文章を書く練習をしています。
イスタンブールは猫がいっぱいいる。つまりモコイさんは猫好き。
果たしてこの小説を終わらせられるのか…
大都会の夜にテールランプの光が伸びる。12月の切り裂く様な冷たい風が全身を撫でながら、東京の街を一台のバイクが駆け抜けていた。今現在の東京、渋谷の夜は厳戒態勢で人の出歩きは禁止され、世界有数の都市とは思えない程の静寂に包まれていた。
現在の渋谷がこれ程までの静けさに包まれる様になったのは少し前に前代未聞の事件が起こった事が原因であった。
___国民の諸君、お初にお目に掛かる。我々は《超力兵団》。この国の将来を憂う者である。
ある日突然、日本全国の電波はジャックされ、国民が見つめるモニターの先に映ったのは赤い軍服を身に付けた怪しげな集団であった。
鉄仮面で顔を隠した超力兵団の団長を名乗る怪人物は語る。この日本という国が今どれ程危機的状況に陥っているのかを。故にこの国を蝕む悪人共を一人残らず一掃すると。
その放送は巷を騒がす悪人の心を盗む怪盗団《ザ・ファントム》が一時的にその存在を忘れられる程の衝撃だった。
だが、電波が全国的にジャックされた程度では国民は不安に思えど、大半はまだ楽観的であった。どうせすぐにこの連中も日本の優秀な治安維持組織(実際には汚職に塗れていた事が後ほど明らかになるのだが)によって捕まり、法の裁きを受けると信じて疑わなかった。
しかし、そうはならなかった。
多くの国民の予想を裏切り、超力兵団は圧倒的な武力によって警察も自衛隊も制圧し、瞬く間に日本国を支配してしまったのだ。
そして《認知》なるものを歪めたとして多くの悪人が超力兵団によって捕らえられた。
その中でも多くの国民に衝撃を与えたのは《獅童正義》が大罪人だと公開処刑される事が決定した事だった。
獅堂正義は圧倒的な支持率を持った総理大臣候補の大物政治家だった。この男は上手い事世間にその本性を隠してきたが、全ての人間を見下し、自身の邪魔をする者達をその手を汚さず手下に始末させてきた傲慢な大罪人だ。しかし、奴の犯した罪とその本性は超力兵団によって暴かれた。
全ての悪行がその証拠と共に暴かれ、今や多くの民衆は獅童正義が死罪に相当する大罪人だと信じて疑わない。
獅童正義の処刑は世界で放映される事が決まり、モニターの前では怖い物見たさの民衆達がこの外道の最期の瞬間を今か今かと待っている。
しかし、その処刑を良しとしない者達がいた。超力兵団が齎した衝撃によって民衆から忘れ去られかけていた怪盗団、ザ・ファントムが立ち上がる。
獅童正義は怪盗団にとっても因縁の相手。怪盗団のリーダー《ジョーカー》にありもしない濡れ衣を着せた張本人だ。故に怪盗団が奴を助けてやる義理は本来なら一つとして無い。
だが、彼らの信条は悪心は奪えど命は奪わない。超力兵団の行いを許容する事は出来なかった。
獅童正義を改心させる事によりその罪を認めさせ、然るべき法によりその罪は裁かれなければならないのだ。
今宵、処刑は渋谷スクランブル交差点にて行われる。夜風を切り、処刑場を目指して疾走するのは怪盗団の仲間の一人。
彼は超力兵団との因縁が強かった。
「皆は大丈夫だろうか」
彼以外のメンバーは皆、獅童正義の《パレス》にいる。パレスとは歪んだ人の欲望から生み出される深層心理の産物。獅童正義の持つそれは元々は沈没した日本を遊泳する国会議事堂の姿をした豪華客船だったが、超力兵団の介入により《超力戦艦◼️◼️◼️◼️◼️》へとその姿を上書きされていた。
今までとは次元の違う相手だ。パレス攻略のメンバーが厳しい戦いを強いられている事は想像に難くない。
『ジョーカー達ならきっと大丈夫。彼等を信じましょう』
頭の中で声が響く。それは《ナホビノ》。禁断の力、真なる神たる彼の半身の声。聞き慣れた鈴を転がす様な彼女の声は彼を勇気付ける。
「そうだな。俺達はアイツらを信じてこの因縁に終止符をつけよう」
彼は更にバイクの速度を上げ、夜の街を疾走する。
「止マレ!!」
処刑場のスクランブル交差点が近い。彼は交通を封鎖する超力兵団の赤い兵士《ヨミクグツ》を潜り抜ける。交通規制を無視して疾走するバイクに銃が向けられるも怯まずに彼は立ち塞がるヨミクグツ達を蹴散らして進んで行く。
