バ☆ン☆ド☆王-少女達の決闘王国-   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。

古の外道デュエルとはこういうものだ……!!
これ以上は何も言うまい……!!
それにして…巴の相手……現実でやられたら台パン不可避のデッキですわ
まぁ、そんなこんなで最新話です


異変1-そうして仕組まれた悪意が牙をむく

 

「流石に疲れるな………。モカ達は涼しい部屋にいるんだろうな~……森が終わるのか…?」

 

リサ達が最初にいたのとは別の森の中を巴はその森の中を歩いていたが、少し歩いた彼女は森を抜けて出てきたのは―――

 

「川だ……!!跳び込んだら気持ちいいだろうな……。

少し深そうだから休憩で足を水につけて涼むくらいにしておくか……」

 

巴は森を抜けるとそこにあったのは川。

自然の解放感を感じているせいか彼女は無性に川へとダイブしたくなりなっていたが、彼女は冷静になって靴を脱いで岸に座ると川の水に足をつけて涼み始めていた。

 

「つめて~…!!こころに頼んだら今度は水着持って来て遊んだら楽しいだろうな~……」

 

水に足をつけて少しリラックスし始めると、呑気なことを考えながらボーっと空を眺め始めていた。

 

「どこにも相手がいないし探すのも一苦労だな……。

あこのとこから曲奪いたくないってのはあったけど、ここまで会えないとそうやって選り好みも出来そうにないな……」

 

空を眺めて巴が呟く。

 

ゲームの勝敗で曲数が変わるイベントだが、巴としては妹のあこがいるRoseliaと潰し合いたくはない。とは考えていたものの、流石にここまで誰とも会わないととなるとそのワガママも言っていられないと漠然と考えていた。

 

 

 

 

 

 

「~~~」

 

「あれは……ましろか?何やってんだ?」

 

「ちょうちょ……」

 

「マジか……蝶を追いかけてたのか……。でも見たことないな……」

 

そんなことを考えていた巴だったが、彼女の視界にはフラフラと歩いて飛んでいた蝶を追うましろの姿を見つけたのだが、上しか見ていなかったましろは目の前に川があることに一切気が付いている様子がない。

 

「おい!!前見ろ!!前!!」

 

「えっ…?巴さん…!?うわっ!?」

 

「おい!!大丈夫か!?」

 

そんなましろに思わず巴が声を挙げると、その声に驚いてしまったましろは川に落ちる前に尻もちをついてしまったのを見た巴はすぐに川から上がって急いで彼女の元へと駆け寄っていた。

 

「ケガはないか?」

 

「はい……。その……ありがとうございます……」

 

「蝶を追いかけるって子供か……?」

 

「その……綺麗だったから……」

 

「それでケガしたら元も子もないだろ。追いかけるなとは言わないけど、ちゃんと前見て歩けよ?」

 

「あぅ………」

 

ケガがないことを確かめた巴は普段あこに説教をするような口調で周りを確認しないで歩いていたましろに注意すると、ましろは何も言い返せず委縮してしまっていた。

 

そんな彼女を見た巴は説教フェイズを終了して次の事を切り出していた。

 

 

 

 

「まぁ、それよりも……だ。アタシはまだ誰ともやってないんだよ。そっちはどうだ?」

 

「わ……私も……です……」

 

「だったらやろうぜ?」

 

「えっ……?それは……」

 

今まで誰とも会えていない巴はすぐにましろを誘うと彼女はその提案を呑んだ。

しかし、ましろは説教をされたばかりの巴にビクビクしていたのだが―――

 

 

 

「あっ……ちょっと待ってくれるか?川に足突っ込んでて靴履かないでこっち来たから足洗ってからで………流石にこれじゃカッコつかないしな……」

 

「……分かりました」

 

巴はましろを心配して裸足のまま彼女の元へと来たせいで足の裏は土で汚れていて、これではカッコがつかないと笑うと、その笑いにましろも影響されてすぐにいつもの調子に戻っていた。

 

 

 

「待たせたな」

 

「いえ……大丈夫……です」

 

「まぁ、どっちが負けて曲が減ったとしても恨みっこなしな?」

 

「はい……」

 

「まぁ、もう1人の方が勝てば大丈夫だから気楽にやろうぜ?」

 

「そうですね……分かりました……」

 

こっちで負けても相方が勝てば大丈夫だと軽い気持ちで構えた巴に、ましろもその考えに同調して先ほどまでの緊張が何処かへと消えさり―――――――

 

「いくぜ……!!」

 

 

 

 

 

「「デュエル……!!」」

 

そうして、巴とましろの性格的に対極の2人が激突。

 

 

 

 

 

デュエルの先行に選ばれたのはましろ。

 

「わっ……私のターン……!!

 

えっと……手札の《火霊使いヒータ》を捨てて…《精霊術の使い手》を発動…!!

