今回はデュエルの導入になりますが、このキャラがイベントに出るんか………
と内心思ってしまいましたが、どうなるんでしょう
嵐の前の静けさにしか感じませんが……最新話です
「こころちゃんの家は凄いなぁ……無人島まで用意してイベントしちゃうなんて……それにしても巴ちゃんは大丈夫かな……」
Afterglowの巴以外のもう1人―――つぐみは海岸を相方を心配しながら歩きながら、行儀が悪いと思いながらも手に持っていた飲み物を口にしていた。
「海岸沿いをずっと歩いて来たけど、スタッフの人が用意してくれてた飲み物が箱に入ってただけで誰もいないなぁ………
何個か足跡はあったけど私以外はみんな森とか岩場の方に行ってそのままどこか行っちゃったのかな…………?」
自身のスタート地点である海岸からずっと海沿いを移動していたつぐみだったが、彼女は人がいた痕跡自体は見つけられたものの肝心の人とは誰とも会っておらず、もう海岸には誰もいないと判断するには十分。
そうなるとつぐみもここから移動しなければならないのだが
「うぅ……どこから行こうかな……」
ずっと歩いていた彼女は少しだけ環境が分かってはいたが、問題は何処から海岸を離れて島の内部へと入っていくかだけだが、何処から入っていくのが人と会う可能性が高いか考える。
「足跡が切れてた岩場か森…?
でも、岩場は足元が不安定だから転んじゃいそうだし……、森だと迷子になってどこにいるか分かんなくなりそう……
そうなると、海に向かって流れてた川を登ってくなら途中でまた川沿いを戻れば返ってこれるけど人がいるかな……?」
どのルートを行ったとしても不安が残る。
危険の少ないルートを行くか、少し危険でも人が確実に通ったであろうルートへ踏み込むかの選択を迫られるつぐみ。
しかし、彼女は自分でどうしようか決めるのを悩んでしまったが、そこで不意にあることが頭を過った。
「もし、巴ちゃんなら……人が行った方に行くよね……?だったら、川は無しかな。でもどっちに行こう……」
それはつぐみと一緒にイベントに参加している巴のこと。
もしも巴が自身と同じ状況になったなら間違いなく安全で人がいる可能性が低いルートよりも、多少危険でも人が確実通ったルートを選んで痕跡を辿っていくはず。
そう考えたつぐみは安全なルートを自らの手で選択肢から外し、残ったのは海岸沿いの岩場へのルートか島の内部へと直接踏み込んでいくルートかの2択だが、ここでどちらを選ぼうか悩んでしまった。
「よし、カードで決めよう……!!モンスターなら森で魔法罠なら海岸線にする…!!」
どちらにしようか悩んだつぐみはカードで行先を決めることを決めると、自身のデッキの一番上のカードをめくってそのカードを確認。
出たカードは―――――――
「モンスター……だから森だね。ちょっと薄暗くて怖いけど……」
モンスターカード。
そうしてつぐみは出たカードをデッキの中へと戻しながら、森への足跡が続いていた場所の事を思い出しながらその場所まで戻っていく。
「着いた……よし…!!森まで伸びてる……行こう…!!」
足跡をもう一度確認して森へと伸びていることを改めて確認してからその足跡を消さないようにしつつ森へと足を踏み込んでいく。
「暗そうって思ったけど、木の間から光が入ってくるからそこまで暗くないね。足跡が見えるところまでは着いて行こう……」
だが、木の隙間から零れる日の光が十二分に森の中を照らし、 つぐみが想像していた以上に明るく恐怖心も消えていた。
そうして、彼女は地面についた足跡を辿って森の中へとどんどん進んでいくが、そこで彼女はあるものを見つけていた。
「足跡が2つ…?
