パックから出るカードが俺だけインフレし過ぎている 作:3pu
「先攻は頂くぜ。俺のターン!」
pp0→1
「あっ、ダイスロールで決めないのね」
「不公平なルールですね」
これもホビアニあるあるだよな。
反則するつもりならその辺はちゃんとした方がいいと思うんだが。
まぁ、バトルをするときに毎回ダイスロールさせるとテンポが落ちるから仕方ないんだろうが。
実際にやられている側はたまったもんじゃないのでやめて欲しい。
「メインフェイズに1コストで『守護天使ガーディアンエンジェルリンゴ』を召喚」
pp:1→0
スパイクヘッドがそう言って、カードをファイト台に置くと盾を持った小柄な赤髪ツインテ天使が現れた。
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守護天使リンゴ
コスト:1
レア度:R
フラッグ:ニュートラル
カードタイプ:モンスター
攻撃力:0 守備力2000 シンボル:0
効果なし
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「俺はこれでターンエンドだ」
「なるほど。小型の壁カードも入ってるわけか。思いの外真面目だな」
「へへっ、どうも。しっかりコイツで時間を稼がせてもらうぜ」
ロリ天使の後ろでニヤニヤしている姿は凄く滑稽に見えるのだが、俺はあえてそれを指摘せず山札に手を置いた。
「俺のターン。スタートフェイズ。ドローフェイズで1枚ドロー。他は全部すっ飛ばしてターンエンド」
「壁は入れてないタイプか?」
全く動かない俺に訝しげな顔を浮かべるスパイクヘッド。
俺はそれに対して肩をすくめ、口を開こうとした瞬間に横から「さぁ、どうでしょうね?」とセツカが台詞を掻っ攫っていった。
本当コイツは、主人を立てることを知らんのか。
ニヤけ顔を浮かべるセツカにアイアンクローをかますと、「ふぎゃあーー」と悲鳴が上がった。
「それなら遠慮なくいかせてもらうぜ!俺のターンスタートフェイズ。ドローフェイズ!リフレッシュ飛ばしてメインフェイズ!俺は手札から2コストの『
pp:2→0
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足癖悪男キックジョー
コスト:2
レア度:UC
フラッグ:
カードタイプ:モンスター
攻撃力:2000 守備力1000 シンボル:1
効果
このモンスターは毎ターン攻撃しなければならない。
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「アタックフェイズ!キックジョーでプレイヤーに攻撃だ」
スパイクヘッドがそう言って、カードをタップするとリーゼント頭の男がこちらに突進してくる。
先程のターンに俺が何かしらのモンスターを召喚していれば、ブロックする事が出来た。
が、生憎と何も出していないので俺が取れる行動は一つしかない。
「ライフで受ける」
『おらよ!』
「ぐっ!?」
俺の胸にリーゼント頭の蹴りが突き刺さった。
最人のライフ:10→9
くそ、めちゃくちゃいてぇ。
想定外の痛みに俺はその場で膝をつく。
「マスター!?大丈夫ですか?」
大丈夫なわけがないだろ。見れば分かるだろうが!?
心の中でそう返事をするが、表の方は「だい、じょ」と言う感じで、全然ダメだった。
セツカに背中をさすられながら、俺はスパイクヘッドを睨む。
「くくっ、どうだ。闇ファイトの味は?いてぇだろ。これからお前のライフが削れていく度にその苦痛を味わう事になるぞ?どうだ、早くも降参してくれていいんだぜ?」
俺の反応がよほど面白いのか、ケタケタと嗤うクソ野郎。
正直、あまりの痛みに降参したい気持ちがないでもない。
普通のファイトではこんなダメージは発生しないからな。
精々、向かい風に煽られてる程度だ。
が、違法な改造か謎の闇パワーによって激痛が来るようになっていると分かれば、臆病にもなる。
が──
「くそだりい」
──このままやられっぱなしで終わるほど俺は男を捨てていない。
元々、適当にあしらってやろうと思っていたが、こうなったら全力でぶちのめす。
「おぉ、怖い怖い。ターンエンドだ」
「マスター、カード引けますか?」
「そんくらい……出来る。舐めんな」
心配そうな顔を浮かべるセツカを押しのけ、俺は再び山札に手を置いた。
「俺のターン。……ドロー!……メインフェイズ。1コストでネクサス『電脳基地エレクトロヴィレッジ』を配置する」
pp:2→1
カードをファイト台に置くと、俺の後ろにSFチックな大型基地が出現する。
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電脳基地エレクトロヴィレッジ
