掲示板にいたヤチヨを偽物だと思って煽り倒したら本物にリア凸されるバカ 作:きゅうりにや
あとは儚いネタの旬が1番良い時に投稿できたのが良かったんだろうな。知らんけど。
まさか餌出されすぎて逆にビビる猫の気持ちを理解する日が来ると思いませんでした。
正直、実態よりも伸びすぎてる気がするので「これより視聴者厳選を開始する!」って気持ちでいないと怖くて次話投稿できないので実質初投稿です(錯乱)
セルフハンディキャップはなんぼあってもええですからね。
今更ですが、時系列は基本的にバラバラで書き上がった話からオムニバス形式で投稿していきます。
今回は「オリ主の学校生活と委員長との出会い」
つまり9.9割オリキャラしか出ません。
時系列は高校2年の半ばになります。
あと、作者の学校がクラス委員長と文化祭実行委員が兼任の制度だったので作中もそうなってます。文化祭について調べてたらどうやら少数派らしいですが、まぁ創作の世界だしそういうこともあるさ!
投稿と同時にタグを追加しました。保険程度ですが、ないと怒られるかなって…
「どうすればいいの……」
夕方に差し掛かろうかという時間帯。文化祭実行委員会が終わってから家に帰る気にもなれずに戻った教室で頭を抱えていた。
放課後になって急遽、文化祭実行委員の呼び出しがかかった。今年から都の模擬店に関するガイドラインよりも厳しい独自のルールを採用していたが、連携ミスで通達し忘れていたのだ。しかも期限は変わらず5日後。もし不可能なら模擬店を諦めることも視野に検討してほしい。そんな内容だった。
当然会議は荒れた。様々な文句が出たが、会長と文化祭の担当教員は頭は下げても条件は撤回しなかった。多くのクラスは一部分の変更で済んでいたためその場はおさまった。だけど私たちのクラスは提供予定だった商品全ての練り直しだ。結局、私1人で粘ったところで決定が覆されることはなかった。
「メニュー変更して、看板作り直して、書類に必要な項目も追加されちゃったからそれもやらないと…」
メニューは全部変えなきゃいけないし、早めに見積もりを取っていた機材のレンタルや原材料の仕入れ先も使えないからどこにするか決めないといけない。
書類だって2枚だったところに3枚目が追加されてしまった。申請時に決めておかないといけない内容も去年より増えている。
どう頑張っても間に合う気がしない。考えが全然まとまらない。準備だって進めていたのに。看板も完成してたのに、使えなくなっちゃった。
明日、みんなに伝える時のことを考えるとみぞおちのあたりがキュゥっと痛む。何でこんなことになっちゃったんだろう。口の中が乾く。今までの努力を全部台無しにされたとしか思えなくて、あまりの理不尽に涙がこぼれそうになる。
「スッマホー♪スッマホー♪ワイのスマホ出てきてクレメンス〜♪」
気の抜けるアホみたいな歌と共に誰かが入ってきた。
顔を上げた先にいたのは、去年から一緒のクラスの天野くん。話しかけられると答えてるけど、基本的に寝てることが多いので誰かと話してる姿なんて今年入ってからでもまだ数回しか見てない。部活もやっておらず放課後はすぐ帰ってしまう。噂ではほぼ毎日バイトしてるのだとか。そのくせ去年の1学期の試験は中間期末共に1位を取っていた。その後も順位は下げてたが掲示される10番以内には必ず入っていた。そんな関わり合いの少ないクラスメイトの意外な言動に呆気に取られていると鼻歌混じりに自分の机に向かっていた彼がこちらに気がつく。
「うぇっ!?委員長いたの!?…もしかしてさっきの聞いた?」
見られちゃいけない場面を見られた時のお手本のようなリアクションに少し笑ってしまった。
「ううん。何も聞いてないよ。くれめんす〜?だっけ?そんな不思議な言葉、私わからないもん」
「がっつり聞いてるンゴねぇ…忘れて?それか他の人に言わないで?お願いっ!」
平和な高校生活のためにどうか〜なんて拝み倒す彼に先ほどまでのキリキリとした胃の痛みが和らいで、気持ちが少し緩んでしまう。
「んーどうしようかなぁ?」
「なんでも…は出来ないけど何かあれば手伝いますので何卒〜」
「じゃあ、これ手伝ってもらおうかな?」
