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いりすと一緒に、ウサギの世話をする。
これから寒くなっていくなか、外にいるウサギが心配だった。
いりすの厚着はかわいかった。
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いりすから、ウサギのキーホルダーを貰った。
嬉しい。
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ウサギのキーホルダーをかばんに付けてたら、女子が話しかけてきた。
そのキーホルダーは誰から貰ったの?
男子がかわいいの付けてるなんて、と思われてるのだろうか。
いりすの方を見る。
嘘は、つかないで、いいはずだ
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いりすの机の周りに女子が集まっている。
大勢に見られるのは苦手なはずだ。
心配だけど、あの中に入ることは、できない。
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ウサギのもとに、いりすは来なかった。
ウサギが寂しそうな顔をしている。
いや。
寂しいのは私か。
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女子のかばんに、ウサギのキーホルダーが付いている。
布教活動に勤しんでるらしい。
今日もいりすの机には女子が集まってる。
嫌がってる。
嫌がっててほしい。
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今日もいりすはこなかった。
最近、ウサギの食べる量が減っている気がする。
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私は気付いてしまった。
彼女は、私と同類では無いのだ。
ただ、大勢が苦手なだけで、友達が作れないわけではなかったのだ。
きっと、彼女は孤独から卒業したのだろう。
彼女は、私とは違ったのだ。
でも。
でも。ウサギのことが好きなら。
また来てほしい。
最後の一回でもいいから。
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彼女は今日も、女子たちと帰るらしい。
ウサギのことが心配だ。
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皆が帰ったあと、一人ウサギのオリの前にいた。
元気がなくて、悲しそうだった。
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いりすが走って来た。
目に涙を浮かべながら。
一緒にウサギの世話をした。
何があったのかは、聞かないことにした。
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いりすの机から、人が居なくなった。
いじめが起きてるのであれば、心配だ。
でも、少し嬉しい自分がいた。
ウサギのキーホルダーは、皆外してた。
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一緒にウサギの世話をする。
ウサギも元気を取り戻したようだった。
幸せ。
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私は、となりにいる彼女が好きだ。
恐らくは話すようになってすぐに。
自覚はしていたが、認めたくなかった。
こんな弱者に恋が許されるわけがないのだから。
こんな弱者が、恋を成就させられるわけがないのだから。
そう考えてる私の顔を、彼女が覗き込んでくる。
ああ。
神様。
この子のことを好きになってしまった私を許してください。
こんな笑顔を向けられて、嬉しいと思ってしまう自分をお許しください。
いりすのことが、好きです。
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冬が来た。
嫌な予感がする。
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