次の日の朝、俺は何故か第9部隊に呼び出され不機嫌そうな少女から健康診断を受けていた
「ちっ、身長153cmで体重35kgとか中身きちんと入ってるの?今まで何を食べてたのか教えて頂戴」
「えっと、毎食出されたオートミール?みたいな物を食べてましたけど
今日はまだ食べてないので体重が軽いのかも?」
そう言ったら睨まれた、何この人怖い
そもそも本当に健康診断か?何かおかしい気がする
「頭が痛くなるわ、極度の栄養失調ね
そもそも1食抜いたくらいではそこまで軽くならないし
今日の朝食は終わり次第用意してある物を食べて」
「用意されてるものですか?」
「ええ、部屋に送ってあるわ、スクランブルエッグとソーセージ、それとパンとサラダ
アレルギーはないわよね?それと食べられるだけ食べて
普通の1食部の量を準備しておいたけど⋯⋯ふざけてるのかしら、今の貴女じゃ食べ切れられない量になったわね」
「アレルギーはありませんが」
何だろ、朝食の用意だとか何が合ったのか
目の前の少女⋯⋯第9部隊所属の禍姫、水ノ宮アネラスが俺の診断結果を見て不機嫌さを全く隠そうともしない
「視力は両方1.0、これはいいわ問題はその他の項目全て⋯⋯何でこれで動けるのか、禍姫だからね
無駄に頑丈だから普通なら動けない状態でも動けてしまう
薬以前の問題しかないじゃない、改善点しか存在しない結果なんて初めてよ」
薬?何のことだろうか、また俺の知らない所で皆が動いてるのか
そしてアネラスさんが青色の薬?を差し出してくる
「取り敢えずこれ飲んでみて」
「えっと効果は?」
「飲めばわかるわ」
会話が続かない、第4部隊の皆に会いたくなってくる
取り敢えず言われた通り薬を飲んでみると何だか心が気持ち軽くなってきた気がする
「どう?何か変化はあった?」
「えっと何だか心がスッキリしたような不思議な感覚です」
「そう、それなら一応は成功かしら
これから毎日朝昼晩一粒ずつ必ず飲むこと、飲まなかったら無理矢理飲ますから」
何、何なのこの薬は、言われた通りに飲んだけど一向に説明がないのが怖い
ゲームにも登場してたから悪い人ではないのは知ってるが実際に会ってみると恐怖しか感じない
そもそもこんな青色の薬なんて登場してなかった、何だこの薬は
「今日はここまででいいわ、次は第4と第13の合同作戦の後に診察するから必ず来なさい」
「診察って言いました?健康診断じゃなかったんですか?」
「どっちでも同じよ、いいから来ること
来なかった場合は拉致るから」
もう怖いしか思えない、診察って何の事?精神状態ならともかくそれ以外の診察について心当たりが全くない
取り敢えず寮の部屋に戻ることにした、食事も用意されてるみたいだし
「あっそうそう、これからの食事はきちんとした者が用意されるようになるから安心しなさい
前任者は牢に送っといたから」
「何の話ですか、何で牢屋に送られてるんですか!?」
「それじゃ次の診察までに少しは健康になっておきなさい」
駄目だ、この人会話するつもりが一切ない、何が起きてるのか、俺の事らしいが俺自身は何も知らされず周りが動いていく
部屋に戻ると何か凄く風変わりしていた、元はベッドと勉強机、そして制服等の着替えが入ったクローゼットのみの殺風景な部屋だったのが何か女の子の部屋らしくなっていた
ベッドの周りにはぬいぐるみがある、どこからか出てきたんだこれ
そして化粧台、だが化粧品がないのをみると多分置いただけで、置いた人も興味のない物だったんだろう、何かをしようとした後があるのが気になる、何をしようとしたんだこれで
他に棚に様々な雑誌が置かれ⋯⋯共通点が一切ない雑誌だ、禍姫に関する事の隣に筋トレ用の雑誌が置いてあり、その隣に編み物に関する物が置いてある