スクランブル交差点が見えた。処刑場はヨミクグツ達と頑丈なバリケードによって囲まれていた。速度を緩めるどころか更に上げ、ヨミクグツ達もバリケードも飛び越えて彼は処刑台の前に着地した。
そして彼はヘルメットを取る。そしてまだどこか幼さの残る、女性と見紛う程の美貌が顕になりバイクから降りた。モニターを見つめる全国の民衆はその美しき介入者の姿に息を呑んだ。
彼の目の前には複数のヨミクグツと処刑台の上で拘束された獅童正義。そして、彼との因縁深い鉄仮面で顔を覆った超力兵団団長の姿があった。
「キ…貴様、は…?」
処刑場に乱入してきた彼に気が付いた獅童正義が顔を上げた。捕らえられてそれ程期間は空いていない筈だが随分と窶れていた。人の身に余る程の傲慢さからくる堂々とした姿は失われている様に見える。
「オ…俺を助け…ろ……そうすれば、地位でも金でも何でも……」
「黙レ!貴様ノ発言ハ許可サレテイナイ!」
「ウッ…!」
獅童正義は近くにいたヨミクグツに殴られて無理矢理黙らされた。鉄仮面の団長は冷めた目でそれを見ていた。この期に及んで傲慢な態度を崩さない奴の姿に呆れていたのだ。
「何をしにきた?」
鉄仮面は彼に尋ねる。その仮面の覗き穴から
「この処刑を止めにきた」
その発言を聞いた鉄仮面は鼻で笑った。
「何故?止める必要があるのか?俺にはわかるぞ。お前はこの腐れハゲを殺したい程に憎んでいる筈だろう?」
「……確かにその通りだ」
彼は鉄仮面の言った事を認める。その通りであり彼にとって獅童正義は殺してやりたい程に憎い相手だった。
「ならばそこで黙って見ていればいい。この腐れハゲが死ぬ瞬間をな」
「いいや止める…!お前らのやり方が気に食わねェからなァ!」
彼は叫ぶ。
「それにお前らに負けっぱなしってのも気に食わん!」
「……はぁ全く、面倒な奴だ。まあ、いい」
鉄仮面は冷笑すると、手を使って合図を送る。彼の周囲を複数のヨミクグツ達が取り囲んだ。
「俺の前にコイツらをどうにかしてみろ…やれ」
ヨミクグツ達は一斉に抜刀すると彼に踊り掛かった。彼は冷静に反撃を行う。武器を持った複数人に対して無手で迎撃する。突きを躱し、その勢いを利用して投げ飛ばし、他のヨミクグツにぶつける。素早く懐に入り重い打撃を喰らわさせる。その繰り返しをしている内に彼の周囲を取り囲んでいたヨミクグツは一人残らず地面に倒れ伏した。
「フフフ…合一をせずともヨミクグツ程度では相手にならないか。…まぁわかりきっていた事か」
嗾けた手下が全てやられると鉄仮面は前に出る。そして、腰に添えた刀を引き抜いた。
その刀はヨミクグツが携えるサーベルとは違う、特別な物だった。その妖しく輝く刀身が顕になった、それだけで周囲の空気は重くなる。見ているだけで不安と恐怖を掻き立てる、恐るべき機械仕掛けの魔剣。
魔剣が引き抜かれるのと同時に彼もまた武器を取り出す。それは赤い重厚な拳銃。これまで幾つもの死線を共に乗り越え、立ち塞がる敵の悉くを撃ち抜いてきた、只人には扱うことの出来ない彼専用の最も頼りとする魔銃。
相対する二人は武器を同時に構える。そして魔剣と魔銃、その二つに内蔵された《悪魔召喚プログラム》が全く同時に起動する。
【朗報】シャアハゲ、約束された敗北。
【悲報】心の怪盗団、シャアハゲより遥かにヤバい奴らと敵対する。
真・女神転生、デビルサマナー要素増し増し。独自設定も増し増し。
超力超神をナホビノにしてみました。
船は女性だってハァイジョージィの兄貴が言ってた。なので半身は艦娘でヒロイン。40代目も女性なので。
アオガミも総理大臣も好きだけど、合体するなら美少女との方が良いに決まっている。
明らかに戦力過多だしペルソナでこの設定にしなくてよさそうだけど、ナホビノを日常に潜む闇と戦う変身ヒーローみたいにしたかったんです。
ペルソナ世界でやれば一番それっぽくなるだろうと(サマナー、サバイバーシリーズでやるのも悪くなさそうだけど内容あんま覚えてないので)。
悪魔召喚プログラムを通して合一する事でより変身ヒーローっぽくしてみた。
主人公の顔が良いのは真・女神転生Vの主人公と母方の血縁関係にある独自設定にしてるから。
このペルソナ世界に真・女神転生Vの主人公が存在するのか?何故ナホビノがいるのかという疑問が明かされる時はくるのだろうか…?なんで悪魔召喚プログラムがあるのか…?