私が妄想したくだらない会話が凄い混ざってます。
まあ読みたくない人は、原作のとこに入るまで飛ばしてください。
それで設定がわからなくなっても責任は取りませんけど。
実際、私も混ざってきてます(((
リコ視点
「ニャ?」
ニャオハも空の物体に気づいたらしく、空を見上げる。
……ニャオハにも見えてる。
じゃあ幻覚じゃない。
「えっ、何あれ……?」
よく見れば、その黄色い物体には翼があった。
ふわふわした雲みたいな翼を大きく羽ばたかせながら、こちらへ降りてくる。
ポケモン……?
その背中に、人がいる。
長い銀色の髪。
風になびく、涼し気な青い毛先。
見間違えるはずがなかった。
「……ルリハ!?」
すると、私の声が聞こえたのか、その子は下を覗き込んだ。
水色の瞳が私を見つける。
そして、
「お姉ちゃん!」
にへらと、ずっと柔らかくなった笑顔を浮かべて……
「久しぶり〜!」
飛び降りた。
「……ん?」
飛び降りた。
……
「ええぇぇぇぇぇッ!?」
ちょっと待って!!
何してるの!?
「ニャオォッ!?」
ニャオハまで毛を逆立ててる。
私は反射的にベンチから立ち上がった。
こっちに向かって落ちてくるルリハへ、慌てて両腕を伸ばす。
「ルリハァァァッ!!」
ぼすっ!と、軽い音がした。
腕の中に飛び込んできた身体を、どうにか抱きとめる。
勢いで何歩か後ろによろめいたけど、なんとか転ばずに済んだ。
ルリハが私の腕の中から顔を上げる。
「ただいま、お姉ちゃん」
久しぶりに会った妹。
銀色の長い髪。
綺麗な水色の瞳。
前より少し柔らかくなった表情。
うん、会いたかった。
すごく会いたかった。
でもね……
「ルリハ」
「ん?」
「今……何した?」
ルリハはニッコリと笑って言った。
「何をって……飛び降りたよ?」
「そうだね!!!!」
分かってるんじゃないの!!
「それと、なんかルリハ縮んだ!?」
「違う、お姉ちゃんが大きくなったんだよ」
「あの時から全然身長伸びてなくない?!」
でも今の私が10歳とかなのに、ルリハはそこまで大きくなったようには見えない。
あの時のルリハが10歳なら、今は15歳くらいだと思うのだが。
というか気づいたら私が身長を追い越していた。
……まさか私の知らない間に不健康な生活を送ってるんじゃないでしょうね?!
いやいやいや、今はそうじゃないそうじゃない!!
落ち着けリコ、私はお姉ちゃん。
お姉ちゃんなんだからっ!!
私が心の中で叫んでいる間にも、ルリハは何事もなかったみたいに離れた。
そして、空から降りてきた黄色いポケモンへモンスターボールを向けた。
「ありがとう。戻っていいよ」
「チル〜♪」
赤い光に包まれて、ポケモンがボールの中へ戻っていく。
ああ、ルリハが言ってた黄色いチルタリスだっけ?
確か旅先で出会ったとか。
黄色くて、ふわふわしてて、可愛いポケモン……
……じゃなくて!!
「飛び降りるなんて……怪我したらどうするの!?」
「え?」
「『え?』じゃない!!」
ルリハはきょとんとしている。
なんで怒られてるのか本気で分かってない顔だ。
「ああ、大丈夫だよ」
「何が!?」
「怪我には慣れてるから」
「そういう問題じゃないの!!!」
ニャオハまで呆れたような表情をしている。
全く、いつになったら分かってくれるのか……
「もう、そんなに慌てなくても〜」
「ルリハが楽観的すぎるの!」
「でも怪我しなかったし」
「結果論じゃん!! 私が受け止められなかったらどうするつもりだったの!?」
「着地するよ」
「じゃあ最初から着地して!!」
「それだと久しぶり感が足りないかなって」
「久しぶり感って何!?」
何なのこの会話!!
……全く!
久しぶりに会って少しは変わったのかなって思ってたのに!
変わってない!
こういうところ全然変わってない!!
それどころか旅に出る前より大胆になってない!?