デッキから《憑依装着ヒータ》を手札に加えて、《憑依覚醒》フィールドにセットします……」

 

「なんかかなり可愛い感じの奴らだな…」

 

「えへへ……」

 

ましろの手札から捨てたカードを見た巴はその可愛らしいイラストに思ったことを零していたのだが、そんな可愛らしいのはカードのイラストだけだった。

 

「それじゃ…今伏せた《憑依覚醒》を発動。

《憑依覚醒》は自分フィールドのモンスターを属性の種類×300アップします。

更に手札に加えた《憑依装着ヒータ》を召喚。

召喚に成功した《ヒータ》の元々の攻撃力が1850なので《憑依覚醒》の効果で1枚ドローします」

 

 

倉田ましろ LP:4000 手札:4枚

 

<倉田ましろのフィールド>

憑依装着ヒータ ☆4 ATK1850→2150

 

憑依解放

 

 

 

「私は手札から《魔術師の左手》を発動。

1ターンに1回だけですけど、私は自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在してたら、相手の発動した罠カードの効果を無効に出来ます。そこにカードを3枚セットして…ターンエンド」

 

 

倉田ましろ LP:4000 手札:0枚

 

<倉田ましろのフィールド>

憑依装着ヒータ ☆4 ATK1850→2150

 

憑依解放

魔術師の左手

伏せ3枚

 

vs

 

宇田川巴 LP:4000 手札:5枚

 

 

ましろはカードを全て使い切ってターンを終えた。

見えている状況は攻撃力2000を越えるモンスターが1体に罠無効が1回と伏せカードが3枚だけ。

 

「まだ何とでもなる……!!アタシのターン!!ドローだ!!

(よしっ!!これならアレを出して場を一掃して一気に終わらせられる……!!)」

 

これだけ見れば比較的簡単に突破出来そうな布陣。

実際に巴の手札には初期手札の段階でこの布陣を突破するだけでなく、このターンで決着を付けられる手段は文字通り手中に収まっていた。

 

「よし!!アタシは手札から―――!!」

 

「まっ……待ってください!!ドローした時に私はライフを1000ポイント使って、伏せてた《スキルドレイン》を発動。

このカードの効果でフィールド上のモンスターカードの効果は全て無効になります……!!」

 

「くっ…!!キツイなこれは……!!」

 

ましろの伏せられたカードはフィールドのモンスター効果を無効にする《スキルドレイン》これだけで現代のテーマの大半は機能停止に陥ってしまう強力なカードであり、これは巴もかなり厳しい状況ではあるが、まだ突破する方法は残っていた。

 

 

「……でも、モンスターだけならまだ何とでもなる……!!アタシは魔法カードの―――」

 

「私は《スキルドレイン》を使った後、伏せてある《メタバース》を発動します!!

この効果で私はデッキからフィールド魔法カードを発動します!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《魔法族の里》を発動します!!このカードは私の場にだけ魔法使い族がいる場合、相手は魔法カードを発動できなくなります」

 

「マジかよ……!?」

 

 

倉田ましろ LP:4000→3000 手札:0枚

 

<倉田ましろのフィールド>

憑依装着ヒータ ☆4 ATK1850→2150

 

 

フィールド魔法:魔法族の里

憑依解放

魔術師の左手

スキルドレイン

伏せ1枚

 

フィールドのモンスター効果と魔法カードの発動を封じられ、罠カードも1ターンに1回無効。

そして、見えてない伏せカードが1枚と巴は雁字搦めにされて殆ど身動きが取れなくなってしまった。

 

「(使えるカードが1枚もねぇ……!!でも、モンスター効果が使えないのはフィールドのみだから墓地での効果なら……!!)

 

なら、アタシはモンスターをセットしてターンエンドだ!!」

 

だが、そんな絶望的な状況でも巴は諦めない。

モンスター効果を無効にする《スキルドレイン》でも影響を受けるのはフィールドのみ。

ならばモンスターを破壊させて墓地で発動する効果から状況を打破しようと考えていたのだが―――――――

 

 

 

 

 

 

 

「なら、エンドフェイズで最後の1枚《強制脱出装置》を発動して、セットしてたモンスターを手札に戻します」

 

「くっ……!!」

 

しかし、その思惑もましろの最後の1枚がその思惑を無慈悲にも打ち砕かれた。

 

 

倉田ましろ LP:3000 手札:0枚

 

<倉田ましろのフィールド>

憑依装着ヒータ ☆4 ATK1850→2150

 

フィールド魔法:魔法族の里

憑依解放

魔術師の左手

スキルドレイン

 

vs

 

宇田川巴 LP:4000 手札:6枚

 

 

「(不味い……!!手札に何もねぇ……!!ましろのドロー次第で負ける……!!

