ブルーアーカイブ二次創作短編集(健全版)   作:ダルメシアン0426

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ちょっと遅れたけど・・・・・・。
マリー、誕生日おめでとうございます!
私が連載中のユズトーク
【#マリーのお悩み相談室】
というハッシュタグで投稿させているもののマリーの誕生日SSとなっております。
世界線がお悩み相談室なので知らない方がほとんどでしょうからざっくりと説明しますと。色んな学校の生徒がお悩み相談室のシスター (マリー)に相談に行ってマリーがお悩みを聞いて解決に導いていくという設定です。

※Twitter アカウント削除に伴い、投稿したユズトークは見ることが出来ません。ご了承ください。



マリーのお悩み相談室 -お誕生日会編

 今日の当番はトリニティ総合学園の一年生でシスターフッド所属の伊落マリーだ。

 彼女はフード付きのベールを被り黒を基調とした修道服を着たオレンジ色の髪をした慈愛に満ちた子だ。

 そんな子とシャーレのオフィスで仕事してるのは私だ。

 スッ……カサ……パサッ……断続的に紙を触り擦れる音が、カタカタ……とキーボードを叩く音が響いていた。

 ふぅ……これで一段落着いたかな……。

 マリーはどうなんだろうか? と思いふと見てみると、ちょうど終わった所だった。

 私は凝り固まった身体をほぐしつつマリーに話し掛ける。

 

「ねぇ、マリー」

 

「はい? なんでしょうか」

 

「仕事も終わったしちょっと来て欲しい所があるんだけど……いいかな?」

 

「はい。いいですよ」

 

 いつもと変わらない笑みを浮かべ頷くマリー。

 ありがとう。

 私はそう言いつつ徐ろにマリーの手を取り優しく手を引いて行く。

 

「せ、先生?! あ、あの、その……手……」

 

「あ……ご、ごめんね」

 

 慌てて手を離す。

 

「い、いえ……その……」

 

 マリーは言葉を濁し、私がついさっきまで握ってた手を見つめながらさすりそわそわと身体を揺らしていた。

 少しの間そうしていたけど、意を決したように顔を上げ

 

「あの! ……手を握られたのは嫌では無いのです! ……た、ただ、少し驚いただけです。……ですから──」

 

 そう言った。

 最後の言葉は消え入るようなか細くて音にならない声でだった。その言葉を吐いたと同時に恥ずかしくなったのか、顔を下げて見られないように俯いてしまう。

 

「そっか」

 

 私はそれを見て再びマリーの手を取る。

 

「じゃあ、行こうか」

 

「は、はい……」

 

 マリーは私に手を引かれるがままついて来た。

 少しの期待と不安を顔に滲ませながら。

 

 マリーの手を引いて着いた先はシャーレのとある部屋の前だ。

 私はそこで立ち止まりマリーに扉を開けるように無言で視線を投げ掛ける。

 マリーはその視線を受け止めてゆっくりと扉に手を掛け開けた──

『誕生日おめでとう!』

 

 その掛け声とともにパァン! というクラッカーの音が鳴り響きました。

 思わず目を瞑ってしまいました。音が鳴り止む。そっと目を開けるとそこには様々な飾り付けや料理が、トリニティの各部活の子や他校の生徒さんたちやシャーレで当番として一緒に過ごした方や元々交流がある方々が居ました。

 

「あの……これは……?」

 

 思わず先生ヘと問いかけてしまいました。

 

「ん? 今日はマリーの誕生日でしょ? だから、内緒でみんなで用意してたんだ。驚いた?」

 

 先生は微笑んでそう言いましたが、でも何処か不安そうな様子でした。

 安心させるように感謝の気持ちも込めて微笑みます。

 

「ええ、とても……とても驚きました。ですが、私のお誕生日を祝ってこうして先生と皆さんと一緒にいられるだなんて……幸せ過ぎてなんだか、あとで罰が下ってしまわないか心配です」

 

