学園最強。 作:プートン
「なぁ......タクミよ」
「ん?どうした?」
「言葉ってさ.........難しいよな......」
「まぁ......そうだな」
「普通混浴っつたらタオル1枚巻いてくるんじゃねぇの?」
「入った事ないからなんとも言えんが、そうなんじゃないのか?風呂だし」
「だよな⁈俺があってるよな!」
「タクミ、アラタ!そんな格好でずっと立ってると風邪ひきますよ」
今俺たちは混浴にいる。アラタ以外は水着着用でアラタは腰にタオルを1枚巻いているだけ。
「分かってた.........分かってたさ......けどよっ⁈裸の付き合いするんじゃなかったのかよ!何でみんな水着なんだよ!」
「アラタ.........現実はそう甘くねぇよ。美少女達の水着を見れるだけでも良いじゃねぇか」
「けどよぉ.........」
「逆に考えるんだ.........。風呂に入る事によって上気してほんのり赤くなった頰。首筋から鎖骨、胸にかけて流れる汗。肌にひっつく濡れた髪.........。裸ならエロいだけだが水着を着ていることによって局部が隠されている分想像力がはたらいて良いだろ?」
「..................アリだな!!」
「無しに決まってます!!タクミも変な事言わないでください!」
リリスが顔を真っ赤にして怒ってる。
いやぁ、やっぱりリリス弄りは面白い。
「貴方は本当に不浄な魔王候補ですね」
「お、ミラ。それにアキオ。お前らも来てたのか」
「おっす、タクミ。それにしてもそこのにいちゃんはスケベだしそこは認めざるおえないな......」
「なんで俺だけなんだよ⁈タクミも言ってたじゃねぇか!」
「そんなもんタクミが本気で言ってる訳ねぇだろ。お前とは信頼度が違うな!アッハッハ!」
あ。アラタが膝から崩れ落ちた。
俺はアラタの肩に手を置いて
「まぁ初めて会った奴に服消されて裸にされたら誰でもそうなるわな」
「うっせぇよ!わざとやった訳じゃねぇんだから仕方ねぇだろ!」
アラタは俺の肩を掴みブンブン前後に揺らす。
あ、やっべ。酔ってきた.........ウップ。
「いきますよ、アキオ。こんな男と一緒にお風呂なんて...............」
「あ、おい!待てよ、ミラ!」
そう言ってミラはお風呂からでていく。
本当にアラタの事嫌いみたいだな。
そう思ってるとアキオが振り返り笑顔でアラタに向かって
「あ、そうだ。今度私の裸に見た分思いっきり殴らせろよなっ!」
と言って去っていった......
「ちなみにアキオのパンチは岩砕くぞ」
「おいおい......冗談じゃないぞ......」
今風呂にいるのは俺、アラタ、リリス、アリン、レヴィ、セリナ。
まぁ混浴だし誰も入ってこんだろ。
「なぁ、トリニティセブンってリリスとアリンと忍者と......」
「あとはミラさんとアキオさんですね」
「あれ?あとの2人は?」
「ユイさんって人が居るんですが学園ではほとんど見かけないんです」
「ユイなら会ったぞ。てというか会わされたぞ」
「え⁈そうなんですか⁈てか会わされた?」
「俺がユイにアラタに魔道のヒントを与えるように頼んだんだ」
「あー、なるほどです!ユイさんってタクミさんの事『タクミお兄ちゃん』って言ってますもんね!」
「ああ。何でかは知らんがな......」
ほんといつの間にお兄ちゃん呼びになったんだ?
気づいたらそう呼ばれてた。
「で、あと1人は?」
「アラタが来る前に失踪したまま行方不明です」
リリスがそう説明するとセリナの顔が曇る。
俺はセリナの頭を撫でるとセリナがこっちを向いたので出来るだけ優しく笑う。
「まぁ、とりあえず会える奴から会っていけよ」
「それもそうだな!それにいつかミラやアキオとも何かしらしないといけねぇんだし......」
「トリニティセブンのみなさんと接触するならそうでしょうね......」
「アキオさんはめちゃくちゃ強いっスよ。ミラさんはどんな魔術も聞かないっス」
「そういやぁ、タクミみたいに解除するんじゃなくて跳ね返してたもんな.........」
「はいは〜い!あの『すっぽんぽん魔術』をちゃんと使いこなしてみるってのはどうですか?今のままだと周囲全部を脱がしちゃいますよね?」
セリナ、元気でたみたいだな。いつもの感じに戻ってる。
.........それにしても『すっぽんぽん魔術』ってカッコ悪すぎだろ。
「我ながら実用的だな」
「そうではなく、特定の人や物を狙ってアレを発動出来れば凄いですよー!」
「.........ピンポイントに脱がすのね」
「いやいや、脱がす魔術じゃないでしょ⁈」
「難しいのね......」
「でも、その考え方はありだと思うぞ」
「本当のところは『魔力を打ち消す』って魔術なんでしたっけ?」
「しかし、指向性か......」
「男の子的にはやっぱり銃とか刀ですか?」
「ああ!いいねぇ!そんなわけだ、リリス。あの銃くれよ」
「あげられませんよ!あの銃は私の魔力を使って魔術で物質化してますから」
「じゃあ、俺がリリスの真似をして術を使うとかは?」
「私とアラタでは魔術の
「そうなのか?」
「う〜ん......それぞれの得意な魔術を見せてもらうというのはいいかもしれませんよ!」
