学園最強。 作:プートン
セリナ side
「はぁ、ほんと大変な目にあいました......」
今私はレヴィさんと宿泊先の旅館の中を散策しながら話してます。
今日の昼にアラタさんのメイガスモードを見せてもらった時に例の新必殺技も見せてもらったのですが.........
私の水着が弾けてしまったんです.........
「ハッハッハ!アラタさんは面白そうな人っスね.........ん?」
「どうしたんですか?レヴィさん」
レヴィさんがある部屋の前で止まって部屋の方を見てます。
「い、いけません.......アラタ......」
「「!!!」」
こ、この声は!......
「いいだろ......」
私達は急いで扉に耳をあてて中の様子を伺います。
「ここってたしか.........」
「リリス先生の部屋っス.........」
な、なんとリリス先生の部屋からアラタさんの声が!
し、しかも2人は何やら怪しい感じが......
「お前ら何してんの?」
「「!!!」」
扉の向こうの展開に夢中になっていると後ろから声をかけられ、振り向くとそこには拓海さんが.........
「た、タクミさんですか.........脅かさないでください」
「気配消しながら歩くのやめるっスよ、タクミ......」
「うっせ。これは癖なんだよ!......で?部屋の前で何してんだ?変態ごっこか?」
「違います!この部屋の中からリリス先生とアラタさんの声が聞こえてきたんですよ!」
「しかも2人は何やら怪しい雰囲気の会話を.........」
そういうとタクミさんは一瞬考える素振りをするとニタァと効果音が付くような笑みを浮かべて
「なにそれ、面白そう!」
って事で一緒に扉に耳を当ててきました。
.........タクミさんはリリス先生の事好きじゃないんでしょうか?仮に好きだとしたらその好きな人が違う男の人と一緒の部屋にいてましてや怪しい会話をしていたなら嫌な気分になるんじゃないんでしょうか?
「おい、レヴィ。もうちょいそっち寄れよ。聞こえにくいだろ」
「タクミは上から聴けるじゃないっスか」
今の態度からは全くそんな感じは伝わってきません。
実は好きじゃないのかな?あんなだけ仲良しなのに.........。
もしかしたらまだお姉ちゃんの入る余地があるかもしれない!
お姉ちゃん...............帰って来てくれないのかな.........
タクミ side
今俺はリリスとアラタが何やら怪しい会話をしているというレヴィとセリナの話から部屋の中の声を聞いている。
「......ダメです。絶対にダメです。ダメったらダメなんですってば.........」
「そこをなんとか......」
.........まぁ確かに怪しいが相手はあのリリスだぞ?何で2人はこんな顔赤くして聞いてんだ?
確かにアラタは欲望に忠実な性格で胸のデカイやつが好きだが無理やりするようなやつでもないだろ.........
まぁいいや。最後まで聞いてみよう。
「ダメ.........そういう事はちゃんと段階を踏んでから......」
「大丈夫......上手くいくから.........」
「ついに2人は禁断の!.........」
「禁断の!.........」
レヴィとセリナが興奮してる時
ガラガラガラ
目の前の扉が開き青筋を浮かべたリリスがそこに立っていた。あれぇ?これもしかして俺も含まれてる?
「禁断の.........なんでしょう?」
ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!
「「「うぅぅ.........」」」
結局俺も殴られました。俺たち3人の頭にはタンコブがある。
「エッチな話じゃなかったんですね〜.........」
「俺はそれでもいいんだがな」
「アラタは黙ってて下さい!!」
「浮気者の旦那様ね.........」
「で?なんの話してたんだ?」
「ああ。俺も漸く自分のテーマを見つけて魔法っぽいパワーを発揮できたわけだろ?つまり、俺もついに魔道士になった訳よ!これで漸く聖を取り戻せるってな!!」
ふーん。そうゆう話か.........
