魔法科高校の剣聖    作:非日常

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遂に剣聖の戦闘シーンとなります。俊道の戦闘シーンも出しますが、剣聖と比べたら、ちょっとアレなんで、俊道のことは暖かい目で見てあげてください。


佐渡侵攻開始 剣聖の目覚め

西暦2092年 八月 某日

 

新ソ連軍による佐渡侵攻が始まった。そして国防軍と戦闘開始、それに伴い一条家が義勇軍を募り、その中に俊道とその父が参加した。

 

 

 

戦闘に参戦してから

 

俊道は新ソ連軍の魔法を『纏い』によって自身の体に纏わせる。

加速系魔法の場合は自身と魔法の発動速度の強化、加重系魔法の場合は放つ魔法に加重系を付与するなどといった、かなりチート寄りの魔法だが、制約として一度に纏えるのは一つまであり、対抗魔法や精神干渉系の系統外魔法を纏うことはできず、また自分が認識した魔法のみ纏うことができる。さらに、当たり前ではあるが『纏い』は物理的な干渉を纏うことはできない。それでも新ソ連軍の魔法に対しての防御であれば十分であった。

 

 

「やっぱり実戦は全然違う。いつどこで殺されてもおかしくない。」

しかしながら、俊道は初めての戦争のため、味方が死んだ際のショックや焦りによる魔法の過剰使用、さらには、戦闘における緊張よって徐々に体力を精神を擦り減らしていった。いくら魔法を撃って、敵の数を減らそうが、それ以上に敵が湧き出てくるため、魔法の情報処理が追いつかなくなる。そしてここで

 

「不味い!」

 

新ソ連軍の兵達は次々に対戦車用のハイパワーライフルを出してきた。

さっきも言ったが『纏い』は物理的な干渉を纏うことはできない。そのため、純粋な兵器にとてつもなく弱いのだ。

 

俊道は障壁魔法と領域干渉のマルチキャスト、さらに障壁魔法を纏ったが、新ソ連軍の兵が持っていた大量のアンティナイトによって魔法が乱され、自身の魔法が全て強制解除させられる。すぐに魔法を展開しようにもできず、俊道はそのままハイパワーライフルで撃たれ、死ぬ........はずだった。

 

(ここで人生が終わるのか?まだ何も成せずに?嫌だ!嫌だ!嫌だ!!)

俊道はこう思いながらも、頭の中ではもうどうしようもないと分かっている。そして、ハイパワーライフルの弾かれるその間際、世界が止まった。

 

 

 

 

 

 

 

      『遂にこの時が来たか』

      『それじゃあ見ておけ。僕の始まりを!』

 

 

剣聖がこの世界に完全に目を覚ます。この時、俊道はこの声に困惑しながらも、自身はもう限界だったため、その声の主に任せることにした。

 

そして、世界は動き出す。目の前にはハイパワーライフルの弾丸

それを素手で撃った兵に弾き返した。

「馬鹿な!あり得ない!」

新ソ連の兵は言う。

これは対戦車用のハイパワーライフルであり、魔法師の障壁ぐらいは簡単に突破できる代物だ。よりにもよってそれを素手でしかも真逆のベクトルに弾き返すなど、魔法を使っても出来ない。あらかじめ撃たれると分かっていて尚且つ、魔法式を展開するならまだしも、この大量のアンティナイトによるサイオン波のせいで発動できるわけない。だからあり得ないのだ。

 

 

剣聖は死んだ義勇軍の兵が持っていた刀を拾う。そして、周りいた新ソ連兵を全員斬る。まるで分解魔法を放ったかのように血以外の残滓は何一つ残らなかった。

「それじゃ行こうか」

 

 

