ブルーアーカイブ二次創作短編集(健全版) 作:ダルメシアン0426
モブ女子注意!
とある日の放課後。
金色の髪に、猫耳型のヘッドホン、尻尾を揺らめかせた小柄な子──才羽ミドリが一人の冴えない女子に声を掛ける。
「△△さん。これ前に言ってたやつ」
「ぁ……才羽さん。あ、ありがとう」
ミドリから手渡せられた物を受け取り嬉しそうに口元を緩ませる。
頬を染め、にまにまと笑っていた。
「じゃあプレイ終わったら感想よろしくね」
「うん、ありがとう。こ、今度、感想言うね!」
手に持った物をぎゅっと抱きしめてそう大きな声を出して去っていく。
ミドリはそれを見て、先生の許へと行く為に踵を返す。
早く、先生の所へ行こうかな。ふふ、今日はどんなことをしてくれるんだろう──そう期待に胸を膨らませながら。鼻歌を歌いスキップをして幸せオーラを出しながら。
──────────────────────。
才羽さん──ううん、ミドリさん。
そう、ミドリさんから借りたゲーム。
興味はあんまり無かったけど、ミドリさんと話したい一心で話題になってたゲームを借りた。
恋愛シミュレーションゲーム。
『私たちの青春物語』
主人公の名前や、攻略対象の名前を変更出来るみたいだ。
さて……プレイしよう。
「……ん? データがある? ミドリさんのかな……」
データを読み込む。
「主人公の名前は……ミドリ?」
ミドリ。才羽さんの──ミドリさんの名前だ。
ということは……ミドリさんはこのゲームに自己投影してプレイしてた?
それなら……これは……ミドリさんの好きな人がわかる……?
ドキドキしながら進めていく。
そして攻略対象の名前が──○○だった。
○○? ○○といえば……記憶を掘り起こす。
○○──シャーレの先生の名前だ。
ミドリさんの好きな人はシャーレの先生?
……そんな……なんで……? シャーレの先生より私が先に出逢ってたのに……! 私が! 先に! 好きだったのに──!
ふと思った。ミドリさんは、いつからシャーレの先生のことが好きだったんだろう?
ゲーム開発部が大変だった時期?
そう言えば、セミナーの冷徹なる算術使いが次に結果を出せなかったら廃部、とそう告げたことを噂に聞いたことがあった。
ミドリさんの様子がどこかおかしいことがわかった。だから勇気を出してミドリさんに直接聞いて私に何か手伝えることがあったら言って欲しいとも伝えた。でも、大丈夫だって。そう笑って言ってたから⋯⋯だから私は見守ることにしたんだ。その間にシャーレの先生がするっと入り込んでミドリさんの初恋を奪ったんだ!
でも⋯⋯シャーレの先生は悪くない。多忙だと聞くし、ミレニアム学園にも仕事で来てたんだろう。だから、悪くは⋯⋯ない。
悪いのは私だ⋯⋯。ミドリさんの言葉を鵜呑みにして何もしなかった。ううん、違う。怖かったんだ。強引に迫ってミドリさんに拒絶されることが。だから、額面通り受け取ったんだ。本当にミドリさんのことを助けたかったなら、動くべきだったんだ。部外者だからと言って何もせずに、どんな些細なことでもいい。セミナーに直談判だったり、アイデア出しだったりをするべきだったんだ。
だから──これは、私が何も出来なかった結果だ。
わかってる。⋯⋯わかってるよ! でも! こんなのってないよ! どうして! どうして⋯⋯。ミドリさん⋯⋯。
私は暗い部屋で
2022年7月30日
とあるTwitterスペースで概念をいただきその場で (20分ちょい)で書いたやつです。
2026/10/12追記:この頃は頑張っていたんだなぁ⋯⋯。知り合いがいるから入ったけどその人以外誰も知らないのに、SSなんか即興で書いちゃって投げるだなんて⋯⋯本当に俺か?てか文字数が足らねぇ!加筆修正します。+500文字程度ってとこかな。