ーサラ・ヒューイットー
ネギ君が麻帆良に来てから数日が経ちました。
たった数日なのにネギ君を中心にいろんな騒動が起きてます。
一つ目はネギ君がアスナちゃんのご機嫌をとるために惚れ薬を作ったところ、効果を信用しなかったアスナちゃんはネギ君に無理やり惚れ薬を流し込みました。
結果、ネギ君は惚れ薬の効果が切れるまで生徒から追いかけられる羽目に…。
っていうか惚れ薬みたいに心を操るような薬や魔法って禁止されてるはずなんだけどなぁ。
二つ目は寮の大浴場でのこと。
ネギ君は学園長の計らい?でアスナちゃんとこのちゃんの部屋に住み込んでます。
女子寮に男の子を住まわせるなんてどうかとも思いましたが、まだ9歳ですからね。
いくら先生ができるくらい頭が良くてもまだまだ歳上の人の庇護下にあるべき存在なんですよ。
やっぱり女子寮じゃなくてもいい気がしますが…。
それはともかく、ネギ君のお風呂嫌いを知ったアスナちゃんがネギ君を大浴場に引っ張ってって洗うんですが、他のクラスメイトもお風呂に来ちゃうんですよね。
そこで何故か胸が大きい人がネギ君と暮らせるという意味のわからない事態になって、従姉妹のお姉ちゃんに容姿が似ているアスナちゃんと離れたくないネギ君は、アスナちゃんの胸を魔法で大きくしちゃいます。
もちろん胸自体を大きくするのではなく、着用していた水着の胸のところに空気を送って大きく見せたんですが、空気を送り過ぎて水着破裂と。
痛かったでしょうねぇ…。
三つ目は居残り授業でのこと。
まぁ、これはそこまで大きな騒動ではなかったんですが。
うちのクラスには成績不良者のバカ
バカレッドがアスナちゃん、バカブルーが長瀬楓さん、バカブラックが綾瀬夕映ちゃん、バカイエローが
そのバカ五人衆のために居残り授業が行われているんですが…。
今までは担任の高畑先生がバカ五人衆の面倒を見てたんですが、それをネギ君が引き継いだんですよ。
こうなると明らかにテンションを落とす人がいますよね。
お分かりかと思いますが、やっぱりアスナちゃん。
それまでは大好きな人と同じ空間にいられたのが、彼女にとって厄病神のようなネギ君の授業に変わるんですから、落ち込むなというのが無理でしょう。
他の4人がさっさと授業を抜けていく中、1人だけ残されてネギ君の解説についていけないアスナちゃん。
9歳のネギ君に英語を教わる14歳のアスナちゃん。
しかもその恥ずかしい姿をまたまた高畑先生に見られるという失態をやらかして、猛スピードで逃げ出すアスナちゃんと杖に乗って追いかけるネギ君。
なんとかアスナちゃんのやる気を取り戻せたネギ君ですがアスナちゃんの頭の悪さは筋金入りですから、これからも苦労するでしょう。
この3つは原作に描かれていたエピソードだったんですが、それ以外にもたくさんの騒動が起こりました。
よくもまあこれだけの騒動が起こるなぁと思いましたが、やはり主人公としての宿命なのか、単に9歳という少年に女子中学生の先生をさせること自体無理があったのか…、どっちもでしょうね。
そして今日もネギ君は一悶着起こしたみたいです。
いえ、これは巻き込まれた形なんでしょう。
昼休み中、女子高等部の生徒が態々中等部のグラウンドにやって来て、うちのクラスメイトにちょっかいを出したらしいですよ。
高校生にもなって中学生にちょっかいかけるとか大人気ないですよねぇ、1年と少し前まで高校生だった自分が言うのもなんですが。
騒ぎを聞きつけたネギ君は、先生として事態の収束を図るも女子高生のパワーに負けて、揉みくちゃにされ、そこにアスナちゃんとネギ君LOVEの委員長も騒ぎに加わって、さぁ大変。
あわや大乱闘かというところで高畑先生の介入により事なきを得ますが…。
ということはこの後の体育の授業は女子高生とドッジボールになるんですね。
女子高生が中等部校舎の屋上にバレーをしに来る意味がわからないとか、こっちは正規の授業で、あっちはただのレクリエーションなら優先権はこちらにあって当然じゃない?なんていろいろ思うところはありますが、これもネギ君が先生になるための試練なんでしょう。
