至高の四十二人目 "クウラ"   作:とっとこDIO

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クウラ様を題材にした作品が二作目だよ!!!

あ、でもメインで投稿してる作品は別にあるからそっちが優先だよ


最強の至高の存在

 

DMMO-RPG

仮想世界で現実にいるかのように遊べる体験型ゲームの事である。

【Yggdrasil】

西暦2126年にサービスを開始したそのタイトルは数多開発されたDMMO-RPGの中でも広大なマップと異様なほど広いプレイヤーの自由度から日本国内において爆発的な人気を博した。

それから12年【Yggdrasil】は最後の時を迎えようとしていた

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モモンガ視点

 

楽しかった

楽しかったんだ

本当に楽しかったんだ

 

「いや〜、お久ですモモンガさん」

「正直来てもらえるなんて思っても見ませんでしたよ。ヘロヘロさん。四年ぶりくらい…ですかね?」

 

ギルド内のある一室にて二人の異形種が話していた。

一人は紫の毒のようなドロドロとして見た目のスライムのヘロヘロ。もう一人は魔王のような厳つい見た目の骸骨。

 

「ああ〜…そんな時間が経ってるんだ…ヤバいな残業ばかりでこの頃時間の感覚が変なんですよね」

「それ…かなり危ないんじゃ無いですか…」

「…体ですか?超ボロボロですよ…ぁ、すみません愚痴ばかり溢しちゃって…」

「気にしないで下さい」

「あ!僕はそろそろ…ちょっと眠過ぎて」

「あ、ああ。ゆっくり休んで下さい」

「本当にすみません…でも、まさかナザリック地下大墳墓が残ってるなんて思いもしませんでしたよ」

「へっ?」

 

ヘロヘロとの会話で思わぬ一言が飛び出す。

モモンガは思わず驚愕の声を漏らしてしまう。そして、心の内に黒い感情も渦巻く

 

ここはみんなで築き上げたギルドだろ…何で…

 

「モモンガさんがギルド長として、ずっと維持してくれていたんですね」

「えっ?あ!ああ、ナザリックはみんなで作り上げた本拠地ですからね」

「モモンガさん。お疲れ様でした。また、どこかでお会いしましょう」

 

《ヘロヘロがログアウトしました》

 

「……」

 

今日がYggdrasilの最後の日ですから、最後まで…

なんて、あの時言えたらな…なにか違ったのだろうか…

それに…

 

「何処かでお会いしましょうか…どこでいつ会うんだろうな…」

 

部屋の中を支配する残酷な静寂

モモンガは己の内の気持ちを今まで溜めていた分が吐き出されるように机を叩いた。

 

「ふざけるな!」

 

ここは…みんなで作り上げたナザリック地下大墳墓だろ!何でそんな簡単に捨てる事が出来る…………いや、違うか…誰も裏切ってなんて居ない

 

モモンガは壁に飾られた黄金の杖を見る。これを作るのにメンバーで相当苦労した事を懐かしく思う。

モモンガはその杖を手に取り、玉座の間へと歩みを進めようとしたその瞬間。一通のメッセージが届く

 

『聞こえるか?モモンガよ』

「えっ!?クウラさん?来てくれたんですか?今何処に?」

『俺は第九階層"宇宙"に居るここまで来い』

「っ!はい!分かりました直ぐに向かいます!」

 

モモンガは来てくれたクウラと最後の時を過ごせると落ち込んでいた気持ちが昂り始めた。その心のままリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンでクウラの元へと転移した。

 

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クウラ視点

 

今日でYggdrasilも最後か…このゲームに最後まで参加する様になったのはモモンガと俺だけか…このギルドとお別れするのはごめんだが、ゲームである以上終わりが来てしまうものか…

 

このプレイヤーの名前はクウラ。ドラゴンボールの劇場版に登場する非常に人気のある敵役だ。

今から5年ほど前にドラゴンボールとコラボ(著作権が切れてしまった為、無理矢理かもしれないが)してそのイベントワールドエネミーとして登場したのがクウラだ。

勿論このプレイヤーがそのワールドエネミーと言う訳でなくこのプレイヤーがクウラを討伐した事で運営から特別にワールドエネミーであるクウラの見た目や性能をペナルティー無しで使用出来るようになったのだ。だが、プレイヤーとしてゲームをやって行く上で制限もある。