「よし、せっかくだしみんなでいろんな話すっか!」
「では早速、混浴露天風呂で裸の付き合いするっスか〜?」
「「よしきた!」」
「しません!」
リリスは何処でもツッコミ役だなぁ。リリスがいると安心してボケれるから気楽だ。
俺たちは混浴露天風呂に向かって渡り廊下を歩きながらアラタが言ってる聖って奴についてリリスから話を聞いていた。
「ーーーーというわけでアラタは『崩壊現象』の際に消えてしまった従妹の聖さんを取り戻すために魔道士になったんです」
へぇー。やっとその聖って子の謎が解けたぜ。ちょいちょいアラタの口から聞いていて気になってたんだよな。
「アラタさんが聖さんを取り戻す方法ってないんですか?」
「ないわけではないんでしょうが.........学園長はトリニティセブンに会えば.........なんて事を言ってましたけど......」
「そういや、そんなこと言ってたな.........何だっけ?」
「あれだろ。手篭めにするとかなんとか.........」
「何でそんな所覚えてるんですか!タクミ!」
「何でって言われても.........印象深かったから?」
「はぁ.........あと学園長はタクミの力があれば会えるのが早まるとも言ってました」
あの
「そうなんだよ.........。なぁ、タクミ。聖を取り戻すの手伝ってくれねぇか?お前には全く関係ない事だって分かってる。興味ないかもしれねぇ。それでも!俺にとっては大切な人なんだ!たった1人の家族なんだ!だから......頼む!俺に協力してくれ!」
そう言ってアラタは俺に頭を下げてくる。
「私からもお願いします。アラタにタクミの力を貸してあげて下さい!」
更にリリスも頭を下げる。
「旦那様の大切な人は私の大切な人.........私からもお願いするわ」
アリンもかよ.........
「あー.........。とりあえず、お前ら頭あげろ」
居心地が悪くなったので俺はとりあえず頭を上げてもらう。
「別にそんな改まって頼まれなくても俺は手伝う気しかなかったぞ?」
「「「「は?」」」」
いや、そんな意外そうな顔されても.........
「お前らなぁ.........。俺の事どんな風に思ってんだよ.........」
「自由人」
「人外」
「なんかすげぇやつ」
「問題児」
上からセリナ、レヴィ、アラタ、リリス。
お前らが俺の事どう思ってるかよ〜く分かったわ。
「よーし、お前ら〜。そこに並べ〜。お兄さんからの愛のこもった拳をプレゼントしてやろう」
「じょ、冗談っスよ!」
「そ、そうですよ!やだなぁ、本気にするなんてタクミさんらしくないなぁ!アハハハー!」
「そ、そうだぜ!いつもみたいな冗談だ!」
「そ、そうですよ!私達何年一緒にいると思ってるんですか!アハハ......」
「これが4人の最期の言葉だった.........」
「「「「すみませんでした(っス)!!」」」」
はぁ......話が進まん。
「はぁ........。俺の昔話をするぞ?リリスは知ってるが俺の両親はもう死んでんだ」
俺が言った瞬間リリスは泣きそうな顔をする。
俺はリリスの頭を手を置いて撫でながら続ける。
「俺が5歳の時......12年前に両親が俺の誕生日にプレゼントを買いに行ってくれててさ。サプライズだったらしいんだ。だから俺は1人で家に留守番してたんだ。けどいつまで待っても帰って来なくて......。帰って来たと思ったら知らない大人が数人。その大人達から俺の両親が事故に巻き込まれて死んだって聞かされたんだ。初めは何言ってんのか分かんなかったぜ。いきなりだ。いきなりさっきまで普通に話ししてた大切な人が居なくなったんだ。その後はどんどんと事が進んで葬式が終わってから俺の引き取り先の話になった。俺の両親は両方1人っ子でさらに両方の爺ちゃんと婆ちゃんももう居なくて......まぁ要するに天涯孤独ってやつだ。