ダンジョンに規格外がいるのは間違っているだろうか 作:イグレス
彼の名前はラグナ・オラクル
日本生まれのアニメ・ゲーム・漫画・
ラノベのキャラ達に強い憧れを持ってた。
憧れの余り、自分もそうなりたいと
高校になった今でも常にそう思っていた。
そんなある日、彼は交通事故に巻き込まれ
呆気なく死んでしまった。
すると次に目覚めた時は、彼の身体は赤ん坊になっていた、側にはおっとりで優しそうな女性と落ち着いた雰囲気を出している男性がいた。
この二人は彼の両親、身なりや両親の話す言語を観察していたラグナはここは日本ではなく異世界に転生したのだと理解した。
彼が2歳になって二人が話す言葉がわかって来た頃、オラリオという名を聞いた切っ掛けで今彼が今いる世界が何処かを理解した。
ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか
ラグナもこの物語は知っている筈なのだが、その内容や世界観は余り覚えていない。覚えている記憶では、神々が下界に
降り立ち
その中で英雄に憧れたベル・クラネルがヘスティアと出会い。そこから多くの出会いを果たし、苦難と冒険を乗り越え成長する王道ファンタジー物語。
ラグナはここがファンタジー世界だと気付いた時、感動と同時に不安を感じた。
何故ならこの世界はやたらモンスターが強い地上のモンスターはダンジョンに居る奴らより弱いが、それでも神の恩恵が無ければ簡単に殺されると聞いた事がある。
けれど結局、やりたい事は変わらない、ラグナは改めて自分の目指す目標を決めた。
「(折角転生したのだからもう一度あの夢を目指したい!どうせ目指すならあのキャラたちのいる頂きまで強くなろう、くう〜
ワクワクしてきたあああー!!)」
前世で諦めかけた夢を、改めて目指すと
自分自身に誓い、こうしてラグナは第二の人生の目標を定めた。
────────────
時が流れ、4歳になった。この日からラグナは修行を始めた、まず身体作りである走り込みや筋トレなどをやり始めた。慣れてきたら徐々に走る距離を伸ばしたり重りを付けたりなどを毎日行った。
更に慣れたら手作りの木刀で素振りを始めた。修行を始めて2年が経った頃、ラグナはふと思った。ファンタジー世界に転生したのだから自分の身体に何かしらの力が有るのではないかと、折角だから前世で見た作品達の特訓も追加で行った。
特にこの三つの力を必死に習得を目指して。
一つ目は気ドラゴンボールの戦士達が使った潜在能力を自在に扱う技術、勿論そう簡単に出来るとは思っていない。
それでも空を飛ぶ事やかめはめ波といった色んな技を覚えたいと努力する。
二つ目は覇気ONE PIECEの後半の物語で使っていた意志の力。覇王色は兎も角、武装色や見聞色は鍛え続ければ内部破壊や少し先の未来を見れるようになれる力がすごく魅力的だった。
そして三つ目は魔力、コントロールできるようになれば魔法が使えると考えた。当然死ぬ程努力が必要になるが、やらないで後悔よりは全力でやってみたい。
───こうしてラグナは日々修行を行った
───努力を重ねて力を磨き続けた
───自分の理想と目標を目指して
───たとえ架空や理想の力だとしても
───その力が目覚める事を信じて
───そして
修行を続けて10年、14歳になったラグナは逞しく成長を遂げた。そして習得を目指していた力は彼の想像を超える結果になった。
「まさか三つ共使えるのは嬉しい誤算だったな。気・覇気・魔力それぞれ習得出来たし、10年の修行が無駄にならなくてよかった。」
10年間の修行で『気』は放出とまでは行かずとも、身体に纏わせ強化することや 距離は短いが相手の気配を感じとれるようになり。
『覇気』は低確率ではあるが、武装色を纏うことができた。
見聞色はある程度まで気配を感じとこが出来るようになった。
『魔力』にかんしては なんとコントロールできるだけではなく、簡単な魔法を使えるようになった。とはいえ指先に火を灯したり水を垂れ流すぐらいではあるが、想像以上の可能性を感じる事が出来た。
彼の予想ではどれか一つでも使えるようになればと思ったが、流石にこの結果は予想外だった。未完成とはいえ三つ全てを使える事は、今後のことを考えると雲泥の差が出来る。
実際。三つの力に目覚めたラグナは、嬉しさの余り涙を流していた。後はこれらを実践で使えるようにさらに修練を積めばいい。
「まだまだ目標の領域には程遠いが、その先はオラリオで神に恩恵を刻んでもらってからの方が良いだろう。」
そう言って彼は旅の支度を始めていた、最初の頃は当然両親に反対されていた、しかしこれまでの修行を見続けていた二人は彼の覚悟と決意に折れて旅立つ事を許した。
持ち物は食料の入った革のリュックにヴァリスの入った袋そして腰にはショートソードを装備してある、この武器はラグナが自分の手で作り上げた代物。
実は彼の家の近くに小さな鍛治工房があり、そこでよく世話になっていた。
空いた時間で親方に鍛錬の仕方を教わりながら作り上げた、親方から見てもラグナが鍛えたショートソードはなかなかの出来だと褒めていた。
そして持ち物を再確認をおえたラグナは、ついに出発の時を迎える。
両親を始め多くの人たちに見送られながら、彼は迷宮都市オラリオに向けて旅立った。
だが、今いるこの時代は原作から9年前、死の七日間より2年前だという事をラグナは知る由もなかった。
ガラガラガラ
旅を始めてから数日俺は森のなかで荷台を引いていた、こいつ旅の途中で貯めた金を使って買ったやつだ。
すると荷台の中から小柄でツインテールの女性が飛び出して来た。
「ねえラグナ君、目的地まであとどれくらいかかるんだい?」
「地図によるとこの森を抜けると見えるらしいぞヘスティア」
「本当かい!?それじゃあいよいよなんだね、僕達の【ファミリア】の結成が!!
