時間になり今、俺と夏向さんそして零さんの3人が集まり2人は俺の部屋を眺めていた⋯⋯零さんは眺めるというかもううろついているな
「へぇ〜ぬいぐるみとか置いてあるんだ、雑誌も色々あるね」
「あの、ぬいぐるみも雑誌も第9部隊の人が置いて行ったものです
本来はもっと落ち着いた部屋だったんですよ?」
「落ち着いた部屋というか何もなかったんじゃないの?」
何で分かったのか、以前の俺はそんなふうに見えていたのかな、いや今もか
それより零さんは雑誌やぬいぐるみを持って首を傾げたり歩いたり不思議な行動を繰り返していた
「零、人の部屋で何をやってるのよ少しは落ち着きなさい」
「う、だって蒼空ちゃんの部屋だからね?」
「蒼空の部屋だからなんだっていうのよ、それより言い出しっぺ何だから何かないの?」
「もちろん無いよ!何も考えてこなかったよ!」
凄い堂々と宣言したぞ主催者なのに、パジャマパーティーとは不思議だ一体何が目的何だろ
「ふっふっふでも安心してよ、女子3人ならやっぱり恋バナだよね!」
「ねえ、分かってるの?蒼空の過去的に恋なんて無理な状況だったのよ?それに私も恋なんてしたことないわ、貴女もでしょ?」
「うわー、じゃあ理想の人とかは?ほら外見とか性格とかさ」
理想の人?俺の恋愛対象は男女どっちだろ、2人を見るけど恋愛対象というより安心出来る人なんだよな、翔さんも似たような感じだし⋯⋯前世でも恋なんてした事なかったし恋愛感情が分からない
「蒼空難しく考える事じゃ無いわよ、因みに私の好みは最低でも私に付いてこられる人ね」
「それって高望みじゃない?因みに私は勿論私を守れるような人かな!」
「禍姫を守れる人?アンカーしかいないじゃない」
「夏向だってそうじゃん、アンカーでも無ければ付いてこられないでしょ」
禍姫的にはやっぱりアンカーが恋愛対象になるのかな、でもアンカーの男性って数が少なかったようなゲームだったからで実際はもっと多いのかな
「蒼空ちゃんは?」
「えっと私は⋯⋯そうですね、私の死を引きずらない人でしょうか、私が居なくなっても前を向ける人がいいです」
言ってから後悔した、2人を見ると少し寂しそうな表情をしていた
生きようと思ってはいるのだが、でも禍姫だし死ぬかもしれないし⋯だったら死んでも引きずらない人の方が良い筈だよね
「流石にそんな理由で恋愛観を語られるのは予想外かな〜て、ほら優しいとかさ安心するとか、かっこいい人とかない?」
「確かに普通の人の恋愛はそこを重視するのかしら?後は金銭面や性格そして趣味嗜好かしら、そこら辺が駄目だったら却下ね」
「夏向〜現実的すぎるよ」
優しく安心する人?俺的には第4部隊の皆の事だよね、こんな面倒臭い性格の俺に優しく接してくれて何度も助けてくれた安心できる人達、後は禍姫やアンカーだから金銭面もしっかりしてる⋯⋯零さんは貯金しなそうだけど、性格も勿論だけど皆いい趣味嗜好も良さそうだし、つまり
「私の恋愛対象は第4部隊の皆?」
「あーそうなっちゃったか、嬉しいけどなんか違うかな〜あはは」
「ふふ、まだ恋愛は早すぎたかしら?」
笑われた、いや俺もなんか違うとは思ったけどさ俺と年齢1つしか違わないし前世も合わせれば俺の方が上だぞ?
