ONE PIECE episode Marine ~異世界から来た海兵さん~ 作:酉野笹実
手錠に足枷…完全は犯罪者扱いですかな。
現在、俺ことうちはサクは海軍に拘束されとります。
この手枷は海楼石かな…あはは、眼に入った海水が、染みるぜ。
「…変な技だよねェ~、六式の月歩でもなければ悪魔の実の能力者でもないし、君は一体何者だい~?」
黄猿が 樽の上に腰を降ろして、甲板の上に座り込む俺の顔を覗きこむ。なんだろ、富良野に行きたくなりました…。
北海道。いいよね
「…あれはうちの里の人間なら誰でもできますよ。」
「里?」
「アー…どこから話せばいいか。俺はうちは・サク。木の葉の里からきた…漂流者です。」
「…ほ~ぅ?」
「因みに海賊でもありませんし、ましてや、そこの船の人間ではありません。本当に偶然漂流してただけです。」
「そこはどうでもいいかなぁ~…わっしが聴きたいのは木の葉の里とその謎の技術らなんだけど。ねぇ~」
「木の葉の里とは所在不明の隠れ里で、何処の国に属しているかわからない里です。」
火の国だけど、そんな国ありませんから適当な嘘です…すいません。
「所在が不明って…君は場所わかるんでしょ~~?」
「エターナルホースをなくしてしまいましたから…里のある島の名前も秘匿されていたので…。」
「「わからないんかい!!」」
なんか、すげーツッコミが入った…。黄猿の大将も眉間
に皺をよせている。
「うちの里の子供は成人まで外界にはでられませんし、位置情報も規制されていて…。」
「なんで、そんな事を?」
「…なんでだろ?」
「「それもわからんのかい!!」」
いいツッコミですね海軍さん…ナイスタイミングですよ。
「まあ、一説によるとあの技術はチャクラという能力で…その能力を外界に出さないためとも言われています。」
「なるほどねぇ~、で、なんで、君は
「…アー…それは恥ずかしながら、修行の一貫で外界にでたはいいんですが、嵐で飛ばされた上に船が大破してしまして…。」
修行中だったのは事実だ…苦しいいい
「それで、いままで漂流!?」
「や、やっぱり、海賊なんじゃ…。」
海兵たちがざわめくなか、黄猿はハァ、と溜め息を溢すと足を組む。
「チャクラってぇのは?」
「それは、詳しくは禁束事項で言えません。言えるとしたら覇気の派生系であることぐらいです。」
チャクラの原理を異世界人が理解されるのは困る。仙術とか、特に…ナルトの技や念を使うのはあまりできない。できれば六式とかを覚えてホイホイださないようにしないと…
チャクラの原理を知られたら、この世界や話を歪めてしまうし、何より化物みたいな奴等にこれ以上強くなられるのも困る。写輪眼も黙っていたほうが良さそうだ。
解剖も、えぐりとられるのも御免…ましてや実験動物になるのも勘弁だしな。
秘密主義のヘタレと言われても仕方ないが…慎重にいかねば。
「まあ~、あながち嘘じゃないけど、ぼやかした言い方だねぇ~…。」
「言ったでしょ?情報が規制されているって…。すいませんね、ここいらで勘弁して下さいよ。」
「…まあ、外見によらず君は口堅そうだしねぇ~。いいよぉ~」
「「いいんですか!?」」
「ただし、」
その時、突きつけられた条件に、俺は苦笑いをする。
さすが、黄猿…ただでは見逃してはくれないようだ。
─────君、海軍にはいれよぅ~~。
そのチャクラや里を追及しないかわりに、海軍で働けと…でないと今、ここで船から降ろす…か…。
…ロギア系能力者に、忍術や念が通用するかわからない以上、下手に手が出せない。
現在丸腰で、相手の実力差がわからないうえ、ここは天候が激しく変動する海域である以上、この船から降りれば大変危険だ。いくら俺でもこんな海のど真ん中に放置されるのは困る。
参ったな…俺には拒否権がない。まったく、人の足下見やがって厄介なおっさんだぜ、ほんと。
「わかりました、海軍に入ります。」
「ん~…じゃあ、早速入隊届書いてもらおうかねぇ~」
「出身地や住所欄は書きませんよ?。」
こうして、俺の長く壮大な海軍人生が始まろうとしていた。