学園最強。 作:プートン
転入生がリリスと一緒に入って来た。
今のリリスはメガネかけてるから『先生モード』だな。
リリスが黒板に転入生の名前を書いていく。
「転入生の春日 アラタさんです」
「春日 アラタです。よろしく、お願いします」
春日アラタ..........ね。
ぶっちゃけこいつが本当に魔王候補か?ってような普通のやつだ。少しクールっぽいか.........
「はいは〜い!質問ですー!」
「はい。セリナさん」
「好みの女性はどんなのですか?」
おい、そんなの聞いてどうすんだ。
今質問した奴はセリナ=シャルロック。カチューシャの代わりにメガネを使っていて金髪ツインテールだ。
「胸のデカい人だな」
「うわっ直球だ..........」
「まぁ、なくても愛せると思うが」
「しかも微妙なフォローきた!」
「あとはー、顔がよければいいや」
「ぶっちゃけ女の敵ですね...........了解しました」
.........................こいつら会って早々コントしてんのか?
本当に初めて会ったのか?ネタの打ち合わせしてたんじゃないだろうな?
「ゴ、ゴホンっ!.......,気が済みましたか?では.......」
リリスが空気を変えるために話を切り替えようとする。
まだだ。俺の一番聞きたい事を聞いてない。
「なぁ」
クラス全員が俺のことを見る。
「お前って魔王クラスにしかできない『世界構築』できんの?」
「ちょ!タクミ!何を言ってるんですか⁈」
「ああ、あれくらい誰でもできるじゃないか?」
「ちょ、アラタ!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』
「本物だーーー!」
「魔王候補キターーーー!」
こいつは当たりだな。ああ、これから楽しい事いっぱいあるんだろうなぁ。
自分の口角が上がっているのがわかる。
あ。リリスが頭抑えてる。内緒だったのか?そんなのすぐバレるだろうに.........
ま、この後にすることは決まりだな。
「ごーーがーーーい!今日、この学校にやってきたのは、なんと!魔王レベルの魔力の持ち主!『世界構築』までしたんですよーー!」
セリナがさっきの事を新聞にして学校中に撒き散らしている。めちゃくちゃ元気だな、あいつ。
他の奴もテンション高くなってるな。まぁ俺もかなり高くなってるんだが...........
今リリスと春日は学園長の所にいってる。
俺は春日と話すために学園長室の前で待機中だ。
アラタ side
俺は今リリスに連れられて学園長室に来ていた。
「アッハハハ!イキナリ初日から魔王呼ばわりとはね」
「笑い事じゃありません、学園長!今日は全く授業にならなかったんですから!」
「なんかすごそうでいいじゃないか」
「貴方は黙ってて下さい!」
指をさされながら怒られた。リリスは自己紹介の時から俺に対して怒ってる。そこまで怒んなくてもいいのにぃ。
「いやいや、面白い!この学園を代表してキミを歓迎するよ、春日アラタ」
学園長は椅子から立ち上がってそう言ってきた。
「ここ、王立ビブリア学園は魔道士を育成する超秘密機関だ。各国政府から支援を受け、未解決事件や魔道的と思われる不可思議な事件を調査・解決するのが魔道士。別名『メイガス』というわけだ」
「そいつになれば消えちまった聖も取り戻せるのか?」
俺がこの学園に来た一番の理由はこれだ。これが無理なら聖に会いに行ける手段がなくなっちまう。
「さぁ、そいつはどうだろうね。魔道は全ての可能性を否定しない。つまり、できるかできないかはキミ次第って事さ」
「近道ってねぇのか?」
「そんなものありません!己の努力と鍛錬が道をk「でも。全ての可能性があるといっていたぞ」うっ、それは........」
可能性があるなら出来るだけ早く聖を取り返したいんだ。
「アッハハハ!うん!確かにその通りだね!」
「学園長!」
「いいじゃないか。...............この学園には7人のボスキャラみたいな人達がいてね」
「ボスキャラ?」
「『トリニティセブン』ーーそう呼ばれる各分野の頂点を極める7人の魔道士の女の子達さ。ちなみにリリスちゃんもその1人だ」
「そうなのか?確かにスタイルもいいもんな」
「なっ!ス、スタイルは関係ないでしょ!」
「フハハハハ!そんなわけで!トリニティセブンの子らと知り合ったり手篭めにしたりすれば魔道士のなんたるかが手っ取り早くわかるかもね」
「なるほどな!」
「納得しないでください!」
「それとあと1人.........。この子は男の子なんだけどね」
「ん?まだいるのか?ボスキャラ」
「いるよ。ただし彼はボスキャラなんてものじゃないよ。彼はこの学園で最強の魔道士さ」
学園最強?それって学園長じゃないのか?
