『ラーメン屋にて、狼にであう』
そういえば、幾年か前にラーメン屋のカウンター席で大勢のサラリーマンに混じりながらラーメンを待ちながら水を1口飲んでカウンターに置いた。
その刹那、直ぐに給水されたんだ。
その時は何も感じずに、しばらくして1口飲んでカウンターに置いた瞬間に給水…
な、何かがおかしい…
試しに1口飲んでカウンターに置いた瞬間に給水
…。無言で視線を感じる…顔を上げるのが怖い、
カウンターの奥が怖い。
この視線は…ある一種の様の狩人の様な視線だ。
平日の昼間、大勢のサラリーマン達に混じって注文を待ってるのに何故、自分だけ?!
そして、そっと視線をあげて直ぐに伏せた。
女性、30代、店員さん、容姿端麗、なのに目が赤く光ってる幻覚が見えた…
これで、幻覚さえ無ければ自分も声をかけたものの…
怖い…怖すぎる…。
ラーメンが運ばれて来て食事中にも関わず無言の給水は続き、
いい加減しつこくなってきて限界を迎えた自分は内心では謝りつつこう呟いた
「…飢えた狼やん。」
その呟きは両隣のサラリーマンのピクッと肩を震わせ、
店側の店長はその人を下がらせた。
その目の前の店員さんも素直に引き下がったが、その後ろ姿はしょんぼりしてた…
ほんとに悪いが…ちょっと度が過ぎる…。
なんて出来事があったなと思い出しつつラーメンを啜る
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『雀卓にて、鬼にであう』
昨晩、ボードーゲーム大全で麻雀を打っていた時の話だ。
オンライン対局に混じってきたNPC。 その難易度は「優しい」。
そう、優しい……はずだった。
対局は進み、迎えたオーラス。 自分はトップ目。
ここまで相手のツモ和了こそあったものの、自分は振り込まずに来ていた。
下家と上家はリーチ宣言済み
対面は沈黙、自分はトップ目
あとはこの局を乗り切ればいい。
……そう思っていた。
山には残り1枚、その時だった
「チー!」
……ん?
そのNPCが、鳴いた。
それまで鳴くことのなかった相手が、このオーラス、この局面に限って鳴いたのだ。
脳裏によぎる、動画サイトで見た雀聖と呼ばれる猛者たちの打ち回し。
これでNPCはツモを回避し下家と上家の共通安全牌を切る
……まさか。
いやいや、相手は「優しい」NPCだぞ?
上家が牌を掴んで捨てる、上がり牌では無いらしい
そんな、まさか……。
下家「ロンッ!!」
……ゑ?
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
気がつけば、自分はトップを守ったまま。 しかし、あのNPCは最後の和了によって2位へと浮上していた。
……おい。
優しいって、何が?
オフラインで戦える「最強」よりも、よほど恐ろしいものを見た気がする。
雀聖か? いや、鬼か
あの一鳴きが、どうにも頭から離れない。
対局が終わり、リザルトが表示される。
そして自分は、そっとゲームを終了した。
……怖い。
怖すぎる。
なんて出来事があったなと思い出しつつ、今日も雀卓を眺める。
……頼むから、海底でツモるなよ?
「チーッ!!」
……え?
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『湯屋にて、時を眺める』
久方ぶりに湯屋に行こう。
湯屋では掛け湯で身体を慣らし、身体を洗って風呂へ。
風呂でも、まずは足からお湯に慣らして、腰まで、腰から肩までとゆっくり浸かって疲れを落とす。
……そのはずだった。
パッパッパッと、周囲は忙しない。
挙句の果てには、人の動線上に座り込むものだから、次に来た人と……
あ、ぶつかった。
互いに何やら言い合っている。
……もう、見ていられない。
そうして風呂を上がる。
はぁ……。
『湯屋でタイパする日本人』とは、これ如何に。
……そんなに生き急いで、何処へ行く?
湯上がりの牛乳を一口。
……150円。
瓶は昔に比べると、明らかに小さい。
瓶をクイッと傾ければ、もう空だった。
……物価高の影響にしておこう。
『湯屋でタイパする日本人』とは、これ如何に。