ラキアで栄光を掴むのは間違っているだろうか   作:想夢

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第6次オラリオ侵攻 堕落

 地面へと落ちたドラコーとペーダソスであったが未だに健在だった。

 だがペーダソスは戦えそうにない状態だった。

 

 彼女は怪我をしたペーダソスにポーションをかけて癒してあげた後ペーダソスから離れていった。

 ペーダソスは賢くドラコーが何をしようとしているのかわかってドラコーとは別の方向へと駆けていった。

 

 ドラコーはオラリオとラキアの戦場へと向かいながら能力向上薬(ドーピング)を飲み、そして詠唱をした。

 

 「【閉じる幻想の扉(終わる栄光の時間)、開く現実の扉(始まる堕落の時間)】」

 

 ドラコーはこの魔法を自分らしいと思っていた。

 

 「【慢心に塗れ、欲に眩み、色に惑わされ、食に溺れ、栄光に怠け、他者を妬み、怒りに任せる】」

 

 自身の知っている物語には栄光以外の部分を書かれている英雄もいるからだ。

 そして昔(怪物退治)の英雄ではなく今(戦争)の英雄と化したドラコーにこの魔法は似合っていた。

 

 「【故に英雄は怪物(暴君)に変わる】」

 

 そして詠唱を終わらせたドラコーは

 

 「【ベイバロン・ドムス・アウレア】」

 

 自身が使える唯一の魔法を唱えた。

 


 

 最初に攻撃が来たのはガレスだった。

 突然槍が飛んできてガレスは咄嗟に斧で防御したがその威力に耐えきれずに斧が破壊されて吹き飛ばされた。

 

 槍が飛んできた方からはドラコーがやって来た。

 だがその様子は今までとは違かった。

 

 冷酷な視線で敵も味方を見下ろしその振る舞いは英雄ではなく暴君のあり方だった。

 

 ラキア軍はドラコーが『魔法(ベイバロン・ドムス・アウレア)』を使ったのだと理解してすぐさま逃走を始めた。

 ドラコーの魔法は自身を敵味方の区別などしないそんな堕落した英雄へと自身を変える魔法だからだ。

 

 堕落した英雄となったドラコーはそのままオラリオやラキア軍関係なく暴れようとしたらそこに鐘の音が響いてドラコーを吹き飛ばした。

 

 アルフィアによってドラコーは吹き飛ばされたがすぐさまに体勢を整えた後落ちていた剣を拾いすぐさまアルフィアに反撃をしようとしたがそれはレオンによって阻まれた。

 

 「どうやら作戦は成功したが奥の手を使ったというべきか。」

 

 構えた一の試剣(パーシル)が砕け双剣へと変わるのを見ながらレオンは最大限にドラコーに警戒した。

 

 「余を阻むとは何様だ。余は英雄であるぞ!」

 

 ドラコーは怒りに満ちた視線でそう吠えたが

 

 「今のお前の何処が英雄だ。ただの狂戦士だ。」

 

 アルフィアはそう言って再度『魔法(サタナス・ヴェーリオン)』を放った。

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