アンケート協力ありがとうございました!!
プロットを確認したんですが……ちょっと連続でこんな展開は不味いと判断して最初の構想から急遽順番を入れ替えることになりましたが、誤差よ誤差!!
(つまりワンキル系がまだ出てくるということ――――――)
そんな不穏なことは置いておいて……
少し長くなりそうですが、どんなデッキが出てくるか予想しながら……どうぞ!!
森での蹂躙が行われていたのと同じ頃――――
「ぁ………この石、パンダみたい……立希ちゃんが好きそう…………」
「――――――」
燈はイベントに参加していることなどそっちのけで、地面に転がっている石を集めていた。
そんな彼女に1人の影が迫っていく。
「こっちの石も………犬みたいで可愛い………」
「燈……」
「こっちは………丸くてキラキラしてる………!!」
彼女に迫った人影は燈の名を呼んだ。
しかし、燈は全く気が付いている様子がない。
そんな対応をされたら普通は怒るところだが、燈に声をかけた彼女はそれで怒るような様子はなく再び彼女に声をかけていく。
「燈……?」
「こっちのは………カエルみたい………」
「……燈」
「あっ……こっちは猫の肉球みたい……」
「いい加減にこっちに気づきなさい!!」
「凄い……沢山ある……」
「もういいですわ……」
何度か声をかけても燈は地面に落ちている石に夢中でその声に一切の反応を示さない。
流石の彼女もそれには声を張り上げたものの、それにすら反応を返さない燈を見て完全に諦めて、彼女に気が付いてもらえるまで近くの大きめの岩に腰掛けて燈の姿を眺め続けていた。
そうして少しの時間が経った頃―――――――
「この石……祥ちゃんのマークに似てる……」
「それはその本人に見せるべきだと思いませんか?」
「っ!?……祥ちゃん……!?いつの間に……」
「立希が好きそうなパンダの石を見つけたあたりからですわ……」
遂に燈は先ほどまで声をかけてきた人物―――祥子の存在にやっと気がつき、何時からいたのか尋ねると、祥子から返ってきた答えを聞いて彼女は目を見開いて驚いていた。
「何度か声はかけても気が付いてなかった様子だったので……」
「ご……ごめんね………。気が付かなくて……」
「燈ですから気にしてませんわ」
「……祥ちゃんが出るのは意外だった」
「そうですわね―――――」
燈は無意識とはいえずっと無視していた事を素直に謝罪すると祥子も素直にその謝罪を受け入れる。
その返事を聞いた燈は安心したのか息を吐いてから祥子がこんなイベントに出張って来ている理由が分からず思わず尋ねると、祥子は少し考えるような素振りを見せたと思ったらいきなり燈の方へと倒れる様に寄り掛かってきた。
「祥ちゃん…!?いきなり倒れて……」
「……演技ですのでそのまま聞いてください。これから大事な話をしますが、周囲にバレる訳にいきませんの」
「ぇ……?」
いきなり自身の方へと倒れてきた祥子に燈は驚いてしまったが、その行動自体が祥子の演技。
燈は意味が分からず思わず声を漏らしてしまったが、祥子はその体勢から燈の耳元で小さく本当の理由を伝えていた。
「Ave Mujicaは本来なら参加する予定はありませんでしたが、
お爺様―――――いえ、豊川グループが強引に私達を参加させています」
「えっ………」
「豊川の目的は弦巻が主催しているこのイベントを失敗させることですわ。失敗すれば弦巻はメンツが潰れて大きな負債を被ります。
その為に実家の方が色々と工作をしているとも噂で聞きました」
「なっ……!?」
Ave Mujicaの事務所の親会社―――もとい祥子の実家は弦巻が主催するイベントを失敗させることが目的で祥子たちを送り込んでいた。
確かにイベントが失敗すれば弦巻に大きな負債を与えた上にメンツを潰すこと出来る。
そんな闇に自分達が巻き込まれた事に燈は驚くが、祥子はまだ体勢を戻す様子はない。
祥子の事が心配になったが、燈はそれ以上に気になることがあった。
「でも、なんで私に……?」
「バレれば私はどうなるかわかりません。ですが、私の実家の思惑に燈達を巻き込む訳には行きませんから、注意をするつもりで探してました」
「そう……なんだ…………」
「当然、私はそんなことに加担するつもりはありませんし、支給品には細工らしきものがないことも確認しました。
後ろ暗いことでイベントを潰そうとする実家に叛逆しますわ」
自分達を心配して祥子は自身の危険を承知で警告を指摘してくれた。
そんな優しさに触れたことで燈は昔のままの祥子を感じて嬉しくなっていたが、昔と違うのはその言葉の中に以前にバンドを組んでいた時とは違う強い意志がそこに籠っていた。
「……そろそろ話は終わりにしますが、このイベントに呼ばれた以上は正攻法で主役は手に入れますわ」
「うん……」
そうして祥子からの警告が終わると、燈は祥子の言葉に小さく頷くとそれを見た祥子は何事も無かったかのように燈から離れていった。
「すいません、燈。岩場ですから足元がおぼつかなくて倒れてしまいましたわ」
「……大丈夫」
祥子は取り繕って先ほどの話など無かったかのような態度で燈に話かけると、燈は驚いた表情を浮かべながらも何とか彼女に話を合わせるように答えを返す。
それを聞いて安心したのか祥子も先ほどの話の事を表情に出すこともなくなっていた。
「燈、これはイベントですわ。ここであったのも何かの縁ですから、このまま私をお手合わせいただけますか?」
「ぁ……うん……」
「では少し移動しましょうか?ここでは足場が悪くて危ないですから」