「ああ、アラタさんは魔王候補レベル1みたいなもんですし......」
「なるほど......。確かに『テーマ』を見つけた時もタクミのを見て思いついたわけだしな.........てなわけで、ババーンっと見せてくれよ、リリス」
「だからそんな軽く言わないでください!」
「ん?」
「ま、魔術というのはですね、そう簡単に見せびらかしたりしないものなんです」
「そこをなんとか!ちょっとでいいんだ!ちょびっとだけ!」
「アラタ......言い方がエロいぞ」
「いいだろ、な?」
「いけません。きちんと勉強してからです!」
リリスはアラタに背を向けて頑なに見せない。
まぁ俺も他人に自分の魔術ホイホイ見せたくないしな。気持ちはわからんでもない。
「頼むよ、リリス」
そういうとアラタは頭を下げる。
「何度言われても......ア、アラタ......」
リリスはアラタがしつこいので面と向かって言おうと振り返るとアラタが頭を下げているのをみて怯んだ。
「聖を救えるなら俺は何だってやる!こうしている間にもあいつがどうにかなるかもしれない。俺にはそれが我慢できない。俺にできることなら何でもする!だから、この通り!」
ここまで言われたら見せないなんて言えねぇよな......
「まったく......しょうがないですね」
「!......じゃあ」
「貸しにしときますね」
「恩にきるぜ!リリス〜!」
アラタは余程嬉しかったのかリリスに抱きついた。
そんな事したら......
「ちょっ!アラタっ⁈」
バチンっ!
ほら、やっぱり......
アラタって本能で生きてる人間だよな。
まぁだからあそこまで真っ直ぐになれるんだろうけどな......
「それじゃあ、いきますよ......」
リリスは魔道書を出して魔術を発動する。
すると魔道書が光り出してリリスの右手に小さな銃が現れた。
「私の魔術はアウター・アルケミック。所謂『錬金術』です。錬金術と一口にいっても様々な派閥が存在していて......」
リリスが自分の魔術の説明をし始めるとアラタはそれを無視して魔道書を取り出した。
「おーーし!魔道書よ!ちょっと銃になれるか試してみてくれ!」
「ああ?『
意外なところで『アスティルの写本』の力が見れるな。メイから話は聞いていたが実際見てみるのとはわけが違うからな。さぁどんな面白い事をしてくれるんだ.........
「......プロセス1、クリア。......プロセス2、クリア。プロセス3、クリア!」
そういうと『アスティルの写本』が光り出してアラタの手に銃になって現れた。
おお!マジで他人の魔術をコピーしやがったよ!スゲェな!面白い!
「お、おおお!カッコイイーー!!」
アラタは銃ができた喜びで1人はしゃぎまくってる。
他の奴はみんな唖然とした様子だ。
「そんな......そんなバカな!こんな簡単に使えるはずがありません!」
リリスはそう言いながらアラタから銃を取り上る。
「そら、完璧って訳じゃないさ。私はお前さんの魔術をアラタ用にアレンジしてパクっただけだからな」
簡単に言ってるがそんな簡単に出来ることじゃない。
何たって
「そ、それって.........」
「旦那様は.........」
「他の魔道士の魔術すら使いこなせるかもしれない.........」
「「「「ってことですか⁈」」」」
「......ん?」
「要するにお前は全ての魔術を使えるかもってことだ」
「おお!マジか!すげぇな!じゃあタクミの魔術もパクれるのか⁈」
「いや、そいつは無理だ。タクミの奴が使ってるのは『プルトナスの造書』が作ったオリジナル魔術。奴が作った魔術はプロセスが分かんねぇからな」
「なんだぁ......」
「まぁ、そう落ち込むなよ。俺の
「そうなのか?」
「そら、俺のは『魔術を解除する』だけであって魔力自体を打ち消す事なんて出来ねぇからな。魔術は魔力がなけりゃ発動しない。その元を打ち消せるんだからそっちの方が上だ。まぁ込める魔力によっては力関係が逆転することもあるがな」
「それもそうだな!」
「2人の会話を普通の魔道士が聞いたら顔真っ青っスね.........」
レヴィがそういうと他の3人も頷く。
「まぁ俺もオリジナル魔術だけじゃなくて普通の魔術も使えるからまた今度見せてやるよ」
「おお!サンキュー!.........ちなみにタクミの
「ん?そういや、言ってなかったな.........リリス。俺の魔術ってもう言っていいのか?」
「そうですね........。まぁすでに『プルトナスの造書』を持ってるのも知られてますしアラタもほとんどの魔術をコピー出来る可能性があるわけですし.........いいんじゃないんですか?学園長には私から言っときます」
「サンキュー」
「あ、あのぉ.........2人は何の会話をしてるんですか?」
「今の会話からタクミの魔術は秘密にしてたみたいな感じっスけど.........」
「ああ。俺はあの
「「「ちょ、ちょっと待ったー!!」」」
「ん?どうした?トイレか?」
「違うわ!」
「な、なんですかその契約!」
「学園長の次に権力が強いって.........」
ああ、そこか.........
