学園最強。 作:プートン
今この部屋には結界が張られている。
それを抜け出すヒントを俺以外が探している。
「ノブすら回らんな」
「窓も開かないっス」
「ていうかタクミさん........なんで1人だけそんな寛いでるんですか?」
「んー?まぁ俺だったら1発でこんな結界破れるけどよ、そんな事したら面白くないだろ?」
「はぁ........最近やる気のないタクミを見なかったから忘れてました」
「そうっスね.......。自分の興味のない事には全く手を出さない」
「ま!そういう事だ。俺とメイは無視して自分たちで頑張れ〜。何か不測の事態になったら起こしてくれよ。頼んだぜ、リリス」
「この状況で寝るなんてどんな神経してるんでしょうか?」
セリナが何か失礼な事を言ったと思うが俺は眠気に身をまかせてそのまま眠りに落ちた.........
15分くらいだろうか。
俺は静かすぎるので目を覚ました。
するとそこには...........何かを我慢する3人の少女がいた。
「..........お前ら何してんの?」
「おお!起きたかタクミ!今非常にヤバい状況だ!みんなオションらしい!」
「それは確かにヤバいな..........。てかそれなら俺の事起こせばいいじゃねぇか。何してたんだ?」
「い、いやぁ、それがさ.......」
話によると俺が寝て5分後にリリスがトイレに行きたいと言いだしたそうだ。その後実はレヴィも結構前から限界が来ていたという。セリナだけ漏らす心配が無いのが嫌だと言うことでレヴィの催眠術でセリナも漏れそうらしい。
1つだけ言わせてくれ..........
「お前ら全員バカだろ!」
「「「「返す言葉もございません(っス)」」」」
はぁ。これは非常事態だからな。すまん、学園長。
このままじゃみんなお漏らし女子というレッテルを張られてしまうんだ!
「メイ」
「何かしら?タクミ」
「メイガスモードだ」
「了解よ」
あんまし人に見られんの好きじゃないが仕方ない。
「おお!タクミの魔道が見られるんっスね!久しぶりっス!」
「こ、こんな状況じゃなければ『学園最強』のメイガスモードって事でスクープだったのに.......」
「まっ!また見る機会あるだろ」
「タ、タクミ........お願いします......」
「了解!まだ漏らすなよ!」
「「「漏らしません(漏らさないっス)!!」」」
「
そういうと俺の服装が変わる。
真っ黒なカソックで縁が金色。正直この姿はあまりカッコよくない。
「いくぜ!」
そう言って掌を扉の方に突き出す。すると......
パキンっ!と何かが折れた音がした後結界が無くなっていく。
「ほら!早くトイレ行ってこい!」
俺は扉を開けると女子達を急いでトイレに走り出す。
あいつら走って大丈夫なのか?
「いやー、流石『学園最強』」
「これくらい出来るやつならトリニティセブンの中にいるぞ」
「おい、にいちゃん。お前凄い力持ってんな。魔力量は魔王候補のお前よりは少ないがそれでもこの学園の中じゃダントツだ。それにその術式......オリジナルだろ?」
「流石伝説の魔道書だな.....。その通りだ。これが俺のオリジナル術式の1つ
「おいおい。才能あるのも大概にしろよ........。おい、『プルトナスの造書』。今回のそっちのマスターは規格外の天才みたいだな」
「まぁそうね。今までのマスターの中で確実にトップクラス。下手したら歴代最強だわ」
「なんだよメイ。やけに褒めてくれるじゃないか」
「あら。私はあなたの事はずっと認めてるのよ?それもあなたが私の所持者になった時からね........」
「じゃあ部屋での事は照れ隠しってことか?」
「さぁ?それはご想像にお任せするわ」
クスクス笑うメイ。ほんとツンデレだよな。でもメイがそんな事思ってくれてたなんて本気で嬉しい。もっと頑張ろって気になれる。
「んでさ、結局魔道って何なんだ?」
「ああ、そういえば途中だったな。俺が続きを引き継いでやるよ」
俺はメイガスモードを解く。
「確か
「ああ、確か七つの大罪がどうとか........」
「七つの大罪ってのは
「魔道士が生涯をかけて研究するものよ。その研究結果を『実行』する事で魔道士は自分の魔力を術式として使う事が出来るの」
「へぇー」
「俺の代わりに説明どうも、アリン。それと何の用だ?結界ならもう解いたぞ」
「やっぱりあの結界はアリンのだったのか.......来るタイミング良すぎだぜ」
「まさか貴方が結界を解くとは思ってなかったわ」
「悪かったな。俺もあんな状況じゃなかったら手を出すつもりはなかったんだ」
「あんな状況?」
「女の子3人がトイレを我慢している状況だ」
「美少女3人がオションを我慢する姿......なかなかそそられるものがあったなぁ......」
「怒ってるの?」
「いや、俺的にはあの姿が見られただけで良かったからな。ありがとう!」
「アラタ......マニアックだな」
俺は若干引きながらアラタに言う。
「オションが好きなの?............じゃあここで......」
「いやいや!それはマニアック過ぎだから!」
「そうなの?......難しいのね」
「アハハ!こいつ相手だとお前もすっかりツッコミキャラだな」
「ああ。なんか調子狂うんだよな」
「聖に似てるからか?」
聖?誰だそれ?
