第4部隊に配置された翌日、禍姫用の寮から部隊の詰め所に向かう途中に色鮮やかな髪の少女が『私は訓練所に落書きをしました、反省しています』とうい看板を首から下げながら座っていた、その隣には花見 瑠流が『私はアンカーもなしにスキルを使いました、反省しています』という看板を下げていた
色鮮やかな髪の少女、第7部隊所属の色取 彩と花見 瑠流だ
「う〜ん?誰かいるよぉ瑠流ちゃん」
「ぬわ、本当だ!」
少し離れた場所から様子を伺っていたら気づかれたので2人に近寄る
自己紹介はするとしてそれからどうするべきか
「初めまして、私は昨日より第4部隊に配属した雲津過 蒼空です」
「おお、噂のお姫様!ふわふわした白髪に透き通る儚げな青い瞳!まさにお姫様って感じだね
おっと私は第7部隊の花見 瑠流だよ、よろしくね!」
「きれいだねぇ〜、描きたい欲が高まってきちゃうなぁ〜
同じく第7部隊の色取 彩だよぉ」
キラキラした目で2人に見られている原作だと確か蒼空とこの2人は関わりは無かったし、特に色取さんの方はできれば会いたくは無かった人物の1人だ
「う〜ん、後悔?罪悪感?何か複雑そうだねぇ、お姫様にもいろいろあるのかな?」
「えっと、何のことですか?」
「う〜ん何となくそう感じたんだよねぇ、よくわからないやぁ」
これだ、花見さんの方はまだしも、色取さんの方は独特の感性があり近寄りがたい
色取さんは禍姫のスキルとは別に共感覚に近い事をやってのける、この人相手には隠したい事もバレてしまう可能性が高い
「何となくですか⋯⋯とすみません、この後用事があるので失礼しますね」
「はい!また会いましょう蒼空さん、できれば任務以外で遊びましょう!」
「またねぇ〜」
そして俺は2人と別れ詰め所に向かう
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「う〜ん⋯⋯」
「どうしたの?彩ちゃん」
「自罰的なのはやだなぁ〜て思ってね」
「何の話?」
「なんだろうねぇ〜」
彩はそう言って、ふにゃりと笑い看板を見る
「看板どうしよっかぁ〜、持ってく?」
「持ってったら、星沙ちゃんに怒られるかも」
「あ〜、ゴミ捨て場によってからいこうかな」
「そうだね!それじゃレッツゴー」
2人はゴミ捨て場に向かうことにした
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第4部隊の詰め所には既に全員が揃っていた
「すみません、遅れましたか?」
「いや、まだ時間にはなってないよ
ただ僕達は用がない時は詰め所にいることが多いんだよね」
「不思議だよねー、何か自然と集まっちゃうし」
「他の部隊の人も似たような物だしそんなものよ
例外は第7と第2だけ、お姫様はもう他の部隊の人には会ったの?」
夏向さんに尋ねられた、とはいえ会ったことがあるのはさっきの2人だけだ
「ついさっき、第7部隊の色取さんと花見さんには会いました
他の人にはまだ会ったことはないです」
「お、瑠流ちゃんに会ったんだ!元気だよねー」
花見さんは確かに元気だが零さんも負けず劣らず元気だと思う
「さて、少し早いけど初めようかな」
翔さんが立ち上がり話し始めたので、雑談を終わりにする
「今日は何をするの?昨日みたいに訓練所?」
「いや、今日は次の任務が決まったからそれについての軽い説明だよ、説明が終わったら今日はそこまでの予定」
零さんの問いに対し翔さんが答える
俺にとっては初めての任務になる⋯⋯そしてゲームの序章の最後に登場する任務
「任務ね、そこのお姫様を守りながらの行動なら、いつもより慎重になるわね」
夏向さんがこちらをちらりと見て言葉を告げる
「あはは、すみません」
何だろ、夏向さんになにかしたっけ
「今回の任務は少し特殊なんだ、3つの部隊が順番に出撃する」