いや〜待ちくたびれたよ僕が恩恵を刻もうとした時、君は『目的地に着くまで恩恵を刻まないでくれ』っておわずけされたんだから」
「あの時言った様にどうしても向こうに着く前に今の俺の実力を知りたかったんだよ」
「いやいやいや君は充分実力者だからね!?この前なんて熊系のモンスターに襲われたのに君は簡単に避けて首をバッサリ真っ二つにしたり。さらに前は狼系モンスターの群れを僕を守りながら無傷で戦い抜いたなんて恩恵の無い人類じゃ絶対無理だからね!?」
「そりゃ10年も必死に修行すれば普通に強くなれるだろ?」
「君の修行は普通の範疇を越えているんだよ!!」
この人……いやこの女神はいずれベル・クラネルを眷族にする、処女神にして竈の炎を司る炉の女神ヘスティアその
何故ヘスティアが原作よりずっとはやく
下界に降りてラグナと一緒にいるのか、
それは俺が故郷を旅立ってしばらくたった頃に遡る。
────────────
日が暮れ始めて野宿する場所を確保した
ラグナは、近くの川から取ってきた魚を
内蔵を取り串に刺してじっくり火に当てて焼いた。焼き上がった魚は岩塩をふりかけ、おもいきりかぶりついた。
淡白な味わいに岩塩を塩気が絶妙で美味、良い出来だと思いながら腹一杯焼き魚を堪能した。あっという間に三本食べきり、次の焼き魚を食べようと手を伸ばそうとした。
──────すると
妙な気配を感じたラグナは直ぐにその方角へ武器を構えた、修行した事で得た気と見聞色の覇気で相手を探るが、今まで感じたことのない不思議な気配だった。
「そこにいるのは誰だ?隠れてないで出てこい」
ガサガサと茂みが動いた、そしてその人影が飛び出して来た。
「ま、まま、待ってくれ!!僕は決して怪しい奴じゃないぞ!?」
「………ッ!」
茂みから飛び出したのは小柄で圧倒的な胸部を持ったツインテールの女性だった。
ダンまちを知っているなら誰でも知っている存在。
「(この人。何処かで見たような……)」
「あ、ふにぁ〜〜」ドサッ
「あ、おい!大丈夫か?」
「……お」
「お?」
「お腹が空いた〜〜〜」グゥ〜〜
「…………」
◇
「はぐ!はぐ!......うんま〜〜い」
「もっと食べるか?」
「い、いやでも(グゥ〜)……」
「……」スッ
「……頂きます」
ラグナは必死に食べる
それにしては下界に降りるのがあまりにも早すぎる、気になる所が色々あるが、とりあえず互いに自己紹介をした。
「俺はラグナ・オラクルついさっき旅に出た者だ」
「ゴクン…僕はヘスティア、竈の炎を司る炉の女神さ!よろしくねラグナ君」
「それじゃあヘスティア、さっそくだが何でこんな所に居たんだ?」
「ああ、それはね」
ヘスティアの話を聞くと彼女は数年前からラグナの事を天界から見ていたらしい、いつものようにグウタラしてたがたまたま下界を覗いていた時。
修行をしていたラグナという下界の子供を見つけた、それからというもの彼女は
そしてラグナが旅を始めたタイミングで、彼女は下界に降りた。理由は自分の眷族になってほしかったこと、ラグナの成長をすぐ側で見守りたいと思いながら。
そのつもりで下界に降りる筈だったんだが、うっかり足を踏み外しこのあたりに落ちてしまったらしい。
右も左も分からず途方にくれて空腹になってもうダメだと思っていると、良い匂い誘われて歩いて行くと目的の俺が魚を焼いているのを見つけて。
「そして、今に至ると?」
「はい、そう言うことです」
それを聞いたラグナは呆れてため息を吐いた。もしこのまま彼と出会っていなかったら、下界に降りて早々に天界にトンボ帰りするという笑えない結末になっていた。
「で…話を戻すと俺をヘスティアの眷族になってほしいって話だったな?」
「……うん、キミが良ければ……だけど」
