瞬間。
――ゴゴゴゴゴ……!!
塔全体が、大きく揺れ始めた。
「……っ!?」
エルザが身構える。
「何だ!?」
「……あら」
メイビスが、魔力の流れを見つめた。
「どうやら、内部の魔力が不安定になっているようです」
壁に亀裂が走る。
床から、激しい魔力の光が噴き出した。
エーテリオンによって蓄積された膨大な魔力。
その制御が失われようとしていた。
「まずい……!」
エルザが叫ぶ。
「このままでは、塔が崩壊する!」
「……そうですね」
イリスは、穏やかに頷いた。
「では、先に皆さんを避難させましょうか」
「……え?」
「メイビス、お願いできますか?」
「もちろんです!」
メイビスが、にっこり笑った。
「任せてください!」
◇
楽園の塔。
各所では、崩壊の兆候に気づいた者たちが慌ただしく動いていた。
「おい! 何だ、この揺れは!?」
「塔が崩れるぞ!!」
そんな彼らの足元に、次々と黄金色の魔法陣が浮かび上がる。
「……ん?」
次の瞬間。
――ふわり。
人々の姿が消えた。
そして。
楽園の塔から離れた、安全な海岸。
「うわあああっ!?」
「な、何だ!?」
突然現れた人々が、次々と砂浜へ降り立った。
「……ここは!?」
「さっきまで塔の中に……!」
その中には、ルーシィやグレイたちの姿もあった。
「……え?」
ルーシィが周囲を見回す。
「ちょっと!? 何が起きたの!?」
「……空間転移か?」
グレイが呟く。
そして。
――ふわり。
最後に、エルザ、ナツ、ジェラールを連れたイリスとメイビスが現れた。
「はい! これで全員ですね!」
メイビスが、満足そうに手を叩く。
「……メイビスさん!?」
ルーシィが目を見開いた。
「イリスさんまで!?」
「こんばんは、ルーシィさん」
「こんばんはー!」
「…………」
ルーシィの視線が、二人の服装へ向かった。
「…………」
「……ルーシィさん?」
「……なんでパジャマなの!?」
「……またですか」
イリスが、くすりと笑った。
「旅行中だったんですよ」
「旅行!?」
「はい!」
メイビスが嬉しそうに頷く。
「今日は素敵なホテルに泊まっているんです!」
「……意味が分からないんだけど!?」
その隣で、グレイが呆然と呟いた。
「……こいつら、どっから来たんだ……」
「ふふっ」
イリスは微笑む。
「少し、夜空に気になるものが見えまして」
「……夜空?」
「エーテリオンです」
「…………」
グレイは黙り込んだ。
「……それで、見に来たのか?」
「はい」
「……パジャマで?」
「はい」
「…………」
グレイは、深いため息をついた。
「……もう何も言わねえ」
◇
安全な海岸。
気を失ったジェラールは、メイビスの空間魔法によって隔離されていた。
エルザは、その姿を静かに見つめていた。
「……イリスさん」
「はい?」
「……ありがとうございます」
「ふふっ。まだ何も終わっていませんよ?」
イリスが、海の向こうを見つめる。
そこには、巨大な楽園の塔がそびえ立っていた。
塔の各所から、膨大な魔力が噴き出している。
「……あれを、このままにはできませんね」
メイビスも頷いた。
「そうですね。放っておけば、周囲に被害が出てしまいます」
「……どうするつもりだ?」
エルザが尋ねる。
イリスは、にっこり微笑んだ。
「壊してしまいましょうか」
「…………」
「…………」
「……え?」
ルーシィが、間の抜けた声を上げた。
「……壊す?」
「はい」
イリスは、何でもないことのように頷いた。
「もう必要のない施設でしょう?」
「い、いや、そうだけど……!」
「では、メイビス」
「はい!」
メイビスが手をかざす。
その隣に、小さな空間の裂け目が開いた。
そして。
――すらり。
イリスが、一本の剣を取り出した。
白銀の刀身。
黄金の装飾。
星の意匠を持つ、美しい聖剣。
「……!」
エルザの瞳が見開かれる。
あの剣だ。
かつて、ギルダーツとの模擬戦で見た聖剣。
イリス・アストレアの真の武器。
「……イリスさん……」
「皆さん、少し離れていてくださいね」
イリスは微笑んだ。
そして。
パジャマ姿のまま、聖剣を構えた。
「…………」
ルーシィが、小さく呟く。
「……なんか、すごい光景ね……」
「……ああ」
グレイも頷いた。
「……格好だけ見たら、寝る前の女の子なんだけどな……」
イリスは、海の向こうにそびえる塔を見据えた。
金色の瞳が、魔力の流れを捉える。
膨大な魔力。
複雑に絡み合った術式。
そして、今にも暴走しそうな魔力の奔流。
「……まずは、こちらからですね」
イリスが、聖剣を軽く振るった。
――シュンッ。
それだけだった。
次の瞬間。
塔の内部を流れていた魔力の循環が、断ち切られた。
暴走しかけていた魔力が、次々と消えていく。
「……なっ!?」
グレイが目を見開く。
「……魔力が……消えた……?」
「……すごい……」
エルザも息を呑んだ。
あれほど膨大だった魔力が、瞬く間に無力化されていく。
「……これで大丈夫ですね」
イリスは、満足そうに頷いた。
「では」
聖剣を、ゆっくりと持ち上げる。
「片付けましょうか」
――斬ッ!!
