学園最強。 作:プートン
2話ほどで終わらします。
「カオスだ.........」
折角の休日なのに何でこんなにも疲れなきゃいけんのだ.........。
ユイを助け出してから数日。
あの後俺はリリスに1時間ほどネチネチ説教された。
俺なんも悪くなくない?ユイが抱きついてきただけじゃん.........。
俺は正座でリリスがその前で仁王立ちと言う光景をレヴィとアラタが遠目から指を指しながら笑ってアリンは我関せず。ユイはアラタにくっ付いている。
見兼ねたミラが止めてくれなかったらほんといつ終わってたやら.........。
そんな訳でリリスの機嫌を取るために約束した『何でも1つ言う事を聞く権』はリリスが次の休日に買い物に付き合ってほしいと言う事で使われた。
別にそんな事で使わなくても普通に行くのに.........。
そして約束の日。
俺は校門前に向かっている。
約束の時間は10:00。今はそれの30分前だ。
こんなけ余裕持っていけば待たせることもないだろ。
そんな事を思っていると校門前に人影が.........。
白いシャツに黒いネクタイ。下はネープルスイエローのミニスカートで黒いタイツを履いていてる。髪はいつもそのまま流してる後ろの髪をお下げにして纏めている。そしていつもの帽子ではなくシャツの白より少し暗い感じの白のベレー帽に黒の小さなリボンがついてるやつだ。
マジか.........。
俺は走ってそいつのところまで行く。
「す、すまん!時間間違えてたか?」
リリスが先に校門前で待っていた。
うわ。やっちまった!時間間違えてたのか.........。
絶対怒られる.........。
そう思ってビクビクしているとリリスはクスリと笑いながら
「いえ。時間はまだ余裕ありますよ。私が早く着いただけです」
と言ってくる。
な、なんだ良かった.........。
てっきり間違えて遅刻したのかと思った。
「そっか。それでも悪かったな。待っただろ?」
「いえ、私もさっき来たところですから」
..................うん。なんか今のカップルっぽいやりとりだな。
少し恥ずかしい。ここは男が早くきて言うもんなのか?そんな経験無いから全くわからん。
俺は赤くなってるであろう顔を背けながら手を出す。
「ほ、ほら。早く行こうぜ。今日は全部俺の奢りだからな」
リリスは差し出した手を取りながら
「はい!お願いしますね!」
と笑顔でそう言ってくる。
うん。この笑顔してくれるなら何でも言う事聞いちまう自信しかない。
そうして俺達は街の方へと向かう。
街に着いて俺は今日の予定をリリスに聞く。
「買い物って何買うんだ?服とかか?」
「そうですね。それもありますが他にも欲しいものがあるかもしれませんし歩きながら決めます」
「了解です。お嬢様」
俺達はいつものように喋りながら街を歩く。
「あ。そういえば今日の服。すげぇよく似合ってる。可愛いよ」
女の子の服は褒めないといけないっス!とレヴィからの助言を思い出しリリスの服を褒める。まぁ実際似合ってるしすげぇ可愛い。俺の好みだ。
「あ、ありがとうございます///.........」
リリスは顔を赤くしながら顔を俯かせる。
いや、ニヤけてんの見えてるから。隠すならもっと上手く隠しなさい。俺も恥ずかしいでしょうが。心臓バクバクいってますから。
ああ、こんな調子で今日1日俺の心臓持つかなぁ。
リリス side
今日はタクミとデー.........ゴホンっ!か、買い物にいく日です。
先日のユイさんを助け出した時にユイさんがは、はは裸でタクミに抱きついてるのを見て怒ったらタクミが私の言う事を何でも1つ聞いてくれると言ってくれました。
まぁそれだけで許した訳でなくその後ちゃんとお説教しましたけど.........。
だ、だってタクミったら満更でもなさそうな顔をしてましたし私だってタクミにギュッてしたいですし.........。
.........話が逸れましたね。
そんな訳で私は買い物に付き合ってくれと頼みました。
普通に頼めばタクミならついて来てくれると思いますがなんか照れくさいと言いますか、恥ずかしいです。そ、それにデ、デートっぽくしたいですし.........。
今日の服は多分タクミの好みであろう服を着てみました。
んー.........。へ、変じゃないですよね?い、いえ!大丈夫なはずです!..................やっぱり違うのにしましょうか。
そんな事を考えて1時間ほど悩んだ末結局初めの服になりました。まだ約束の時間まで1時間ほどありますがどうしましょ?
