パックから出るカードが俺だけインフレし過ぎている   作:3pu

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バトス○とかデュエ○とかシャド○とか、遊戯○とかカードゲームを題材にした作品とか好きなので始めました。
 ルールは上四つを混ぜたような形になってます。
 カード生成もするし、真の姿に書き換えたりもしたりするかもしれません。
 よろしくお願いします


プロローグ

 

 突然だが、俺こと爆札最人《ばくふださいと》は転生者である。

 前世の最終学歴は大学生。

 就職を控えた前日にハマっていたカードゲームの新弾パックが発売されたので、買いに行ったら残りの一個を巡って転売ヤーと喧嘩になり、吹き飛ばされた際に頭を打って死亡した。

 マジ許すまじ転売ヤー。

 行列の横入りからの暴力とか最低過ぎるぜ。

 あのクソ野郎には豚箱の中で一生後悔してもらいたい。

 

 まぁ、そんなんけで死亡した俺は輪廻転生の結果、カードゲーム強い奴が一番偉くて凄いというカードゲーム至上主義の世界に転生した。

 国のリーダーがカードゲームの大会で決まるって知った時は、この世界の奴らの正気を疑ったな。

 しかし、意外にそれで国が成り立っているので、本当ホビーアニメの世界って感じだ。

 

「あぁ〜、家最高〜〜」

 

 そんな世界で俺はカードを握らず、今日も今日とてコントローラーを握っている。

 理由は単純。

 この世界のゲームが面白いから。

 ホビーアニメあるあるで、この世界にはカードを立体映像化させる超常技術が存在する。

 その技術を普通のゲームにも流用されているので、臨場感とかグラフィックのレベルがとんでもないのだ。

 こんなのが3000円とか4000円で買えるんだぞ?

 しかも、ゲームの数は前世と同じくらいあるときた。

 カードゲームとかしてる暇なんてねぇんだわ。

 

「はぁ、今日も家に引きこもってゲームですか?マスター。良い加減外に出ましょうよ〜」

「嫌だ。今めっちゃ良いところなんだよ」

「昨日も同じこと言ってましたよね?良い加減冷凍食品にも飽きたので、外に行きたいです。行きたい行きたい行きたい行きた〜〜い!久々にデュエルした〜〜い!」

「だぁぁぁぁ〜〜揺らすな!揺らすな!」

 

 画面の暗い部分に映り込んだこの銀髪美少女の名前は『電脳クノイチ セツカ』。

 ふざけた名前だと思われるだろうが、本当だ。

 彼女はカードに宿る精霊で、俺とのスピリット相性がいいとかで実体化しているのだ。

 身の回りの世話をしてくれるところは助かっているのだが、定期的にこうやって外に連れ出そうとしてくるのがたまに傷である。

 後、胸が滅茶苦茶デカくて良い匂いがするので息子的にもよろしくない。

 一々、コイツに隠れて処理しないといけないのは面倒くさいんだよな。

 プラスマイナスで言えばどっちとも言えない微妙な存在だ。

 

(まぁ、久々に外食はありか)

 

 本格炒○チャーハンとオーマ○パスタは美味いが、セツカの言う通りちょっと飽きたなと俺も思っていたのだ。

 溜息を溢しつつ、腕に引っ付いていたセツカを引っ剥がした。

 

「さっさと準備しろ。ラーメン食うから白いのは避けろよな」

「は〜い!流石マスター!よっ、デュエルしないこと以外は本当に最高ですね」

「うるせぇ。そんなん言うならお前だけ半チャーハンだけにするぞ」

「ナマ言ってすいませんでした!だから、それだけは勘弁してください!」

「はぁ、もう良いから。準備して来い」

「終わりました」

「相変わらず早いな!」

「早着替えはクノイチの嗜みなのです」

 

 いやいや、こっちは目を離したつもりはないのに、一瞬でTシャツ短パンから茶色ニットに赤フレアスカート着替えるのはどう考えてもおかしいと思う。

 プリキュ○でも一度は服をパージするのに、それすらないってやば過ぎるだろ。

 

「さぁ、行きましょう!マスター!美味しいラーメンが私達を待っていますよ」

「へいへい」

 

 忍者から清楚女子に変身したセツカに腕をひかれながら、外へ出た。

 歩き慣れた道を歩くことしばらく。

 カードショップの前に、結界が出来ていた。

 

「ファイトステージですね。どんな人がファイトしてるんでしょうか?」

「この時間なら下校終わりのガキ共だろ」

 

