評価が良ければAIさんに頼んで作ってもらいます。評価が良くなくても自己満足で作ってもらいます。
### 1.悪夢の始まり
1998年7月23日。アメリカ合衆国、アークレイ山地。
ラクーンシティ郊外の山岳地帯では、数か月前から奇妙な猟奇事件が相次いでいた。行方不明者の捜索に向かった警察官までもが消息を絶ち、事態を重く見たラクーン市警は特殊部隊S.T.A.R.S.を派遣する。
しかし、先行して現地へ向かったブラヴォーチームとの連絡が途絶えた。
その捜索に向かったのが、アルファチームだった。
「見えてきたぞ。ブラヴォーチームのヘリだ!」
操縦士のブラッド・ヴィッカーズが声を上げる。
地上には、墜落したヘリコプターが残されていた。
クリス・レッドフィールドは窓から地上を見下ろし、眉をひそめた。
「……何かがおかしい」
やがてアルファチームは地上へ降り立った。
クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、アルバート・ウェスカー、ジョセフ・フロスト、バリー・バートン。そして、ヘリに残ったブラッド。
彼らは周囲を調べ始めた。
そのとき、森の奥から獣の唸り声が響いた。
「全員、警戒しろ!」
クリスが叫ぶ。
茂みから現れたのは、血に汚れた大型犬の群れだった。
犬たちは人間を見つけると、ためらうことなく襲いかかってきた。
「なんだ、こいつらは!」
銃声が森に響く。
しかし、数が多すぎた。
隊員たちは後退し、急いでヘリへ戻ろうとした。だが、ジョセフが犬に襲われ、倒れてしまう。
「ジョセフ!」
クリスが叫ぶ。
ウェスカーは周囲を確認し、即座に判断を下した。
「撤退だ! 森へ逃げろ!」
隊員たちは走り出した。
ヘリまで戻る余裕はなかった。ブラッドも恐怖に耐えきれず、ヘリを離陸させてしまう。
取り残された隊員たちは、森の奥に見えた巨大な洋館へと逃げ込んだ。
重厚な扉が閉じられる。
ようやく、犬たちの唸り声が遠ざかった。
しかし、彼らはまだ知らなかった。
この洋館には、犬たちとはまったく異なる怪物が潜んでいることを。
そして、その怪物がここにいる理由も。
### 2.観客を迎える準備
同じ頃。
アークレイ山地から離れた場所にある、地下施設。
そこには複数の監視モニターが並び、洋館の内部や周囲の様子が映し出されていた。
モニターの前で、一人の青年が椅子に腰掛けている。
黒髪、黒い瞳。生前の姿を再現した、どこにでもいそうな青年だった。
ただし、その瞳にはわずかに青い光が宿っていた。
「おお、始まった始まった」
青年は画面に映るクリスたちを見て、嬉しそうに笑った。
彼は転生者である。
そして、この世界に存在しないはずの怪物――青鬼の能力をほぼすべて持っていた。
身体の一部を触手へ変形させる能力。液体のように身体を変化させる能力。驚異的な再生能力。さらに、他者を捕食することで記憶や能力を模倣する力。
人間の姿を保つことも、青鬼そのものの姿になることもできる。
普通の人間どころか、アンブレラ社の生物兵器と比較しても規格外の存在だった。
それでも、彼には世界征服などという野望はない。
「いやあ、実物のクリスとジルだよ。感動するなぁ」
彼はモニターを切り替えた。
ウェスカーが隊員たちを率いて洋館の内部を確認している。
「この人たち、これから何度世界を救うんだよなあ」
青年の目的は、バイオハザードの主人公たちが活躍する姿を間近で見ること。
そのためなら、世界の歴史に多少の手を加えることもためらわない。
もちろん、主人公たちを全員死なせてしまうつもりはない。
生存できそうなら、そのまま生かしておく。
助けたほうが面白そうなら、助ける。
その程度の気まぐれで、彼は未来を変えていくつもりだった。
「さて。まずは第一幕だ」
青年は立ち上がり、地下施設の奥へ向かった。
そこには、一体の怪物が待機していた。
青い肌。
大きな頭。
不気味な笑みを浮かべた顔。
人間のような二本の腕と二本の脚。
フリーホラーゲーム『青鬼』に登場する、あのノーマル青鬼そのものだった。
「今回は君一体だけ。追加の出演者はなしで行こう」
青年は青鬼の前に立った。
「クリスたちを追いかけ回して、最後は倒されてくれ。できれば、ショットガンを使うところまで頑張ってほしいな」
青鬼は答えない。
ただ、目の前の人間を認識し、捕食対象として見つめている。
青年は慣れた様子で青鬼の頭を軽く叩いた。
「君の耐久力なら、ハンドガン程度じゃ怯まない。ショットガンを何発か撃ち込んでようやく倒せる。うん、ちょうどいい強さだ」
彼は扉を開けた。
青鬼はゆっくりと通路を進んでいく。
ドスッ。
ドスッ。
ドスッ。
「いい足音だねえ」
