ここからイヴのロマン砲が炸裂します……!!
書いてて思いましたが、あの1枚見せた状態からデッキを当てられた人間は狂気に呑まれて―――いや、ロマンの塊でしかないんじゃないか?
そんな事を思いつつも、皆さんもイヴが繰り出すカードを予想してから……本編をどうぞ!!
燐子とイヴの2人は庭園の中にあった小さな広場に場所を移す。
「若宮さん……よろしくお願いします……」
「はい!!ブシドー精神です!!正々堂々、全力でお相手します!!」
「「デュエル……!!」」
そうして2人は同時にディスクを構えると、そのままデッキからカードをドローして構えるとすぐにデュエルの開始を告げた。
「私の先行!!私は《隣の芝刈り》を発動します!!」
「《隣の芝刈り》……?それはどういう……」
「リンコさん、メインデッキの枚数は何枚ですか?」
「メインデッキ……?デッキは40枚で最初の手札は5枚だから……35枚ですが……」
燐子はカードをよく知らず、イヴの発動したカードの効果も分からないのだが、それ以上に分からないのはイヴがデッキの枚数を確認してきたこと。
「デッキって40枚なんじゃ……?今井さんもそう言ってたし……」
燐子はリサからデッキは40枚と教わっていて、彼女もその教え通りにデッキを組んだ。
最初の手札に展開の最初に使うカードを引き込む確立を少しでも上げる必要があるために特殊なデッキ出なければデッキの枚数は基本的には最小枚数の40枚で構築すると言うリサの教えは全く間違っておらず、基本的に忠実な構成の考え方であった。
しかし、燐子が相手にしているイヴはリサが教えた基本からはかけ離れたものだった。
「いいえ違います!!デッキは最小枚数40枚から最大枚数の60枚までの間で私のデッキの枚数は最初の5枚を含めて60枚です!!」
そして、今発動した《隣の芝刈り》の効果は相手のデッキと同じ枚数になるように自分のデッキを墓地に送ります!!
私のデッキの残り55枚とリンコさんのデッキ35枚の差―――つまりは20枚をデッキの上から墓地に送ることになります!!」
「20枚……っ!?
デッキから大量に墓地に送るデッキは……ギャンブル性の高いですが、爆発力が凄いと今井さんが言っていましたが…………」
先行1ターン目にも関わらずイヴは自身のデッキを20枚も墓地へと送り込む展開には燐子も驚きを隠せない。
だが、大量にデッキから墓地にカードを送っても送るカードは自分で決めた物ではなく、キーカードが墓地に行って身動きが出来なくなる可能性もあるが、完璧に決まった時の爆発力は計り知れない。
燐子は教わったことを思い出して警戒する中でイヴは一気にデッキからカードを墓地へと送り込んでいく。
そのギャンブルの結果は―――
「よし……!!いいカードが墓地に行きました……!!」
イヴにとっては大当たりだった。
「私はこの効果で墓地に送られた《ドットスケーパー》と《闇・道化師のぺーテン》の2枚の効果を発動します!!」
「墓地に送られて発動するのが2枚……」
「そうです!!
《ドットスケーパー》はデュエル中に1回だけですが、墓地に送られた”場合”に墓地から特殊召喚出来て、《闇・道化師のぺーテン》は墓地に送られた”時”に自身を除外することでデッキか手札から同じ名前のカードを特殊召喚出来ます!!」
「時…?場合…?何が違うんですか……?」
「”効果を発動出来るか出来ないか*1”が変わります!!
今回はどちらの効果も発動可能ですので、まずは《ドットスケーパー》を墓地から特殊召喚した後に《闇・道化師のぺーテン》の効果で墓地のこのカードを除外してデッキから同じ名前のこのカードを特殊召喚します!!
そして、私は同じ様に墓地に送られた《D-HERO ディアボリックガイ》の効果を発動します!!
