原神の世界に通えるようになったので、モンドを拠点に異世界生活を楽しみます 作:ところてんの
モンドで過ごす休日にも、少しずつ慣れてきた。
冒険者ギルドで依頼を受け、街の店を巡って食事を楽しみ、持ち込んだ商品を試しに販売する。
最初の頃は、目に入るものすべてが珍しかった。今でも新しい発見はあるけれど、最近は景色だけでなく、そこで暮らす人々の様子にも自然と目が向くようになっていた。
店を開ける準備をする商人。荷物を運ぶ人。広場で談笑する住民。街の安全を守る騎士たち。
ゲームで見ていた街には、実際に暮らしている人たちの日常がある。
「さて、今日はどうしようかな」
俺は広場を歩きながら、今日の予定を考えていた。
冒険者ギルドで依頼を受けるのもいいけれど、今日は特に急いで片づけたい用事はない。商品の販売も予定していなかった。
せっかくの休日だ。気の向くままに街を歩いて、のんびり過ごすのも悪くない。
そんなことを考えながら、騎士団本部の方向へ目を向ける。
そういえば、最近は騎士団の人たちとも何度か話をしている。
ジンやガイアから街を守る仕事について聞いたし、アンバーとも普段の活動について話した。
その中で、以前から気になっていた人物がいる。
ノエルだ。
騎士団のメイドとして働きながら、騎士になることを目指している少女。
ゲームでの知識はあるものの、実際にどんな仕事をして、どんな毎日を送っているのかは、本人と話してみないと分からない。
今も騎士団本部にいるのだろうか。
「ちょっと顔を出してみるか」
俺は予定を決めると、騎士団本部へ向かうことにした。
◇
騎士団本部へ向かう途中、店先で困っている女性が目に入った。
荷物をいくつも抱えている。近くには店の入口があり、どうやら商品を運び込んでいるところらしい。
女性は荷物を持ち直そうとしていたが、片手に持った包みがずり落ちそうになっていた。
「大丈夫ですか?」
「あら、ありがとうございます。少し荷物が多くて……」
「よかったら、運ぶのを手伝いましょうか?」
「いいんですか?」
「ええ。どこまで運べばいいですか?」
女性に案内され、俺は荷物をいくつか受け取った。
それほど重いものではなかったが、数が多い。これを一人で何往復もするのは、確かに大変そうだった。
店の中まで荷物を運び、指定された場所に置いていく。
「これで全部ですか?」
「はい。助かりました。ありがとうございます」
「いえ、これくらいなら」
「お仕事の途中だったのでは?」
「今日は特に予定もないので。ちょうど通りかかっただけですよ」
女性は何度も礼を言ってくれた。
俺は軽く手を振って、その場を離れる。
特別なことをしたわけではない。ただ、困っている人がいたから手伝っただけだ。
それでも、感謝してもらえるとうれしい。
そのまま歩き続け、やがて騎士団本部に到着した。
◇
受付でノエルに会えるか尋ねてみると、少し待つように案内された。
しばらくして、建物の奥から見覚えのある少女が姿を現す。
「あっ、悠真さん! こんにちは」
「こんにちは、ノエル。仕事中だった?」
「はい。ちょうど清掃と備品の確認をしていたところです。何かご用でしょうか?」
「いや、特に用事があるわけじゃないんだ。街を歩いていたら、ふと思い出してね」
「そうだったんですね。わざわざありがとうございます」
ノエルは丁寧に頭を下げた。
相変わらず礼儀正しい。
騎士団のメイドとして働いているだけあって、来客への対応にも慣れているようだった。
「普段はどんな仕事をしているの?」
「そうですね。建物の清掃や備品の整理、書類の運搬、お茶の準備などです。騎士の皆さんから頼まれた仕事をお手伝いすることもあります」
「結構いろいろあるんだな」
「はい。でも、どれも騎士団にとって必要な仕事ですから」
ノエルは当たり前のことのように答えた。
目の前の仕事をきちんとこなす。それが彼女の基本なのだろう。
