破滅確定の双子悪役令嬢に転生したオタク夫婦、女神様から貰った空軍基地でどうにか破滅を回避してみようと試みますfeat.ロリ魔王様 作:宵更カシ
学園長の了承も下りて、無事に八百長決闘が決まった。
屋敷で決闘のことを話すと親父はパニックになっていて説得しようと足下にすり寄ってくる。心配しすぎだし、いい年こいたオヤジが気持ち悪い!
一方でレイナは作戦に乗ってはくれつつも
「そういう作戦なら口出しはしないけど」
とあたしの身を案じていた。
一度は生涯(破局したけど)を共にしたパートナーだ。ビビりな親父とは対照的で凄く心強い。
学園の離れ。楕円形の闘技場には駆けつけた生徒達で超満員になっていた。
あたしは防弾プレートを納めた
すでに勝負が決まってるとはいえ、闘うことを考えるとアドレナリンで全身が浸かる。もうドバドバよ。
「それでは学園長立ち会いの下、『アンナマリー・ダグラス・メルヘン』と『ミカ・アニマ』の決闘を始めます!」
ほうれい線が目立ち始めた女教頭の合図で、互いに構える。
「はじめ!」
声と同時にミカが杖の先に翡翠色の魔方陣を展開。
あたしもすかさず赤い魔方陣で両腕を前にクロスさせる。
『七人の勇者様』のシステムはレイナからあらかた聞かされていた。
魔法には火、水、風、闇、光の五属性があって、それぞれに相性がある。
それを読むには魔方陣から発せられる属性固有の波を読まなければならない。
「要は発信源は地上車両か戦闘機か、それとも艦船なのかミサイルの終末誘導レーダーなのか、何が狙ってきてるのかを魔力探知の応用で把握しなきゃならないわけよ。RWRと同じ」
レイナの説明は実にわかりやすいと、戦闘機乗りとしては思う。
ミカの魔方陣からは火の波形が感じられる。
だが読んでいる隙にミカの杖から巨大な火の玉が投げられた。
「おっと
防御魔法の発動が数瞬遅れたっ! 胸の当たりに火の粉が飛んで熱い。
「でしたら!」
火は水に弱い。頭上に水属性の魔方陣をつくって頭から被る。
「ふぅ。危うく火だるまでしたわ」
淑女であることは崩さず、涼しい顔で受け流す。
「だったらこれで!」
魔方陣の波形が変わった。次は・・・・・・光っ!
ミカの顔がニヒっと嫌らしい笑い方になる。もしかしてこの子、私をだました?!
そして頭上から雷が迸る・・・・・・が、一発目は外れた。
あの笑みの意味をようやく理解した。アレは避けろのサインだ。
あたしはスタートから留まっていた場所から走り去ろうとした――
「何っ?!」
足が鈍く思うように動かない。
魔法の気配もない・・・・・・そう思った矢先、ミカとは別の波形を捉える。
おいおい・・・・・・だが誰もあたしの掛けられた魔法なんて気づかない。
「冗談きついぜ」
頭上からミカの雷が刺さる。
最後は淑女を演じていたことも忘れて、あたしは電撃をもろに喰らうのであった。