青年は満足げにうなずいた。
青鬼の姿が見えなくなると、彼は再びモニターの前へ戻った。
「それじゃ、主人公の皆さん。楽しませてくださいよ」
画面の中では、クリスが廊下の先を警戒していた。
青年は、その姿を見ながら笑みを浮かべた。
### 3.洋館の異変
洋館の玄関ホール。
隊員たちは二手に分かれ、館内の捜索を開始した。
豪華な内装とは裏腹に、建物の中には人の気配がない。壁には古びた絵画が並び、床には長年放置されたような埃が積もっている。
「ブラヴォーチームの連中が、ここへ逃げ込んだ可能性はあるな」
バリーが周囲を見渡す。
「生存者がいるかもしれない。慎重に探そう」
クリスは拳銃を構え、廊下へ進んだ。
やがて、彼は開いた扉の向こうに異様な光景を見つけた。
血まみれの男が、床に倒れた人間へ覆いかぶさっている。
「おい! そこで何をしている!」
男がゆっくりと振り返った。
その顔は生気を失い、目は濁っていた。
人間とは思えない様子だった。
「……ゾンビか?」
クリスが拳銃を構える。
男はよろめきながら立ち上がり、彼へ近づいてきた。
クリスは数発撃ち込んだ。
男は倒れ、動かなくなった。
「何なんだ、これは……」
クリスは拳銃を下ろさずに周囲を確認した。
ここは普通の洋館ではない。
その事実を確信した彼は、捜索を続けることにした。
しかし、彼が遭遇することになる怪物は、今倒したゾンビだけではなかった。
廊下の奥から、重い足音が響き始めた。
ドスッ。
ドスッ。
ドスッ。
クリスは振り返った。
「……誰だ?」
返事はない。
暗がりから現れたのは、青い肌をした大柄な怪物だった。
その顔に浮かぶ笑みは、どこか人間じみている。
だが、その姿は明らかに人間ではなかった。
「何だ、お前は……!」
クリスが銃を構えた瞬間、青鬼が走り出した。
「くそっ!」
クリスは引き金を引いた。
銃弾が青鬼の身体へ命中する。
しかし、青鬼はまったく怯まない。
そのまま、クリスへ向かって突進してきた。
クリスは横へ飛び退いた。
青鬼の腕が壁に叩きつけられ、鈍い音が響く。
「銃が効かないのか!?」
クリスは後退しながら撃ち続けた。
しかし、青鬼は止まらない。
拳銃では傷を負わせることすら難しい。
クリスは近くの扉を開け、部屋の中へ飛び込んだ。
青鬼が追ってくる。
彼は急いで別の出口を探し、廊下へ抜け出した。
扉の向こうから、重い足音が響き続けている。
「……あれと正面から戦うのは危険だ」
クリスは拳銃を握り直した。
「もっと威力のある武器を探さないと」
彼は館内の見取り図を思い出し、武器を探して移動を始めた。
その頃、別の廊下ではジルも青鬼と遭遇していた。
「ちょっと、何なのよ、あれ!」
ジルは銃を構えた。
青鬼が彼女を認識し、ゆっくりと近づいてくる。
彼女は数発撃ったが、相手は怯まなかった。
「冗談でしょ……!」
ジルは距離を取り、廊下の角を曲がった。
青鬼は追ってくる。
しかし、その速力は常識外れというほどではなかった。
ジルは素早く別の部屋へ入り、扉を閉めた。
しばらくすると、足音が遠ざかっていった。
「ハンドガンでは駄目ね」
ジルは息を整えた。
「強力な武器を探さないと」
彼女もまた、館内の探索を続けることにした。
### 4.観客の期待
地下施設。
青年は二つのモニターを交互に眺めていた。
「いいね、いいね。ちゃんと怖がってくれてる」
画面の中では、クリスが武器を探して移動している。
もう一方では、ジルが慎重に廊下を進んでいた。
「青鬼のいいところは、逃げ道さえ確保できれば逃げ切れるところなんだよね。だけど、油断していると追いつかれる」
青年は頬杖をついた。
「そして、ハンドガンじゃ倒せない。だから、探索して武器を見つける必要がある」
彼は満足げに笑った。
「うん。ホラーゲームの基本だ」
やがて、モニターの中でクリスがショットガンを発見した。
青年は身を乗り出した。
「おっ、見つけた!」
クリスは武器を手に取り、装填を確認している。
「さあ、どうする? クリス・レッドフィールド」
青年は楽しそうに画面を見つめた。
「ちゃんと弱点に気づいてくれるかな?」
彼は知っている。
青鬼の弱点はその大きな目だ。その部分だけが肌よりも弱く脆い。
目に攻撃を受ければ、一時的に動きを止めることもある。
更に、ショットガンのような強力な武器であれば、青鬼を怯ませることもできる。
だが、再生能力があるため、いつまでも同じ手は通用しない。
クリスがその仕組みに気づき、適切に対処できるか。
青年にとっては、それこそが見どころだった。
「さあ、頑張れ。未来の英雄」
画面の中で、クリスがショットガンを構えた。
そして、廊下の向こうから青鬼が現れた。