この世界には賭けバトルをする際や、大会の際にはファイトステージという特殊なファイトスペースを展開される。

 しかも、方法は簡単でデッキケースを相手に向けて、『スピリットファイト!ゴー!』と叫びだけでいい。

 すると、床から何故か対戦台が出現し、それを取り囲むように謎の結界が貼られるのだ。

 正直、こんな道のど真ん中でされるのは通行の妨げになるのだが、スピリットファイトはこの世で最も神聖な戦いとされているため誰も咎めることはない。

 本当イカれてるよ、この世界。

 だって、これのせいで絶対トイレに間に合わなかった人とか、タイムセールに間に合わなかった人とか、渋滞に巻き込まれる人とかいるだろ。

 

(まぁ、今回は横を通り抜けるスペースがあるからヨシとするけどさ。この辺マジで整備した方がいいと思う)

 

 そんなことを考えながら、観戦しているガキ共の横を通り抜ける。

 

「んっ?」

 

 その際にチラッとファイトステージの中を見ると、赤い髪の中学男子の対面にはガラの悪いモヒカンヘッドが立っていた。

 

『俺のターンドロー!きた!

 リフレッシュフェイズ!

 メインフェイズ!

 俺は『星屑龍 スターダストヴルム』を召喚だーーーー!』

「おおっと、この土壇場でまさかの竜札君。幻のURカードを引き当てたーーーー!」

『なんだとーー!?』

『バトルフェイズ!『星屑龍 スターダストヴルム』でレフトにいる『毒蟲王 スパイダーキング』に指定攻撃!この攻撃は他モンスターでブロックすることは出来ない』

『奴の攻撃力は7000。こっちの守備力は5000。くっ、防ぎきれねぇ!』

『バトル終了後、スターダストヴルムの効果発動。バトルで相手のモンスターを破壊した場合、相手のライフ2削る。これで俺の勝ちだーーーー!』

『ひっ!この俺が負けるなんて嘘だ。あの方からカード貰った俺は最強なはずなのに。ぐわぁぁぁーーーー!』

 

 うん。

 この感じカードアニメの第一話だわ。

 前世でいくつもホビアニを見ていた俺には分かる。

 

「『星屑竜 スターダストヴルム』ですか」

 

 隣で見ていたセツカがそういって携帯端末で、少年のエースカードについて調べていた。

 画面を覗き込むと、以下のようなテキストが書かれていた。

 

 ────────────────────

 コスト:6

 

 レア度:UR

 

 フラッグマーク:スターガーディアンズ

 

 『星屑竜 スターダストヴルム』

 

 攻撃力:7000 守備力:4000 シンボル:1

 

 【効果】

 ・【ロックオン】:このモンスターは相手のモンスター1体を指定して攻撃が出来る。

 ・バトル中、プレイヤーは指定されたモンスター以外でブロックすることは出来ない。

 ・バトル終了時相手のモンスターを破壊した場合、相手のライフに2ダメージ。

 

 

──────────────────────

 

「こんな雑魚トカゲがエースなんて、子供は可愛いらしいですね」

「いやいや、普通に強いわ」

 

 ふふっと口元を隠して冷笑するセツカの頭にチョップを入れた。

 ムスゥーと頰を膨らませる彼女の手を引き、俺は急いで近くの路地裏に入った。

 理由は簡単。

 

「えぇ〜、だって私の方が100倍強いじゃないですか?」

「……。この世界の基準だとあのカードは強いんだよ」

 

 あそこでこんな発言をしたら絶対に目をつけられる。

 飯を食いに出ただけなのに面倒事はごめんだっての。

 

「でもでも、マスターが一ヶ月前に当てたノーマルカードより弱いですよ?」

「……そんなことはない」

「おい、そこの兄ちゃん。あそこにいるやつより強いカードを当てたって本当かい?」

 

 が、悲しいかな。

 どうやら既に手遅れだったらしい。

 俺は恐る恐る後ろを振り返ると、そこにはスパイクヘッドの肩パッドのイカつい男が立っていた。 

 

(くそ、だるい)

 

「はて、そんなことは俺は一言も言ってないが?」

 

 俺は努めていつもの調子で応対するも、スパイクヘッド野郎は鼻をハンっと鳴らす。

 

「いいや、俺は耳だけは良いんだ聞き間違えるわけがねぇ。てわけで、そのカードを賭けて俺とファイトしろ!『ターゲット。ダークスピリットファイトゴー!』」

 

 ブゥン!