ラグナは腕を組んで考える、天界からずっと見守り、旅に出る時に下界に降りて、眷族になって欲しいと願ってくる目の前の女神を。本来なら大手のファミリアなどに行けば、それなりの良い環境下で冒険者の活動が出来るだろう。
だがラグナ自身はヘスティアの眷族になる事に不満は感じなかった。少し話しただけでも、この女神が良い神である事はわかった。
だから、ラグナの出した答えは……。
「………俺もヘスティアが主神なら、是非お願いしたい」
「ほっ本当かい!?」
「ああ、向こうに着いたらファミリアを探さないといけないし……それとは別にゼロから始めた方が面白ろそうだからな、願ったり叶ったりだ。」
「イ、イヤッターーー!!」
「だけど条件がある」
「……へ?」
「俺に恩恵を刻むのは、目的地に着くまでの間は保留にさせてくれ」
「え?……うええええええ!!??」
ラグナが眷族になると言って大喜びで飛び跳ねるヘスティアだが、彼が出した条件にひっくり返るほど驚愕した。
「ど、どどどどうして!?
「そうだな、普通なら刻んだ方が色々得だな」
「じゃあ、どうして?」
「俺はこの旅の間は自分自身の鍛えた力と技でオラリオに辿り着くつもりで故郷を出たんだ。そして知りたい、今の俺の実力が何処まで通じるか……」
「……ラグナ君」
「それに……自分の力で乗り越えると誓ったのに恩恵を刻んで成長しても、心までは成長出来ない気がするだ。」
「……ッ!!」
ヘスティアの言う通り恩恵を刻むと強くなりやすく、スキルや魔法を手に入れる事が出来る。正直得しかない拒む理由は何一つない、だけどラグナ思った。
実力が上がっても心が成長出来ないのではと、心が強くなくては……この先の戦いで現れる圧倒的な力の前で絶望してしまうかもと。
「だからすまんヘスティア、オラリオに着くまで恩恵を刻むのは待っていてくれ」
「……本当に強いね、キミは。わかった、君の願いを尊重する……だから僕からも条件を出す……
_______死なないで……無茶をするなとは言わない、だから絶対に死なないでくれ」
「……わかった、じゃあ……これからよろしくなヘスティア」
「うん!よろしくねラグナ君!!」
──────次の日
グォオオオオオオオ!!
ザン!!
スタッ
ズウン!
ヘスティアと共に旅を再開すると体長3mの熊系のモンスターに出会した、瞬時に俺は武器を構え気を全身に纏い急接近する。
モンスターも接近に気付き大きな鉤爪を振りおろす、よりも速く俺は気を流した剣でモンスターの首を切り裂き魔石を残して灰になった。
「……ふぅ」
「……えぇ(ラグナ君、改めて思うけど強くない!?)」
という感じでヘスティアと出会い今に至る、そう数日前の事を思い出していると森の終わりが見えて来た。そして、ひらけた場所に出ると目の前の向こうに天まで伸びる巨大な建造物が見えた。
「見えたぞ、ヘスティア」
「うわぁ、あれがバベルの塔そして
「「迷宮都市【オラリオ】!」」
ようやく見えたラグナたちの目的地、遂にここまで辿り着いた。
「ようやくだね、ラグナ君」
「ああようやくだ!」
転生してから14年これまでの修行もこの時のため、夢にまで見た冒険、未だ知らぬ技術、強敵なモンスター、未知との出会い、当然そんな軽い気持ちでいられる程ダンジョンは甘くはない。それでもラグナはこの胸の奥から込み上げてくる思いを止められない。
「ワクワクしてくるなぁ……」
「!……フフッ」
「行こうか、ヘスティア!!」
「うん!行こうラグナ君!!」
これから始まるのは、いずれ規格外と
呼ばれるラグナを中心に紡がれる。
神々も人類も巻き込んだ
かなり早足で書いたかなと思っています。
出来ればご指摘の程、宜しくお願いします。