魔法科高校の剣聖    作:非日常

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神藤君目線で話が進みます。


初めて会った日 一色家のパーティーにて

────剣聖が転生し、神藤俊道に憑依してから12年が経った。剣聖は言葉通り、危険が何一つもなかったため、まだ意識を出していない。まぁ度々弱メンタルなところを出すと文句が出てしまうようだが、この声の主の正体を神藤俊道は、全く疑問に思っていない。

ところで、神藤家は代々古式魔法『纏い』を引き継いできた名家であり、その嫡男として神藤俊道(以降俊道と呼ぶ)は育っていた。

 

 

2092年8月上旬

俊道は家の用事により石川県に別荘で過ごしていた。

家の用事とは一色家のパーティーの紹介状を貰っており、内容を簡単に言えば、一色家の長女のお披露目兼その婚約者を探すことである。

 

自慢ではないが、俊道にはとてつもない量のサイオンが含まれており、また、古式魔法『纏い』も家の中では当主 神藤 和真の次に使える上に、他の魔法に関しては父を超えるどころか歴代最高レベルの速さと規模、事象干渉力を持っている。そのため、日本の魔法界では俊道はかなり有名なのである。

 

そして、別荘を出る前、俊道は鏡で自分の服装を確認する。

12歳とは思えないほどの燕尾服の着こなし、それもそのはず、俊道はこの歳で身長174cm体重68kgというほぼ大人と変わらない体格なのである。

そんな中俊道は言う。

「今日はあの一色家のご令嬢と出会うのか。かなり緊張するな。」

(服装の乱れは一切なし、清潔感もバッチリだ。よし行こう。)

と俊道は最終確認を終え、別荘を出て、車の中に入る。

その中には、父が入っており、その隣にはボディガードの吉岡さんが居た。車が発進してから父は俊道に言う。

「今日は一色家のご令嬢のお披露目会であるが、緊張をする必要はないぞ。お前はもっと堂々と過ごしていれば良い。一色家への挨拶には私も一緒にいるのだから。」

それに対し俊道は、

「父上ご心配ありがとうございます。その言葉でかなり緊張はなくなりました。ですが、父上、」

俊道は続けて言う。

「今日は何故か胸がざわつくのです。まるで嵐の前の静けさのような、

緊張とはまた違う何かを感じるのです。」

「そうか。お前がそう言うのならば私も警戒しておこう。だが、その言葉はパーティー中は出してはならんぞ。せっかくのパーティーが台無しになるかもしれないからな。」

「ありがとうございます。」

このような会話をしてから数分後今日のパーティー会場に着いた。

 

中に入って、父と共に入場をし、周りからの視線が次々に飛び交う。

俊道はまだこのような値踏みしてくる視線には慣れておらず、少し萎縮してしまった。それと同時に『情けないな。父上に堂々としろと言われたのだから堂々としていろ』と自分が少しメンタルが弱くなると度々聞こえてくる声が頭の中で響く。俊道はこの声に毎回心の中で驚きながらも、声の主を気にせず、それはその通りであると堂々とする。【全く変な所でメンタルが強い主人公である。と作者は思った。】

そうしている間に、パーティーの開始時刻となった。

 

会場が突然暗くなりパーティー会場のホール中央にスポットライトが上がる。

「今日は我が娘の一色愛梨のお披露目会に集まっていただき誠にありがとうございます。長い話は結構でしょう。では今からパーティーを開始いたします。心よりお楽しみください。」

この言葉と同時にスポットライトが部屋の前に置かれ、一色愛梨はその部屋から碧色のボディラインを魅せるようなワンピースを着て現れた。その姿に周りは言葉を失い、無意識に拍手をしている。

そうしてパーティーは始まった。

 

一色愛梨SIDE

パーティーが始まってから50分が経った頃、一色愛梨は思っていた。

 

(さっきからずっと来賓の方と話をしておりますが、皆さん揃って、見所がありませんわ。一条の彼はかなり良かったですが、それ以外の方は言うまでもないですね。)

(どうせ、次の方も大したことはないのでしょう。)

 

そんな彼女に俊道は話しかける。

 

「どうも初めまして。私は神藤家 長男の神藤俊道と申します。

本日はこのようなパーティーに誘って頂き光栄です。」

 

「こちらこそ初めまして。先ほどの紹介で知っていますと思いますが、一色家の一色愛梨と申します。こちらこそこのようなパーティーに来て頂き有り難く思います。」

(おや?どうやらこの方は中々見所がありそうね。でもかなり大きい方ですね。年上でしょうか?)

「ところでご年齢ははいくつでしょうか?かなり大きく見えますが。」

 

「あぁ、今は12歳ですが、今年で13歳になります。実は年齢を教えるとかなり驚かれるんですけど、あなたはどうでしょうか?」

 

「そうなんですか!かなり失礼なことを言いますが、とても同い年には見えないですね。」

 

「父上にも同じことを言われました。どうやら私は生まれつき成長ホルモンが多いみたいで、そのせいで、こんなに大きくなったんですよ。一応言っておきますが、調整体でありませんよ。」

 

(本当に驚きました。しかもよく見ればとてつもないサイオン量ですわ。これで調整体ではないとは、どうやら神藤家の歴代最高の魔法師と言うのは伊達じゃないわね。)

 

「おっと。どうやら後ろが押しているようですね。まだまだ話したいことがたくさんありますが、時間も押してますし、では、また会えたら会いましょう。」

 

「えぇ、そうね。....また会いましょう。」

(こんな紳士的な人初めて見たわ。どうやら周りの状況を判断する能力も高い上に、それに合わせた気遣いもできるみたい。また会って話してみたいわ。)

【どうやら俊道は一色愛梨を堕としたようだ。】

 

こうしてパーティーは平和に終わりを迎えた。

 




剣聖もどうやら主君が気弱になるとついつい文句を言ってしまうみたいですね。このことに俊道は何故か違和感を感じていないのが不思議ですが()
ところで俊道が言った不安とはネタバレになりますが、佐渡侵攻のことです。俊道はかなり強いですが、一条将輝と比べたら、弱いのでこの侵攻に巻き込まれたら普通に死にます。なので剣聖が出ますが、その活躍はどのようなものになるかお楽しみください。
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