「合同任務ってこと?何だか楽しそう!」
翔さんの説明に零さんが横槍を入れる
「合同といっても一緒には行動しないんだけどね、まず作戦開始から1日目と2日目は第7部隊が斥候として出撃する」
「第7、星観さん達ね」
「そうだね、ある程度道なりが整ったら、その後に僕達第4部隊が出撃し第7部隊と入れ替わりになる」
翔さんが皆を見回し俺に顔を向け告げる
「そして目標地点についたら蒼空さんのスキルで場の浄化を試みる」
「私の浄化ですか?」
「昨日配属されて1週間もたってないのにもう試すのね」
「もし浄化に成功、もしくは何かしらの成果がでた時点で作戦はそこで終了
失敗した場合は第1部隊が投入され撤退になる」
夏向さんが難しそうな表情をして呟く
「上はこんな作戦が成功すると本気で思ってるのかしら、無理ね作戦は失敗するわ」
「いやいや、滅多なこと言っちゃだめだよ!そもそも目標地点ってどこ!」
「東京エリア、かつて第3禍災が発生した地点の奪還が目標って事になってる」
その言葉にさすがの零さんも言葉を失い驚く
そしてやっぱり夏向さんが呆れたように言い放つ
「本気で奪還するつもりなら、最初から第1を任務に当たらせる、更に第5も作戦に組み込むべきね
今回は様子見で失敗前提の作戦だわ」
そう、夏向さんの言う通りにこの任務は失敗する
なにせ上の人達は俺⋯蒼空の浄化能力を少しだけ勘違いしている
だからこそ序章の最終局面、そこが俺の終着点でもある
──星観 星沙side──
第7部隊の詰め所にて私達は作戦について説明していた
「さて、ここまでで何か質問はあるかな?」
「うぬわぁ〜、遠い⋯東京は遠い」
「ん〜、アヤは特に作戦には質問はないかな?」
彩も瑠流も質問はないらしい、普段はあんなでも生き残る1点に限れば文句なしの一流の禍姫だ
植物を操る花見 瑠流と描いたものを実体化させる色取 彩のコンビは敵から逃げるのに有効に機能する
「でもねぇ〜作戦には質問はないけど、第2部隊の人達って第7部隊が出撃する時どこに居るのか知りたいかな?」
「第2部隊ですか?珍しいですね彩さんが他の部隊の日程を気にするなんて」
「少し気になる事が合ってねぇ〜、第1の人達は同じ作戦だし第5はたぶん話を聞いてくれないかもだから
第2かなぁて思って」
彩さんが今あげたのは部隊はどれも人助けに動く事に躊躇ない部隊だ
人助けを第1に考え実際に人助けをしながらでも作戦を遂行するまさに英雄とよべる1部隊
一騎当千の禍姫が揃いながら作戦より人助けを優先する事が多い第2部隊
守りに特化した禍姫が揃う第5部隊
彩さんとは関わりがない部隊のはずだが
「気になる事ですか、お聞きしても?」
その後、彩さんから少し話を聞く
蒼空さんという人物に対する曖昧な印象が多いがそこに思うところがあるみたいだった
「なるほど、そんな懸念があるのですね」
「感覚的なものだから確実じゃないけどねぇ〜」
「彩が言うなら私は信じるよ!星沙も信じるよね」
「そうですね、でもさすがに第2部隊を動かすのは難しいでしょう」
彩さんは残念そうにうつむく
「しょうがないかなぁ、勘違いもあるかもだし」
「ふふ、ですがうっかり第1部隊と第2部隊の詰め所の前で彩さんの懸念をこぼしてしまうかも知れませんね」
「それって」
彩さんは気づいたみたいですね、カノンさんともう1人
あの2人は特別で個人の考えで行動したとしても上の人達でも強く言えない、久世カノンという禍姫と天塚悠利という禍姫
人類の希望とも言える最強と最高の存在
「あ〜!確かにあの人達なら自由に動けるし絶対手を貸してくれる」
「私達は作戦に口出し出来ない、なら作戦に縛られずに動ける人に手伝ってもらうことにしましょう」
私は蒼空さんには会った事はないけど彩さんが心配してるなら動かない理由にはなりません、明日には出発しなければいけませんが、今日は徹夜ですね