しかも……
「えへへ」
「笑顔で言われても説得力ないから!!」
……でも、意外と笑うようにはなったんだ。
昔だったら、こんなふうに笑いながら私と話してたことなんてなかったはず。
それはちょっとだけ。
ほんのちょっとだけ、嬉しい。
………
でも反省してないのは別問題。
私はルリハに腕を伸ばす。
「んむっ?」
両手でルリハの頬をつまんだ。
そのまま、むにーっと横に伸ばす。
「反省しなさい」
「ひへるひへる、ひへるっへ〜」
「してるように見えない!」
……もちもちしてる。
私の利益にはなったよ。
多分だけど。
ーーー☆★☆
それから私はルリハを連れて寮へ戻ることにした。
ルリハの首からは入校許可証がかかっている。
家にも寄って、借りてきたのだろうか。
その道中。
せっかく久しぶりに会えたんだからと、私はルリハに旅の話を聞いてみることにした。
「それで、どうだったの?」
「楽しかったよ」
「それだけ?」
「色々あった」
「だからその『色々』を聞いてるの!」
相変わらず説明が短い!!
私が聞かないと基本短い!!!
「ニンフィアは元気?」
「元気だよ。相変わらず小さいけど」
「ああ……あの子、昔から小さいもんね」
「そのせいで行く先々で可愛がられてた」
「いいじゃん」
「でも、本人は複雑そうだったよ」
「どうして?」
「男の子だから」
なんとなく想像できた。
確かにあの子は可愛いってたくさん言われて嫌がりそうなタイプの子だ。
「ライトは? あのソウブレイズ」
「強くなったよ」
「強く?」
「うん、前より技の使い方も上手くなった」
「そっかぁ」
ライト。
ルリハが昔から連れているソウブレイズ。
あの子、さらに強くなったんだ……
……圧が強くなってるのかも。
「そういえば、さっきのポケモンは綺麗な子だったね。チルタリスだっけ?」
「うん、色違いなんだ」
「……でも次からはちゃんと地面まで降りてから、チルタリスから降りてね」
「まだ言うの?」
「言います!」
「はーい」
「絶対反省してないでしょ!」
「してるしてる」
「二回言うと余計怪しい!」
そのあとも、ルリハはいろんなことを話してくれた。
途中で、お婆ちゃんにも会ったらしい。
「お婆ちゃんに?」
「うん、元気だったよ」
「そっか。よかった」
「で、ダイアナさんからポケモンのたまごを渡されて、それが孵ったの」
「どんな子?」
「アシマリだよ、女の子」
アシマリかぁ。
聞いたことないかもしれない。
「今度会わせてね」
「もちろん」
そして、何かを思い出したように口を開いた。
「あ、それとね……」
「あ、着いたよ! ここなの!」
私たちは寮の前まで来ていた。
ちょうど私が言葉を被せてしまって、私は聞き返そうと振り返ったのだが。
「……まあ、後でいいか」
「?」
本人が後でいいと呟いてたので、部屋についてから聞くことにした。
その時、
「あ、リコさん」
寮の中をいつも掃除してくれる人に声をかけられた。
「お客さんですよ」
「……お客さん?」
誰のこと?と言いたげに私を見上げるルリハ。
『知らない』と、首を横に振る私。
私たちは立ち止まり、その人を見る。
白と黒に綺麗に分かれたツートンカラーの髪をした男性。
見覚えはない。
その人は、私の隣に立っているルリハに気付いた。
「……!」
ルリハを見て驚いてる。
もしかして、ルリハが可愛くてかな?
……
ルリハは渡しませんけど〜?
私の妹ですけど〜〜〜?
……あれ?
私、もしかして愛が重い?
いやいやいやいや、違う違う違う。
妹を心配するのは普通だよね。
うん、普通普通。
「……初めまして」
男性の声で我に返った。
彼はルリハから視線を外すと、今度は私を見た。
「リコさん、ですね?」
「は、はい」
警戒している私に気付いたのか、ルリハが少し前に出て、男を見上げた。
「どちら様、ですか?」
「お婆様の代理人です。手紙を預かってきました」
差し出されたのは、一つの封筒。
お婆ちゃんの……?」
私はそれを受け取った。
「あの、これは一体?」
「事情は後ほど。 大切な『ペンダント』を、くれぐれも忘れずに持ってきてほしい、とのことです」
ペンダントって……
もしかして、あれのこと?
「ニャアァァァ……!!」
腕の中にいたニャオハが、男を威嚇した。
「ニャオハ、失礼よ」
私は慌ててニャオハを抱き直す。
男は特に怒った様子もなく、こちらを見ていた。
「準備してきます。 待っていてください!」
私は相手からの返答を何も聞かずに、ルリハの手を強引に掴んで、男の横を通り過ぎた。
「行こっ!」
「え?」
だから、私たちは気づかなかった。
残された男が私たちの……
いや。
ルリハの背中を見つめていたことに。
誰にも聞こえないほど、小さな声で……
「……何故」
彼が呟いたことにも。
「何故、あいつがここに……?」
つづく。
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