今回でこの2人の戦いは終わりです!!
いやーマジで主人公……とか思いつつも投稿です
「はぁ……!!はぁ………!!」
「六花ちゃん!!しっかりするんだ……!!」
突如としてロックが苦悶の声を漏らし始めるが、薫からしたらモンスターを出した途端に苦しみ始めた様にしか見えずに彼女を心配しようと駆け寄ろうとしたが―――
「なっ!?《ブラック・マジシャン》!?なんで君たちが道を塞いで……私を庇おうとしているのかい?」
薫はロックに駆け寄る前に自身のモンスター達が阻むように立ち塞がった。
その光景には薫も驚かずにはいられなかったが、その行動は単純に薫を阻むためだけのモノではなく、彼女自身を守ろうとしたもの。
それを察した薫は遠巻きにロックを見つめることしか出来なくなってしまったが、一方のロックは―――
「頭の中で……!!何かが……!!」
突如として頭の中に響き渡り、彼女は何かに耐え切れず蹲っていた。
最初は意味の分からない不快な音でしかなかったが、その音は徐々にハッキリとした言葉へと変わっていくが――――
―――八つ裂きにしろ
―――地獄に叩き落せ
―――絶望に染め挙げろ
「ぐっ……!!がぁ!?―――――!!―――?!」
それは薫に対しての敵意を剥き出しにした破壊衝動その物であった。
しかし、彼女の頭の中――いや、彼女その物を衝動が塗りつぶし始めそうになっていたが、ロックはそれに耐え切れずに苦悶の声を漏らし続け、最後には言葉にすらなっていない声へと変わっていく。
「六花ちゃん!!しっかりするんだ!!」
「――――!?―――――――!!」
「六花ちゃん!!しっかりするんだ!!レイヤちゃんやますきちゃん達が心配して…っ!!」
遠巻きに見ていた薫は彼女に声援を送るが、ロックは苦悶の声だけではなく、地面に倒れただけでなく、苦しさからかその場でのたうち回り始めていた。
そんな彼女に対して薫は同じバンドのメンバーの名前を出しながら彼女に声をかける。
普段のロックならば周囲に迷惑をかけてしまうと自責で更に追い込まれてしまう可能性が高いが、薫はそれを意図すらしていなかったが、気が付いた時にはもう遅かったのだが―――
「っ……!!頭の中……に……話しかけんといて……」
「六花ちゃん……?」
「うるさい………薫先輩は敵やない………!!いい加減に黙っとって!!」
「……っ!!六花ちゃん……?」
「はぁ……!!はぁ……!!大丈夫です……!!」
レイヤ達の名前が出るとロックの動きが若干鈍り始めると、少ししたら彼女は痛みを抑え込むようにして蹲り始めていた。
薫はますます意味が分からなくなっていたが、ロックは頭を抑え込みながら譫言を繰り返し始めたと思ったらいきなり叫んだところで彼女は肩で息をしてはいたが、普段通りの彼女へと戻っていた。
「なにがあったんだ?」
「この《ホープ》を出したら……頭が痛くなったら、その急で急に”地獄に落とせ”とか”絶望させろ”みたいな言葉が聞こえてきて……」
「そんな事が……?大丈夫かい?」
「はい!!もう大丈夫です!!気合いと根性で声を無視したらもう聞こえなくなって、今は何ともありません!!」
「それは良かったけれど、不思議だね……」
弦巻の技術力で再現されたリアルソリッドビジョンのシステムを最大可動されれば、《ホープ》登場作品の設定*1までバッチリ再現することが可能。
今回のイベントでは危険が無いように実体化するリアルソリッドビジョンのシステム自体を制限して、実体化が出来ないようにしてあったはずなのだが、薫が言っていた”黒幕”の細工によって”一部の”ディスクのリミッターが外された状態のシステムが組み込まれていた。
それによってロックが《ホープ》を出した途端に設定どおりに自身を蝕まれそうになってしまったが、それを彼女は”気合いと根性”だけで完全に克服して見せていた。
「薫先輩…?」
「あぁ…。続けてくれて構わないが、無理はしちゃいけないよ。それと、ここからはどうなっても恨みっこなしだよ……」
「無理しないのは…RASの為なので約束は出来かねますが、勝っても負けてもその結果を受け入れます!!