「大丈夫だよ。マリーに罰が下ることないよ。もし罰が下るその時は私が守るから。マリーは私の"大切な生徒"だからね。それとこれを」

「先生、ありがとうございます。嬉しいです!」

 先生にとって私はシスター見習いである前に生徒なんですね。それが甘えてもいいんだ、と私に改めて思わせてくれて。

 プレゼントされたのはコスモスの髪飾りでした。

 それをそっと着けて先生を見つめます。

 

「うん。似合ってるよ」

 

 先生の言葉を皮切りに側で聞いていた各々が目配せをし順番に私に言葉を掛けてくれました。

 

「そうですよ。マリーさんに罰が下るなんてことはありません! それはそうと、誕生日おめでとうございます! それとこれをどうぞ!」

「ええ、全く以ってその通りです。マリーさんは……我がシスターフッドに無くてはならない人なのですから。それに主があなたに罰を下す理由も無いでしょうに。……こほん、それは置いておいて……マリーさん誕生日おめでとうございます。ああ、そうです、これをあなたに」

 若葉ヒナタ様。

 シスターフッドの先輩でシスターとして尊敬している方ですね。ああいう風にお話を聞いたり出来たら……。

 そんな方からお祝いの言葉を、プレゼントをいただけるだなんて嬉しいです。これはロザリオでしょうか。明日から使わせていただきましょう。

 歌住サクラコ様。

 シスターフッドのトップで規律に厳しいですが本当は優しい方です。甘い物に目が無いとの噂も聞いたことありますね。シスターとしての理想で私もサクラコ様のようになれたら……。そんな方からお褒めの言葉、お祝いの言葉、それにプレゼントまで。花柄のハンカチでしょうか。これはガザニアの花ですね。この花の花言葉は……。サクラコ様そう思って下さっているのですね。とても嬉しいですね。

「シスターヒナタ、サクラコ様、ありがとうございます」

 

「そうそう! マリーちゃんにそんなことあるはずないし。もしあったら私がぶっ潰すから任せて! あ、あと誕生日おめでとう! あ、これもね!」

 聖園ミカ様。

 トリニティ校内でお会いするとお話をさせていただいている方ですね。活発的で元気溢れるとても可愛いらしい方です。お話をさせていただくと元気になれる感じがしますね。励ましの言葉、お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。手編みのマフラーでしょうか? 

「ふふっ、ミカ様ありがとうございます。こちらは寒くなってきたら使わせていただきますね」

 

「全く君は……何でも力で解決しようとする癖をどうにかする努力でもした方がいいんじゃないか? いや……今は彼女のことは一度置いておこうか。マリー、君に罰が下ることは無いだろうから安心しなさい。それにもし、そのようなことがあるならミカと先生が君を守るだろう。ここに居るみんなも、私も微力ながら力を尽くすよ。ああ、そうだ、誕生日おめでとう。プレゼントも渡しておこう」

 百合園セイア様。

 こうして直接顔を合わせてお話をするのは初めてですね。顔を合わせなくてもセイア様は相談室に居るのが私だと気付いていたみたいで、たまに私の名前を口にしていますね。よく相談室に来てミカ様への不満を口にしていますがどこか楽しそうにお話をしているのが印象的ですね。不安を払拭するような言葉、お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。プレゼントはオリーブのブローチでしょうか? 

「セイア様ありがとうございます」

 

「マリーさん、誕生日おめでとうございます。その節はお世話になりました。何かあった際は私たちを頼ってくださいね。それからこれは私なりの愛を込めました。受け取ってください」

 桐藤ナギサ様。

 以前、愛について相談に来た方ですね。愛は返すもの、とそう言っていましたね。頼っても良いとの言葉はありがたいですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……ティーセットでしょうか? 

「ナギサ様、ありがとうございます」

 

「やあやあ、久しぶりだねシスターさん。いや、マリーさん……マリーちゃん? お誕生日おめでとう。こうして色んな人たちがこうして集まってお祝いする。うん、ロマンだね。この高級感溢れる牛乳をあげよう!」

 柚鳥ナツさん。

 ロマンについて教えていただいたことは記憶に新しいですね。あの時の懐中時計は……ああ、お持ちなのですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。……これもロマンなのでしょうか? 