「まぁそれはオマケみたいなもんだ。本当の契約条件は俺の魔術の研究を全面的に協力する事だ」
「な、なぜそんなことを?」
「そら、強くなるために」
「本当にリリス先生が大切なんっスね〜」
レヴィがニヤニヤしながらリリスの事を見る。
リリスは顔を真っ赤にしながら俯いている。
「まぁな。それであっちからの条件が学園の危機の時は必ず力を貸す事。そして俺の力を半分しか公開しないってことだ」
「な、なぜそんな事を?」
「まぁ俺の魔術に対策されないために情報漏洩を防ぐためだろ」
まぁ対策しても意味ない魔術だがな.........
「ほんとにタクミさんって規格外です.........」
「今まで半分の力だけで『学園最強』だったんっスか.........」
「マジですげぇな、タクミは.........」
「って事は私が感知した魔力はまだ半分だけって事か⁈」
「いや、正確には7割ってところだ」
「こりゃぁ驚いたぜ.........。私が今まで感じた魔力量なら魔王候補を抜けばダントツだぜ.........」
「ほんと、強くなり過ぎです.........これじゃあ、私が守るなんて出来ないじゃないですか......」
なんかリリスがボソボソ言ってるが聞こえない。何て言ってんだ?
「で!その隠してる内の1つがこの『プルトナスの造書』だ。こいつは同等の伝説の魔道書が現れたらその所持者に教える約束だった」
「だから教えてくれたのか.........」
「ああ。んでもう1つの隠してることの公開条件は『魔王候補』が現れてその力を十分だと判断した時に公開をするってわけだ」
「それはいいのか?」
「ああ。さらにその魔王候補の性格や人柄もちゃんと見てるぞ?だからアラタならって思ったわけだ」
「そっか.........サンキューな」
アラタは照れくさかったのか頰をポリポリかく。
「んで、その公開条件が揃ったからな。俺の魔術を公開するんだ」
「そんな契約があったなんて.........」
「まぁ知ってるのは学園長、リリス、俺の3人だけだからな。んで、俺の魔術だが1つは知ってる通り
「ああ。ユイから聞いたぞ」
「おう。.........そしてもう1つが
「創生か.........」
「なんか普通っスね.........」
「まぁテーマはな。魔術は『
「「「...............は?」」」
3人とも固まってる。面白い顔してる。ププッ
「ちょ、ちょっと待てよ!たしか『世界構築』って魔王クラスにしかできないんじゃなかったのかよ⁈」
「って事は拓海さんの魔力は魔王クラス?......」
「い、いや。そんなはずはないぞ。私が感じた魔力は確かに多かった。それよりさらに多いとなるとかなりの量になるがマスターよりは少ないし魔王クラスではないはずだぜ」
「じゃ、じゃあなんで.........」
「それはこいつだ」
俺はメイをみんなに見せるように出す。
「!......なるほどな。『プルトナスの造書』のオリジナル魔術で魔力量が少なくても『世界構築』が出来るように作ったのか」
「その通りよ『アスティルの写本』。タクミはこの魔術を発動させるとその世界を好きなようにできる.........。要するにこの魔術は発動した時点でその効果範囲にいる敵は何もできなくなってタクミの勝利は確定って事よ」
「おいおい、もうめちゃくちゃだな.........」
「ほんとっス.........」
「これは.........凄すぎてなんて言ったらいいやら......」
「まぁその代わりデメリットが2つある。1つはこの魔術の効果範囲は小さい。学園の敷地をギリギリ囲めるぐらいだからな」
「それでも十分っスよ.........」
レヴィの言葉にみんな頷く。
「あと1つはこれを使うと俺は1週間は身体が動かなくなるほど魔力がスッカラカンになる。この2つだな」
「それほどの魔術を発動するのに魔力スッカラカンだけで済むのかよ.........。普通の奴なら死んでも発動しないぞ.........」
「これが俺の全ての力だ。術に関しては
「
リリスが遠い目をしながらそういうとみんな同情の目を向けている。
「それと他の
「「「「チートすぎ(ます)(っス)だろ!!」」」」
「『プルトナスの造書』よ。この前言ったこと嘘だったのか......タクミは確実に歴代最強だろ?それも多分未来永劫こんな奴いないぜ」
「あの時はまだ言うタイミングではありませんでしたしね」
「まぁいいじゃねぇか!これからはもっと面白い事あるんだから!」
「「「「そういう問題じゃない!!!」」」」
今日この風呂にいたタクミ以外は改めてタクミの最強っぷりを実感した。
主人公まだ成長しますよ。
現時点ではこれぐらいってことです
アラタくんも凄いんだよ!
ただ主人公が凄いだけ......