私は《ドドドドウォリアー》の効果を発動!!
このカードはエクシーズモンスターの効果を発動する為のX素材として使われた場合にデッキから《ズババ》モンスターを1枚手札に加えます!!
その効果で私はデッキから《ズバババナイト》を手札に!!
そして、フィールドの《ドドドドワーフ-GG》 の効果を発動!!この効果で今手札に加えた《ズバババナイト》を特殊召喚!!」
「ふふっ……さっきは私のカードをデタラメと言ってたが、六花ちゃんのも十分デタラメすぎるんじゃないかな?」
「そうですね!!だったらお相子ってことです!!
私は特殊召喚された《ズバババナイト》の効果を発動して、このカード以外の《ズババ》モンスター1枚を手札に加え、《ズバババナイト》のレベルを加えたモンスターのレベルと同じにします!!
私はレベル4の《ズバババンチョー-
ロック LP:4000 手札:2枚
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ・ダブル★4 ATK2500 → 5000
ドドドドワーフ-GG ☆4 DEF1800
ズバババナイト ☆3 → 4 ATK1600
「おかしいな。手札1枚まで減ったはずなのに……手札の枚数が増えてる…?
それに六花ちゃんのターン…私のターンより長いな……」
薫は手札を1枚まで消耗させたはずなのにもかかわらず、そこからのロックのターンが長すぎることに遠くを見つめながら思わず呟いてしまったものの、残念なことにロックの展開はまだまだ続いていく。
「そして、私はレベル4になった《ズバババナイト》と《ドドドドワーフ-GG》の2体でオーバーレイ!!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!《ZS-
そのまま私は《希望賢者》の効果を発動します!!
このカードの効果はX素材を2つ取り除いて、デッキから《ZS》か《
この効果で私は《ZW-
ロック LP:4000 手札:2枚
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ★4 ATK2500 → 5000
ZS-希望賢者★4 DEF 2500
ZW-阿修羅副腕 ☆ DEF1000
「そして、今の《希望賢者》効果を使うX素材として取り除かれた《ズバババナイト》も効果発動!!
このカードは《ガガガ》モンスターを手札に加えます!!私は《ガガガガンバラナイト》を手札に加えて、そのまま効果を発動!!
EXデッキにある《ガガガ》モンスター…《ガガガガガール》を見せてこのカードを特殊召喚!!その後に手札にある《ガガガ》モンスター、《ズバババンチョー-GC》を特殊召喚!!」
ロック LP:4000 手札:1枚
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ★4 ATK2500 → 5000
ZS-希望賢者★4 DEF 2500
ZW-阿修羅副腕 ☆ DEF1000
ガガガガンバラナイト ☆4 DEF1800
ズバババンチョー-GC ☆ ATK1800
「おかしい……なんで手札1枚だったはずなのに……
どうして今はフィールドが全部埋まってるんだ………?」
「薫先輩、まだ私のターンは終わってません!!
私はレベル4の《ガガガガンバラナイト》と《ズバババンチョー-GC》でオーバーレイ!!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚!!《ガガガガガール》!!
そして、《ガガガガガール》の効果!!
このカードのX素材を1つ取り除いてデッキから、《エクシーズ・リボーン》を手札に加え、更に取り除いたX素材―――《ガガガガガンバラナイト》の効果でデッキから《ゴゴゴ》モンスター《ゴゴゴゴブリンドバーグ》を手札に加えます!!」
「あれ……おかしいな……手札が1枚から3枚に増えてる……?」
薫は目の前で起こっている状況を信じられないと言った表情で見つめていた。
どう考えても最初に手札を1枚にしてからここまでの動きが明らかにおかしすぎるし、あろうことかフィールドが全て埋まったと思ったら、今度は手札の枚数が2枚に増えている。
カードの展開力がおかしいと思っていたが、今の薫にこれを止める手立てはない。
「これで一旦は最後や!!
私はフィールドの《ガガガガガール》と《希望賢者》!!2体のランク4モンスターでオーバーレイ!!
『今こそ現れろ、
これが私の、天地開闢!!私の未来!!』
かっとビングや、私!!ランク0…!!《FNo.0未来皇ホープ》!!」
「六花ちゃん?色々ツッコみたいんだが………かっとビングって何だい?」
「うちにも分からん!!