でもそのまま離れてるってことは同じバンドの人が会ったのかな……?」
そこで見つけたのは2つの足跡。
だが、変なのはその足跡は至近距離まで近づいたと思ったらすぐに別々の方向へと伸びている。
それを見たつぐみは同じバンドの人が近くで出会ったというのを察したが、これは彼女からすれば余り良い状況ではなかった。
「2回戦う必要があっても、同じバンドの人とは戦えないからこれだと困るかな……」
このイベントは2回戦う必要があるが、同じバンドの人とは戦えないルールでは、結局消化できるゲーム数は1回しかないと落ち込んでいたのだが―――
「……誰かに見られてる?」
つぐみは今この瞬間を誰かの視線を感じ取ったのだが、森の中ではその視線がどこから向けられているのか分からないし、それに声をかけて来る様子もない。
こうなるとこちらから声をかけるしかないが、つぐみはそれをしなかった。
「こっちに気がついてるのに声をかけてこないのは相手を選んでる………?でも、そうじゃないと声かけないのはおかしいよね…?」
相手がどこにいるかも分からない。
それに相手がこちらに気がついているのに声をかけてこないならば、大声で呼びかけても相手が答える訳もない。
「こっち……かな?」
そうなるとこちらが見つけて声をかけるしかないと判断したつぐみは地面にあった足跡を直感で選んでそれを追って歩き始めてすぐにつぐみの視線の先に人の背中が映り込んだ。
「いた……!!待って!!」
「はい……?」
大声でつぐみがその背中の人物を呼び止めると、その声を聞いた相手はゆっくりとつぐみの方へと振り返っていた。
「えっと……
立希ちゃんの所の……そよちゃん……だよね?」
「そうですよ。羽沢さん」
つぐみが見つけたのは以前に実家の喫茶店でバイトに入ってくれた立希と同じバンド―――Mygo!!!!!のそよ。
声をかけられた彼女はつぐみに笑みを浮かべながら答えてみせるが、つぐみはその姿にあることが引っかかっていた。
「………?(私を見てたのは別の人……?)」
先ほどまで視線を感じていたのだが、そよが自分に気がついていた様子がない。
普段の街中では気にならないが、こんな無人島では人の視線に敏感に感じており、つぐみが先ほど感じた視線は気のせいではないと言う確信めいたものがあった。
それにも関わらず目の前のそよは今つぐみの存在に気がついたように振舞っている。
しかし、そよはつぐみに声をかけられて振り返った時に驚いた様子を一切見せてない事もあり、そよが嘘をついているとすら考えてるもそれをする理由も見当たらないとつぐみは少し考えこんでしまったが――――
「羽沢さん?どうかしたんですか?」
「…ううん!!なんでもないよ!!そよちゃん、良かったら相手してくれるかな?私まだ誰とも会えてなかくて……」
そよの反応からつぐみに視線を向けていたのは別の人物だと、判断したつぐみはそのまま勢いでそよに対戦を申し込んだのだが――――――
「ちょうど良い鴨が来た……………はい!!大丈夫ですよ!!」
「……?」
対戦を挑まれたそよは歪んだ笑みを見せたが、すぐにいつもの作り笑いで彼女の提案を受け入れた。
つぐみはその間が若干気になったものの、自分のディスクを構えた。
そうして、2人の決闘が決まったのと同じ頃―――
「おねーちゃん!!つぐちゃんの出番だよ!!」
「羽沢さん…!!頑張ってください!!」
「ちょっと紗夜もヒナもかぶりつきで画面に食いつかないの」
画面に映ったつぐみの姿に
「りっきー。混ざってきたら?」
「………………いや、私は………」
「めっちゃ悩んでるじゃん。行った方がいいよ?」
「……うっ………行かない」
そんな
立希としてもこの提案には心を揺さぶられたが、愛音が茶化しているというのを感じ取ると彼女は血の涙を流すのではないか?と錯覚するほどには辛そうな表情を浮かべて愛音の提案を断っていた。
「りっきー今にも血の涙流しそうな顔してるよ……。ほらそよりん応援しなきゃ」
「………行く。そよの子と応援しないとだし……」
だが、ここでは愛音が一枚上手。
彼女はそよをダシにして画面に近づく様に立希に提案すると、立希もその言葉を免罪符代わりにして自身の席を立って
「おねーちゃん!!つぐちゃんはどんなの使うんだろ!!」
「落ち着きなさい!!そうですね……!!羽沢さんですからきっとふわふわした動物とか今井さんみたいな女の子のような可愛らしいカード達だと思うわ……!!」
「そうだよね!!そういえば彩ちゃんと一緒にちょっと調べたんだけど、お菓子のテーマがあったからそれかも!!」
「おーい。そこの双子~。煩いぞ~」
「リサちー!!だってつぐちゃんだよ!!」
「分かったから静かにする。後輩達に見られてるからね~」
ガチ勢達は白熱してつぐみの使うデッキを予想し始めていたが、声の大きさをリサに窘められるのだが、つぐみを知る多くの面々は
そうなると彼女のデッキを知っている可能性があるのは同じバンドの3人だけになのだが――――――
「「「あはは…………」」」
「あれ?モカ先輩なんでそんな苦笑いを……。つぐみ先輩って……」
「それは見てからのお楽しみじゃないかな~」
「愛音ちゃん!!そっちのそよちゃんはどんなの使ってるの?」
「あはは~…ひまり先輩。実は私達知らないんですよね~」
「そっか~……でも、もうすぐ分かるよね!!」
『『デュエル』』
その予想を聞いて苦笑いを浮かべていたが、その事を愛音に指摘されつつも内容を聞かれるがそれは誤魔化つつ、ひまりが愛音に同じ質問を返すも彼女はそよのデッキを一切知らない。
それを正直に伝えるとひまりは落ち込んだが、答えはすぐそこまで迫っていた。
『私の先行だね』
「おねーちゃん!!つぐちゃんだよ!!」
「羽沢さん……どんな可愛いのを………!!」
中継の中ではデュエルが開始され、つぐみの先行から始まった。
つまり
『私は手札から―――――――――
《堕天使の追放》を発動!!』
「つぐちゃんが……」
「羽沢さんが……」
「「闇落ちした……!?」」
最初に発動したカードの名前を聞いた
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