学園最強。 作:プートン
ちょっと威圧的な自己紹介をするとアラタとリリスが固まってしまった。ちと、やり過ぎたか?
「っと、さっきのは冗談だ。ちょっとだけ『学園最強』ってのをアピールしたものだと思ってくれ」
俺はカラカラ笑いながら手を振る
「タクミ!冗談が過ぎます!」
リリスが怒りながら近づいてくる。
うわっ!これはマジで怒ってるやつだ!
「わ、悪かったよ、リリス。もうしねぇから許してくれ」
俺はそう言いながらリリスの頭を撫でる。
リリスは赤毛ロングに右片方だけお下げにしてベレー帽をかぶっている。俺はベレー帽をかぶっていない所を撫でる。小さい時から喧嘩したりした後頭撫でたらすぐ機嫌良くなって許してくれたんだよな。
「なっ!///...........ま、まぁ次からもうしないのならゆ、許してあげてもいいです.........///」
顔を俯いたまま許してくれるリリス。耳まで真っ赤になって超可愛い。
「さんきゅ」
「あっ........」
撫でてた手を離すと寂しそうな顔をする。
や、やめろ!そんな顔したら抱きしめたくなるだろ!今は公共の場だからそんな事しない。しないったらしない!
「よ、よし!冗談自己紹介は終わりだ!改めて。俺の名前は清水タクミ。クラスメイトだからよろしくな」
「あ、ああ。クラスでもしたけど、俺の名前は春日アラタだ。アラタでいいぜ」
「おう。じゃあ俺の事もタクミでいいぞ」
「..........はっ!タ、タクミ!こんな所で何をしてるんですか?」
放心していたリリスが帰ってきた。
「リリスよ.......。さっき挨拶しようと思って待っていたと言ったはずだが.........残念じゃないのは見た目だけか」
「なっ!///そ、そんな事ないです!私は先生なんですから!それと見た目の事は言わないでください!」
リリスは顔を真っ赤にして自分の身体を抱きながら俺に抗議してくる。
あぁ、やっぱり1日1回以上はリリスいじりしないと生きてけないなぁ。
「冗談だよ、冗談。昔からリリスをいじると面白いからついやっちまうんだよ。あ、身体が残念じゃないのは冗談じゃないからな」
「そんなフォロー全然嬉しくありません!」
またもや怒り出すリリス。
そんなに怒ってたら将来シワシワになるぞー。
「っとそんな事より「そんな事ってなんですか!」.......アラタはトリニティセブンの奴らを手篭めにするのか?」
「そ、そんなことしません!」
リリス、ツッコミ大変だろうな。そろそろやめてやろう。
「ああ、なんか学園長がそうしたら魔道士のなんたるかが手っ取り早くわかるって」
「なるほど........。確かにそうだな。だそうだが、どうするんだ?レヴィ」
俺は天井に向かって声をかける。
アラタとリリスは何言ってんだこいつみたいな目で俺の事を見た後に俺が声をかけた天井に目を向ける。
「はぁ。なんで言っちゃうんスか?」
「いや、出るタイミングないだろうなぁっていう心遣い?」
「そこ疑問系にされても困るッスよ.........」
リリスとアラタは固まったまま今のやり取りを見ている。
「レ、レヴィさん!」
「す、すげぇ。忍者だ........」
まぁ初めてならびっくりするだろうな。俺は気付いたけど。
「タクミの所為でカッコ悪い登場になっちゃったッス......」
「すまんすまん。今度鍛錬付き合ってやるから」
「それも結局自分が軽くあしらわれて負けるんスね......」
やべ、レヴィがどんどんネガティブに!
ここは話を変えなければ!
「と、とりあえず自己紹介しとけよ!この展開についていけてないと思うからさ」
そういうとレヴィは俺の事をジト目で見ながら溜息を吐く。
「初めまして、アラタさん。忍者やってる風間レヴィっスよ」
「あれ?魔道士じゃないのか?」
「忍術も占術から房中術も全部魔術ッスよ」
そう言いながらレヴィはリリスの方をみる。
まぁリリスはこの手の話めちゃくちゃ苦手だからな。そんな事したら.............
「..........はっ!///」
ほらみろ......顔真っ赤っかじゃねぇか。
「ぼうちゅうじゅつ?......」
「あ、貴方には関係ないです!」
「じゃあ俺は?」
「...........タクミにも関係ないです!!」
な、なんだ今の間は⁈逆に怖いぞ........
「フフン........相変わらずリリス先生は純情ッスね」
「と、とにかく!......レヴィさんもトリニティセブンの1人なんです」
「あ、ああ!なんかすごいんだっけか?」
「そりゃあもうすごいっスよー。なんせ自分、忍者ッスから」
「おお!!」
「暗殺からエロい忍法までなんだってこなすッスよ〜」
レヴィが色っぽい声でアラタに近づく。
「こ、こらこらこら〜!」
手をブンブン振りながら2人の間に入るリリス。マジでこうゆう話の耐性なさすぎるだろ。将来心配だよ.............