 

「ワールドエネミーとしての力を振るえるのは最終形態になった時限定なんだよな…第四形態でも、並のプレイヤーでは太刀打ち出来ない強さのせいで一度も最終形態になった事が無い…仕方のない事か…………さて、そろそろ終わるな。最後だモモンガをここに呼ぶか」

 

クウラはマジックアイテムのスカウターを取り出してモモンガにメッセージを送る。モモンガがメッセージに出る。要件を伝えて切断した。

モモンガが来たのはメッセージを切断してから僅か10秒後くらいであった

 

「よく来たなモモンガよ」

「クウラさん、やっぱりあなたは最後の日まで来てくれたんですね」

「まあな」

「それにしてもいつも思いますが本当に凄い空間ですね」

「ワールドエネミーを討伐した報酬に運営が良くしてくれたからな。ギルドを改造するポイントに留まらず俺専用のワールドアイテムも二つもくれたしな」

 

ワールドアイテムとはYggdrasilに存在するマジックアイテムの中でも最上位とされる神器級の更に上と言うか、ランクで考えるなら別格の物なのだ。ワールドアイテムの種類は200以上と言われる程あるがどれも癖はあるがとてつもなく強力な物ばかりだ。

その内の2種類をクウラを個人的に所持している。

 

「モモンガよ。最後は花火大会を開催しているスルシャーナの元に行かないか?」

「スルシャーナ?えぇと、すみません。せっかくのお誘いなのですが俺はナザリックで最後を迎えようと思います」

「そうか…仕方ない俺もここで最後を迎えるとしよう」

「え!?俺に気を使わなくて良いですよ!」

「気にするな。俺も最後くらい"こいつら"の面を見ながら終わろうと思っただけだ」

 

クウラの視線の先にはクウラが作った三体のNPC。彼らもワールドエネミー討伐の報酬として、NPCの作成ポイントを貰えたから出来たことであった。

NPCの彼らは片膝を付いたまま微動だにしない。彼らの背後には環境破壊がされていない綺麗な地球が映っている。

ナザリック第九階層"宇宙"は月面の事を指した名前の場所なのだ。

 

やはりいつ見ても美しいな。

俺も暮らすなら今の自然のない地球よりも文明が進んでないにしろマスクなしで外を歩ける地球が良かったな…

 

クウラが一人地球を眺めて思いに耽っているとモモンガが玉座の間で最後を迎えると言った。

最後くらいは魔王のように振る舞いたいと

モモンガがいなくなってから時間を確認する。

 

23:35:50

 

まだ時間がある。もう一度NPC達を見る。

一人目は紫の肌をした男

二人目は緑の肌で筋肉質の男

三人目が赤茶の肌で爬虫類を思わせる男

全員がクウラの映画に登場するキャラクターを再現した者だ。全員がフリーザの親衛隊「ギニュー特戦隊」を凌駕する戦闘力を有しているとされている。

 

「"サウザー!""ドーレ!""ネイズ!"お前達はこれからも俺の為に戦い死ぬ覚悟はあるか!!」

「「「……」」」

「……ふふ、まあ、そうだろうなNPCのお前達は話せないからな」

 

三人は一切話さない。ただ、伏せていた顔を上げる。だが、その目には正気が宿っていない。

結局話す事はないNPC

クウラは三人の設定を開く

 

「……クウラに絶対の忠誠を誓っている…か………なら、一つ付け足してやろう」

 

クウラは三人の設定に「ポーズはクウラと共に考える」と付け加えた。

 

「フッ、これで良いだろう。さて、そろそろ終わるな」

 

23:59:00

 

クウラは立ち上がりサウザー達の目の前に歩み寄る。

 

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モモンガ視点      |クウラ視点

            |

「ああ、楽しかったんだ」|「……」

「本当に楽しかったんだ」|「……俺が!」

 

          23:59:58

 

「ナザリックに!!」  |「宇宙最強だ!!」

「栄光あれ!!」

 

          24:00:00

二人の視界は暗転してYggdrasilから追い出される

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クウラ視点

 

24時を回りゲームを追い出された

 

「ん?なんだ?!何が起きたと言うのだ!?」

 

Yggdrasilから追い出されてない?!

