バ☆ン☆ド☆王-少女達の決闘王国-   作:ツナ缶マン

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お久しぶりです。
新作()になります
まぁ、前の作品を書く前にプロットは出来てたので……
という事で一番最初のデュエルディスクが販売された日に投稿です



開幕1-とある少女のプロローグ

「酔う…………」

 

足を延ばして寝られるほどには広い箱の中で、少女が小さく揺れを感じながら1人小さく言葉を漏らしていた。

 

どこかに連れていかれていること自体は分かるも、外の音が一切聞こえない現状に不安を覚えるはずなのだが――――――

 

「衣装だから若干狭く感じるし……。左腕が重いな~………

それにしても……普通、ここまでやる……?」

 

彼女には不安を感じていないどころかこの状況に対して誰にも届かないツッコミを入れてしまっていた。

イベントの概要は聞いていたが、こんな箱に押し込められるなんてことは一切聞いていなかったが、このイベントの主催を考えればこの程度の事なら何の説明もなく実施する。と言う間違った方向への信用だけはあったせいで慌てる事もなく、彼女はそのまま箱が開けられるのをボンヤリと待つ。

 

 

 

「着いた……?」

 

そうしている間に箱の揺れが止まる。

どうやら目的地に着いたようだが、箱が開かれる様子はない。

おもむろに、彼女は箱の正面を押し始めるもビクともしないが、あの相手ならば揺れても少し開かない程度ならば問題ないと箱が開けられる時を静かに待っていた。

 

その時は突如として訪れた。

 

 

 

 

 

 

「っ!!まぶし……」

 

突如として彼女を閉じ込めていた箱が開き、彼女の視界に光が飛び込む。

 

少しの間とはいえども、真っ暗だった箱の中にいた彼女はいきなり入ってきた光に耐え切れずに思わず目を覆って光を遮る。

しかし、何時までも光を遮っている訳にもいかない彼女は、徐々に目を慣らしていく様にして目を開けていく。

 

光が目を刺してくるものの徐々にボンヤリと周囲の光景が見え始めていくが、その光景に彼女は完全に言葉を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

「……森?」

 

目の前には木があった。

 

いや、目の前だけでない。

彼女は箱から顔を出して周囲を見渡すも目に飛び込むのは木だけで、少し視線を上げれば、頭上をも枝葉が広がっており、その隙間からの射す日の光が余計に眩しく感じられた。

いきなり箱に閉じ込められて次に開かれた場所は森の中と言う状況。

 

確かにあの主催ならばこれくらいはやる。

この自信はあったが―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまでやるか~~~~~!!」

 

彼女は思わず叫ばずにはいられなかったが、その叫びは誰にも届くことはなく虚しく森の中へと響いていく。

だが、声を出したことと、眼の方も光に慣れたことで彼女は少しだけ気持ちが落ち着いて、自身の中で唯一違和感のあった左腕に視線を向けると―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決闘盤……。てか、前にアニメで見たヤツ*1じゃん……EXモンスターゾーンどうしてるのこれ?」

 

その腕にはテレビの中にしかないはずの決闘盤が付いていた。

彼女はその重量に改めて驚きながらも、彼女はそこにセットされていたカードを取り外してその内容をしっかりと確認し始める。

 

「デッキは……うん。自分のがセットされてる。EXデッキも問題なし。で、EXモンスタゾーンはフィールドの所にところにセットできるようになって、リンク先はディスクの枠が変わると………めっちゃ使いにくいじゃん。

それにしても―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roseliaの衣装に致命的に合ってないし、ベースとは違った重さで慣れないな~……」

 

少女――――――改めてリサはさっと目を通しただけですぐにカードをセットすると、突如として決闘盤が動き出して、彼女の目の前に映像を映し出していた。

 

「ソリッドビジョン……!?こっから説明が入る感じかな~」

 

リサは目の前に映し出された立体映像―――ソリッドビジョンに視線を向けながら、今この場に立つまでの出来事を思い出していた。

 


 

 

 

 

 

音楽事務所・スタジオ――――――

 

「弦巻さんからの仕事?」

 

