転生先って、『夜桜さんちの大作戦』の世界?勘弁してくれよ!!   作:礼夢

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誰か…俺に文才を恵んでください…


作戦5 初任務です。助けて誰か

…結局、初任務に連行されてしまった。

問題は、"誰との任務か"という事なんだが…

 

「凶一郎、どっちが多く敵を片付けられるか勝負ね」

「良いよ!絶対負けないからね、二刃!」

 

…まさかの長子組ペアでした。

気まずいし、この2人が揃ったら喧嘩になる予感しかしない。

ああ…今すぐ帰りたい。

 

「あの…なんで2人共、今日は来てくれたの?」

 

余計なお世話だぞ、という皮肉も込めて尋ねてみる。

これに答えてくれたのは二刃だ。

 

「はっきり言うと、梅の実力が知りたかったからだね。

神楽木家は代々、夜桜と良いライバルだったみたいだし」

「先祖を呪いたい」

「そういうのはあまり声に出さない方が良いよ」

 

夜桜家と神楽木家がライバルだって?

笑わせてくれるじゃないか。

化け物一家と能力で争ってどうするというんだ。

神楽木家は代々、『護衛スパイ』として派遣されるものがほとんどだという事だったし、そもそもジャンルさえ違うだろうが。

 

「じゃあ、そろそろ敵地に乗り込もうか。

行けそう?梅ちゃん」

「うん、早く終わらせて帰ろうね」

「わぁ、すっごいやる気だ」

 

さっさと終わらせて、早く家に帰らせてもらうからな。

 

 

*

 

こうして、俺の初任務が始まった。

恐怖心は勿論あるが、任務に対しての不安は無かった。

ある程度、俺の実力は過大評価無しで把握しているのだが、それでもこの任務の攻略は些事だと確信出来たし。

…確かに神楽木家の血筋はえげつなかったみたいだ。

それに、俺は転生前、『夜桜さんちの大作戦』を読み込んでいた事により、スパイとしての心得も何となく知識としては入っているし。

(ぶっちゃけ、俺は何もしなくても後の2人が何とかしてくれそうだけど…)

 

*

 

「それで、どんなルートで攻めるの?」

 

慎重に辺りの様子を伺いながら、隣の2人に尋ねる。

 

「どうって、逃げも隠れもせず乗り込めば良いだけじゃないかい?」

「ひょっとしなくてもお馬鹿なのかな?」

 

流石、期待を裏切らない脳筋っぷりだぜ、二刃姉ちゃん。

いくら君が強いからといっても、その考えはいずれ身を滅ぼす事になるぞ。原作完結まで読めてないから、あくまでこれは憶測だけど。

 

「二刃ちゃん、隠密第一。ゼッタイ」

「その通りだよ、二刃。数では圧倒的に此方が不利なんだし。落ち着いて行動しよう」

「…分かったよ」

 

本当に、急に暴れ出すとか勘弁してくれよ?

 

「先ずは、敵の連絡網を封じていこうか」

 

ちなみに、これは原作1巻、作戦6の「フラワー便本社」での凶一郎の教えを元にした発言である。

(唐突な宣伝)

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

 

 

…その後、難なく敵のアジトの電源を落とす事に成功。

連絡手段も、密輸用のデータやプログラムも機能しなくなったわけだ。

こうなれば、後はやるべき事は1つ。 

―ひたすら暴れる、それだけ。

 

「やれやれ、ようやくかい」

「敵の総数はおよそ100。中には手練れの殺し屋もいるみたいだし、気をつけてね、梅ちゃん」

「忠告ありがとう」

 

俺は白梅を静かに抜いた。

実戦で使うのは初めてだな。

 

「それじゃあ、任務開始!」

 

二刃の合図で、俺達は一斉に動き出す。

凶一郎は後方にて、愛用の武器、[鋼蜘蛛]を使用した。

(ああー!すげぇ、本物の鋼蜘蛛が見れてる!)

あんなに流動性あるんだ、すげぇな。

オタクの俺、大歓喜だ。

 

「侵入者確認!敵側の操作か、通信手段が無い!急いで奥に居る奴等に連絡を…」

「させるわけないでしょ」

 

俺は白梅で敵が構えていた銃口を切った。

驚くほど、容易く。

そのまま、敵の鳩尾に回し蹴りをお見舞いしてやった。

 

―白梅の性能は、簡単に言えば、「大体何でも簡単に切れる」というものだった。

初心者の俺には使い勝手の良い、嬉しい武器。

 

「ハァ…なるべく殺したくないしな」

 

転生前の論理感があるので、殺しは出来るだけしたくない。

あくまでも"制圧"が任務内容だしな。

 

「相手はガキだ!さっさと倒せ!」

 

敵に包囲されるが、心配は要らない。

むしろ、一気に寄ってきてくれてありがたい限りだ。

すまんな、お前等。俺はさっさとこの任務を終わらせたい一心でいるからな。

 

「僕を殺したいなら、この速さに着いてきなよ」

 

俺の得意のスピード戦。速さで圧倒し、白梅で切る。

至ってシンプルで、相当凶悪な戦法。

…順調に、敵の数を減らしていった。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

 

「いつの間にか、あの2人と離れちゃったな…」

 

急いで合流しようと、アジト内を駆け回る。

そこまで広くないアジトだし、そのうち見つかるだろ。

そんな風に気楽に捜索していると。

 

「あ、凶一郎くん」

 

本当にあっさりと見つかった。

目の前には、鋼蜘蛛で吊るし上げられている敵達と、平然と佇んでいる凶一郎。

やっぱこの時から強いんだな、流石推し。

 

「梅ちゃん、そっちは順調?」

「まあまあかな、凶一郎くんには敵わないよ

(ガチの謙遜無し)」

 

…これから、もっと強くなるんだもんなぁ、凶一郎は。

今回、自分が実際に任務に出てみて、改めて認識させられた事があった。

 

…夜桜家のみんなは、心から強いんだな、と。

こんなに幼い時から、こんな絶大な宿命を背負わされて、過酷な任務に出なければならないのだから。

命の危険だってあるのに…

(…なるべく関わりたくないとは言ったが、凶一郎達が行き詰まった時、相談とかに乗るくらいは、したいな)

 

「あの…」

 

少しでも親身になろうと話しかけた、その時。

凶一郎の後ろで、不自然な光が反射していた。

 

「―っ!」

 

急いで目で追った先には、スコープを構えたスナイパーが居た。

その銃口が捉えた先には、凶一郎がいる。

静かに、弾が放たれたのが分かった。

(これは、防御が間に合わない…!)

 

「凶一郎!!」

 

俺は咄嗟に、凶一郎の体を押していた。

 

 

 

 

 




戦闘シーン書くセンスがないのが辛い。
初投稿作品(プロジェクトセカイの騎士イベモノだった)を消したのも実はその理由があったりする。

空白の隙間が多いほど、時間は経過していると思って下さい
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