黄金色の斬撃が、夜の海を駆け抜けた。
それは、あまりにも美しい一閃だった。
そして。
――ズンッ!!
巨大な楽園の塔に、一本の線が走った。
「…………」
「…………」
誰もが、言葉を失った。
次の瞬間。
――ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
楽園の塔が、真っ二つに割れた。
「…………は?」
ルーシィの口から、思わず声が漏れる。
巨大な塔。
エーテリオンの魔力を吸収した、恐るべき魔法施設。
それが。
たった一振りで、綺麗に両断されたのだ。
「……すっげええええええ!!」
ナツが叫んだ。
「イリス!! 今のどうやったんだ!?」
「ふふっ。少し斬っただけですよ?」
「少しって何だよ!!」
グレイが思わず突っ込む。
その間にも、切断された塔が崩れ始める。
しかし。
「では、こちらは私が!」
メイビスが両手を広げた。
巨大な魔法陣が、海上に展開される。
――ふわり。
塔の残骸が、空中で静止した。
そして、次々と空間の裂け目へ吸い込まれていく。
巨大な瓦礫。
崩れ落ちる建材。
海へ落下するはずだった破片。
そのすべてが、メイビスの空間魔法によって安全に隔離されていった。
「……はい!」
メイビスが、ぱんっと手を叩く。
「お片付け完了です!」
海の向こう。
そこには、もう楽園の塔の姿はなかった。
ただ、穏やかな夜の海が広がっている。
「…………」
エルザは、呆然と立ち尽くしていた。
長い間、自分を苦しめてきた場所。
多くの悲しみを生み出した塔。
それが、今。
跡形もなく消えていた。
「……終わった……」
エルザが、小さく呟いた。
「……本当に……」
その瞳から、一筋の涙がこぼれる。
「……終わったんだな……」
「……エルザさん」
イリスが、優しく声をかけた。
「はい……!」
エルザは涙を拭い、微笑んだ。
「……ありがとうございました……!」
「ふふっ」
イリスも微笑み返す。
「どういたしまして」
そして。
「……それにしても」
エルザが、改めて二人を見つめた。
「……あの塔を、あんなに簡単に……」
「ふふっ。イリスですから!」
メイビスが、得意げに胸を張る。
「……メイビス」
イリスが苦笑する。
「あなたも十分すごいことをしていましたよ?」
「えへへ!」
メイビスが嬉しそうに笑った。
その姿を見て、ルーシィは頭を抱えた。
「……もう、本当に何なのよ、この二人……」
◇
しばらくして。
「……さて」
メイビスが、ぱっと顔を上げた。
「イリス!」
「はい?」
「そろそろ帰りましょう!」
「……そうですね」
イリスが頷く。
「もう夜も遅いですし」
「明日の朝食も楽しみです!」
「ふふっ。そうでしたね」
「…………」
ルーシィが、ゆっくりと顔を上げた。
「……え?」
「では、皆さん」
イリスが、にこやかに微笑む。
「私たちは、そろそろ失礼しますね」
「おやすみなさーい!」
メイビスも元気よく手を振った。
「……ちょ、ちょっと待って!?」
ルーシィが叫ぶ。
「本当に帰るの!?」
「はい?」
イリスが首を傾げる。
「もう危険はありませんし……」
「そういう問題じゃなくて!!」
「……ルーシィ」
グレイが、そっと肩に手を置いた。
「……もう諦めろ」
「諦められるわけないでしょ!?」
その隣では、ナツが楽しそうに笑っていた。
「イリス! 今度、俺とも本気で勝負してくれよな!」
「ふふっ。考えておきますね」
「絶対だぞ!!」
「はいはい」
イリスが笑う。
そして、エルザへ視線を向けた。
「エルザさん」
「……はい」
「また、ギルドでお会いしましょうね」
「……はい!」
エルザは、深く頷いた。
「本当に、ありがとうございました!」
「ふふっ。では」
メイビスが、足元に魔法陣を展開する。
「帰りますよ、イリス!」
「はい、メイビス」
――ふわり。
二人の姿が、夜の海岸から消えた。
「…………」
「…………」
残された妖精の尻尾の魔導士たち。
しばらく、誰も口を開かなかった。
やがて。
「……なあ」
グレイが、ぽつりと呟いた。
「……あの二人、結局何しに来たんだ?」
「……さあ?」
ルーシィが、遠い目をする。
「……塔を壊しに来たんじゃねえか?」
ナツが答えた。
「……パジャマでな」
グレイが付け加える。
「…………」
ルーシィは、深いため息をついた。
「……このギルド、本当におかしいわ……」
◇
翌朝。
フィオーレ王国、海沿いのリゾートホテル。
大きな窓から、朝日が差し込んでいた。
青く澄んだ海。
白い砂浜。