「えっ!?こころんからですか!?」

 

「あこちゃん。正確に言えば弦巻さんの家の関連企業だよ…?」

 

「あながち、弦巻さんからの仕事と言っても間違いではありませんね」

 

「それでどういう仕事なの~?アタシ知らないんだけど?」

 

「白金さん以外は話を聞いていませんね」

 

友希那が口にした言葉にあこが大袈裟に反応を返す。

Roselia的にはよく見る光景だが、ここで燐子がそっと間違いを指摘するが、紗夜がそれを軽く流す。

しかし、リサは仕事の内容を全く知らずにどう言った内容かを尋ねると、その問いに燐子が答えていた。

 

「えっと、私が話を聞いたのはドームでライブなんですが……」

 

「受けるわ」

 

「ドーム!!やりたい!!」

 

 

 

「いや、最後まで話聞きなよ。絶対にライブだけじゃないでしょ?」

 

「リサ姉!!こころんだよ!!」

 

「待ってください。今井さんの話にも一理あります」

 

「燐子、ライブでは何曲出来るのかしら?セットリストを決めましょう」

 

「あこ!!カッコいいリスト組みたいです!!」

 

ドームでのライブ。

それを聞いただけで友希那とあこが飛びつくも、リサはそんなに甘い話がある訳がないと2人を宥め、紗夜もリサの発言に同意したものの、あこ達は特に気にすることなく燐子に視線を向けて無言で急かしてくるが、燐子は気まずそうな表情を浮かべながら何とか言葉を絞り出した。

 

「その……曲数は………決まってなくて……」

 

「決まってない?りんりん、曲数聞いてないの?」

 

「ううん……。そうじゃなくて……決まってなくて……」

 

「ライブするのに曲数が決まってないというのはおかしいじゃない」

 

「えっと……」

 

 

 

「ちょっと友希那もあこもストップ!!燐子困ってるから!!」

 

「白金さん。決まっていないというのはどういうことか教えてもらえますか?」

 

ライブの仕事なのに曲数が決まっていないという事などは普通ならばあり得ない。

単純に聞き忘れたのかとも思ったが、ハッキリと決まっていないという言葉に友希那が噛みつき始めると、流石のリサもそれに待ったをかけて2人を止めると、紗夜が燐子の横に立って彼女を落ち着かせながら事情を話すように諭すと、燐子はゆっくりを話を始めていた。

 

「その……技術発表の一環でその技術を演出に使ったライブをするらしいんですが……代表者2名がゲームをして、その勝ち負けで曲数が変わるらしくて……」

 

 

 

 

 

「ゲームならあことりんりんがいるから楽勝だよ!!」

 

「私達はNFOで多少の心得がありますから問題ありませんね」

 

ゲームの勝ち負けで曲数を決める。

それだけ聞いたあこ達は自分達はNFOで培ったゲームスキルが活かせると喜ぶと、紗夜までもがあこに同意し始める始末だったが、問題はそこではない。

 

 

 

「ゲームって言ってもカードゲームで……」

 

「カード……」

 

「ゲーム……?」

 

 

「カードゲームねぇ……。どのゲームか知ってる?」

 

「えっと……名前までは……でも、資料にはカードが載ってた覚えてて―――」

 

彼女達はゲームと言ってNFOを連想したが、それとはまったく違うジャンルのゲームを言われた事で余裕が一気に消え去った。

カードなど今までの人生でトランプやUNOと言った大衆向けゲームしかやったことがない彼女達はまさかの内容に困惑したが、リサは落ち着いて燐子が話していたゲームについて尋ねると、燐子はスマホでそのカードを思い出しながら調べ始めると1枚のカードを見せていた。

 

「こんなカードだったと……デュエルモンスターズ?」

 

「あこ!!テレビで見たことある!!」

 

「知らないわね」

 

「私も知りません」

 

燐子の見せた1枚のカードのタイトルを口にすると、知っているのはあこだけで紗夜も友希那も知らない様子だったのだが――――――

 

 

 

 

 

「あぁ、これならアタシ出るよ。Roselia入る前にやってたから」

 

