IS? 何それ食えんの美味しいの?   作:麸饅頭(粒)

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家の裏で死んでたのが翻車魚ではなく■だった件。

レディースアンドジェントルメンおとっつぁんおっかさんこんぬつわ。

よくわかりませんが■ちゃん死にますた、みたいです。

え? みたいって何? いや、覚えてる最後の記憶が『家の裏で事故があったんで見に行ったらタンクローリーからどでかいタイヤがステッキーな速度で吹っ飛んできて……え、ちょこっちくんな』だから、ありゃ死んだんじゃないかなーって、PCの前の皆もあーそら死ぬわって思うよね?

はい? 吹き出しが黄色い? 第四の壁破壊はみんなのアイドル☆デップーさんのお家芸? それは認識しちゃいけない次元でシュ? いやんばかんそれはヒ・ミ・ツはぁと、みたいな?

 

……うん、正直イカレないとやってらんねえですはい。

 

とりあえず、あの状況では確実に死んでると思う。

質量×速度だっけ? 握力はいくえ不明ですがそれはそれ。

あの速度であのデカゴッツいタイヤが顔面直撃してたら死んでると思うんですよ。主に頭部から色々ブチまけて。

 

なのに、何故。

■に自我があって思考しているんでしょうか。

訳のわからない現実にいよいよ死さえ覚悟しそうだけど、もう死んでるっぽいしそれ以上の何を覚悟すればいいんでしょうか。

おまけに、なんということでしょう。

惚れ惚れするような見事なDOGEZAを披露してる青年がいるではありませんか。

 

「で、何故鈴木土下座衛門してるのか理由を述べよ。ただし二十文字以内」

「短っ! 二十文字とか短いよっ?!」

「それが理由?」

「いや違くて」

「じゃ早く理由言ってくださいよ」

「ぼくがしょるいみすしてしなせちゃいました」

「オーケー把握した。つまり■はアナタの書類ミスで死んだと?」

「ええまあそうですね」

「書類ミスで人殺しといて態度でかいですね? 反省するポーズだけなら猿でもできますがそれもできやがらねえんですか? その首の上についているものは毛髪を生やすための土台か何かですか? だったらそんなもんつけてる意味ないですよね? それとも人一人の生命なんてそんなもんですか? まあぶっちゃけ旧支配者やら外なる神にしてみりゃミミズだってオケラだってアメンボだって人間だって等しく無意味で無価値でしょーけどねー。とりあえずうっかりミスして殺っちゃったてへぺろ☆ で済むやっすいモノなんですねわかります」

 

うん、ちょっとイラッ☆ としたのでやった。でもこんくらい言われて当然じゃないですかね?

だがあえて言おう。この程度の口プレイ、その道の達人に比べればカスであると!

だっつーのに。

 

「す、すみません」

「泣き入れるくらいならんなミスしないでくださいよ。泣けば許されると考えてるならそこらにゴロゴロしてる二次創作お花畑逆ハーヒロイン級ゆるふわ脳にすら劣りますよ?」

「……ずびばません」

 

メンタル弱いなー。己の末路にメダパニ→パーティアタックのどこかの魔法少女以下ですよー? お花畑でゆるふわだろうが逆ハーのためなら手段を択ばない彼女たちのメンタルはアダマンチウム合金に匹敵しますがね。

 

まあ、青年のメンタルが豆腐だろうが紙装甲だろうが■にはどーでもいいことなので、ちくちくつつきながら聞き出したところ、以下の事実が判明しました。

・■はこの青年が書類ミスったせいで死んだ

・ぶっちゃけこれが初めてじゃないのでバレるとヤヴァい

・以上の理由で特典あげるから転生されてなかったことにしてもらいたい

ええと、突っ込みどころが多すぎて怒るに怒れないってやつですかね? 強烈な嫌がらせかはたまたプレゼントか。どう考えても強烈な嫌がらせだろコレ。

 

んで、問題はこの特典ってやつ。つまりチートですねわかります。

じゃなくて、そーいうチートがないと命がマッハなとこに転生させる気ぃですかコイツ。

うわあいい性格してやがりますねこのドぐされ。

いいでしょう。そっちがその気ならストレイツォ容赦せん! 考えうる限りのチートを尽くしてやろうじゃありませんか。

とゆー訳でレポート用紙(A4)とボールペンを出させて望む特典を文章で提出、する前に一筆書かせましたよ?

特典の内容がどうであれ、曲解せず要望のままに叶えること、曲解、誤解その他を問わずミスがあった場合、青年はヒキガエルになることを誓う、と。

そんくらいしないと信用できません。

 

「特典、決まりました?」

「決まりましたので、きっちりミスせずお願いします」

「……え、マジでこれですか?」

「マジです」

「ちょ、これ、チート過ぎませんか?」

「だから?」

「だから? って……もう少し手加減とか」

「する必要性を感じません。そもそも誰のせいで死んだとお思いで?」

 

元凶がナニを抜かす。

 

「……わ、わかりました。それで、転生する先なんですが」

「あ、それ言わなくていいから。つか読めよ。書いてあるでしょ記憶の引き継ぎ不要って。創作物に準じた世界の場合、いわゆる原作知識も併せて記憶から削除すること、って。ボケなのハゲなのバカなの死ぬの? ヒキガエルになりたいの? ねえ」

 

ってまた泣くし。

うっとーしーわー殴りたいわーインパクトの瞬間に全身の関節硬直させた全力のグーパン腹にブチ込みたいわー。さっさと手続き進めろやヴォケ。

あの世って実は人材不足なんじゃね? ま、いいけどね別にどーだって。

 

「とりあえず要望通りの仕様にして、さっさと転生させてくれない?」

 

マウントポジションでタコ殴りにしたくなる衝動を抑えつつ、目の前の青年の背中をとりあえず蹴り飛ばす。

とっととしねーと熔けた鉛飲ませんぞコラァ。

女の涙は武器だけど、男の涙は正直見ていらんと思います。ホントうっとーしーな。

 

「……うう、わかりました……」

 

手続き完了まですることないし、とりあえず寝ておくかな。

寝て起きたら来世だったりしてなー。

ま、いいけどねそれでも。




見切り発車ですすいません。(ムーンサルト土下座)

次から■こと無患子(むくろじ)央利(おうり)と拗らせたブラコンが天元突破した義兄亘利(せんり)のたのしいIS学園生活! になるといいんですがねー。
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