場所は変わり、戦地を確認している国防陸軍所属の酒井大佐は

「さすがは一条のものだ『爆裂』によって敵兵を殲滅している。」

ここで、剣聖が目覚めてから急に敵兵の数が減った。

「報告。神藤俊道が対処している佐渡島北東付近で敵兵が急激に減りました。」

すると酒井大佐は

「ほう、さすが神藤家と言うべきか。それはとても喜ばしいことだ。」

「いえ、異常なんです。さっきまでは互角もしくは押されていました。

なのに、突然敵兵の反応が消えたんです。」

「それは大規模な魔法で敵を倒しただけではないのか?」

「そう思ったんですがサイオンの残滓が何一つも無いんです!」

「何?!」

 

場面はまた変わり、

一条将輝の父一条剛毅が北東部へと援軍を連れてきたが、その時には、剣聖が全てを斬り終えており、それどころかあったはずの敵の船すらも姿が見えない。見えるのは神藤俊道の姿をした怪物のみ。

「貴様は誰だ?」剛毅が問う?

それに対し、剣聖は、

「神藤俊道.......魔法を使えるただの剣士だ。」

と答えた。

剛毅はCADを構える。いつでも『爆裂』を使用できるようにする。しかし、そのCADはすでに斬られていた。

「何だと?!」剛毅は狼狽する。

当然である。剛毅と剣聖の距離は50mもある。これを魔法ならまだしも、剣の間合いではない。さらに、俊道に剛毅の目を掻い潜って魔法を発動できるはずがない。しかし、剣聖にはどんな距離であろうが、認識さえしてしまえば、斬れてしまう。『居合の位 太刀 斬式 居合斬り』

剣聖の基本技にして究極の技、それはどんなに一瞬だろうが構えさえすれば、すぐに放つことができる。現時点で最速の技。これに今の魔法師達が見えるはずはない。そして、剣聖は言う。

「今僕たちが戦うべき敵は味方ではなく、新ソ連軍だ。もしあなたがこのまま敵対しようとするなら、斬らなければならない。」

それに対し、剛毅は、

「分かった。だがこれが終わったら説明して欲しい。君がどうやってこの惨状を作り出したのか?」

 

周りを見渡せば、義勇軍の仲間達が剣聖に恐れ慄いている。

 

「分かりました。この戦いが終わったら教えましょう。」と少しだけ楽しそうに言うのだった。

 

 

 

そのまま、剛毅達と共に北部へ向かい、まだまだいる新ソ連兵達を斬り殺しては次へ、また斬り殺す。それが終わった頃には敵の艦隊が逃げるように去っていった。しかし、それをみすみす見逃してしまう剣聖ではない。

構える。そして斬る。この世界に産まれてから初めて放つ前世の最高奥義『居合の位 極 極死剣』 放った直後艦隊は何一つも傷ついているように見えなかったが、小さな波が艦隊に当たった瞬間に、艦隊はおろか、その中にいた兵達諸共砂となり、海の藻屑となった。

 

こうして、佐渡侵攻は終わりを迎え、この佐渡侵攻中に大活躍した

一条将輝は『クリムゾン・プリンス』、神藤俊道は『剣聖』と呼ばれるようになった。

 

 

 

 

 




今回も読んでいただきありがとうございます。よければ感想、評価してください。

ここで初めて剣聖の技が出ましたが、それぞれ説明すると、
『居合の位 太刀 斬式 居合斬り』は生前から初めての戦から最後の戦いまで使い続けた万能技であり、言ってしまえば、ただの居合斬りです。
通常の居合斬りと違うの圧倒的な間合いであり、これは剣聖が持つ、精神の大きさと強度によって得られる『氣』というサイオンとは別の生命エネルギーを刀に練り込むことによって間合いを伸ばしています。この『氣』を練り込む速度は生前からずっと鍛えており、転生した今もさらに早くなっています。

『居合の位 極 極死剣』 斬る対象の耐久値と体力を必ず瀕死直前まで持っていく技、これを放たれた対象は自分の限界に気づくことなく、わずかな衝撃でも砂のように亡くなってしまいます。これは『居合の位』の最終段階の技であり、これ以上に強い『居合の位』の技は存在しません。
 
ちなみにハイパワーライフルを弾いたのはとある技のおかげですが、それはまだ秘密です。

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