「わ……分かった」
そうして、祥子はデュエルを申し込むと燈もイベントの事を思い出してその申し込みを受ける。
しかし、ここでは危ないと彼女達は手を取り合って岩場から採石場のような広い場所へと場所を移していた。
「燈、準備は出来てますか?」
「うん……」
そうして2人は向き合うと、燈のディスクのプレートが飛び出して展開され*1、祥子のディスクはカードプレートその物が精製*2され、展開が終わった両者は静かに向かい合っていく。
「燈、行きますわよ」
「うん……祥ちゃん……」
「でゅ……でゅえる……!!」
「デュエルですわ……!!」
高松燈 LP:4000
vs
オブリビオニス/豊川祥子 LP:4000
そうして元バンドメンバー同士のデュエルの火蓋が斬られた。
「先行は燈からですわ」
「うん……えっと……これなら……
私はモンスターの所に守備表示…は確か裏返しておくんだよね……
それから……魔法罠の所にカードを2枚裏で置いて……終わりだよ」
先行は燈。
彼女は静かに手札のカードを確認し始めたと思ったら、カードを裏側で置いてターンを終えていた。
高松燈 LP:4000 手札:2枚
<高松燈のフィールド>
裏側表示モンスター
伏せ2枚
vs
オブリビオニス/豊川祥子 LP:4000 手札:5枚
「……それで終わりですの?」
「うん……」
「そうですのね……でしたら私のターンですので、カードを1枚引きますわ」
現代のカードプールではゲームスピードは高速で展開されていくのが基本の中で燈はカードを3枚伏せただけでターンを終えている姿に手札事故を疑っていた祥子。
しかし、燈はそんな状況になればすぐに顔に出る性格なのを知っていた祥子はそれが事故ではなく糸された行動であることを察したが――――
「燈の場が罠なのは明らかですが、この手札で足踏みする訳にも参りません!!ここは攻めさせてもらいますわ」
祥子は罠だと分かってはいるが、攻めなければどうしようもない。
しかし、同じ様に様子見が出来る手札ではないと判断したのか一気に祥子が動き出していた。
「私は手札にある《
この効果で私は効果を発動したこのカードと《RR》モンスター……《ミミクリー・レイニアス》を特殊召喚しますわ!!」
<オブリビオニス/豊川祥子のフィールド>
RR-ミミクリー・レイニアス ☆4 DEF:1900
RR-ブルーム・ヴァルチャー ☆4 DEF:1900
祥子はモンスターの効果で2体の☆4モンスターが揃った。
これで―――――――
「参ります!!私はフィールドのレベル4の2体のモンスターを―――」
「祥子。待って…!!
私は祥ちゃんがその2枚を出した時に伏せてたカード…《皆既月食の書》を使う……」
「どういう効果ですの?」
「手札を1枚捨ててから、祥ちゃんの場の2体を選んで発動出来て…その2枚を裏側守備表示にする」
「やはり罠でしたか……。ではこの2体は裏側表示になりますわ」
<オブリビオニス/豊川祥子のフィールド>
裏側表示モンスター(RR-ミミクリー・レイニアス ☆4 DEF:1900)
裏側表示モンスター(RR-ブルーム・ヴァルチャー ☆4 DEF:1900)
やはり祥子の読み通り燈のカードは罠であったが、これは予想していた祥子は特に慌てる様子もなく淡々と効果処理を進めていく。
「ですが、1回止めただけでは止まりませんわ!!私は手札から《 RR-トリビュート・レイニアス》を召喚しますわ!!
そして、この《トリビュート・レイニアス》は召喚に成功したターンに効果の発動を宣言することで、デッキから《RR》のカードを1枚墓地に送る効果が使えますわ!!」
「なら、その召喚した時にもう1枚の伏せカード……《月の書》で、その《トリビュート・レイニアス》?を裏側表示にする……」
「くっ…!!2枚目も罠でしたか……!!」
祥子はモンスターを召喚して展開をしようとしたが、2枚目の燈のカードも罠でその展開も起点から止められてしまった。
「こうなるとこのターンは何も出来ませんわね……。私は手札から1枚カードをセットしてターンエンドですわ……!!」
高松燈 LP:4000 手札:1枚
<高松燈のフィールド>
裏側表示モンスター
vs
オブリビオニス/豊川祥子 LP:4000 手札:2枚
<オブリビオニス/豊川祥子のフィールド>
裏側表示モンスター(RR-ミミクリー・レイニアス ☆4 DEF:1900)
裏側表示モンスター(RR-ブルーム・ヴァルチャー ☆4 DEF:1900)
裏側表示モンスター(RR-トリビュート・レイニアス ☆4 DEF:400)
伏せ1枚
祥子の展開は2回とも起点の時点で潰されてしまい、彼女はこれ以上展開を伸ばすことが出来なかった。
そうしては現代の高速化したゲームスピードに反するように、互いの最初のターンを大きな動きを見せないまま終えていく。
しかし、その静けさはまさに嵐の前の静けさに他ならなかった。
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大事な大事な召喚口上は……?
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いらん!!そんなもん!!
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アニメ・マンガ準拠
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甘えんな。全部オリジナルや!!