「騎士になるための訓練もしてるんだよね?」
「はい。仕事の合間に訓練をしたり、必要な知識を勉強したりしています」
「忙しそうだね」
「皆さんも忙しいですから。私にできることを、少しずつ進めているだけです」
そう言って微笑むノエル。
騎士団の仕事を手伝いながら、自分自身の目標に向けた努力も続けている。
口で言うのは簡単だけれど、毎日続けるとなると大変なはずだ。
「無理はしないでね」
「ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ」
ノエルは少し照れたように笑った。
本人がそう言うなら、今すぐ何かを心配する必要はないのだろう。
ただ、真面目な人ほど、頼まれたことを全部引き受けてしまう場合がある。
俺も会社で働いていると、頼まれた仕事を断りづらいことがある。ノエルの場合は、誰かの役に立ちたいという気持ちも強そうだ。
その気持ちは立派だけれど、休むことも忘れないでほしいと思った。
◇
「ノエル、ちょうどいいところにいたな」
話をしていると、騎士の一人がこちらへやってきた。
「はい、何でしょうか?」
「倉庫に運んでほしい箱があるんだ。今、手が空いているなら頼めるか?」
「分かりました。すぐに取りかかります」
ノエルはすぐに返事をした。
そして、こちらを振り返る。
「すみません、悠真さん。少し仕事に戻りますね」
「俺も手伝おうか?」
「えっ? ですが、悠真さんはお客様ですし……」
「今日は暇だからね。箱を運ぶくらいなら大丈夫だよ」
「でも……」
「持てないほど重いものだったら無理はしないから。邪魔にならない範囲で手伝わせてよ」
ノエルは少し考えたあと、申し訳なさそうに頭を下げた。
「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えさせていただきますね」
騎士に案内され、俺たちは荷物の置かれている場所へ向かった。
そこには、書類や道具などが入った箱がいくつか並べられていた。大きさも重さもばらばらで、中には一人で運ぶには少し扱いづらそうなものもある。
「こちらの箱を倉庫まで運びます。中身によって置く場所が違いますので、私が確認しながら案内しますね」
「了解。じゃあ、持てそうなものから運ぼうか」
「はい。重いものは無理をなさらないでくださいね」
「それ、さっき俺が言ったことなんだけどな」
「あっ……そうでしたね」
ノエルは少し恥ずかしそうに笑った。
彼女らしい反応に、俺もつられて笑ってしまう。
作業は単純だった。
箱を持ち上げ、指定された倉庫まで運び、ノエルの指示に従って所定の場所へ置く。
ただし、中身が分からないものもあるので、勝手に積み重ねたりはしない。書類の入った箱は取り出しやすい場所へ、道具類は決められた棚の近くへ置いていく。
「この箱はこちらでいい?」
「はい。そちらで大丈夫です。ありがとうございます」
「次はこっちかな」
「そちらは奥の棚の近くにお願いします」
運ぶたびに確認するので、少し時間はかかる。
けれど、適当に置いてしまえば、必要になったときに探す手間が増える。それを考えれば、最初にきちんと整理しておくほうがいい。
「普段から、こういう整理もノエルがやっているの?」
「はい。ただ、私だけではありません。騎士の皆さんも、使ったものは元の場所に戻してくださいます。必要に応じて、一緒に備品を確認することもありますよ」
「なるほど。使う人も片づけに協力するわけだ」
「そうですね。どこに何があるか分かっていれば、必要なときにすぐ取り出せますから」
それは俺が普段働いている職場でも同じだ。
道具や書類が決まった場所に整理されていれば、探す時間を減らせる。
逆に、誰かが適当な場所に置いてしまうと、次に使う人が困る。
世界が違っても、仕事を進めやすくするための工夫は変わらないらしい。
そんなことを考えながら、俺たちは残りの箱も運んでいった。