 

「なっ!」

 

 男がデッキケースをこちらに向けてきた瞬間、ファイトフィールドの結界が俺とセツカを囲った。

 本来ファイトフィールドはお互いの同意が無ければ使用できないはずなんだが。

 どうやら、あのデッキケースには強制的にファイトを行う機能が付いているようだ。

 

「ハハッ、これでもう逃げられないぜ兄ちゃん」

「そうみたいだな」

 

 なんとか脱出を試みようと結界を叩いてみたが、この男の言う通り全然壊せる気配がない。

 セツカならワンチャンあるかも知れないが、「久々のファイトきましたーーーー!」と瞳を輝かせているこいつが協力してくれるとは思えなかった。

 このクソバトルジャンキー忍者め。

 

「アンティルールだ。俺が勝ったらお前のカードを全てもらうぜ」

「断ると言ったら?」

「残念だが兄ちゃん。このフィールド内だと自分の賭け条件は変えられるが、ファイト前にいくらでも変えられるが相手の賭け条件は変えられないんだわ」

「クソ仕様過ぎるだろ」

 

 ホビアニの都合上仕方ないのかもしれないが、どう考えても仕掛ける側が有利過ぎる。

 相手のデッキを事前に調べてメタデッキを作ってから仕掛ければ、ほぼ100%勝てちまう。

 

「……まぁ、それをしてこないのもお約束か」

 

 本当馬鹿だよなぁ。

 

「あん?意味わかんねぇこと言ってねえで、兄ちゃんが勝った時の条件を言えよ」

「へいへい、せかすなよ。まぁ、そうだな。無難に警察に自首してくれ。どうせ似たようなことして人のカード奪いまくってるんだろ?」

「ご名答。今回も俺様が勝って、お前のカードを奪ってやるよ!」

 

 一人でテンションが上がって、ファイトの準備をしているスパイクヘッドに辟易しつつ、懐からデッキを取り出し、ファイト台に置いた。

 

『set:不滅ヤンキーズ』

『set:電脳クノイチ』

 

 すると、すぐに無機質な機械音声が鳴ると同時に、俺とセツカの側に女忍が書かれた旗が立った。

 クランフラッグ。

 簡単に説明すると、自分のデッキタイプを示すもの。

 基本的にこのフラッグマークが付いたカードと、ニュートラルカードしかデッキに入れられない。

 つまり、このフラッグを見れば大体敵のデッキが分かるのである。

 

(不滅ヤンキーってことは、高コストのパワーカードが主軸のデッキだな)

 

 楽勝そうだなと思いつつ、自動シャッフルされた山札からカードを4枚引く。

 それに対してスパイクヘッドは訝しげな顔を浮かべていた。

 

「あん?何だそのフラッグは?初めて見るな」

「まぁ、だろうな」

 

 分からないのも当然だ。

 こ(・)の(・)世(・)界(・)で(・)こ(・)の(・)デ(・)ッ(・)キ(・)を(・)持(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)の(・)は(・)俺(・)だ(・)け(・)な(・)の(・)だ(・)か(・)ら(・)。

 だからと言って、ご丁寧にどんなデッキタイプか教えてやる義理はない。

 相手は人のカードを奪うこの世界での極悪人だからな。

 まぁ、どんな奴が相手でもだるいからしないけど。

 

「ちっ、まぁいい。どんなデッキだろうと俺様のカード達が捻り潰す!」

「出来たらいいな。……腹減った」

「ファイト後のご飯格別ですよ!だから、やる気出してくださいよ〜!」

「スピリットファイト、ゴー!」

「ご〜」

 

 そんなこんなで、転生して初めて闇ファイターとのファイトが幕を開けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 ファイトルール説明

 

 初期ライフ:10

 ※モンスターについてるシンボル1につき、1個減る。

 

 初期手札:4

 先行ドロー無し。

 その後、各ターンドローフェイズに一枚ドローする※強制

 

 初期pp(コスト):1

 各ターンのスタートフェイズに1ずつ増える※最大10まで

 

 勝利条件:相手のライフを0にする。もしくは、相手のドローフェイズで山札が0の場合に勝利する。

 ※カード能力による特殊勝利あり

 

 デッキ枚数:40枚から50枚まで。

 ※同名カードは3枚までデッキに入れられる。

 リーダーフラッグと同じマークカードと全てのデッキに使えるニュートラルカードしか入れることが出来ない。

 

 カードタイプ:モンスター、マジック、ネクサス、ウェポンの四種類。

 

 カードレアリティ:LR、UR、SR、R、UC、Cの五種類が存在する。

 

 レア度の高さ:LR>UR>SR>R>UC>Cの順で高くなる。

 

 

 召喚酔い:なし

 

 ファイトの流れ

 

 スタートフェイズ:ppが増える。

 ↓

 ドローフェイズ:山札から一枚引く

 ↓

 リフレッシュフェイズ:タップ[疲労]しているモンスターがアンタップ[回復]する

 ↓

 メインフェイズ:モンスターの召喚や、魔法などを使える。

 ↓

 バトルフェイズ:召喚したモンスターで相手のプレイヤー又はモンスターに攻撃できる。

 ↓

 フィニッシュフェイズ:特殊な魔法やモンスターのプレイすることが出来る。

 ↓

 エンドフェイズ:ターン終了。相手の番になる。

 

 




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