俺の目の前に地球がある。

 

クウラが困惑していると下から予想だにしていない声が聞こえた

 

「クウラ様」

「っ!?」

「如何しましたか?」

「サウザー……?」

「はっ!」

 

どう言う事だ?何故NPCのサウザーが動いている…はっ!モモンガはどうなった!

 

クウラはスカウターを取り出してモモンガへメッセージを送る。だが、いくら経ってもモモンガは応答しない。

自分だけゲームの中に取り残されたのかと考えた。そして直ぐにメニューからログアウトしようとするが

メニュー自体が開かない。そしてゲームをプレイしている時には感じなかった異常な体の軽さがあった。クウラは思考を巡らせひとつのある仮説を立てる。そしてそれを確認する為に行動を起こす

 

「……クウラ様?」

「サウザー!今すぐ宇宙船を用意しろ!地球へ向かう」

「はっ!」

 

クウラ機構戦隊は下された命令を実行しようと直ぐに行動を開始した。

クウラは少なからず予感していたここはナザリックの第九階層では無く本当の月面だと。

どう言うわけか今こうしてNPC達が動き、宇宙に居るのだが

 

「クウラ様!宇宙船の準備が整いました」

「……では早速向かうとしよう」

 

クウラは自身が所持するワールドアイテムの一つのフリーザ軍の宇宙船に乗って地球へと向かった。

宇宙船の効果は高い移動能力と仮のギルド拠点として扱える事だ。

それからおよそ10分、地球へ着陸した宇宙船からクウラ達が降りて地に足を付けた。

そして目の前の光景に感動を覚える

 

「これは……っ!」

 

現実世界では見られなかった緑の植物が大量に生い茂り、空は青々としていてスモークガスなんて見えない。

 

「ふはは……」

「クウラ様?」

「ふはっははは!!素晴らしい!これが現実なのか!」

 

ブループラネット程自然を愛しているわけでは無かったが、これを見たら感動するしか無いな。

ああ、この星を壊すわけにはいかないな。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!!」

「「「!!」」」

「…なんだ?」

 

遠くから女性の悲鳴が聞こえた。サウザーは直ぐ様スカウターで反応を探る。すると幾つもの反応をキャッチする

 

「スカウターに反応がありました。あちらで人間が襲われているようです」

「そうか…」

「如何なさいますか?」

「みすて……っ!(今俺は何と言おうとした?見捨てるだと?いや、それはダメだ。助けるべきだ)」

「クウラ様…?」

「助ける。恩を売り情報を集める」

 

精神が元の状態から変わり始めている事に気が付き。それはダメだと直ぐに助ける選択肢を取った。

 

「俺は…原作(ドラゴンボールの映画)のようにはならない!」




クウラ第四形態 プレイヤー
レベル100 異形種
カルマ値 0 中立
ナザリックでは珍しいマイナスでは無いプレイヤー。実力はワールドチャンピオンの「たっち・みー」やワールドディザスターの「ウルベルト・アレイン・オードル」よりも上

クウラ最終形態 プレイヤー ワールドエネミー
レベル100以上 異形種
カルマ値 0 中立
ナザリックの正真正銘最強の存在。ナザリックに攻め込んで来た2500人からなる討伐隊は手前の第八階層で全滅した為使う機会が無かった。

サウザー NPC
レベル80 異形種
カルマ値 マイナス100 中立
クウラが作り上げたクウラの直属の部下。ナザリック唯一の戦隊に所属している。クウラの次にモモンガに忠誠を誓っている。因みに戦隊3人全員に言える事だが他のナザリックのNPCよりもプレイヤーにフランクに接する為(そうするようにクウラが設定した)モモンガからは羨ましがられる

ドーレ NPC
レベル87 異形種
カルマ値 マイナス150 中立
サウザー同様戦隊に所属している。機構戦隊の中では一番レベルが高いプロレス技が得意

ネイズ NPC
レベル83 異形種
カルマ値 マイナス100
ドーレと良く共に行動する。相手をシビレさせる電撃を放てる(魔法では無い)。

カルマ値は基本全員マイナスなので必要とあれば躊躇なく人を殺すが別に積極的に殺すつもりはない
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