言ってから自分で何言ってるんだろうとハッとする。別に誰にいうつもりもない。言ったところで何があるわけでもないだろうし。それなのに友人でも無い人を巻き込むわけにはいかない。なにより、去年の文化祭を休んで、話し合いの時も寝ていた彼は文化祭なんて興味ないだろう。そんな彼に頼ってもきっとお互いのためにならない。
「ごめん、今の冗だ——」
「いいよ。これ手伝えばいいの?」
謝罪と共に差し出していた書類を引き戻す前に、するりと彼に書類が取られる。先ほどまで頭を下げていた彼がいつのまにすぐそばにいた。書類を読み進めるその顔がだんだんと険しくなる。
「委員長、これ今日渡されたの?書類の日付は1ヶ月前になってるけど」
「…うん、学校側が伝え忘れちゃったんだって。でも、当初の期限は変えられないから、5日後までに提出して許可をもらえって」
「そんなこと言ったって…うちのクラスのやる予定だったもの全部引っかかってるよねこれ。それにリテイク喰らうこと考えると2〜3日で出したいよね」
一目通しただけでちゃんと理解できるんだなとか、模擬店決めの時に寝てたのにちゃんと模擬店で何やるか覚えてたんだとかつい失礼なことを考えてしまう。
「クソ上司の無茶振り思い出すなこれ……いいよ、手伝う。まず方針と提出までの大まかなスケジュールだけ今日のうちに決めちゃおっか。その前にちょっと電話してくるから待ってて」
「うん…ありがと」
冗談のつもりで言ったのに真剣な顔でそんなことを言ってくれる彼に、そう返事するのがやっとだった。
「ごめ……チヨ…少し遅く……うん…学校で…うん……も…とおも…ごめん…」
誰に電話してるんだろう。バイト先かな。たしか一人暮らししてるって話だし。…それとも彼女とか、かな?
「ごめん、おまたせ。早速やろうか」
「うん、ごめんね。巻き込んじゃって」
「全然。むしろ早めに気がつけてよかったよ。こんなの1人で抱え込む話じゃないって。申請書類の作成も手伝うし。まずは明日、話し合いがスムーズに行くように準備しちゃおう。現時点で考えてる案とかある?」
「もう選択肢が少ないから、できそうなものをこっちで決めて、どれが良いかのアンケートをやるのがいいかなって。アンケートのフォーマットは去年のがあるし」
「それいいね。ただ、全部こっちで指定するよりも、出来るものの例をいくつか載っけた上で、他にやりたいものがあるかのアンケートを取る方がいいかもしれない。そっちの方が納得感が多少は上がるから後々のスケジュールに影響が少ないかな。もちろん、今年の条件でどんなものが提供できないかは明示した上でだけど」
「でも、それじゃ時間が間に合うかどうか…」
「明日の6時間目が担任の数学だから帰りのHRの時間も合わせて時間まるまる貰えないか聞いてみよう。学校側のミスなんだから、そこつっつけば全部と言わなくても半分くらいはもらえるんじゃないかな。どうせこの後、担任とも話詰めないといけないからその時にお願いしよっか」
「たしかに授業の時間もらえれば確かにどうにかなるかも…全然思いつかなかった…」
「助け求めてよかったでしょ?1人で抱えこんでも良いこと1つもないからね。じゃあ他のことも決めちゃおっか」
「うん。そうだね」
本当に何とかなるかもしれない。そんな安心感でまた涙が溢れ出しそうになる。ここで泣いてしまったら彼を困らせるだけだし、無駄な時間を使わせてしまう。必死に我慢して、声に出ないようにして残りの話し合いを進めていった。
「ありがとう。おかげで助かっちゃった」
「なんのなんの。力になれたら何より。ですので例の件はどうかご内密にお願いしまする〜」
「ふふっ。はーいっ」
雑談しながら一緒の帰り道。
あの後、いくつか決めたてから2人で担任の元に向かった。担任もつい先ほど職員会議で事情を聞いたらしく珍しく学校側の体制に怒っていたし、授業時間も丸々くれることになった。
「それにしても、あれで本当に良かったの?あの分担だと、書類も半分もやらないし、あとはクラス内の調整くらいしか役割ないけど」
「何言ってんの。それが1番大変なんじゃない。俺がいきなり先頭に立って旗降っても誰も着いて来ないんだから。委員長じゃなきゃできないことだよ」