このカードは自身を墓地から除外することで、デッキから同じ名前のカードを特殊召喚思案す!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:4枚
<若宮イヴのフィールド>
闇・道化師のぺーテン ☆3 DEF1200
ドットスケーパー ☆1 DEF2100
D-HERO ディアボリックガイ ☆6 DEF800
「《HERO》……?調べた時にあったけど、他のカードは一体……」
墓地にカードが送られたことで、イヴのフィールドにいきなりモンスターが3体並んだものの、その2枚には何の統一性も無い生でこの動きの意味が分からなかったのだが、イヴはここでとんでもないカードを繰り出してきた。
「私は手札からモンスターを通常召喚します!!いでよ……
《極星獣グリンブルスティ》!!」
「……《極星獣》……?一体若宮さんは何を……?」
「リンコさん、分かっていないようで申し訳ありませんが、今召喚した《グリンブルスティ》が召喚に成功した時に発動出来る効果を使って、私は手札の《極星》モンスターを1体特殊召喚します!!
この効果でレベル5のチューナーモンスター《極星霊デックアールヴ》を特殊召喚です!!
更に《グリンブルスティ》のもう1つの効果を発動して墓地から《極星》モンスターを1体手札に戻します。
私はこの効果で《極星工イーヴァルディ》を手札に戻します!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:3枚
<若宮イヴのフィールド>
闇・道化師のぺーテン ☆3 DEF1200
ドットスケーパー ☆1 DEF2100
D-HERO ディアボリックガイ ☆6 DEF800
極星獣グリンブルスティ ☆3 ATK300(チューナー)
極星霊デックアールヴ ☆5 ATK1400(チューナー)
「《極星》……?よく分からないですね……」
イヴが並べた《極星》モンスター。
それを見ても燐子は全くピンと来ていないだが、この展開はまだ始まりに過ぎない事をこの時の燐子は知る良しも無かった。
「行きます!!
私はレベル6の《D-HERO ディアボリックガイ》とレベル1の《ドットスケーパー》にレベル3の《極星獣グリンブルスティ》をチューニング!!
『星界の扉が開くとき、古いにしえの戦神いくさがみがその魔鎚を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ!!』
シンクロ召喚!!光臨せよ!!《極神皇トール》!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:3枚
<若宮イヴのフィールド>
闇・道化師のぺーテン ☆3 DEF1200
極星霊デックアールヴ ☆5 ATK1400(チューナー)
極神皇トール ☆10 ATK3500
「おっきい………《極神》……若宮さんの狙いはこのモンスターを出すこと……?」
イヴのフィールド―――ではなく、彼女の背後には、見上げなければその姿を確認出来ないほどに巨大なモンスター《極神皇トール》が現れる。
その大きさに燐子は圧倒されてしまったが、
「まだです!!私の場にチューナーモンスターの《デックアールヴ》がいることで、《隣の芝刈り》で墓地に送られていた《ボルト・ヘッジホッグ》の効果を発動!!
このカードを特殊召喚します!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:3枚
<若宮イヴのフィールド>
闇・道化師のぺーテン ☆3 DEF1200
極星霊デックアールヴ ☆5 ATK1400(チューナー)
極神皇トール ☆10 ATK3500
ボルト・ヘッジホッグ ☆2 DEF800
「これで私の場にまたカードが揃いました!!
私はレベル3の《ぺーテン》とレベル2の《ボルト・ヘッジホッグ》にレベル5の《デックアールヴ》をチューニング!!」
「レベル10……!?そんな高いレベルをまた…!?」
「『星界より生まれし気まぐれなる神よ、絶対の力を我らに示し世界を笑え!!』シンクロ召喚!!光臨せよ2体目の《極神》!!……《極神皇ロキ》!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:3枚
<若宮イヴのフィールド>
極神皇トール ☆10 ATK3500
極神皇ロキ ☆10 ATK3300
「2体目………」
《トール》に続けて2体目の《極神》である《ロキ》まで特殊召喚したイヴ。
神の名にふさわしい高いステータスを持つモンスターを従えている彼女に燐子の表情が固まってしまう。
「そして、私は手札から魔法カード《極星宝フリドスキャルヴ》を発動!!