コスト:1
レア度:C
フラッグ:電脳クノイチ
カードタイプ:ネクサス
効果
・自分のドローフェイズ時にドローする代わりに山札から上2枚を相手に見せないで確認する。その後、どちらか1枚を選び手札に加える。残ったカードはトラッシュに置く。
・各ターン1度だけ、電脳クノイチのフラッグマークがついたカードを好きなタイミングでプレイ出来る。
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「ほう。山札を2枚確認できるカードか。中々強えが、もう一個の効果は意味あるのか?」
効果を読んで怪訝な顔を浮かべるスパイクヘッド。
まぁ、それも無理もない。
スピリットファイトは基本的に自分のターンで
召喚酔いとかもないから、モンスターを出して相手を殴るのが強いのだ。
「うっせぇよ。俺はこれでターンエンドだ」
が、わざわざ理由を話す意味もないので俺は顎をしゃくってスパイクヘッドにターンを促す。
そんな俺の態度が気に食わなかったのか、対面からは鼻を鳴らす音が上がった。
「へっ、まぁいい。俺のターン!スタンバイフェイズ。ドローフェイズ──「俺はここで『エレクトロヴィレッジ』の効果を発動して、残りの1コストを使って手札からマジック『影縫いの術』を発動する」──!?」
意気揚々とカードを引こうとする男の手をファイト台の影が止める。
その影はさらに大きさを増し、俺に蹴りを入れたキックジョーの足を掴み、やがて全身に絡みついた。
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影縫いの術
コスト:1
レア度:UC
フラッグ:電脳クノイチ
カードタイプ:マジック
効果
・相手のモンスターを一体指定する。そのモンスターは次の自分のターンまで、アタックとブロックが出来ない。
・相手ターンにこのマジックを使用していた場合、自分は山札からカードを1枚引いてもよい。その後、相手はこのターンの間、ドローフェイズでドローすることが出来ない。
・相手ターン中に自身がカードをプレイする場合、トラッシュにあるこのカードを除外してもよい。そうした場合、プレイするカードのコストを−1する。
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「これでお前のモンスター1体とドローは封じたぜ」
「くそが!」
忌々しげに舌打ちを打つスパイクヘッド。
早速一泡吹かすことに成功した俺は胸の痛みを忘れて、笑った。
「チッ、使えるカードがねぇし、キックジョーも殴れない。残っているりんごはシンボルがないから殴っても意味がねぇ。ターンエンドだ」
妨害が上手く刺さったことで、何とかこのターンは上手くダメージを受けずに済んだ。
その事実に俺は胸を撫で下ろしつつ、次は相手を倒す方向に頭を切り替える。
俺は横にチラリと目をやると、銀髪の少女はコクリと小さく首を縦に振った。
「俺のターン!スタンバイフェイズ!」
pp:2→3
「ドローフェイズ!山札を2枚確認……こっちを選び、もう片方はトラッシュする。そんで、リフレッシュ飛ばして、メインフェイズ!俺は手札から3コストを支払って『電脳クノイチ セツカ』を召喚する」
「いっきますよーー!」
俺がカードを天にかざすと、横にいたセツカの姿がクノイチ衣装に変わる。
次いで、セツカは胸から扇を取り出し、大きく横に凪いだ。
それにより、俺のデッキからカードが5枚ほど宙に舞い、俺はそのうちの4枚を手札に加えた。
「なっ、3コストで4ドローだと!?」
「ふっふっ、驚くのはまだまだですよ。私の攻撃力はなんと9000なのです!」
「はぁ!?」
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電脳クノイチ セツカ
コスト:3
レア度:SR
フラッグマーク:電脳クノイチ
カードタイプ:モンスター
攻撃力9000 守備力3000 シンボル1
効果
・このモンスターの登場時、山札の上からから5枚確認する。その中にある電脳クノイチのフラッグマークが付いたカードを好きなだけ回収してもよい。残りは山札の下に好きな順番で置く。
・このモンスターがフィールドに存在する場合、相手のターンに電脳クノイチのフラッグマークが付いたカードを好きなタイミングでプレイしてもよい。この効果は2回まで使用できる。
・このモンスターの攻撃時、手札にあるカード1枚を選択しても良い。次の自分のターン終了時まで、コストを−1する。
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「さぁ、覚悟しろよ。ニワトリ野郎。
『手札のコストを−1する』
あっ、察し