これで最後や!!私はフィールドの《阿修羅副腕》の効果発動!!
このカードは攻撃力1000アップの装備カード扱いとしてその自分の《希望皇ホープ》モンスターに装備出来る!!
私は《No.39 希望皇ホープ》に《阿修羅副腕》を装備!!」
ロック LP:4000 手札:3 枚
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ★4 ATK2500 → 5000→ 6000
FNo.0 未来皇ホープ ★0 ATK0
ZW-阿修羅副腕 (希望皇ホープ装備)
「あれ?あれだけカード使ってたのに……通常召喚してない……?」
ようやくロックの展開が終わった。
しかし、薫はロックが通常召喚をしていないという事実と、彼女はこのバトルで勝負と決められなくてもこの後に更にカードを使って盤面を補強が出来ると言う事実と、僅かな可能性を信じようとしたが、それ以上にロックが勝負を決めるために並べてきた希望が薫のそれを上回っていた。
「バトルや!」
瀬田薫 LP:4000 手札:1枚
<瀬田薫のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ☆8 ATK3000 → 4000
超魔導師-ブラック・マジシャンズ ☆8 ATK2800
ブラック・マジシャン ☆7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ☆6 DEF1700
フィールド魔法: マジシャンズ・サルベーション
永遠の魂
黒の魔導陣
伏せ1枚
(不明・マジシャンズ効果によるセット)
vs
ロック LP:4000 手札:3 枚
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ★4 ATK2500 → 5000→ 6000
FNo.0 未来皇ホープ ★0 ATK0
ZW-阿修羅副腕 (希望皇ホープ装備)
「私は《希望皇ホープ》で《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》を攻撃!!」
「私はこの瞬間!!、《ブラック・マジシャンズ》の効果でこのターンセットした永続罠《マジシャンズ・プロテクション》を発動!!
このカードと魔法使い族モンスターがフィールドに存在する限り、私が受けるすべてのダメージを半分にする!!」
「構いません!!行け!!《希望皇ホープ》!!」
「ぐっ…!!凄まじい衝撃だ……!!六花ちゃんの言ったように熱も感じる…!!」
瀬田薫 LP:4000 → 2400
「だが《ブラック・マジシャンズ》が破壊されたことで、自分の手札・デッキ・墓地のいずれかから《ブラック・マジシャン》と《ブラック・マジシャン・ガール》を1体ずつ特殊召喚する!!
私は2体をデッキから特殊召喚!!」
瀬田薫 LP:2400 手札:1枚
<瀬田薫のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ☆8 ATK3000 → 4000
ブラック・マジシャン ☆7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ☆6 DEF1700
ブラック・マジシャン ☆7 DEF2100
ブラック・マジシャン・ガール ☆6 DEF1700
フィールド魔法: マジシャンズ・サルベーション
黒の魔導陣
永遠の魂
マジシャンズ・プロテクション
「構いません!!《阿修羅副腕》を装備した《希望皇ホープ》は相手フィールドの全てのモンスターに1回ずつ攻撃が出来ます!!」
「何だって!?」
「薫先輩、覚悟は出来てます……?」
「………当然だよ」
「なら私は《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》以外を全て攻撃します!!」
《ブラック・マジシャンズ》の効果で壁を増やした薫だったが、ロックはその壁すらを突き破らんとしていた。
ロックはここで勝負を決める決意のもとに薫に覚悟を問うが、薫はその言葉に小さく言葉を零して返す。
それは殆ど聞き取れないような声量ではあったが、ロックの耳にはしっかりととらえていた。
「デラァ!! 」
「ぐっ!!《ガール》…!!」
ロックの言葉と共に《ホープ》が《ブラック・マジシャン・ガール》を殴りつける。
それはただの1発だけだったが―――――――
「デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!デラ!!―――
「なっ……!?」
ロックの言葉と共に《ホープ》の殴打が連打となり、《ブラック・マジシャン》と《ブラック・マジシャン・ガール》へ向かって雨の如く連打が連続で降り注ぐ。
その圧に薫は思わず口を開けて呆然としてしまったが、そんな薫の事に構うことなくロックの《ホープ》はラッシュを続けていき―――
…デラァ!! 」
「くっ……ここまでとは……!!」
最後の声と共に大きく振りかぶって放たれた1撃が4体の魔術師を完全に粉砕した。
瀬田薫 LP:2400 → 650 手札:1枚
<瀬田薫のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ☆8 ATK3000 → 4000
フィールド魔法: マジシャンズ・サルベーション
黒の魔導陣
永遠の魂
マジシャンズ・プロテクション
ロックの猛攻を受け、薫の元に最後に残ったのはエースである《ドラグーン》が1体のみで攻撃力も負けている。
「(私の手札に残っている1枚は《幻想の見習い魔導師》……。これなら攻撃してきても相打ちに持ち込んでしまえば……六花ちゃんの攻撃はそこで止まる……。まだ目は残る…)」
「行きます!!《希望皇ホープ》で《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を攻撃!!」
「それを待っていた!!私は―――」
「そして、この攻撃をした瞬間!!私は《希望皇ホープ》の効果を発動!!
