Howling   作:湯瀬 煉

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一週間空きました。すみません。


第1話 図書館

 父と母が死んだと知った日も、私は働いた。葬式、それを執り行うだけの資金を、私も私の家族も有していなかった。巣全域が正体不明の怪物に襲われているから、相談している暇もなかった。つい前日「黒い沈黙」によって討伐された……「ねじれ」と定義された怪物だろうか。外郭にも怪物はいると聞くが、巣に外郭の怪物が現れる可能性は著しく低い。それに対して、「ねじれ」は巣の真ん中にでも突然現れる。その正体は変異した人間だという噂があるが、その真相は分からない。9級フィクサー程度に上がってくる情報で正しいものはあまりないからだ。

 マサムネとサイの家族は無事だった。翼が折れた時点で別の巣の裏路地へ転がり込む用意をしていたのが功を奏していた。三日間の光と、三日間の暗闇を、彼らは有効活用していたのだ。

 巣全体が混乱に陥ったことは、なにも悪いことだけではなかった。当然のことだが仕事が増えた。行方不明人の捜索、火事場泥棒の整理、身辺警護、怪物の観察……身の丈にあった依頼を選び、丁寧かつ慎重に処理した。

 しばらくして、私たちは共に5級フィクサーと認定された。フィクサーには、下限は9級から、上限は1級までの等級が存在する。翼の社員が数字が大きいほど高級になるのに対し、フィクサーは数字が小さいほど高級となる。普通、9級が8級まで駆け上がるのに三、四年ほど必要とし、9級フィクサーが5級フィクサーになるためには、かなりの年数、フィクサーとして働くことになる。数をこなせばいいという話でもなく、何年経っても等級が変わらない者もいる。私たちは運良く様々な依頼に恵まれたし、裏路地出身の者に劣る修羅場での経験も、この混沌とした状況で身につけることもできたように感じる。

 異例の速度の出世に、私たちは色目きたった。ただ、この頃は指たちの活動も盛んになっており、私たちの周囲でも黒雲会という、親指の参加組織の活動をよく耳にした。少しずつ周囲が不穏になっていることを感じていた。変わらず私たちは働き続けた。危険な仕事が増えたが、名を上げる良い機会だと自分に言い聞かせた。より多くの依頼を受けられるように、フィクサー事務所を作ることにした。

 私たちの事務所は「イノナカ事務所」と名付けた。井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る……という言葉は原典にあるものではないが、私が好きな解釈だ。私たちは、空の青さを知り続けておきたかった。広い世界を知らなくても、ここに美しさはあるのだと思いたかった。

 その夜の仕事は、普段と比べても格段に疲れた。我が家を守れ、との身辺警護だった。事情は聞かなかったが、それが間違いだった。押し寄せてきたのは、黒雲会の連中だった。副組長や組長といった存在は見られなかったが、それでも数多の刃を躱し、また反撃をしていくことは簡単ではなかった。夜が明けて、路地に積み重なった黒雲会の死体を見た。その中に私たちの死体がないことを喜んだ。帰ってからじっくり休んで、その後に祝宴を開こうと話し合った。

 私たちは泥のように眠った。朝に眠って、起きた時には次の日の朝だった。一日を無駄にした、という感覚はひとつもなかった。必要な休息だった。

 これが、私たちの最後の休息だった。代表になった私の机上に、ある「招待状」があったためだ。

 

 それは、都市を騒がせていた都市悪夢「図書館」への招待状だった。

 

「……図書館か」

 私の声に、仲間達が起き上がった。

「その招待状は……?」

「発言からして、嬉しいものじゃなさそうだな?」

 静かに頷く。「図書館」の噂はフィクサーならば誰しも聞いているところだ。そして、それが招待状を受け取り、サインしたものが招かれることも。

「サインは。するか?」

「……悩ましいな。数々の実力者が次々と帰ってこないままになっている」

「だけど、いい機会だ」

 サイは、私の目を見て言った。

「誰も倒せなかった都市悪夢を倒せば、私たちの名前は広まる。今、俺たちは稼ぎ時だ。ついこの間5級フィクサーになったんだぞ。もしかすると、もっと高いところを目指せるかもしれない」

 その言葉が決定的だった。私たちは三人でサインをした。

 

 

 

 

 

「ようこそいらっしゃいました」

「どうも初めまして。ここは図書館で間違いないか?」

「はい。ここは図書館で、私は館長のアンジェラです」

「間違いないみたいだね。私たちは「イノニカ事務所」のベルン、マサムネ、サイという。ところでこの図書館、なんで私たちが招待されたのさ」

「そうですね。それは私にも分かりかねます」

「……思い出したら教えてくれ。それで、図書館というからには、本があるんだろうが、どんな本がある?」

「そうですね……皆さんが暮らしていた巣に存在していたロボトミーコーポレーションの本も、ねじれの本も。あなた方が勝てば手に入れられます」

「そうか……それは、いいことを聞いた。

 ならば後は」

「はい。貴方だけの本が、見つかりますように」




 イメージとしては都市悪夢の一般接待ぐらいの扱いですね。サッガッ先生と同じだやったぁ!
 ちなみに皆さんは都市悪夢をどう攻略しましたか? 私はほぼ脳死で終止符艦隊してた気もしますし、この頃に歴史の階でサッガッ ユジン テンマ 小夜で斬撃デッキ組んでた気もします。やっぱそれは都市の星1段目かもしれねぇ……。
 このレベルで記憶が霞んでおり、まだシャオとかR社とかに泣かされている図書館プレイヤーなので解像度の低さはお許しください。特色を三人も倒したのに他に勝てねぇんだ進めねぇんだ。
 幻想体戦も苦手なので、私はシンプルに図書館のギミック攻略が下手なんだと思います。リンバスはなんとなくパッシブ読めるのに図書館だとIQ下がるのなんなんですかね。終止符艦隊とか腕前最強赤い霧とか使ってちゃんと相手のパッシブ読んでこなかった代償なのか?
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