俺はこのまま施設もありだと思ったよ......それかもういっそのこと死のうとも思った。そんな時だ。リリスがさ、俺の事引き取るとか言い出したんだよ。笑えるだろ?こいつが言い出したんだぞ?そんなの無理に決まってる。俺は断ろうとしたらこいつの両親がマジで俺の事引き取ってくれたんだ。びっくりしたよ。小さい頃から家が隣でただ娘と遊んでただけの......ただそれだけの子供を何のためらいも無く引き取ったんだ。その時からだ......俺は絶対に2度と大切な人を......この家族だけは絶対に死なせない。失わないって......。その為に修行しまくって『プルトナスの造書』を使いこなす為に魔道の勉強しまくってこの家族を守るために強くなるんだって......。けどそれから1年後に次はリリスの両親がで死んじまった。まただ。また俺の大切な人が居なくなったんだ。しかもその死んだ理由が魔術的な事件に巻き込まれてだ。俺が当時必死こいて勉強してた物だった。何してんだろな?肝心な時にクソの役に立たない事してさ......。家族無くして......。そう思ってた時にリリスの事みたんだよ。それでリリスのやつ泣かねぇんだよ、人前で。俺でさえ泣いたのにリリスは全く泣かないんだ。聞いたよ、何で泣かないんだって。そしたらさこいつなんて言ったと思う?ーーータクミが居るから寂しくないですーーーだってよ。それを聞いた瞬間決めたよ。絶対にこいつより先には死なないしこいつも死なせない。俺がどんな理不尽な事からでも守り通すって......。だから約束したんだよ。ーーー俺は先には死なない!どんな時でも俺が一生守ってやるよ!約束だ!ーーーって。今思うと当時の俺に何ができんだって話だよ。それでも俺はリリスを守る、俺は絶対に死なない。この事だけを生き甲斐としてここまで来たんだ..................。ま!要するに俺が言いたいのは家族を失いたくないって気持ちはよく分かるって事だ!だからその家族を助けようとするアラタに俺は俺の全ての力を貸すぞ」
俺が話終わるとリリスは泣いてた。
ありゃりゃ。この話するならこいつの話もしないといけないからな.........
「悪いな、勝手に喋っちまって.........」
「いえ.........いいんです......。それより.........タクミが......まだあの......約束の事.........覚えててくれたなんて......」
リリスは涙を流しながら俺に抱きつく。
俺はそのまま頭を撫でる。
「当たり前だろ?俺が何のために『学園最強』って呼ばれるようになったと思ってんだ」
リリスは顔を俺の胸にあてながらコクコク頷く。
「そんな事があったんっスね.........」
「...............」
「うぅぅぅ!!だぐみざん!わだじにでぎるごどがあるならなんでもいっでぐだざいねぇぇ!」
「よし、分かった、ありがとう!では早速だがその鼻水を今すぐふいてくれ!」
レヴィが目に涙を溜めながら、アリンは悲しそうな顔をしながら、セリナは顔を鼻水と涙でぐちゃぐちゃになっている。
「タクミ.........サンキューな!お前の協力があれば絶対聖を取り戻せるぜ!」
アラタは胸の前でグッと拳を握る。
「おう。俺が協力するんだ。聖は見つかったも同然だ」
俺がそういうとみんな微笑む。
うん、やっぱり泣いてるより笑ってる方がいいな。
「んじゃ、さっさと親睦深めに混浴いくぞー!」
「「おー!!」」
「......おー」
アラタ、レヴィ、セリナ、アリンは先に風呂の方へ行く。
「......タクミ」
「.........どうした?」
リリスは決意のこもった目で俺の顔を見る。
「私はタクミに守ってもらうだけじゃなくてタクミの事を守りたいです」
「!.........そっか」
「はい」
「じゃあ......いくか」
「はい!」
俺たちは手を繋ぎながらその場を後にした。
今更ですが独自設定です。