X素材を1つ取り除くことで攻撃を無効にします!!『ムーンバリア』!!」
「何っ!?」
「そして《希望皇ホープ》の攻撃が無効になったことで《希望皇ホープ》を対象に手札から速攻魔法《ダブル・アップ・チャンス》を発動!!
この効果で私の《希望皇ホープ》はもう1度だけ攻撃が出来ます!!」
最後の攻撃のはずだが、ロックは薫がカードを使う前に自分で攻撃を無効にして、もう1度の攻撃を追加した。
薫にはその意味が分からなかったが、これがロックの勝利への方程式。
「行きます!!私はもう一度《希望皇ホープ》で《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を攻撃!!」
「受けてたとう!!私はダメージ計算時に手札の《幻想の見習い魔導師》を捨てて効果発動!!この効果で私の《ドラグーン》の攻撃力はこのダメージ計算時だけ2000攻撃力があがって6000になり、これで六花ちゃんの《希望皇ホープ》と攻撃力は同じだ!!」
<瀬田薫のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ☆8 ATK3000 → 4000 → 6000
薫は最後の1枚でロックの《希望皇ホープ》と攻撃力が並んだことで、これで首の皮1枚で繋がったと淡い希望を抱いてしまったが―――
「《ダブル・アップ・チャンス》の効果!!
この効果を受けたモンスターが《希望皇ホープ》はダメージステップの間、攻撃力が倍になります!!」
「なっ……倍だって!?」
<ロックのフィールド>
No.39 希望皇ホープ★4 ATK2500 → 5000→ 6000 → 12000
「攻撃力……12000…………」
しかし、薫の淡い希望はロックのより大きな希望で掻き消され、彼女の前に残されたのは自身のエースの攻撃力の倍の数値を持つモンスター。
そして、彼女は先ほどの攻撃でダメージが実体化していることも知っており、この攻撃を受けようものなら自身が無事でいられる保証は全くない。
「さぁ……!!君の攻撃を受け止めよう!!六花ちゃん…!!」
「……っ!!行けっ!!《希望皇ホープ》!!『ホープ剣スラッシュ』……!!」
「迎え撃て!!《ドラグーン》!!」
2人の間で互いのエース同士がぶつかり合うだけで、それだけでも周囲には凄まじい衝撃が吹き抜けていくが、結末は決まっている。
そして、2人の中心では彼女のエースの《ドラグーン》が斬り裂かれると少し遅れて《ドラグーン》爆散すると、ホープは薫の目前まで迫りその剣を振り下ろされ、薫はその斬撃の痛みを待ち構えた。
しかし、その斬撃が振り下ろされる直前で薫のディスクが熱を持つと一瞬だけ目の前の《ホープ》の姿がブレる。
それに気がつくこともなく薫は咄嗟にディスクを縦側に利して攻撃を受け止めようとしたが、そんな彼女へと剣は無常にも振り下ろされた。
「ぐふっ……!!」
瀬田薫 LP: 650 → -2350
WIN:ロック
こうして2人の決着は付いた。
互いのエースをぶつけ合ったその末、希望を繫げきったロックに軍配が上がったが、今のロックはその勝利を彼女は素直に喜べなかった。
「薫先輩!!」
勝負に勝ったロックは自分のモンスターが消えると同時に急いで倒れた薫の元まで駆け出していく。
それもそのはずさっきの攻撃の衝撃は実体化していて、最後の攻撃で薫は剣で斬られてしまい、今のロックの頭に浮かぶのは薫の安否だけだった。
「しっかりしてください!!薫先輩!!」
「大丈夫だよ。六花ちゃん。衝撃が強くて倒れてしまっただけだよ」
「えっ!?でも剣で斬られて……!!」
倒れた薫に声をかけると、薫は何事も無かったかのように起き上がって倒れただけと言っていた。
