魔法少女ノ魔女裁判~No Continue~   作:イ―グル

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どうもイーグルです。
まのさばと仮面ライダーエグゼイドに同時にハマったため、書くに至りました。


牢屋敷編
第一話 新たなGame


その日、宝生永夢は小児科医としての仕事を終えて眠りについた。

8年前の仮面ライダークロニクルから2年前のマイティノベルXまでいろいろなことがあった。

その中でも彼らは運命を変えようとする人間の力を信じ、乗り越えてきた。

そして、駆け出しの研修医から立派な小児科医となり日々を過ごしている。

きっと、こんな平和な日常続くといいなと思いながら意識は微睡に落ちていく。

 

彼はいつも通りの部屋で目を覚ます…はずだった。

彼の瞳に映ったのは無機質な石造りで薄暗い天井だった。

天井との距離はかなり近い。

一体どういう状況なのかと困惑しながらも、顔をできる範囲で動かす。

顔を左右に動かすしてみてわかるのは、ここが何らかの個室であることと二段ベッドであること。

そして、部屋の外に通じるであろう鉄格子から光が漏れていることが分かった。

「牢屋なのか?ここ」

そう独り言を言いながら上体を固いベッドから起こす。

幸い、天井との間には上体を起こすだけのスペースは残されていた。

上体を起こすと、さらに部屋と自分の状態がよく見えた。

自分が着ていたのは寝間着ではなく、普段着であるようだ。

部屋の方を見るとトイレや机がこの部屋にはあるらしく、その配置は本当に牢屋のようであった。

一先ず、降りてみるか。

二段ベッドのはしごを使い、地面へと降りる。

下のベッドにはだれもおらず、この部屋には一人であるようだった。

降りたところで軽く室内を見回す。

ベッドの上で見た光景とあまり変わらないが、一つ目に着いたものがる。

この明らかに古い建物には似つかわしくない小型のモニターが設置してあった。

「変に近代的だな」

そう思いながらモニターを注視していると、突然モニターの電源がついた。

「!」

少し体を震わせながら、モニターを見る。

そこに映ったのは目らしきものが縦に並び嘴らしきものが真ん中にある異形だった。

「なんだ⁉バグスターか⁉」

唐突に大声を出してしまい、やってしまったと思って口をふさぐ。

その様子を気にすることもなく、その異形は話を続けていく。

「あ~映像って見えてます?この施設老朽化が激しいもので…」

「私、ゴクチョーと申します」

「詳しい話がしたいので、一度ラウンジに集まってください」

「抵抗とかは自由なんですが…命とかなくなくなっちゃうんで…はい」

そう、その異形は言った後に映像は切れた。

それと同時にガシャン、と何か機械のようなものが動く音がした。

もしかしたら、と思い少し鉄格子を動かしてみると鉄格子が開いた。

「じ、自分で行くからぁ!!触んな化け物!!」

女性の声が耳に入ってくる。

なにが起こっているのかと思い、廊下に急いで出る。

そこには死神を思わせる容貌と鎌を持ち、細い腕が生えた化け物が少女を抱きかかえていた。

抱きかかえられた少女は猫耳らしきものが生えた配信者風の格好をしていた。

「あら?ここにはてっきり少女だけ集められていたものだと思っていたのだけれど……」

和装を基調としつつ、蝶の飾りをした少女が喋る。

「男の人もいたんですね~」

青い髪をした探偵風の女の子が感心するように言う。

廊下を見回してみると何個か同じような入口らしきものがある。

恐らく同じような作りになっているのだろう。

「な、なんでこんなに女の子だけが?」

至極当然の疑問を口に出す。

「さぁ?でもこれからそれが説明されるんでしょうね」

和装の少女がそう話す。

「一先ず、行くしかないか……」

そうやって異形についていく少女たちの最後尾に並んで歩いていく。

 

階段を上がり一部屋を経由するとラウンジと思しき場所についた。

僕含めた全員が入ると異形が出入り口をふさぐ様に立つ。

全員困惑しながら辺りを警戒していると、部屋の上にある換気口から何か出てくる。

「あっ、人がいっぱい……。コレで全員そろいましたかね」

それは先程部屋のモニターで見た異形だった。

「はじめまして…でもないですね。私、ゴクチョーと申します」

「この屋敷の管理を任されている可愛いフクロウです」

その鳥ともなんとも言えない存在は話し続ける。

「えーすごく申し訳ないんですが…其処の男の人以外は「魔女」になる因子を皆様持ってます」

「実感無いと思いますが…偉い人によると、魔女はこの世に厄災を振りまく存在らしいんです…」

「全国的な検査を国が行い、因子が大きく検出されたあなた達はここへの収容が決まりました」

魔女?屋敷?

無茶苦茶な内容に頭を抱えながらも、話を聞く。

「は!?そんな検査やった覚えないんですけど!!」

先ほど異形に抱えられていた猫耳の少女が悪態をつく。

「まあ、表立ってやれるものでもないので…はい」

「やっぱヤバい陰謀にでも巻き込まれてんの?!」

そのまま猫耳の少女はうなだれてしまった。

「まぁ、そんなわけで…「魔女」という危ないものは隔離しておくに越したことは無いので…」

「皆様ご納得ください…」

どう考えても納得できるわけがない。

理由のわからない施設に連れてこられて、俺以外全員魔女になる?