穏やかな波の音。
そんな美しい景色を眺めながら、二人の少女が朝食を楽しんでいた。
「……ん〜!」
メイビスが、幸せそうに頬を緩める。
「イリス! このパン、とっても美味しいです!」
「ふふっ。本当ですね」
イリスも微笑む。
テーブルには、焼きたてのパンや新鮮な果物、色鮮やかな料理が並んでいた。
「こちらのジャムもおすすめですよ」
「本当ですか!?」
「はい。少し食べてみます?」
「いただきます!」
メイビスが嬉しそうにパンを差し出す。
イリスは、その上にジャムを少し乗せてあげた。
「……美味しいです!」
「ふふっ。良かったですね」
二人は楽しそうに笑い合う。
昨夜、巨大な魔法施設を消滅させたことなど、まるでなかったかのように。
「……そういえば、イリス」
「はい?」
「昨日の塔、ずいぶん大きかったですね」
「そうですね」
「でも、綺麗に片付いて良かったです!」
「ふふっ。メイビスのおかげですよ」
「えへへ!」
メイビスが、嬉しそうに笑った。
そして、ふと窓の外を眺める。
「……今日もいいお天気ですね!」
「ええ」
イリスも海へ視線を向けた。
「朝食が終わったら、海辺を散歩しましょうか」
「はい!」
メイビスが、満面の笑顔で頷いた。
百年近くをともに生きてきた、二人の妖精。
昨夜は少しばかり、予定外の出来事があったけれど。
それでも。
二人にとって大切なのは、こうして一緒に過ごす穏やかな時間だった。
「イリス! 次はあちらのフルーツも食べてみましょう!」
「ふふっ。そんなに食べて、お腹いっぱいになりませんか?」
「大丈夫です!」
「……本当ですか?」
「もちろんです!」
二人の楽しそうな笑い声が、朝のレストランに響く。
こうして。
世界を揺るがしかねなかった楽園の塔の事件は。
パジャマ姿の二人の少女によって、あっさりと幕を閉じたのだった。
【こそこそ妖精話】
~伝説のパジャマ~
数日後。
妖精の尻尾。
ルーシィ「……ねえ、みんな。あのときのこと、覚えてる?」
グレイ「あのとき?」
ルーシィ「楽園の塔よ! イリスさんとメイビスさんが来たとき!」
ナツ「ああ! パジャマだったな!」
グレイ「……あれは忘れられねえよ」
ルーシィ「だって、おかしいでしょ!? あんな大事件の真っ最中に、二人揃ってパジャマで現れるなんて!」
エルザ「……二人にも事情があったのだろう」
ルーシィ「エルザは冷静ね……」
エルザ「当然だ。イリスさんもメイビスさんも、私たちを救ってくださった恩人だからな」
グレイ「……まあ、それはそうなんだが」
ナツ「でもよ! イリス、あの格好で塔を真っ二つにしたんだぜ!」
ルーシィ「しかもメイビスさん、『お片付け完了です!』って!」
グレイ「……世界を滅ぼしかねない魔法施設を、掃除みたいに言うなよな」
エルザ「…………」
ルーシィ「……エルザ?」
エルザ「……ふっ」
グレイ「……おい?」
エルザ「……いや、すまない……」
ナツ「何笑ってんだ?」
エルザ「……思い出したら……ふふっ……!」
ルーシィ「エルザが笑ってる!?」
エルザ「……だ、だって……あのときのイリスさん……!」
グレイ「……ああ」
エルザ「……あんなに可愛らしいパジャマで……聖剣を構えて……!」
ルーシィ「しかも、ものすごく真面目な顔してたわよね!」
エルザ「……ふふっ……あはははっ!」
ナツ「エルザが爆笑してるぞ!!」
グレイ「……まあ、気持ちは分かるけどな」
ルーシィ「……でも、エルザがこうして笑ってくれるなら、良かったかもね」
エルザ「……ああ。そうだな」
そのとき。
イリス「皆さん、何のお話ですか?」
メイビス「楽しそうですね!」
ルーシィ「あっ! 噂をすれば!」
ナツ「おう! パジャマの話だ!」
イリス「……パジャマ?」
メイビス「……あっ!」
イリス「……ふふっ。そんなにおかしかったですか?」
エルザ「……い、いえ! 決してそのような……!」
メイビス「でも、イリスのパジャマ、とっても可愛かったですよね!」
イリス「まあ。メイビスのも可愛かったですよ?」
エルザ「…………っ!」
ルーシィ「……エルザ?」
エルザ「……ふっ……ふふふっ……!」
グレイ「……駄目だ、完全にツボに入ってやがる」
ナツ「ぎゃはははは!!」
メイビス「……?」
イリス「……ふふっ。エルザさん、楽しそうですね」
ルーシィ「原因はあなたたちよ!!」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
今後とも『妖精と聖剣使い』をよろしくお願いいたします。