「かもしれん」
「............」
アリンがずっと『アスティルの写本』を見ている。
「魔道書?」
「初めまして、だな。私は『アスティルの写本』だ。名前はまだない」
「私は神無月アリン」
「なるほどー、アリンちゃんか!よろしくな!」
「よろしく」
「いきなり親しげだな......ていうか何でいきなり部屋を閉鎖するような真似したんだ?」
「そら、お前が『魔王候補』だからだろうが」
「そのちょくちょく言われるんだが『魔王候補』ってそもそも何なんだ?」
「............悪い奴の親玉?」
「そら、魔王だしな」
「それがあなた」
「そこはもう少し説明する所だろう......」
「そう学園長が言ってたの」
「「学園長?」」
すると窓の外から
「と言うことで......アリンさんや、色々語ってはくれないか?」
今保健室には俺、アラタ、リリスそしてアリン。
アリンにアラタについて色々話してもらおうときたのだ。
リリスはボケが来た時のツッコミ役。
「......あそこにみんな閉じ込めた事?」
「あ、あれはアリンさんだったのですか⁈」
「あれ?リリスきづいてなかったのか?俺はてっきり気づいてるもんかと思って.......」
「そ、そういう事を考えられる状況じゃなかったので......」
恥ずかしそうに俯くリリス。
「あそこに他の人がいたのは事故よ。1人になるのを待つのが面倒だったから、つい......」
「はぁ......ついであんな目にあったのですね......」
「学園長が言ってたの。あなた達を窮地に立たせれば『魔王候補』が『崩壊現象』を起こすんじゃないかって......」
なるほどな..........。
今回のアリンの目的が読めた。
やっぱりか......。あんの
「よし、あいつを倒そう。学園長はどこだ?」
「ご心配なく。煩そうだったので縛って焼却炉に棄てておきました」
お、おう......。リリス怒らすとやっぱこぇな。まぁあ
俺が幼馴染の怖さに改めて恐怖し怒らせまいと心に誓っていた間にアリンとアラタが手を合わせていた。
するとアリンの周りから魔力が発生した。
「な、なんだ⁈」
「なっ⁈アリンさん⁈」
「
アリンのメイガスモードか......。初めてみた。
まっ。そうだよな。『崩壊現象』なんてアリンの『テーマ』と被ってるし、研究したくなるよな。
俺は他人の研究の邪魔だけはしないようにしている。敢えてするならアドバイス程度のものだ。
まぁ『崩壊現象』が起こっても俺がいる時点でなんとかなるがな。
するとアラタが苦しそうにし始めた。
「アラタ!」
「魔王候補の魔力を抑えている魔道書の制御を崩壊させたわ」
「なっ⁈なぜそんなことを!」
「私のテーマはルイーナ。『崩壊』。だから......ほら」
「おいおい!ここでこいつの魔力を暴走させるつもりかよ⁈」
「そ、そんなことをすれば......」
「この学園が『崩壊現象』になるだろうな。確実に」
「タクミは少し緊張感を持ってください!!」
おう。こんな時にでもツッコミをするなんて.......
素晴らしい精神力だな。
「崩壊現象...だと?......うっ!...あああぁぁぁぁ!!」
アラタが更に苦しそうになると部屋がどんどん粒子に変換されていく。
おお!これが『崩壊現象』か!すげぇな、面白い!
「このままでは危険すぎます!アリンさん!」
「『崩壊現象』は私のテーマに最も近しいテーマ。たとえ人の道を外れたとしてもテーマを研究するのが魔道士......そうでしょ?先生」
「た、たしかにそうですが............」
「うああぁぁぁぁぁ!!!」
「アラタ!」
アラタの背中から黒い魔力の翼が生えてきた。すげぇな。これが『魔王候補』。魔力の量が桁違いだ......