「ええ、そうですね。ナツさん、ありがとうございます」

 

「シスターさん、いえ、マリーさん。お誕生日おめでとうございます。私の正義があなたを守りますのでご安心を。それとこれをあなたに」

 静山マシロさん。

 正義実現委員会の狙撃手ですね。以前、正義について相談しに来た方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……赤いリボンですね。

「マシロさん、ありがとうございます。それは心強いですね。このリボンは後程身に着けさせていただきますね」

 

「シスターさん! ううん、マリー! 誕生日おめでとう! はい、これ私のオススメのゲーム! プレゼントだよ!」

 才羽モモイさん。

 元気いっぱいで活発的な方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……英雄神話、というゲームですね。

「モモイさん、ありがとうございます。こちらのゲームは是非ともプレイさせていただきますね」

 

「マリーさん、誕生日おめでとうございます。その節はございました。これ私からのプレゼントです」

 才羽ミドリさん。

 モモイさんと双子の方ですね。物静かで落ち着いた印象の方です。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……ゼルナの伝説、というゲームですね。

「ミドリさん、ありがとうございます。こちらのゲームも是非ともプレイさせていただきますね」

 

「えぇと……そ、その、マリーさん誕生日おめでとうございます! こ、これを、どうぞ!」

 花岡ユズさん。

 私と同じ一年生でゲーム開発部の部長をしていてゲームが物凄く上手な方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……ロマンシング物語、というゲームですね。

「ユズさん、ありがとうございます。こちらのゲームも是非ともプレイさせていただきますね」

 

「シスターマリー! 今日はあなたの誕生日イベントだと聞きました! おめでとうございます! これをどうぞ!」

 天童アリスさん。

 長くて綺麗な黒髪の元気いっぱいで可愛いらしい方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……テイルズ・サガ・クロニクル2、というゲームですね。

「アリスさん、ありがとうございます。こちらのゲームも是非ともプレイさせていただきますね」

 

「マリーちゃん、お誕生日おめでとうございます! このペロロ様をどうぞ! 愛でてくださいね!」

 阿慈谷ヒフミさん。

 モモフレンズが大好きで特にペロロ様というキャラクターが好きな方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……ペロロ様のぬいぐるみですね。

「ヒフミさん、ありがとうございます。大切に飾らさせていただきますね」

 

「シスター。いや、マリー、今日は誕生日おめでとう。……その、これを受け取って欲しい」

 白洲アズサさん。

 クールな雰囲気の方ですが、笑うととても可愛いです。

 お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……モモフレンズの……スカルマンでしょうか? 

「アズサさん、ありがとうございます。こちら大切に飾らせていただきますね」

 

「あの、その……マリー、誕生日おめでとう! これ私からも……」

 下江コハルさん。

 少し大き目の服を着ている小動物みたいな可愛らしさがある方ですね。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……本でしょうか? ブックカバーが掛かっていてタイトルはわかりませんが……。

「コハルさん、ありがとうございます。こちらは後程読ませていただきますね」

 

「ふふふ♥マリーちゃん、お誕生日おめでとうございます♥これをどうぞ♥」

 浦和ハナコさん。

 以前より色々とお世話になっている方ですね。何かあればお手伝いをしていただいております。優しい方なのです。ですが、たまに私を楽しそうにからかってきますね。いえ、それがハナコさんなりのスキンシップなのでしょうけど……え、えっちなからかいは困ります……///

 お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。これは……四つ葉のクローバーの栞ですね。

「ハナコさん、ありがとうございます。大切に使わせていただきますね」

 

「シスターさん、いえ、マリーさん。お誕生日おめでとうございます。あの時はありがとうございました! おかげで初心に戻って一から頑張ることが出来てます! 私からはこの『料理』たちを。どうぞたくさん食べてくださいね!」

 愛清フウカさん。

 ゲヘナ学園の生徒さんですね。以前、相談に来ていただきましたね。悩みが晴れたみたいですね、良かったです。お祝いの言葉、プレゼント嬉しいですね。

「フウカさん、ありがとうございます。お料理いただきますね。……ん、美味しいです!」

「ふふっ、自信作ですから!」

 