テーブルに椅子まで追加されていた、そして部屋の全体がピンクに変色している、元は白一色だったのに
「何これ、いやいや本当に何これ」
取り敢えず、用意されていた食事を見る⋯⋯うん確かに言われた通りの物だ、但し盛り付け方が綺麗だ見てるだけで美味しいのがわかるが
もう現実逃避するしかない、まったく落ち着かないぞこの部屋
「うん、美味しい」
取り敢えず食べられるだけ食べてみるが半分も食べきれなかった、どうすればいいんだ?取り敢えず残りはお昼に食べるしかないかな
但しこの部屋に冷蔵庫何て存在しない、周りを見回して再び残った料理をみると消えていた、その代わり1枚のメモが合ったので読んでみる
「お粗末様でした、またお昼にご用意いたします、第9部隊所属の神羅 神依より⋯⋯第9部隊怖い、ぇ侵入してきてたの?足音も気配も無かったし、見回した一瞬で回収したってこと?食べ終わったのも把握してたって事?」
やばい、何か1人でいるのが怖くなってきた
どうなってるんだ第9部隊は、悪人ではないのは知ってるがそれはそれとして壊さしかない
うん、駄目だ隊室に行こう、そうしたらメモが降って来たので見る
「プライベートに関しては見ないので安心してください、朝昼晩の食事の時のみ私は来ます
そういう事じゃ無いんだよな〜、受け入れるしかないのかなこれ」
────
全てを後回しにして隊室に向かう、やはり皆は隊室で過ごしていたので部屋に入る
「おはようございます、翔さん、夏向さん、零さん」
「おっはよー!」
「おはよう⋯⋯何かあったのかしら?疲れてるようにみえるのだけれど」
「おはよう、蒼空」
それぞれきちんと挨拶してくれる、あれ水ノ宮さんは挨拶無しでいきなり診察を始められたような
忘れよう、いや忘れたら拉致されるんだっけ
「どうかした?何が合ったのか教えてくれないかな」
翔さんが優しく聞いてきた、うん話したほうがいいのかこれ?
取り敢えず朝あった事を教えてみた、そしたら皆が一瞬だけ目を逸らし同情的な視線になった
「そう第9部隊ね、それはなんというか⋯⋯いやでも蒼空が健康になる事は良いことね、うん」
何か夏向さんが今までに無いほど言い淀んでいる
「あはは、私はね私は⋯⋯ごめんねあそこ私は苦手何だよね」
零さんは何故か謝ってきた、何が合ったのか少し気になる
「悪い子達じゃないんだけどね、救う為なら相手の事を後回しにしがちなだけで
後は説明が足りないというか、そもそも説明しないし凄い子達だよね
ただ全員、腕は確か何だよね」
皆も第9部隊がおかしいとは思っているのが確定した
「でも、蒼空の生活がそんな事になってたとは気づけなかったのが悔しいかな」
「確かにね、まだ日が浅いとはいっても気づく機会はあった訳だし
まあこれからは私達も気をつけとかないとね」
「だよねー、うんそうだよ!もっと美味しいもの食べなきゃ、それに趣味も見つけなきゃだよね、何がいいかな?蒼空ちゃん可愛いからな〜、可愛い趣味?羊毛フェルト?」
「何がどうしてそうなったのかしら、確かに見た目的には蒼空には合いそうだけれど」
夏向さんが見てくるが、確かに興味何て無かったな、そもそも前世が男なのだ、可愛い系の趣味と言われても実際にやってみないことには何もわからないのが現実だ
前世の趣味を思い出してみようとするが、無かったな前世でも趣味
「蒼空の趣味も後で見つけなきゃだね、でもその前に合同作戦が先にあるけど
教団との戦闘は確実にあると思っていい、皆気を付けてね」
「そうね、今度は前回みたいにはやらせないわ」
「うんうん、蒼空ちゃん安心してね」
そうだ、俺も気を引き締め⋯⋯たら余計に心配されそうだし俺はどうしたらいいんだろ