やがて、用意されていた箱をすべて運び終える。
「これで全部かな?」
「はい。おかげで予定より早く終わりました。本当にありがとうございます」
「どういたしまして。これくらいなら大丈夫だよ」
ノエルは倉庫の中を見回し、箱が指定された場所に置かれていることを確かめた。
それから、ほっとしたように息をつく。
「一人だったら、もう少し時間がかかっていたと思います」
「そう言ってもらえるなら、手伝ったかいがあったな」
俺は大げさなことをしたわけではない。
目の前にあった荷物を一緒に運んだだけだ。
それでも、誰かの仕事が少し楽になるなら、手伝った意味はあったと思う。
◇
倉庫を出たところで、俺は鞄の中身を思い出した。
そういえば、今日は個包装の飴を何種類か入れていたんだった。
自分で食べるつもりだったけれど、せっかくならノエルにも試してもらおう。
「そうだ、ノエル。ちょっといい?」
「はい、何でしょうか?」
俺は鞄を開け、個包装の飴を取り出した。
いちご味、レモン味、ミルク味、ぶどう味。
それぞれ違う味のものを、何個かずつ用意してある。
「これ、よかったらどうぞ」
「飴ですか?」
「うん。ちょっと珍しいお菓子なんだけど、味がいくつかあるんだ。よかったら食べてみて」
ノエルは差し出された飴を見て、少し困ったような表情を浮かべた。
「ですが、こんなにたくさんいただいてしまってもよろしいのでしょうか?」
「大丈夫だよ。ちょっとしたおすそ分けだから」
「でも、先ほどのお手伝いのお礼でしたら、そこまでしていただく必要はありません。私の仕事を手伝ってくださったのは、悠真さんのご厚意ですから」
「これは箱運びのお礼っていうより、ノエルにも味を知ってもらいたかったんだ」
「味を、ですか?」
「そう。こういうお菓子もあるんだって、知ってもらえたらと思ってね」
ノエルはもう一度、手元の飴に目を落とした。
真面目な彼女らしく、簡単には受け取れないようだ。
だからといって、無理に押しつけるつもりもない。
「もちろん、いらなかったら断ってくれていいよ」
「いえ、そういうわけではありません!」
ノエルは慌てて首を横に振った。
「せっかく悠真さんがくださるのですから、ありがたくいただきます。ありがとうございます」
「どういたしまして」
ノエルは両手で飴を受け取ると、袋に描かれた色や模様を興味深そうに見比べた。
「こちらはいちご味……こちらはレモン味でしょうか?」
「そうそう。あと、ミルク味とぶどう味もあるよ」
「同じ飴でも、こんなに種類があるんですね」
「味が違うと、けっこう印象も変わるよ。気分に合わせて選んでもいいしね」
「なるほど……。どれからいただこうか迷ってしまいますね」
ノエルは少し楽しそうに笑った。
その様子を見て、俺も自然と笑みがこぼれる。
せっかく渡すなら、いろいろな味を試してもらいたかった。どれか一つでも気に入ってくれたらうれしい。
そこで、俺はもう一つ伝えておくことにした。
「気に入ったのがあれば買いに来てね」
「えっ?」
ノエルが顔を上げた。
「俺、冒険者ギルドの近くで商品を少し売ってるんだ。飴もその一つだから、気に入った味があったら、今度見に来てくれるとうれしいな」
「ああ、そうだったんですね!」
ノエルは納得したようにうなずいた。
「悠真さんが商品を販売されていることは知っていましたが、飴も扱っていらっしゃるんですね」
「うん。まだ小さく始めたばかりだけどね。ほかにも日用品なんかをいくつか置いてるよ」
「そうなんですね。では、いただいた飴を味わってみて、気に入ったものがあれば、ぜひ買いに伺います!」
「ありがとう。でも、無理に買わなくてもいいからね。食べてみて、気に入ったものがあればで大丈夫」
「はい。そう言っていただけると安心します」
ノエルは、受け取った飴を大切そうにしまった。
これなら、ちょっとした宣伝にもなっただろう。