 

 

 

 みなさんからお祝いの言葉とプレゼントをいただきました。こんなに幸せで良いのでしょうか? ……いえ、先生がここに居るみなさんが良いと言ってくれたのですから良いのでしょうね。

 

「みなさん、ありがとうございます。こんなにお祝いしてもらえるだなんて……嬉しいです」

 

 改めて、感謝の想いを伝えました。

 

 そこからは各々、フウカさんの作った料理を食べたり私に話し掛けていただいたりして幸せで楽しい時間でした。

 

 

 マリーが楽しそうで良かった。

 企画をした甲斐があったね。相談室のシスターがマリーって話した時はフウカ以外「ああ、なるほど。やっぱり……」って反応だったから説明する手間が省けたね。おかげで準備期間に余裕が出来たし我ながら完璧だったのでは? と思ってる。

 そんなことを壁に寄りかかって考えて、マリーたちをぼーっと眺めていると唐突に目の前にハナコが現れ顔を近付けてくる。

 

「先生、良かったですね。マリーちゃんとっても喜んでいるみたいですよ♥」

 

「う、うん、そうだね……。あの、ハナコ? 近いんだけど……」

 

「そうでしょうか?」

 

「そうだよ?」

 

「ふむ……そうですか……では、離れましょうか?」

 

「……お願い出来る?」

 

「ふふふ、いいですよ♥ああ、でも少し目を瞑っていただけますか?」

 

 怪しげに微笑んでそう言うハナコ。

 ……生徒のお願いだし、ここは目を瞑るとしますか。

 目を瞑って少しするとスッと離れる感触がする。なんだか嫌な予感がする……一体何を企んでいるんだろう……? いやいや、生徒を疑うのは先生として良くないね。

 

「はい、離れましたので目を開けてもいいですよ」

 

 ゆっくりと目を開ける。

 果たしてそこには──

 

「……水着?」

 

 そう何故か水着姿のハナコが居た。

 

「水着!?」

 

「? どうしたのですか? せ・ん・せ・い♥」

 

「は!? いやだって水着なのおかしいでしょ!?」

 

「そうでしょうか?」

 

「そうだよ!?」

 

 騒いでいると、ふと袖を引かれる。

 目を遣るとマリーが居た。

 

「マリー? どうかしたの?」

 

「ふ、不埒なのは駄目ですよ?」

 

「不埒? ……不埒!? い、いやこれは違うんだ!」

 

「そんな先生! 違うんですか!?」

 

「違うよ!?」

 

「あ、あの! ハナコさんは服をちゃんと着てください! せ、先生は……本当に不埒なことはしていないんですよね……?」

 

「もちろん!」

 

「あのー、マリーちゃん、私はこのまま水着姿は駄目ですか?」

 

「駄目です」

 

「そう、ですか……では着替えて来ますね」

 

 そそくさと更衣室へと退散していくハナコ。

 ちらっと見えた表情は楽し気だった……確信犯かな? 

 全くハナコは……。思わず溜息を吐く。

 

「先生。ハナコさんとは何も無かったんですよね……?」

 

「うん、無かったね」

 

 じっと見つめてくるマリー。

 疑われてる? ……つらい。

 でも、状況的に仕方ないか……? 

 

「そうですか。……良かったです」

 

 ほっと息を吐くマリー。

 疑いが晴れたみたいで良かった……本当に良かった。

 

「では、先生。あちらへ行きみなさんとお話しませんか?」

 

「そうだね。行こうか」

 

 談笑しているみんなの元へとマリーと一緒に向かう。

 

 

 

 ──そんなこんなでマリーの誕生日会は無事終わったのだった。




いつ頃投稿したのかわからない。
2023年?いやいや⋯⋯たぶん、2024年の9/12くらいだったとは思う。


2026/10/12追記:ユズトークとか懐かし過ぎる。サイトが使えなくなってんだよなぁ。ユズトークの画像どこかにあったっけかなぁ⋯⋯。残してたはずなんだけど、わからん。
文章に起こして見てもいいかも。やる気が出ればだけど()
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