...........................まぁ待たすのも悪いですし?先に行きましょうかね?
べ、別にタクミに早く会えるかもとか思ってませんよ?待つのもデートっぽいなとか思ってません!
そして私は待ち合わせの50分前に校門前に着きました。
流石にこんな前からタクミは来てません。
ちょ、ちょっと早すぎましたかね?タクミがギリギリに来るとは思えませんし、何気に時間にはシビアですからね。そ、それに約束もちゃんと守りますしね.........。
ーーー俺は先には死なない!どんな時でも俺が一生守ってやるよ!約束だ!ーーー
..........えへへ///
まさかあの約束をまだ覚えててくれたなんて。しかもその為にあそこまで強くなってくれるなんて.........。
ものすごく嬉しいです。思い出すだけでニヤニヤします。
そういえば私はいつからタクミの事.........す、好き......だったんでしょう?
気がついたら好きだったような.........。まぁいいです。今が大事ですからね。
今は『あの人』もこの学園に居ませんから他にタクミに好意を持ってるのは今の所ユイさんだけでしょうか?まぁアキオさんも怪しいですけど。ユイさんはアラタの事も好きと言ってましたし『親愛』的なものかもしれませんしね。
そう考えてると待ち合わせ30分前になりました。
すると校舎の方からタクミが歩いてきました。やっぱりこれぐらい前に来るんですね.........。予定では20分前に着くようにと思ってましたからこれで良かったかもしれません。
するとタクミは私の事を見た瞬間走ってこっちまできました。
ふふっ.....。別に遅刻してるわけじゃないのに走ってこなくてもいいのに。
どうせ待ち合わせ時間を間違えたとか思ってるんでしょうね.........。
「す、すまん!時間間違えてたか?」
やっぱり.........。ほんと優しいですね。
私はそう思うとクスリと笑って大丈夫だと伝えるとタクミは待たせた事に謝ってきました。
ここで本当の事を言うと気を使わせますね.........。
「いえ、私もさっき来たところですから」
.........はっ!なんか今のデートっぽくなかったですか⁈
ま、まさかこんなに早く出来るなんて///.........。
そう思ってるとタクミが手を出してきてくれました。
こ、これは!今日の目標の1つだった『手を繋ぐ』じゃないですか!
やりました!目標を1つ達成できました!
私は嬉しくなって笑顔で返事をした後手を繋ぎました。
その時タクミが優しい顔で私を見ていました。
小さい頃からタクミは私を見る時は他の人を見る時とは違う.........と思います。
私を見る目はなんかこう.........お父さん?みたいな目で見ている感じがします。
..................なんか自分で言って悲しくなりました。私の事娘とか妹と思ってるんですかね?
そういえばタクミの私の扱いが家族に対するような扱いと思います。別に嫌ではないですしむしろ嬉しいのですが、ちょっと不満と言いますか.........もっと女の子として扱って欲しいなと思います。
そう考えながらタクミといつものように会話してると
「あ。そういえば今日の服。すげぇよく似合ってる。可愛いよ」
と言ってくれました。
ふ、不意打ちですか⁈ここに来ての不意打ちですか!
今考えてた事が吹き飛んで嬉しさと恥ずかしさでいっぱいになりました。
1時間悩んだ甲斐がありました!
私は内心でガッツポーズをしてお礼を言います。
流石にそう言われると恥ずかしいので俯きながらですが今の顔を見られたら引かれてしまいます!
だってめちゃくちゃニヤニヤしてますから!自分でも分かるくらいニヤニヤしてます!