話し合ってる時も思ったけど、すごく褒めてくれる。たまたま知ってたことを伝えただけでも流石委員長とか、やっぱ頼りになるねとか言ってくれた。私の意見よりも他にいい案があった時でも否定から入らないでいい部分を褒めて、それを織り込んだ上で別の案を提示してくれる。それが焦りで視野が狭くなってた私にはすごくありがたくて、ちょっとだけ照れくさかった。
「ねぇ、どうして手伝ってくれたの?バイトとか色々忙しいんでしょ?…口止め料としては随分高いよね」
気になっていたことを聞いてみた。なんの躊躇もなく、見れば大変だと分かることに首を突っ込んでくれた。それがなぜなのかどうしても聞きたかった。
「あー…その、なんというか。昔の知り合いでさ、1人で全部抱え込んで、そのままその…沈んでっちゃった奴がいたんだよね。そいつと似た雰囲気してたからさ。いつもと明らかに雰囲気おかしいし。放っておくのも後味悪くて」
自己満足だよ自己満足、と誤魔化すように笑う彼のその表情が少し悲しそうで、それでいて妙に綺麗に見えた。
「そっか…でもね、その自己満足に私は助けられたよ」
あのまま1人で悩んでいたら今日家に帰ってから何も手につかなかっただろう。胃が痛くてご飯も食べられなかったと思う。
「だから、ありがとう。今日初めて話したけど、すごく頼もしかった」
「こちらこそ、頼ってくれてありがとう。まずは明日、頑張ろう」
うん、頑張る。なんで返事をしながら夕方と夜の狭間を2人で並んで歩く。落ちかけの夕日が2人の影を長く長く伸ばしていく。私の影が少しだけ彼の影に近づく。影と影が少しだけ溶けあう。今夜はゆっくり眠れそうだった。
天野
ついに苗字が決まった主人公。名前はまだない。
油断してたら独り言を言う時にはネットスラングがちょこちょこ出てくる。学費は払ってもらってるけど家賃と生活費は自力で稼いでる。両親は出してくれるって言ってたけど、申し訳なさが強くて断った。
委員長の様子が前世で自◯した後輩に似てて放っておかなかった転生者。あの後、1時間ちょっと話し合った。
件の後輩以降は気になったら声をかける、褒めて伸ばす、嫌われても踏み込むを出来るだけ意識していた。結果、空振ることもあるけど良い先輩として前世では頼られていた。
学校生活は授業は時間内に死ぬ気で覚えて空き時間は全て睡眠に当ててる。家じゃヤチヨのためにIT関連の勉強しないといけないからね、仕方ないね。
委員長
責任感が強い。全部自分でどうにかしなきゃって追い詰められてた。オリ主がいなかったら夕飯は味がしなかったか戻してた。眠りも浅くなって次の日学校で泣いていた。ちなみに普通に教師に相談すればオリ主いなくても良かった。追い詰められると視野が狭くなるから仕方ないよね。
未来で自分の作ったキャラクターによしよしされてる主人公を目撃することが確定している。
ヒロインになるかどうかは神のみぞ知る。
担任
別に熱血なわけじゃないけど良識のあるいい先生。連絡ミスで保証なしな対応を見て怒ったが、書類の期限が変えられない事情も理解していて軽く板挟み状態。でも生徒のためにできることは出来る限りしようと思っている。そんな良い先生を学校のミスなんだからって脅そうとした悪い奴がいるらしい。
委員長が少し追い詰められてたから気にかけて欲しい、なんてオリ主から言われて「こいつ他人に興味なさそうだったけどちゃんと見てるんだな」ってちょっと見直した。
ヤチヨ
オリ主から急に今日の勉強会をキャンセルの連絡がきた。出会ってから約1年半で初めてだったからびっくり。理由を聞いたら文化祭?とかいう学校行事の決め事でトラブルがあったからだとか。なんだかんだで学校生活楽しんでるんだなって安心した。と同時に去年の同じ時期に文化祭があるなんて言ってなかったな、と思って色々調べた。結果、オリ主が学校生活犠牲にしてツクヨミのお手伝いのための勉強してる可能性に気がついた。ヤチヨのせいで楽しいこと我慢してるのかな……ヤチヨのおもさが1上がった。監視癖が追加された。オリ主の家のタブレットにいる頻度が多くなった。
個人的には「ハッピーエンド後に昔々の一発芸人にハマった結果、ですよ。の真似をしながらお惚気を全世界配信して彩葉さんに怒られるヤチヨ」を見たい。