「『魔王候補』......まさかここまでとは......」
「こうなったら......」
そう言うとリリスはメイガスモードになりアラタに向けて銃を向ける。
はぁ。何そんなに焦ってんだ。
「させないわ。この人は私の旦那様ですもの」
「ですが!このままでは世界もあなたも!」
「私はこの『崩壊現象』の先に何があるのか知りたい。それで死ぬなら本望......」
なんか2人で勝手に盛り上がってるんだけど俺、止めれるからね、これ。
「なぁるほど〜」
ドゴォォォン!!
軽い言葉と共にいきなり壁が誰かに壊された。
これは......あいつらもう帰ってきたのか?
「そいつを止めるだけでいいのか〜」
はぁ。またえらいタイミングで帰ってきたな......
「あ、あなた方は
「随分早いじゃねぇか。検閲任務は終わったのか?」
「おぉ〜!タクミじゃん!そんなの瞬殺して帰ってきたぜ!」
「!!......崩壊が......停止させられてるわ」
「えっ⁈」
「私の魔術で同等の崩壊の力をぶつけて中和させています。私のスペルビア『傲慢』の
ミラはアラタを睨みながら言う。
こいつはもっと頭やらかくしたほうがいいだろ。
「スペルビア............傲慢か......タクミと同じ......」
「そもそもあなたが此処に居ながら何をしてるんですか?タクミさん」
「よお。ミラ。俺は他人の研究に手や口を出して邪魔するのだけはしたかねぇんだよ」
「はぁ。あなたって人は..........」
ミラは頭を抑えながら溜息を吐く。
「アキオ、そこの男を殺して下さい。その男が『崩壊現象』の基点です」
「アッサリ言ってくれるぜ」
アキオの右足が光り出し魔術を発動する。
「いけません!アキオさん!」
「体が........動かないわ」
ミラのやつか......。
俺の動きを止めれるようになってるがまだまだだな。
「悪く思わないでくれよ?『魔』を討つのが私の役目なんでねっ!」
アキオがアラタに向かって蹴りを放とうとする。
「させると思ってんのか?」
俺はメイガスモードになって
アキオは空中で体勢を立て直しミラの横に立つ。
「やっぱり無理かぁ。大将、ちゃんと抑えててくれよ〜」
「無茶言わないでください。私程度では2秒抑えれれば上出来です」
「やっぱ伊達じゃねぇな。『学園最強』は.......」
「いやいや、お前らもかなり成長してんじゃねぇか。アキオは蹴りの威力と魔術発動までのスピードが上がってるし、ミラもこの『崩壊現象』と同等のの力で中和なんて器用なこと出来るようになってる。それに俺の動きを一瞬でも止めれたからなぁ。前までは俺に魔術自体効いてなかったしな」
俺はアラタを背にしてミラとアキオに向き合う。
「あなたに褒めてもらえてすごく嬉しいです」
「『学園最強』のお墨付きっちゃぁ自慢できるねぇ」
「そらどうも」
俺たちは軽口を叩き合いながら目を逸らさない。
「おい、アラタ」
「な、なんだ?」
「お前は今すぐに
「い、いや。どこでそんなこと出来るんだよ?」
「まぁ任せろ」
俺はそう言い上を向いて声かける。
「おーーい!ユイー!俺の後ろにいるやつお前の所に連れてって手伝ってやってくれ!」
「なっ⁈ユ、ユイさんがいるのですか!」
リリスは俺の呼んだ奴がいるのかどうかで焦っている。
『りょーかいだよ!おにいちゃん!』
その返事と共にアラタは光り出してその場から居なくなった。
「よし、これで一先ず安心だ............さて。ミラ。アキオ。このまま俺と遊ぶか?それとも..................俺とやり合うか?」
俺は魔力を解放する。
アラタ side
..................ん?ここは......
たしかに俺はタクミに何処かに飛ばされたんだっけ?
「どこなんだ?............まぁ進んでみるか」
辺りは音符が飛んでいる。
そのまま進んでいくと扉があった。
「はぁ......入らないと何も進まないか」
怪しさ全開の扉に入るのは気が進まんがこのままじゃ何もできないのでとりあえず入る。
中は女の子らしい部屋でピンクを基調にした可愛らしい部屋だった。その部屋にリリス並のボディの女の子が座っていた。
「いらっしゃい、お兄さん。私はユイだよ」
次回......次回には終わるんで!