【MMOで〇〇作り】配信で作った川に水竜が住み着いた 作:荼枳尼天
石と樹木の衝突音が大きく響く。
若木にはもう既に大きく切れ目が作られており、伐採が完了するまでもう秒読みといったところである。
「オラァッ!!」
逆側から斧を叩きつけて、もっと深く傷をつけていく。
ミシリ
バキ、バキバキ
ドシィンッ
繊維が裂ける音を大きく鳴らしたあと、若木は大きく身を傾けて地面に落ちた。
【スキル取得条件を達成。ポイントを消費しますか?使用Pt.1/残Pt.9】
「………嫌な予感がするね?」
:zzz
:寝てるやついて草
:結構早く伐採出来たな
:そんなまさか。全部終わったあとに…ねぇ?
「取得します…」
【伐採】Lv.1を獲得しました。
「おっそい!!!」
:草
:草
:草
【伐採】を取得するのがとてつもなく遅く、ナナイは憤慨するがそれはそれとして、ナナイの冷静な部分がこれで開拓が進む、と囁いている。
「…むぅ、正直、スキルがあれば助かるね…正直邪魔に思ってた木はあるからね」
斧を握り直して、そこから更に2本の木を伐採した。
伐採した樹木は本拠地の隅に積み上げておく。
「切り株が次の敵か…掘るしかないかな?どうしたらいい?」
:ショベルカーを用意します
:↑これは冗談として、シャベルは必要だと思う。
:掘り棒で頑張ってみたら?
「……ふむ」
指を顎において、考える。
次に、土地の中心部に残った3つの切り株を見る。
小ぶりな切り株2つと【伐採】スキルにより平面を維持しちょっとした作業台として使えそうな大きめの切り株が1つ。
「こっちの2つは小さめだから…何とかなりそう?先にハンドアックスを作り直そっか。掘って、根っこが出てきたら切る用にね!」
:かしこい
:ハンドアックスがどう生まれ変わるのか
:頑張ってもろて
切り株の目の前に座り、以前ウッドデストロイヤーに用いた棒よりも幾分か上質な棒を用意して切り株に置いてから、岩と斧の頭用の石を取り出す。
『切り株が作業台設定されました』
テントの近くに切り株が設置され、ナナイもその切り株を作業台として使おうとしたことでシステムアシストにより、設定された。
新しい情報を出されたリスナーは困惑しながらも沸く。
:嘘だろ?
:ベータテストでも見てないぞ
:ナニコレ?
「わからん…けど、マインなクラフトでも作業台は大切だったからね!」
情報の重要さなど、人の文化からの離れたナナイには関係ない。
作業台に安置した岩に石を叩きつける。
ノウハウを活かして流れるように斧の頭を作っていく。
「おお…心なしか一番出来がいい気がする…!」
そのまま柄の加工にうつっていく。
安定感がある作業台の上で固定しながら丁寧に石ナイフで削っていく。
「…今悟りました。人類のいちばんの発明は作業台だったんですね…?」
:戻ってきて
:草
:草
完成した柄は今までとは比べ物にならない出来だった。
今までの柄が樹皮そのままの野性味溢れる出来なら、今回のコレは樹皮を剥がされ、言うなれば人工物も言う様相を示している。
折角だからと、紐も作業台の上で作成すればこれまた完成度の高い紐が出来上がった。
目を輝かせながら慎重に組み立てる。
斧頭を噛ませてから、紐で頑強に固定していく。
「できた!」
【石製片手斧】
完成度 : 高
「きゃあああ!!!」
目をキラッキラさせながらぴょんぴょんするナナイ。
完成度中が関の山で、マイフェイバリットツールにしようとしていた矢先のコレである。
「よし!よおし!文明の進化だよお!」
:完成度高い!
:石器の頂点さん。
「それじゃあ、ぽんぽん切り株を取り除いていくよ!!」
意気揚々と2代目破壊者さんを片手に他の切り株に近づいていく。
堀り棒で小ぶりな切り株の周りを掘っていく。
細い根は無視して掘り進むが太い根はそうはいかない。
そのための片手斧だ。
ザクッ、ザクッ
初めての作業で四苦八苦しながらも、作業を続けていく。
◇ ◇ ◇
「と、とりあえず…終了…!」
斜陽が山の稜線を赤く染め上げていく。
テントのそばに切り株を置いてから倒れ込むように座る。
「疲れた〜…」
:おつ
:おつおつ
:やってる途中も喋ってくれるから見やすかった。
「それじゃ、短いけど今回はこれで終わり!」
:おつ
:おつ
「ばいびー!!」
『【MMOで伐採!】木こりになるんだッ!』
#ギャル #ドワーフ #サバイバル #バッカロア湖
最終総視聴者数 : 159人
チャンネル登録者数 : 380人
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