ただ、飴を渡したからといって、必ず買ってもらえるわけではない。
実際に食べてみて、気に入るかどうかは人それぞれだ。
まずは味を知ってもらい、気に入ってくれたら買いに来てもらう。
それくらいの距離感が、今の俺にはちょうどいい。
「個包装だから、持ち歩きやすいと思うよ。休憩のときにも食べられるし」
「確かに、これなら鞄に入れておいてもよさそうですね」
「一度に全部食べる必要もないしね」
「仕事の合間に少しずつ楽しめそうです。ありがとうございます」
「どういたしまして。味の感想も、もしよかったら聞かせてよ」
「はい。食べたら、ぜひお伝えしますね」
ノエルは元気よく返事をした。
飴を渡しただけなのに、思っていた以上に話が弾んだ。
以前、アンバーも個包装の飴を持ち歩きやすいと言っていた。
別の人にも同じような特徴を評価してもらえたなら、販売するときに説明するポイントとして使えそうだ。
もっとも、まだ二人の感想だけだ。これだけで結論を出すのは早い。
味についても、実際に食べてもらった感想を聞いてみたいところだ。
◇
「そういえば、ノエルはこれからも仕事?」
「はい。倉庫の確認は終わりましたが、これから別の備品を整理する予定です。そのあと、書類の確認もあります」
「まだまだあるんだな……」
「いつものことですから、大丈夫ですよ」
ノエルはそう答えたものの、手元にはまだ仕事で使う道具が残っている。
騎士団のメイドという仕事は、思っていた以上に幅広いらしい。
「少し休憩してからでもいいんじゃない?」
「そうですね。ちょうど休憩の時間ですので、少しだけ休もうと思います」
「それなら、俺も少し付き合っていいかな?」
「もちろんです!」
ノエルの案内で、俺たちは休憩に使える場所へ移動した。
騎士団本部の中も、ずっと仕事をしているわけではない。こうして一息つける場所があるのはありがたい。
ノエルは腰を下ろすと、先ほど受け取った飴を取り出した。
「せっかくですから、一ついただいてもよろしいでしょうか?」
「もちろん。好きなのを選んでいいよ」
ノエルは少し迷ってから、いちご味の飴を選んだ。
包装を丁寧に開け、口に入れる。
「……おいしいです!」
「よかった」
「甘さの中に、少し酸味もあるんですね。いちごの風味がして、とても食べやすいです」
「ほかの味も違った感じがすると思うよ」
「そうなんですね。ほかの味も楽しみです」
ノエルはうれしそうに微笑んだ。
その反応を見ていると、こちらまでうれしくなる。
俺にとっては珍しくない飴でも、初めて食べる人にとっては新鮮なのだろう。
当たり前だと思っていたものが、別の場所では新しいものとして受け取られる。
商品を持ち込む面白さは、こういうところにもあるのかもしれない。
「仕事の合間に、こういうものがあると気分転換になりそうですね」
「そうだね。忙しいときほど、少し休むのも大事だと思うよ」
「はい。私も、休憩をきちんと取るようにします」
そう言って、ノエルは小さくうなずいた。
もちろん、飴を食べれば疲れが全部なくなるわけではない。
でも、少し気分を変えるきっかけにはなるだろう。
仕事を頑張ることと、休むこと。
その両方を大事にしてほしいと思った。
◇
休憩を終えると、ノエルは仕事に戻る準備を始めた。
「今日は本当にありがとうございました。荷物運びまで手伝っていただいて、とても助かりました」
「どういたしまして。俺も暇だったし、ちょうどよかったよ」
「それでも、助けていただいたことに変わりはありません。ありがとうございます」
ノエルは改めて頭を下げた。
「それに、飴までいただいてしまって……。大切に食べますね」
「そんなにかしこまらなくてもいいって。気に入った味があったら、また買いに来てよ」
「はい。楽しみにしています!」
ノエルは笑顔で答えた。
「悠真さんも、よい一日をお過ごしください」
「ありがとう。ノエルも仕事、頑張ってね。でも、休憩も忘れずに」