「えっ!?リサ姉!?本当なの!?」

 

「そうだよ~。Roselia入ってからは一切触ってないけどね~」

 

「経験者がいるなら出てもらった方が良さそうね」

 

「そうなるとあと1人は白金さんか宇田川さんのどっちかでしょうか?」

 

「あはは。もう1人は要相談ってことで~。とりあえずバンド練習しよっか?」

 

「そうね。ライブという事なら練習を欠かすわけにはいかないわね」

 

リサは経験済みであり、それを伝えるとすんなり彼女のエントリーが決まったのだった。

 


 

「まぁ、何とかなるかな?……おっルール出て来たね」

 

リサはそんな前の事を思い出しながらも、ソリッドビジョンで出てきたイベントルールに目を通していた。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

1、各バンドから選ばれた決闘者はチップ2枚所持した状態からイベントを開始。

 

2、別バンドの決闘者とチップを1枚かけて決闘をし、勝者は敗者からチップを1枚受け取る。

 

3、決闘は双方の合意で成立し、合意後はいかなる理由があろうと拒否することが出来ない。  

 

4、各決闘者は、合計2回の決闘を行うものとする。2回目の決闘が終了した決闘者はイベントから離脱し、以降の決闘には参加できない。

離脱時には、当該決闘者の勝利数および敗北数を全参加者に公開する。

 

5、決闘者は1回目の決闘終了から2回戦目開始までの間、デッキのカードを15枚まで入れ替えることが出来る。

 

6、各決闘者は、以下の条件に該当する相手と決闘を行うことはできない。

   ・自身と同じバンドに所属する決闘者。

   ・1回目のゲームで対戦した決闘者と同じバンドに所属する決闘者。

 

7、以下の行為を禁止する。

   ・事前に勝敗を取り決める行為

   ・意図的の勝敗を操作する行為

   ・勝敗を操作する目的で、合理的な理由なく勝利を見送る行為

   ・イベント離脱前に自身の勝利数および敗北数を伝える行為

 

8、イベント終了時までに規定回数である2回の決闘を行わなかった決闘者、およびルール違反に加担した決闘者は所持しているチップをすべて没収されるものとする。

 

9、イベント終了時、各バンドが所持していたチップの合計枚数が各バンドが演奏できる曲数となる。

なお、ルールに基づき没収されたチップは消滅し、いずれのバンドの演奏曲数にも加算しない。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「要するに2連勝で4曲は確定って訳ね……。全員が1勝1敗で抜ければ丸く収まるけど……」

 

 

決闘に勝てばライブの曲数が増え、負ければ減る。

 

それならばリサが言うようにみんなが1勝1敗で終われば、各バンド4曲ずつで差が生まれることが無く、丸く収まるように見える。

しかし、相手がどこにいるか分からない以上は対戦カードを調整することなどほぼ不可能な状況と言うのもあるが、それ以上に問題があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後日のイベント会場で流れるからそんなのしたらお客さんから大バッシング間違いなしだし、他のメンバーに迷惑かけて可能性のあるバカなことをする人がいるとは思えないしね~」

 

この状況は後日のイベントで放送されることが決まっている。

そんな状況で八百長なんてしようものならば大バッシングは間違いないし、そもそもとして他のメンバーに迷惑が掛かる行為をするような人間がいるとは彼女は思っていなかった。

 

 

 

リサがそんな事を思っているうちにルールを映していたソリッドビジョンが一瞬で消えていく。

それがイベント開始の合図だった。

 

「……さてと、とりあえず歩いて探しに行かないとだね。とりあえず森から出れたらいいな~」

 

そうしてイベントが始まったのを見たリサはそのまま相手を探すのと、森から脱出するべく彼女は自身の勘を信じて森の中を歩き始めたのだった。

 

 

*1:
アニメDM仕様




誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。

※アンケートはリサ篇終了後のモノになります

Who’s the next player?(選んだ人が勝つとは限りませんのであしからず―――

  • Mygo!!!!!
  • Roselia
  • RAISE A SUILEN
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