体操服に着替えて屋上に上がると、案の定ネギ君を捕まえた女子高生達が待ち構えてました。
女子高生の制服に見覚えがあるなぁと思ったら、高音先輩の学校の制服じゃないですか…。
この女子高生方は麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校2-Dの生徒だそうで。
後でウルスラの生徒指導部に絶対チクってやる。
「あら…、また会ったわね。あんた達」
「なんで高等部が中等部の屋上に来てるのよ⁈あんた達わざとでしょう‼︎っていうかネギ坊主もなんで捕まってんのよ⁉︎」
「い、いえぇ〜、体育の先生の代わりに来たんですがぁ…」
「何?今度は言いがかり?これだからお子ちゃまは…」
「っな⁈なんですってぇ‼︎」
いやぁ、こっちもあっちもボルテージが上がってますねぇ。
まさに一触即発。
ネギ君、早く止めないとケンカになっちゃいますよ。
いよいよ両陣営が殴り合いに発展かというところで…
「は…、は…、ハクシュン‼︎」
ネギ君がくしゃみとともに魔力で突風を起こして、互いに突撃しようとしてた生徒達を止めます。
まぁ、くしゃみで突風が起こったのは魔力の制御が完全じゃないからでしょう。
「え…、えーっと、どんな争い事も暴力はダメです」
突風で動きが止まった生徒達はネギ君の話を聞きます。
「ですので、両クラス対抗でスポーツをして勝負を決めるのはどうでしょうか?さわやかに汗を流せばこんないがみ合いもなくなると思うんですが…」
「いいわよ。私たち高等部が負けたらおとなしくこのコートから出て行くし、今後昼休みもあんた達の邪魔をしないわ」
「そ、そんなこと言っても体格が全然違うじゃん!」
「確かにバレーでは勝負にならないわね。ならハンデをあげるわ。種目はドッジボールでどう?こっちは11人、そっちは倍の22人でいいわよ」
「わかったわ。ちゃんと約束守ってよ」
「ただし、私たちが勝ったらネギ先生を譲ってもらうから。いいわね?」
こうして私たち2-A22人vsウルスラ高校2-D11人のドッジボール対決が開催となりました。
私はどうしようか迷いましたが、麻帆良パパラッチの異名をとる朝倉和美ちゃんにウルスラの生徒指導部へ提出する証拠を撮ってもらわないといけないので、和美ちゃんの代わりに私が参加です。
そして試合が始まると、幸先よくアスナちゃんが1名をアウトにします。
ですがドッジボールって単純に人数が多ければいいってものではないんですよね。
人数が多いとコート内で身動きが取れなくなって、簡単にボールを当てられやすくなるんです。
つまり人数が倍というのはハンデと言えるほどのものではなかったんですよね。
しかもこの女子高生方、ドッジボール関東大会優勝チーム、麻帆良ドッジ部「黒百合」だそうです。
高校生にもなってドッジボールなんてやってるの?なんて思いましたが、考えたら負けなんですね、きっと。
なんて考えてる間にうちのチームも人数を減らされて12vs10となりました。
さらに黒百合のキャプテンは太陽を目くらましにして、アスナちゃんにボールを当てました。
ただ当てるだけなら問題なかったんですが、倒れてるところにわざとでしょう、もう一度ボールをぶつけたんです。
これにはネギ君も怒ったみたいで、魔法を使おうとしたところをアスナちゃんに止められました。
どうやら男の子ならズルして勝とうとせず正々堂々しなさい、みたいな事を言ってるみたいです。
アスナちゃんいいこと言うなぁ。
それに触発されたネギ君も、アスナちゃんが抜けて諦めムード漂うチームに喝をいれます。
「皆さん、諦めたらダメです!さっきアスナさんが言ってたように、前を向いていたらボールを取れるかもしれないんです。頑張りましょう‼︎」
この一言で皆のやる気も復活です。
さて、今まで避けっぱなしだった私もそろそろちゃんとやりますか。
とりあえず彼方にあるボールをこっちに欲しいんですが…
「5秒ルール違反!こ、公式ルールによると5秒以上ボールを投げずに持つのは反則です‼︎」