「ふふっ、分かりました」
俺たちはそこで別れた。
ノエルは仕事へ戻り、俺は騎士団本部をあとにする。
外へ出ると、モンドの街にはいつもどおりの風景が広がっていた。
行き交う人々の声。店先に並ぶ商品。荷物を抱えて歩く商人。広場から聞こえてくる楽しそうな笑い声。
特別な事件が起きているわけではない。
それでも、この街では多くの人が、それぞれの仕事をこなしながら暮らしている。
ノエルも、その一人だ。
清掃や備品の整理、書類の運搬。目立つ仕事ばかりではないけれど、誰かがやらなければ困る仕事だ。
そうした日々の積み重ねが、騎士団の活動を支えているのだろう。
俺が普段働いている職場でも、似たようなことはある。
誰かが準備をして、誰かが確認して、誰かが片づける。
その繰り返しがあるから、仕事は進んでいく。
「……俺も、できることからやっていくか」
商売も同じだ。
いきなり大きく始めるのではなく、商品を選び、売ってみて、反応を確かめる。
よかったところは続けて、問題があれば改善する。
その積み重ねが大切なのだと思う。
今日、ノエルに渡した飴も、気に入ってもらえたら次につながるかもしれない。
もし買いに来てくれたら、どの味がよかったのか聞いてみよう。
同じ味を多めに仕入れるべきか、それとも別の商品を試すべきか。そうしたことも、少しずつ考えていけばいい。
まだ始めたばかりなのだから、焦る必要はない。
◇
その後、俺は街を歩きながら軽い食事を取り、店先の商品を眺めたり、広場で休憩したりして過ごした。
今日は大きな成果を上げたわけではない。
冒険者ギルドで依頼を受けたわけでもなければ、商品を売ったわけでもない。
それでも、街の人を手伝い、ノエルと話し、彼女に飴を味わってもらうことができた。
十分に充実した一日だったと思う。
夕方が近づいてきたところで、俺はシステムを開いた。
視界の端に表示されている見慣れたアイコンを操作し、ログアウトを選択する。
次の瞬間、見慣れた自室の風景が戻ってきた。
「ただいま……って、誰もいないけど」
一人暮らしの部屋で、つい口に出してしまう。
まあ、いつものことだ。
俺は荷物を片づけてから、机に向かった。
ノートを開き、今日の出来事を日本語で記録していく。
ノエルと話したこと。倉庫の箱運びを手伝ったこと。そして、いくつかの味の飴を渡したこと。
特に記録しておきたいのは、個包装の飴についての反応だ。
アンバーも、持ち歩きやすくて便利だと言っていた。
今回、ノエルも仕事の合間に食べられそうだと話していた。
味そのものだけでなく、個包装であることも商品の特徴として伝えられそうだ。
もちろん、二人の感想だけで売れ行きを判断するわけにはいかない。ほかの客がどう感じるかも確かめる必要がある。
それでも、実際に使う人の感想を聞けたのはよかった。
「やっぱり、売る側の都合だけで考えても仕方ないよな」
自分がいいと思った商品でも、買う人が同じように感じるとは限らない。
だからこそ、商品を説明するときには、相手にとってどんな利点があるのかを考える必要がある。
個包装なら持ち歩きやすい。味が複数あれば、好みに合わせて選べる。
そうした特徴を、分かりやすく伝えればいい。
あとは、実際の反応を見ながら考えていこう。
ノートに最後の一行を書き加え、俺はペンを置いた。
次の休日も、テイワットへ行く予定だ。
何か新しい発見があるかもしれないし、特に何も起きず、のんびり過ごすだけの日になるかもしれない。
どちらでもいい。
せっかく異世界に行けるようになったのだから、そこで暮らす時間そのものを楽しみたい。
そう考えながら、俺は次の休日に何をしようか、ゆっくりと思いを巡らせた。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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