──翔side──
無事?に地下に降り立ち
暫くして周囲を見渡す、皆は無事みたいだが周囲に瓦礫が散乱している
「取り敢えず進もうか」
リンクを確認し蒼空さんのいる方向を確認し歩きだそうとした
そこで誰か居るのに気づく、青色の髪のシスターが不機嫌そうに道を塞いでいた
「まさか本当に穴を開け降りてくるとは思わなかったのです、お前達には入口という概念を知らないのです?」
「1つ確認なんだけど、もしかして教団員かな」
「敵対者に名乗るつもりはないのですが、ウォーは敬虔な信徒でもあるのです
故に名乗らせて貰いましょう、ウォーは教団幹部にして七罪、強欲のウォーなのです」
教団幹部のウォーと名乗る少女を目の前にして夏向さんがナイフを抜き容赦なく斬りつけるが
「いきなり斬りつけるとか、お前達は蛮族か何かなのですか?」
「硬い?これは」
「吹っ飛べです」
ウォーは素手で防いだ後に軽々しく夏向を吹き飛ばした
そして間髪入れずに白鐘さんが蹴りを放つがそれを避け石を投げつける
ただの石に関わらずに白鐘さんが避けた石は壁に大穴を開けた
「弱いのですね、やはり対処すべきはカノンと悠利の2人だけで後は有象無象な過ぎないのです」
「それはどうかしら」
夏向さんが起き上がりウォーに言うと、ウォーが先程ナイフを防いだ箇所が爆発した
だがウォーには傷1つついていない
「爆破のスキルですか、詰まらないよくあるスキルなのです⋯⋯1人どこに行ったのです?」
ウォーが見回した後ウォーの腕を銃弾が貫いた
「⋯⋯成る程、認識の外からの攻撃を試すために潜れていたのですか
ですがそれならそれで別にいいのですよ」
ウォーが軽く腕を振ると弾傷が消えた
回復能力さえ所持しているのか
「翔、ここは私達に任せて作戦通りに先に行っていいわよ」
「いいの?夏向」
「ええ、能力の推測は出来たわ
私のナイフと爆破それと白鐘の蹴りは無傷、なのに意識外からの銃弾は当たった、投げた石は大穴を開ける威力ね、認識による改変か近い能力⋯⋯教団は出鱈目な能力者ばかりね
だからこそ星沙さんも遠見の能力を駆使して狙撃してくれてるわけだしね」
「よろしくね」
そして僕達は先に行くことにする、勿論ウォーは邪魔をしようとするが狙撃と爆破、更には白鐘さんの特攻がウォーを妨害していた
「はぁ~、面倒なのです
仕方ないので改めて名乗らせてもらうのです、ウォーは教団幹部、七罪が1つ強欲のウォーフェア
何処まで推測できたのか知らないのですが教えてあげますです
ウォーの能力は戦争なのです、お前等の相手は個人ではなく戦争の具現化であると知るべきなのです
そして絶望して死ぬがいいです、ウォーはシスターなので鎮魂歌くらいは歌ってあげるのですよ」
「戦争?大きく出たわね」
「知ってるのですか?戦争とは目的のために手段を選ばず蹂躙する事なのです
強欲とは即ち確実に事を成す精神性の事なのですよ人間」
─────
僕達はそのまま進み先程の少女とは逆に赤い髪に黒のシスター服の少女と対峙した
「キヒヒ、さっきぶりだねカノンに悠利」
「ええそうですねメア」
成る程この人がメア、教団幹部の1人
メアが愉快そうに笑う
「今回は全力で行くからね、そして改めて名乗らせてもらうよ
僕ちゃん様は教団幹部にして七罪が1人、怠惰のナイトメアだよ
そして僕ちゃん様のスキルは不死じゃないよ残念だね」
「それじゃあスキルを教えてもらってもいいかな」
ダメ元で聞いてみるとあっさりメアは答えた
「僕ちゃん様のスキルは悪夢だよ、お前達にとって敵を殺せないのは悪夢でしょ?だから僕ちゃん様は死ぬ事はない
つまりだね、君達の目の前にいるのは悪夢の具現化さキヒヒ
怠惰は決して変わらぬ精神性さ、そう悪夢は万人に平等に訪れるのさ」
「それでは翔さんここはお任せを」
「キヒヒさっさと行きなよ僕ちゃん様はそこの2人にしか用はないからさ」
後ろから襲われる可能性を考えながら先に行くが本当にメアは何もせずに見逃してくれた
そして後ろを振り向くとメアの周囲に赤色の狼が3体どこからか姿を表した
「狼に襲われるとか悪夢みたいだね?カノンに悠利」
「この世界ではよくあることでは?」
「ですね、問題は無いでしょう
それにしても、見間違いでなければあの狼は霧が集まり姿を作った
不死も狼も霧ですか、倒し切るのは難しいですね」
「キヒ、悪夢に溺れなよ人類」
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コネクトリンクの繋がりを近く感じ先を急ぐとそこにステラがいた
こちらを一瞥し、ステラが名乗りを上げる
「成る程、ウォーはともかくメアは面倒臭がりましたね、そう言えば名乗ってませんでしたっけ
では名乗らせて貰いましょうか、私は教団の教主にして七徳の1人、寛容のステラです
寛容とは即ちあらゆる物を受け入れ支配する精神性の事ですよ」
「蒼空さんはどこに居るのか教えてもらえないかな」
「ああ、それならあそこに居ますよ」
ステラが指を指した先、禍霧が渦を巻き巨大な繭状になっている
リンクを確認すると確かにあの中央に反応がある、ただし反応がさっきより薄くなっていた
「翔、それじゃあ蒼空ちゃんは宜しく!エイっと」
零が腕を振りステラの周囲に氷の壁を作るが、直ぐ様消滅した
その後に絵と植物が壁となる、更に氷がまた壁を形成する
「ふっふっふ、そこから動かさないよ!」
「成る程、複数能力による足止めですか」
「そうだよぉ〜抜け出させないんだからねぇ〜」
こちらからステラは見えないが、言葉ぶりから焦ってはいなさそうだ
これでも脱出できるのか、それとも焦る必要が無いのか
「いいでしょう、ならば私はここで待ちましょう
アンカー⋯翔さんとそちらの子は言ってましたか、せいぜい頑張って蒼空さんを救ってみてください
既に確認したい事は終わっていますし連れ帰りたいのならばどうぞ、ただし蒼空さんが皆さんと居たいとは限りませんよ?」
確かにそうだ、まだ出会ってから日が浅いし知らないことばかりだ
でも僕はまた話したい
「だから、ステラ⋯君が何を考えていたとしても僕は行くよ、邪魔はさせない」
「邪魔をするつもりはありませんよ、但し1つだけ
今連れて帰ったとしても彼女はいずれ私達の元にくる、これは確定事項ですよ」
「そうはならないよ、僕達がさせない」
会話を切り上げ繭を見あげ近づく、禍霧の濃度がかなり高く生命が存在するのを拒否しているかのような圧迫感が存在してた
この中に蒼空さんがいる⋯⋯霧の中に入り予想より早く蹲っている少女を見つけた、近づいても反応は無かった
手が触れる位置まで近づきそして手を伸ばし彼女の頭に手を置く
さあ会話をしようか蒼空さん、あの時の続きの話を
「エンゲージリンク発動」
そして僕の意識は蒼空さんの中に引き込まれる