モンスター引くな……!!絶対に引くなよ……!!)」

 

巴の場に壁になるモンスターも、手札にましろを妨害できるようなカードもない状況ではましろのドロー次第ではこのターンでゲームが終わってしまう事を理解した巴だったが、今の彼女はましろがモンスターを引かないことを祈ることしか出来なかった。

 

「私のターン…!!ドロー…!!」

 

そうしてましろのターンが始まったが―――

 

 

 

 

 

 

 

「私は《憑依装着ウィン》を召喚。

召喚に成功した《ウィン》の元々の攻撃力が1850なので《憑依覚醒》の効果で1枚ドロー。

そして、私の場には風属性の《ウィン》と火属性の《ヒータ》で2種類なので2人の攻撃力が600上がります」

 

 

倉田ましろ LP:3000 手札:1枚

 

<倉田ましろのフィールド>

憑依装着ヒータ ☆4 ATK1850→2450

憑依装着ウィン ☆4 ATK1850→2450

 

フィールド魔法:魔法族の里

憑依解放

魔術師の左手

スキルドレイン

 

 

「マジか……」

 

だが、巴の祈りは届くことはなく、ましろはこのターンでモンスターを引き当てたことで巴の敗北が確定してしまった。

 

 

 

 

 

 

しかし、問題は敗北ではなかった。

 

「行きます!!まずは《ウィン》で巴さんを直接攻撃!!」

 

「ぐっ…!!」

 

宇田川巴 LP:4000 → 1550

 

《ウィン》の攻撃でモンスターが杖をこちらに向けて風の弾を飛ばすと、巴はその風が直撃して小さな呻き声が漏れる。

この程度ならば演出だと納得が出来るが――――――

 

 

 

 

 

 

 

「痛っ……!!血が出てる………?」

 

ソリッドビジョン―――立体映像であるはずにも関わらず、攻撃が当たっていない巴の腕には小さな切傷がついて血が流れた。

最初は攻撃の衝撃で小石でも当たって出血したのかとも思ったが……

 

 

 

 

「綺麗に切れてる……。待てましろ!!これ何かが変だ…!!」

 

「……最後に私は《ヒータ》で攻撃…!!」

 

「クソっ!!攻撃の衝撃音でましろに聞こえてないのか……!!」

 

それは石が当たって出来た様なモノではなく、刃物で切りつけたかのような傷痕。

巴はこの状況が明らかに異常だと理解して、この異常をましろに伝えようとしたのだが、攻撃の衝撃音が残っていたせいでましろに巴の言葉が届かず――――――

 

 

「ぐぁああああああああ!!」

 

 

巴は《ヒータ》によって放たれた火球が直撃し、そこから発生した爆発に巻き込まれてしまったのだった。

 

 

宇田川巴 LP:1550 → -900

WIN:倉田ましろ

 

「やった…!!勝てた……!!

あれ……巴さんが……いない……?もうどこか行っちゃったのかな……?」

 

何も状況を知らないましろは巴に完全勝利をしたことを喜んでいると徐々に爆発の煙が晴れていく。

ましろは対戦をしてもらった巴に礼を言おうとしたのだが、晴れた煙の向こうには巴の姿は影も形もない。

しかし、何も言わずに去るのもどうかと思ったましろは巴に対戦の礼を言おうと周囲を探し始めたものの、彼女の姿を見つけることが出来なかった。

 

そんな捜索がされていた巴は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ…!!なんなんだアレは…!!映像の爆発…!!マジで衣装が燃えて端が焦げやがった……!!」

 

 

巴は先ほどの《ヒータ》の攻撃で発生した爆発で彼女が着ていた衣装の一部が焦げてしまったのだが、衣装が燃えたという割には焦っている様子はなかった。

 

「運よく川に飛ばされて火が消えたけど、そうじゃなきゃ大火傷じゃすまなかったぞ……!!不味いな……最初混乱してたせいで流されてる……」

 

彼女は攻撃の爆発によって近くの川の中へと落ちていた。

そのお陰で火がすぐに消えたが、多少のパニックに陥ってしまったせいでそれなりに流されてしまっていた。

 

とりあえずはさっさと岸に上がった方が良いと思った巴だったが、運は彼女に味方することはなかった。

 

 

 

「あれ…滝口……!?」

 

巴が流された先にあったのは滝口。

そうなるとその先にあるのは滝で急いで川から上がらなければ流れる水と共に上から落下する運命を辿ってしまう。

 

それに気が付いて顔を青くした巴だったが、彼女は運動神経には自信があり、すぐに川から上がろうと岸に向かって泳ごうとしたのだが―――――

 

「っ!!足が……さっきの風の攻撃で斬れて……!!」

 

突如として足に痛みが走る。

 

痛みが走ったその場所には少し深めの切傷があり、それは間違いなく先ほどのましろからの攻撃の際に出来た傷であり、その痛みが巴の泳ぎの邪魔をした。

 

しかし、それが分かったところで巴はどうしようもなく――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁああああああああああああああ!!」

 

彼女は流れる川の水と共に10数メートル下にある滝壺へと落下してしまったのだった。




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リアルソリッドビジョン……
闇のデュエルかな……?
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