「2人も恋愛経験ないなら変わらないのでは?そうですよ、そもそも私の知ってる男性なんて父親と翔さん⋯後は私を連れてきた上層部の人間しかいませんし、知り合い自体が少ないんですから仕方ないじゃないですか」
「ごめんごめん、ん〜まあこの話はここまでにしようかな、でも私達の事が好きなのはよく分かったから私的には勝利かな」
「何と勝負してたのよ、いえ言わなくていいわ
どうせ他部隊の人が話に出てこなかったことが嬉しいだけでしょ」
この話はここまでか良かった、だけどまだ全然寝る時間じゃないし残りの時間どうするつもりなのか
「まだまだ時間はあるしここは、お風呂に行こうよ!さあさあ準備して」
「お風呂って大浴場の事?私は自室で済ませてきたけど」
「あの、私ももう入りました」
こうなるかも知れないと思って先にお風呂に入ってて良かった、夏向さんも入ってきたのか
「え、まさか私だけまだなの?でも二人ともパジャマじゃないじゃん、てっきり入ってないのかなと」
「寝る前には着替えるわ」
「私も後で着替えようかなと思ってて」
「う〜、分かった蒼空ちゃんシャワー借りるね」
いうが速いか浴室に向かっていった、そして俺と夏向さんの2人になった
「相変わらず騒がしいわね」
「あの気になったのですが、夏向さんと零さん、翔さんっていつから一緒にいるんですか?」
これは気になっていた事だ、原作含め俺はいつ第4部隊のメンバーが出会ったのかを知らない、その事に少し何かを感じる様に最近なっていた⋯⋯夕陽と出会い今まで忘れていたが良い機会だから聞いてみた
「話してなかったかしら?そうね私と零は幼馴染ってやつなのよ、禍姫になった時もまあ同じね禍獣に襲われ力に目覚めたのよ
翔と出会ったのはその後ここに来てある程度経った頃だから今から4年前くらいね」
4年前というと夏向さん達が13歳の頃になるのか、そんな時から既に禍姫として戦っていたのなら本当に凄い
俺のその時は何をやっていたのか⋯⋯俺は、そしておでこを軽く押された
「何を難しく考えてるのか分からないけど、今日は楽しみましょう零の事だからお菓子とか持ってきてるわよ
それから私も最初から戦えた訳じゃないわ、きちんと第4部隊として行動し始めたのは今から2年前の事よ」
それでも15歳だ、今の俺の1つ下の年齢から実戦を積んでいる
「でたよ〜、何の話してたの?」
「早いわね、私達の昔話を少ししてただけよ」
「ふむふむ、昔の話といえば夏向って最初は翔と言い合いしてたよね〜懐かしいー」
何それ知りたい、ものすごく興味深い話が出てきた
今の2人を見てると翔さんは夏向さんを信頼してるし逆に夏向さんも翔さんを頼ってる部分もあるように見える
「零さん、その話教えてくれませんか?」
「やめなさい零、分かってるわよね?」
「別にいいじゃん、昔の夏向は今より頭が固くて翔のやり方をある程度は認めても作戦を成功させる為に手段を選ばなくて怪我や負傷を前提に行動して、そこを翔に何度も止められたけど聞かなかったんだよねー」
意外だ、夏向さんは何となく昔から周囲を見て出来るだけ被害を減らそうとすると思ってた、まさか昔は被害を前提にして動いてたなんて
「あれは軽く黒歴史だからそこまでにして頂戴、零は昔から変わらないわよね」
「あっはは、だって夏向がいたし翔とも合ったし、それに今は蒼空ちゃんもいるからね
変わる前に周囲の方が変わってくから楽しく過ごさなきゃつまらないじゃん」
零さんの方は何も変わらなかったのか、何か納得できるが禍姫になる前からも変わらなかったとか禍姫としての傷はどこに行ったんだ?零さんは直後に付け足す
「そういえば私が禍姫になった原因って1人になるかもって思い込みだったから夏向が生きていてくれたから傷そのものが無いんだよね、なのに禍姫になった不思議」
「本当に不思議よね貴女は、まあ別にいいのだけれど
どうせだから言っておくと私の傷はとっくに癒えてるわ、だから安心しなさい」
つまり第4部隊で傷が残ってるのは俺だけか、早くなんとかしなきゃか
「ゆっくりでいいのよ、早く直そうとすると逆に気づけない程大きな傷になってしまうから」
う、また頭を撫でられたでも抵抗できないし抵抗する気も起きない
こうして時間は過ぎていった