このカードはデッキから1体《極星》モンスターを特殊召喚します。
私はチューナーモンスター《極星天ヴァルキュリア》をデッキから特殊召喚!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:2枚
<若宮イヴのフィールド>
極神皇トール ☆10 ATK3500
極神皇ロキ ☆10 ATK3300
極星天ヴァルキュリア ☆2 ATK400 (チューナー)
「私は墓地に存在する2枚目の《ボルト・ヘッジホッグ》の効果を発動して特殊召喚!!
更に2枚目の《ディアボリックガイ》も効果を発動し、自身を除外してデッキから3枚目の《ディアボリックガイ》を特殊召喚!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:2枚
<若宮イヴのフィールド>
極神皇トール ☆10 ATK3500
極神皇ロキ ☆10 ATK3300
極星天ヴァルキュリア ☆2 ATK400 (チューナー)
D-HERO ディアボリックガイ ☆6 DEF800
ボルト・ヘッジホッグ ☆2 DEF800
「また…レベル10……まさか!?」
イヴの場にはチューナーとそれ以外のモンスターで再びレベル10まで揃った。
レベル10のシンクロ素材を揃えるだけでもそれなりの難易度だが、イヴが行ったのはそれを3回も揃える事が想像を絶する難易度であり、それをやろうとすること自体が狂気の沙汰とすら思える所業だが、イヴはそれをやり遂げた。
こうなれば燐子も彼女がどうするかは分かっていた。
「3回目……」
「違います!!3体目です……!!
私はレベル6の《ディアボリックガイ》とレベル2の《ボルト・ヘッジホッグ》にレベル2の《極星天ヴァルキュリア》をチューニング!!
『北辰の空にありて、全知全能を司る皇よ!!今こそ、星界の神々を束ね、その威光を示せ!!』
シンクロ召喚!!天地神明を統べよ……!!最後の《極神》にして最高神……!!《極神聖帝オーディン》!!」
若宮イヴ LP:4000 手札:2枚
<若宮イヴのフィールド>
極神皇トール ☆10 ATK3500
極神皇ロキ ☆10 ATK3300
極神聖帝オーディンロキ ☆10 ATK4000
「凄い……大きすぎる……」
イヴは先行1ターンにして3種の《極神》をフィールドに揃い、イヴの後ろに控える3体の巨大なモンスターが並び立つ。
攻撃力が3000を超えるモンスターが3体。
相手に直接干渉出来る効果がないとは言えどもそのステータスは並みのデッキでは攻撃力を上回ることすら難儀してしまう状況ではあるが、燐子はイヴの後ろに控える神を名乗るのにふさわしい威圧感を放っているモンスター達を前に委縮し始めてしまった。
「………私のフィールドに《極神》がいることで手札から《極星工イーヴァルディ》を特殊召喚。
そして《イーヴァルディ》は召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから「極星宝」カード1枚を手札に加える事が出来るので私はデッキから《極星宝スヴァリン》を手札に加えて、カードを2枚セットしてターンエンドです」
若宮イヴ LP:4000 手札:1枚
<若宮イヴのフィールド>
極神皇トール ☆10 ATK3500
極神皇ロキ ☆10 ATK3300
極神聖帝オーディンロキ ☆10 ATK4000
極星工イーヴァルディ ☆4 DEF700
伏せ2枚
「こんな状況で………どうすれば……いいの……?」
先行1ターンでイヴはカードを激しく消費しながらも、その消費に見合った攻撃力を持った《極神》3体をフィールドに揃えて見せた。
そんな攻撃力と共に2枚の伏せまで用意したイヴの勢いに、ターンを始めてすらない燐子の心は折れる寸前まで追い込まれてしまったのだった。
今回の場合はチェーン1で発動した《隣の芝刈り》の処理で墓地の送られているので”時”も”場合”も発動可能
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