掲示板にいたヤチヨを偽物だと思って煽り倒したら本物にリア凸されるバカ   作:きゅうりにや

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掲示板にいたヤチヨを偽物だと思って煽り倒したら本物にリア凸されるバカ

「『8000年生きてるとか抜かしてそんなことも分からないの???痛々しいからその設定やめておきな?そもそも8000年も生きててやってることが掲示板でレスバって…ww地球の娯楽なんも知らないんですねww』っと。いやぁ、前世で掲示板触らなくてよかったな。これは2週目じゃなきゃ受験勉強足りなくて中卒になってたわ」

 

転生したのはちょぴっとだけITの発展が早い現代だった。なんやかんやで中学生に上がったタイミングでせっかくの機会だからと買ってもらったPC。前世の記憶による下駄が無ければ高校受験終わってたなってぐらいネットの海にどハマりした。まぁ流石にこのままハマり続けるのはやばいので今日で掲示板は降りるつもりで最後のレスバ(全力煽り)を敢行。来週から高校始まるし、一足早い一人暮らしでネットの海にいると歯止め効かなくなるのが分かったため卒業である。

 

「こいつレス早すぎだろ…絶対社会人じゃないな暇人め」

 

最後のレスバ相手はyachi8000。前世で見た超かぐや姫に出てくる押しも押されもせぬお姫様である。まぁ別人だろうけども。細かい年代とかはもう覚えてないが、ツクヨミ?とかいう仮想現実がないってことはまぁそういうことなんだろう。

 

「『8000年生きてようがウミウシの小さい脳みそじゃお人間さんには勝てまちゃんでちたね〜w月から堕ちたお姫様(笑)は一生海の底でROMっててくださ〜いwそれか仮想現実でも作っていろPbot配置してそこでヨシヨシされながら引きこもればw?』自認ヤチヨの引きこもりってちょっと怖いな…てか、他にも転生者いるのかこの世界。まぁいるから何って話だけど」

 

明日…てか今日からは寝る時間も直していかないとなぁ。春前でも4時半って若干明るいからここから寝るのに少し抵抗がある。大学行った後にでも『転生者だけど質問ある?』ってスレ立てて転生者オフ会とかやっても面白そうだなぁとか、明日の朝飯(昼飯)何食べようかなとか考えていたらいつの間にか眠っていた。

 

 

 

 

 

 

ピンポーン♪ピンポーン♪

 

チャイムの音で目が覚める。今何時ぃと確認すると朝の9時。寝足りないが一度目覚めると起きてしまう中途半端な時間。ぼーっと時計を見ている間ずっとチャイムの音が鳴らされている。くっそ誰だこんな時間に叩き起こしやがって。もぞもぞと布団から這い出し玄関へと向かう。鳴り響くチャイムの音は変わらずに、近づくにつれて誰かの話し声も聞こえる。

 

「はいはいなんのようですか一回鳴らせば分かりますよーっと」

 

この時の俺は超寝ぼけてた。具体的にはチェーンをせずに無警戒に玄関を開けた。クソしつこい宗教勧誘に玄関前で居座られてからチェーンかけてから応対していたのにこの日だけはすっかり忘れていた。

 

「やぁ、初めまして。今日は私の友人が君にどうしても話があると言っていてね。無論、話があるのは私の方もだが」

 

そこに居たのは明らかに外国人な風貌のナイスミドルと

 

「ヤオヨロ〜!初めまして!昨夜ぶりと言ったほうがいいかな?海の底から這い上がって会いにきちゃった♡」

 

その肩に乗っているパンダカラーウミウシだった。

 

「月から堕ちたお姫様、ヤチヨだよ!単刀直入に聞くけどさ、明らかに私のこと知ってたよね?どうして掲示板の向こうにいる相手がウミウシだって思ったのかな?どうして月から来たお姫様なんて言ったのかな?いろPって、どういうことかな?」

 

「……本物じゃねえか……」

 

Q.推しなりきり精神異常者だと思ってた相手が本物の宇宙人でCIA引き連れてカチコミに来てしまいました。ここから入れる保険はありますか?

A.無い。片方だけでもヤバいのに両方は無理。現実は非常である。

と、とりあえず2階からなら窓から飛んでワンチャン逃げられ

 

「おっと、逃げないでくれ。逃げるなら全力で止めなければならない。荒事も少々経験があってね。なに、怪我させたいわけじゃ無いんだ」

 

逃げようと一歩引いて半身になろうとした瞬間に動き出しを潰される。何それ怖いって!だいたい少々経験どころかあんた

「CIAじゃねぇか経験どころじゃねぇでしょう…」

 

「ほう?それも知っているのか。余計に逃すわけにはいかなくなった」

 

やっべ、ポロった。寝起きでくるのが悪いんじゃん!ほらちょっとダンディの目つき鋭くなっちゃったじゃん!

 

「立ち話もなんだ。玄関先では目立つだろう。中に入らせてもらうよ」

 

「あ、ハイ。ドウゾ」

 

「すまないね。お邪魔するよ」

 

「お邪魔しまーす♪」

 

「イラッシャイマセ」

 

ひとまず全力で煽り散らしたことを謝ろう。必死に謝れば許してくれる、はず。ヤチヨだし、優しいし。

 

「言われたこと全部覚えてるし全部IPアドレス付きで保存してるから誤魔化そうとしたら分かってるよね?特に味覚煽りしたこと絶対に許さないゾ」

 

横を通り過ぎる瞬間にヤチヨから言われたその言葉で全てが終わった。

父さん母さん、今までごめん。俺、転生してやることがなりきりチャット野郎相手に全力でバカにするだけだった。しかもそれが原因で人生詰んだかもしれん。

 

 

 

 

 

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