しかし、ロックは自身の衝撃が実体化しているのを体感していてその言葉が信じられずに彼女の顔から下へと視線をズラして行ったが―――――――
「ホントだ……斬れてない……なんで……!?」
「私のディスクにだけ細工がしてあったんだろう……。
こういうのは詳しくはないけれど、あの攻撃に細工したシステムが耐え切れなくなって私のディスクが熱を持って、そして、私に振り下ろされた剣がディスクに当たった時に完全に壊れた……という所かな?」
「~~~~~~!!」
薫はこういうものに詳しくはないが、知ってる多少の知識だけを繫ぎ合わせてそれらしいことを言って理由っぽくでっちあげる。
その姿を見たロックは安堵の表情を浮かべるが、そんな彼女に薫は笑みを浮かべていた。
「六花ちゃん。おめでとう。君の勝利だよ」
「いえ!!その…!!ありがとうございました!!」
「礼を言うのはこっちの方さ……。六花ちゃんの希望が黒幕の想定を上回って―――いや、希望を繫げたお陰で互いに大怪我することもなかったんだ」
「うぅ~!!薫せんぱ~い!!でも、危なかったんですよ~!!」
「おやおや困った子猫ちゃんだね。さっきまでの凛々しかった六花ちゃんはどこに行ってしまったんだろうね?」
ロックが細工されたシステムを破損させるまで攻撃力を高めた攻撃が企みを意図せず粉砕した。
薫はそれを素直に賞賛したが、その言葉を聞いたロックは自分が危ないことをしたと反省して泣きそうになってしまうとすぐにそれを宥め始めていた。
「六花ちゃん。私はここを離れてディスクが動くか確認しようと思うが、どうする?」
「そうですね……私は――――って薫先輩!!あれ見てください!!さっき薫先輩が乗ってた馬ですよ!!」
「どうやらそのようだね……」
薫はここを離れようとしていることをロックに伝えたが、彼女が返事をする前に彼女達の元へと先ほど薫が乗っていた野生の馬が走ってくる光景が彼女の返事を吹っ飛ばしてしまった。
その驚きを他所に馬はすぐに薫の元へと辿り着いて彼女に顔を擦りつけると、薫もそれに答えるべく優しく頭を撫で始めたが、薫は馬が何かを伝えようとしたのをハッキリと理解していた。
「……ん?どうしたんだい?えっ…?この先に昔に人が作った小屋があるからそこで休憩するのが良いって?」
「薫先輩…また馬と話しとる……!!」
「六花ちゃん。私はやっぱり予定を変えて、この子が言う小屋まで言って少し休憩しようと思うけど……一緒にどうだい?」
「えっ…?良いんですか?」
「勿論。疲れただろうから、着いたら好きなタイミングで解散すればいいさ。
さぁ、六花ちゃんはこの子の上に……
何?私達2人を乗せるくらい問題ないって?六花ちゃん、2人でこの子に乗って行こうか」
「私!!馬なんて乗ったことないですよ!?それに馬の乗る…アレもないですよ!?」
「鞍は大丈夫だよ。私が後ろで支えてあげるから」
「ええ~!?」
文字通りの命がけの戦いを終えたロックと薫。
彼女達は次の戦いの備えて英気を養うべく、2人で馬に跨り彼女達を乗せた馬はゆったりとした速度で草原を歩き出して、馬が伝えようとした小屋へと向かっていくのだった。
誤字があったら報告お願いします。
感想評価は気分次第でお願いします。
使用デッキ纏め
瀬田薫ー【ブラック・マジシャン】
彼女はエンターテイナーなので、周囲に分かりやすいデッキで挑んでくれました(建前
キャラで言うなら本来なら魔界劇団とかピッタリだと思いますが……デッキの回し方分かりません(本音
ロックー【希望皇ホープ】
これが……うちのキラキラや!!
黒幕さんの陰謀でNo.による暴走設定に襲われても、”気合いと根性”で切り抜けさせました。
うーん。これがギターバーサーカー……