タクミはずるいです.........。
たまにすごい不意打ちをしてきます。しかもそれを狙ってではなく天然でしてくるのでタチが悪いです。
まぁそのせいで他の女性にも好意を持たれてるんですがね.........。
はっ!ダメです!今日はせっかくの2人きりでのデート。今日を楽しまないと!
セリナ side
「ほんと側からみたらただのカップルですね.........」
「そうっスね.........。あれで本人達は付き合ってないだの家族だの幼馴染だのとか言ってるんですから始末におけないっス.........」
今私とレヴィさんはタクミさんとリリス先生の後を付けてます。
レヴィさんからの情報によると2人は今日の未明に買い物と言う名のデートをするとのこと!
これはスクープ!と思い朝の6時から校門前の近くでレヴィさんと一緒に張ってました。
レヴィさんが何故一緒かと言うと私より早く校門前で張ってました。曰く「こんなイジリが.........もとい楽しそうなイベントはスルーできないっスよ!!」との事です。
言い直してもあまり変わってないですよ.........。
レヴィさんはタクミさんにデートでの女の子の扱い方ってのをちょっとだけレクチャーしたらしいです。
まぁタクミさんなら自然にできそうですけどね。なんたって天然ジゴロ野郎ですから.........。
私達が朝から張ってての第一印象は2人揃って『リリス先生が乙女すぎてツライ!!』でした。
何ですか!待ち合わせ時間の約1時間前から来て仕切りに鏡みて髪の毛とか帽子の位置を直してソワソワして!そう思ったらえへへって効果音がつきそうな顔で笑いますし!
砂糖吐きそうでしたよ!レヴィさんが持ってきたブラックコーヒーが無かったら死んでましたね.........。
20分ぐらい経った後に拓海さんが現れました。
その時のリリス先生の顔が今までどの顔より輝いてましたね、はい。あんな顔できるんですね。びっくりです。
この顔の写真を『リリス先生ファン倶楽部』の皆さんに売ったらいくらでしょうね.........。軽く数万円はいきますね。今日の私服だけでもかなりの値がつきそうですし.........。
その後2人は手を繋ぎながら街の方へと行きました。
手を繋いでる時のリリス先生の顔は誰にも見せられないほど緩みきってましたね.........。
あのレヴィさんですら軽く引いてましたし。
その後の2人はいつものように会話をしながら街を歩いてます。すると、いきなりタクミさんがリリス先生の服を褒めました。まぁこれはレヴィさんがタクミさんにレクチャーした内の1つだったらしいので事前に知っていた分驚きはありません。それよりそれを聞いたリリス先生の反応ですね。一瞬固まったと思うと顔を真っ赤にして俯きながらお礼を言いました。ここまでならいつもの反応で「ああ、リリス先生今日も可愛いなぁ」で終わってたんですが俯いたリリス先生の顔が究極にニヤニヤしてました!
こ、これは本当にまずいです!どんなけ嬉しいんですか!タクミさん気付いてますよ!隠しきれてませんよ、リリス先生!
「レヴィさん。リリス先生が可愛すぎて辛いんですけど.........」
「わ、私もここまでは予想外っス.........。タクミと2人きりだとあんな事になるんですね.........」
私達2人はここで止めようと思いました。
このままじゃ私達のライフが0になりかねません.........。
で、でもまだデートは始まったばかり!ここから更に凄いことが起こりそうな予感がするんです!
ここで諦めてはジャーナリストとして名が廃ります!
「レヴィさん!頑張りましょう!ここで諦めたらこれ以上の展開を見逃してしまいますよ!」
「そ、そうっスね.........。これだけじゃタクミを弄るのにちょっと足りないと思ってたところっス!」
「あ、もう弄る目的隠さないんですね」
レヴィさんのやる気が復活したところで私達は2人の後を追いかける。
私はこの後あんなカオスな場面が出来上がるなんて思ってもみませんでした。
ありがとうございました!
次回はほぼリリス視点で送ります。