正直、エイプリールに言うしょうもない嘘のほうがまだ信じられる。

「あと伝えたいことが3つほど…」

その鳥はなおも変わらず喋り続ける。

「ここでは囚人として生活してもらいます。詳しい規則などは「魔女図鑑」をご覧ください」

またしても謎の単語が出てきた。

「あと、皆さまを連れてきた看守はあなた達が魔女になった姿…「なれはて」と呼ばれてます」

その看守は特に言葉も発さず、何を考えてるかもわからない様子で立っている。

「基本的には処刑されるのですが…与し易いものをマインドコントロールしています」

「逆らったら殺すように洗脳してるので…逆らったら死んでください、はい…」

平然ととんでもないことを告げるゴクチョー。

変身道具一式すらない今、逆らうのは得策ではないようだ。

「そして最後に、そこの男性の方…宝生永夢さん、でしたかね」

僕に一気に視線が集まる。

「其処の方は対ウイルス要因としてきてもらいましたが、皆様と同様の生活を送ってもらいます」

「あなたに適用されるルールも同じなので…慎ましく生活してくださいね」

「魔女…だと?」

赤い花の髪飾りをしたいかにも大和撫子な少女がそう呟く。

「訂正してもらおう。その魔女とやらはこの子の方だ」

その指は髪の先端がピンク色になっている白い髪の子を指していた。

「ヒ、ヒロちゃん?」

「悪は正さねばならない、だから…」

暖炉から取ったのであろう火かき棒を左手に持ち、大きく振りかぶる。

「悪は死ね!!」

誰もがその火かき棒がその白髮の子に向かうと思っただろう。

だが、仮面ライダーとしての直感と反射神経からだろうか。

それは看守の方へ向かっているのに気づいた。

「クソッ!!やめろ!!」

すぐさま両手を受け止めて、看守に攻撃するのを寸での所で阻止する。

「離せッ!!」

「人が死にそうなところをむざむざ見てられるか!!」

そう吐き捨てた後、火かき棒を強引に取り上げて両手を拘束して地面に押さえつける。

「あいつは悪だッ!!消さなければ!!」

「得体のしれないものに下手な暴力を加えても殺されるだけだ!!落ち着け!!」

その拘束が5分ほど続いただろうか。

看守とゴクチョーは場を察したのか、いつの間にかいなくなっていた。

彼女は極度の興奮状態だっため、シスターらしき少女…氷上メルルに医務室に担ぎこまれた。

「なんとか大事にならずに済んだか」

そう一安心しながら、床に倒れ込む用に座る。

「君たち!」

声の方向にゆっくり首を動かすと、金髪の少女が話していた。

「まだ私たちはお互いのことを全く知らない。だから自己紹介でもしようじゃないか」

これから共同生活を送る人たちのことは最低限のことは知っておいたほうが良い。

「私の名前は蓮見レイア。芸能事務所に所属しているよ、劇が主だけど、テレビにもでるかな」

思えば、少しテレビで見たことがあると思った。

「じゃあ、次!そこのうずくまってる子!」

そう言って、銀髪のいかにも不良…みたいな子に視線が移る。

「…紫藤アリサ。誰とも仲良くするつもりはねぇ」

そう言って、再びうずくまる。

なにか事情がありそうな子だな。

「はいは~い。私は橘シェリーっていいます!事件ならお任せあれ!!」

快活そうな少女だ。

「遠野ハンナですわ。おお見知りおきあそばせせ?」

お嬢様っぽそうだが、どこか言葉が不自然だ。

「お、おじさんは佐伯ミリアだよ。よ、よろしくね?」

一人称がおじさん?

「…黒部ナノカ」

無口だな

「アタシは~沢渡ココ。ヨロシクね~」

先ほど看守に担がれてた子だ。

「のあはね~城ケ崎ノアだよ」

どこか幼い感じだな。

『わがはいは夏目アンアンである』

…なぜにスケッチブック?

「宝生マーゴよ。よろしくねぇ」

何処か不思議な雰囲気の子だ。

「ボ、ボクは桜羽エマ」

どこか気弱な子だ。

あと、今医務室に行ってる子…二階堂ヒロと言ったか…と氷上メルルがいる。

「それじゃあ最後に、宝生さん!!頼めるかい?」

遂に自分の番が回ってきた。

「小児科医兼ゲーム病対策チームCR所属の宝生永夢です。よろしくお願いします」

「CR…小さい頃になんか聞いたことあるような」

エマがそう呟く。

「仮面ライダークロニクル、って言えばわかるかな?」

「あ~!なんかありましたね!!そういう事件!」

シェリーが興味ありげに頷く。

当時記者会見に出ていた自分であったが、さすがに知名度はないか。

「全員の自己紹介も終わったし、解散…と行きたいところだけど」

「みんなポケットにあるスマホを出してくれるかな?」

レイアの言うようにポケットを探ると、スマホがあった。

カバーがつけられており、マイティの絵が描かれていた。

「このスマホにはさっき言っていた、『魔女図鑑』というアプリがあるみたいだ」

電源を付けてみると、確かにそのアプリがある。

中を見てみるとこの屋敷の地図や、囚人メンバーの情報、規則が乗っていた。

「色々と役に立ちそうなものだから有効に活用していこう」

そうしてレイアの説明が終わると、解散となった。

 

地獄の始まり

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