「ま!冗談ッス。なかなかストレートで面白い人ッスね。これはタクミが興味持つもの分かるっス」
「まぁまだまだアラタの周りでは面白い事起きそうだけどな」
「あ〜....自分では普通にしているつもりなんだけどな.......」
「絶対おかしいです、アラタは」
「じゃあ俺は?」
「タクミは..........まぁおかしいですね」
「リリスさんや。幼馴染でも言っていい事といけない事ってあると思うんですよ............」
「タクミは人をからかうのを無くせば良くなると思います」
「俺からリリスをからかう事を取るということは俺から心臓と脳を両方取る事と同義だぞ⁈そんなことするのか!」
「何意味わからないこと言ってるんですか!私をからかうのはそんな重要じゃありません!」
「そんな事ない!俺はリリスがいないと生きてけないんだ!」
「なっ!////」
ん?なんで顔真っ赤になってんだ?なんかエロい事いったっけ?
「なぁ、忍者。あのタクミのってわざとなのか?」
「いや、あれは天然物ッス。自分はあと1人犠牲者を知ってるッス.......」
「もう1人の子......見た事も会ったこともないが頑張れ!」
アラタとレヴィが謎の会話をしている。何言ってんだ?まぁそんな事より今は固まったリリスだ。
「タクミには私が必要タクミには私が必要...........って事は一生側にいてくれってことですか?それってプ、ププププ、プロポーズというものじゃあ...........そんな!私達まだ未成年ですし、まだそういうのは早いと思います!あ、べ、別に嫌と言うわけではないんですよ?むしろ嬉しいっていうか......ただちょっと早いかなって思うんですよ。こういうのはもっと段階を踏んでから.............」
なんか俯いたまますっげぇブツブツ言ってるんだけど.........
「な、なぁ。アラタ、レヴィ」
「「なん(っスか)だ?」」
「リリスはどうしちまったんだ?俺別にエロい事言ってねぇよな?」
2人に助け舟を求めるが2人は同時に深いため息を吐いた後
「なぁ、タクミよ」
「な、なんだ?」
「自分達から言えるのはこれだけッス」
なんだ?早くこの状態を打破する方法を授けてくれ!
「「お前いっぺん死んでこい(ッス)!!」」
「何でだよ!」
酷すぎるだろ!友達からこんな酷いこと言われてるのって俺だけじゃね?
3分後にはリリスが帰ってきて俺の顔を全く見てくれなくなった。何気に一番くるわ、これ。俺明日生きてるかな........
「ところで、他のトリニティセブンはどんなのなんだ?」
「え?」
アラタがリリスに他のトリニティセブンについて聞いている。まぁ本人いない所で話してもわからないと思うが........
「あ!ちょうどあそこに........検閲任務に向かうみたいっスね」
そういうレヴィにつられて窓の外を見る。
そこには2人の女の子が歩いていた。
「不動アキオさんと山奈ミラさんっス........純粋な能力だけならリリス先生以上といわれるミラさん。攻撃力なら他の追随を許さないアキオさん」
「女ばっかなんだな........」
「魔道は精神的、つまりは感情的なものを研究するものだからな。比較的女性の方が向いてると言われてんだよ」
「感情的の方がいいのか?欲望に忠実とか........」
「ま!簡単に言えばそういう事だ」
「い、いけません!そうゆうのは節度をもって!」
やっぱりリリスはこうゆうのは無理だな........。俺とレヴィはアイコンタクトをして作戦実行する。
「ほら、真っ赤でしょ?そそられたりしませんか?」
「「かなり........」」
「リリス先生は勉強熱心っスから〜」
「なんたって先生だもんなぁ」
リリスはこれでもかってほど顔を真っ赤にしてプルプル震えながら
「タクミーーーーーー!!」
バチーーーンっ
リリスはそのままどっかに行ってしまった。
「リ、リリスのやつ。また威力上がったか?......」
「そんな格好で何言ってんだ」
俺は廊下に仰向けに倒れ頰に真っ赤な紅葉を作っていた。
「まぁ、確かにあれは感情的だな」
アラタは俺の顔の紅葉を見ながらそう言う。
「いや〜。やっぱりタクミと一緒にリリス先生をからかうと楽しそうっスね」
「俺らと同じ歳なのに先生やってんだ.........ちょっとは息抜きも必要だろ」
「リリスっていつもあんななのか?」
「いえ、もっと氷の女って感じの人っスね」
「そうなのか?」
「まぁ先生として他の連中に示しを付けないといけないしな。俺達の前でぐらい歳相応の事させてやりたいんだよ........」
そういうとアラタとレヴィは微笑む。
「あいつは.............何でも出来るから自分さえ我慢すればって思うところがあるんだよ。だから俺が出来るのはあいつが壊れないように支える事だ。
それにリリスは昔の事で忘れてるかもしれないが小さい頃あいつと約束したんだよ」
「約束?」
「ああ............。ま、そういう事だからアラタにも迷惑かけるかもしれないけどお前が困ってる事があれば出来るだけ手伝うからよ。それで勘弁してくれ」
「そんなの頼まれなくてもやってやるよ!」
「ああ、さんきゅな」
俺たちはお互いに握手をする。
アラタは基本いい奴だ。だから俺はこいつも守る。俺の気に入った奴全員俺が生きているならどんな奴が敵だろうと絶対に守ってやる。それがたとえ『魔王』だとしても。
次で残りいけそうならいけます。