「ボールをこちらに渡してくださいです」
さすが本屋ちゃん、体育のルールブックも持ってたみたいです。
そして夕映ちゃん、ナイスアシストな一言。
これでボールはこちらのものですね。
「のどかさん、そのボールを貸してもらえますか?」
「う、うん…」
今まで何もしてなかった私が急に言葉をかけたのが意外だったのか、惚けたような顔をしながらボールをくれる本屋ちゃん。
「さて、ウルスラ高校の皆さん。いきますよ?」
そう言ってボールを投げます。
流石に本気で投げると当てられた人が大変なことになってしまうので、軽〜く投げます。
その軽〜く投げてもなお速いボールは、黒百合の選手1名をアウトにして私の手元に戻ってきました。
もう一度ボールを投げてまた1名アウトにすると、ボールはまたしても私の手の中に。
まぁ、答えは簡単。
操糸術でボールを戻しているだけです。
流石にヨーヨーみたいに直でボールが戻ってきたら怪しまれてしまうので、バウンドさせたり放物線を描くようにしてボールを手元に戻します。
側から見ればボールが投げられては戻ってくる不思議な光景かもしれませんが、私は淡々と投げては戻す作業を繰り返します。
原作のまき絵ちゃんみたいに新体操のリボンでボールを当てるような露骨なことはしてませんが、ここまで来ると黒百合の方々もおかしいと思ったのか声をあげます。
「ちょっ⁈ちょっと‼︎あなた、何かズルしてるんじゃないの?」
まぁ、超極細の糸を使ってるとはいえ、わかる人にはわかるからなぁ。
実際、エヴァちゃんは観戦してるけど呆れ顔だし。
クラスメイトの何人かも気付いているみたいだけど、あっちにバレなきゃ無問題なんですよ。
バレないズルはズルじゃないんです。
「私がズルをしているという証拠はあるんですか?どうしても気になるならボールを調べていただいても構いませんよ。何も出ないと思いますけどね」
私の自信満々な姿を見て何も言えない黒百合の方々。
何かあるはずなのに何も言えないというのは悔しいでしょうねぇ。
「では特に問題なさそうなので試合再開…と言いたいところでしたが、タイムアップ、試合終了ですね」
結果11vs3で私たちの勝ちです。
本当は残り3人もアウトにする筈だったんですが、押し問答してる間に終わったので仕方ありません。
ですがこれで収まらないのが黒百合の面々、特にリーダー格の人ですね。
どうもアスナちゃんを目の敵にしているみたいで
「まだロスタイムよ‼︎」
なんて言ってアスナちゃんの後ろからボールを当てようと狙ってます。
まぁ黒百合リーダーのボールはネギ君がキャッチして、逆にネギ君がぶっ放したボールに付与された魔力で下着姿にさせられるんですけどね。
それでもまだ生温いですな。
ちょっと一声かけておきますか。
「黒百合の皆さん、中等部にちょっかいを出すだけでは飽き足らず、後ろからボールを思いっきり投げつけるなんて…。あとでウルスラ高校の生徒指導部に連絡しておきますので覚悟しておいてくださいね」
にっこり笑って言い放ってあげると
「覚えてなさいよ〜っ‼︎」
なんて三下が言うようなセリフを吐いて逃げて行きました。
とにかくこれでネギ君も先生として、少しは成長できたのではないでしょうか?
まだまだ先は長いですが、今日はこんなところですかね。
クラスの皆もネギ君のことを認めてあげたでしょう。
さて、私は和美ちゃんが集めた証拠を持ってウルスラまで行ってきますか。
翌日、ネギ君と私のところに黒百合の方々がいらっしゃいました。
どうもネギ君と私をコーチに迎えて、ネギ君の魔力ボールと私の操糸術ボールをものにしたかったみたいですが、あんなの普通の人にできるはずないので丁重にお断りさせていただきました。
いやぁ、本当高校生は大人気ないですよね。
大人じゃないって言われたらそれまでですが…。
それでも高2と中2ですよ。
どうして高校生が中学生を目の敵にしてるのか、
作者には理解できないです。
とりあえず原作1巻がこれで終わりです。
さらっと終わった感じもしなくはないですが
終わらせたからいいんです!