「アハハ!その顔は『学園最強って学園長じゃないのか?』って顔だね?」
「ああ。だって、学園長って事は相当魔道士として強いってことだろ?」
「確かに学園長はこの世界で5本の指に入るほどの実力者です」
「めちゃくちゃ強いじゃないか!」
「けれど、それでも彼....タクミには敵いません」
『タクミ』?それって確か........
「アラタ君が転入したクラスにいるよ。学園最強の魔道士『清水タクミ』くんがね」
「ああ!あの最後の質問してきたやつか」
「ええ。タクミは私達と同じ歳にも関わらず分野を極めし者なのです」
「それじゃあそのトリニティセブンの1人なんじゃないのか?」
「いいえ、違います。そもそもトリニティセブンのメンバーは1人1つの分野において頂点を極めた者達です。ですがタクミは1人で2つの分野を極めた者なんです」
「1人で2つ?そんな事ってできるのか?」
「普通は無理だね。更に言うならキミたちの歳で分野1つを極めるだなんて到底無理なんだよ。それこそ並大抵の努力じゃ足らないし絶対的な才能も必要さ。それを2つも極めてるんだ。彼は例外中の例外。この僕でさえ純粋なポテンシャルなら彼の足元にも及ばないよ」
そんなスゲェ奴がいるのか!
「じゃあ!そいつに手伝ってもらえれば聖もはやく取り返せるんじゃないのか!」
「確かに彼の協力があれば確実にそれは早くなるだろうね...........」
ん?どうしたんだ?
「その......タクミは自分の興味を持った事以外は全く無気力..........というかやる気を出してくれないんです。基本は優しくて面倒見もよく気さくな性格なため他の人たちから好かれていますが本人からは決して動きません。興味をそそられる人、自分の気に入った人にしか自分から話しかけません」
マジかよ........。じゃあそいつが俺に興味を持っていたとしても聖を取り返す事に興味を示してくれないと協力してくれないってことか...........
「で、でも!本当に悪い人じゃないんですよ!わ、私からも頼んでみます!これでも彼とはお、幼馴染なので.........//」
「おお!それは助かる!」
よし!何としてもその『学園最強』に協力してもらわないと!
タクミ side
遅い!あの
はぁ。今日は諦めて帰るか.........
そう思って自分の部屋の方へ向かおうとする。
少し歩くと天井から視線を感じる。
..........はぁ。あのアホ忍者何してんだ?
「おい。そこの天井に寝転がってるアホ忍者。何してんだよ?」
「アホ忍者とは随分な言い方ッスね〜」
女の子の声が天井から聞こえてきたと思うと話しかけていた天井部分から人が降りてきた。
「そら、こんな昼間からそんな事してたらアホだろ」
「本当にタクミの言葉は辛辣ッスね」
「いつもは普通だ。んで、本当に何してたんだよ、レヴィ」
こいつの名前は風間レヴィ。手裏剣型の髪留めでポニテにし左目を前髪で隠してる。あとずっとマフラー。
夏場とか見てるこっちが暑くなるっての。
「ちょっと魔王候補がどんなものか見ておこうと思っただけっスよ」
こいつも春日を見に来ていたのか........
「お前もか。俺も待ってたんだが話長すぎて今日はやめとこうと思ったんだが........出てきたみたいだな」
レヴィと話している間に学園長室からリリスと春日が出てきた。
「じゃ、自分もう一回隠れるんでバラさないで下さいッスね」
「まぁがんばんな」
俺は後ろ手を振りリリスと春日の方へ歩いていく。
「学園長の言っていたトリニティセブンをそ、その....て、手篭めにするとかの話!本気にしないで下さいね!」
「本気ねぇ........」
あの
「よう。お疲れさん、リリス。それに魔王候補くん」
「タクミ!」
「こいつが『学園最強』か.........」
お?俺の事すでに知ってるのか?
「ちゃんと挨拶しとこうと思ってな。俺の名前は清水タクミ。一応お前と同じクラスだからよろしくな。それとさっきもお前が言っていたが.............................俺が『学園最強』だ。改めてよろしくな、魔王候補」
さぁ、ここから楽しい日々の始まりだ。
ありがとうございました!