勝利の女神:NIKKE〈WORLD TRIGGER〉   作:ライダーマスク

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4周年の情報が来ましたね!

相変らずシナリオの人の心のなさは健在ですが一指揮官として頑張って乗り越えていくしかありませんね!

そして最低でもニケで1万円以上吹っ飛ぶことが確定しました!
とりあえずDoro吸いキメて落ち着きます


第5話

〈ムラクモSIDE〉

 

 

 

 

「ここです…」

 

マリアン案内の元、行方不明の分隊が最後に居た地点の座標に付いた俺達。

 

十字路跡が広がるかつては賑わっていた場所だったと感じる場所だ。

 

見た感じラプチャーの姿も誰かが居た痕跡も見当たらない。

 

ここに来る十分前に戦闘があったが―――静かすぎる。

 

「先発の分隊どころか誰もいないわ…」

 

「まるで何もない感じね」

 

「ここのはずです…探してみましょう」

 

「…そうだな」

 

マリアンの様子が変だな。

というか、ラピとアニスにメンテなどを見てもらったが異常はなかった。

 

そのすぐは元気そうだったが、今は何処か心あらずな雰囲気だ。

 

嫌な予感がする…

 

ラピとアニスが周りを捜索し、マリアンはきごちない動きで

 

〘ムラクモさん。輸送機のブラックボックスデータの解析が終わりました…〙

 

「送ってくれ」

 

シフティーの声音が揺れている。

 

彼女が静かに動揺を見せるのはこの状況を変える程の情報だという事。

 

俺は輸送機のブラックボックスデータを見た。

 

そこに表示されていたのは。

 

 


内部による爆発により飛行維持機能が消失。

原因、爆発の直前で輸送機に積載された本作戦に使用予定の爆薬が起爆。

起爆信号―――シルバーガン分隊所属ニケ:マリアンからの入力。


 

 

そう表示された。

 

どういう事だ?

なぜ、マリアンが輸送機で爆薬を起爆したんだ?

 

そもそも、この作戦区域に対空兵装を持っているラプチャーはいない。

だが、マリアンは本来いないラプチャーによって輸送機を墜とされたと言った。

 

いや、ここまでのマリアンの不調。

そして今のマリアンも明らかに出会った時とは違う。

 

ともかくマリアンに話を聞くしかないだろう。

 

俺はマリアンに対して脅威としての警戒をしつつ彼女の近くによる。

 

「マリアン」

 

「…はい」

 

「なぜ、俺に嘘をついたんだ」

 

俺の問いにマリアンは動揺も何も起こすことなく背中を見せたままだ。

 

「い…いいえ」

 

マリアンが思考転換*1をしたわけじゃ無い。

 

一体何が起きている?

 

今まで直面したことが無い状況に、俺は情報をうまく整理できないでいた。

 

そうしていると―――

 

「ここ…です……ここ…です」

 

「マリアン?」

 

俺は言葉がおかしくなってきたマリアンの方を掴んで無理やり前を向かせた。

 

そして俺の視界に映ったのは―――

 

「―――こここここここここででででででですすすすすすすす」

 

瞳が怪しい赤色に染まったマリアンだった!

 

「侵食!?」

 

そんな兆候はついさっきまでなかった!?

 

これでもニケが侵食された際の兆候は嫌というほど見て来たし対処してきた!

 

俺と出会った時は全く侵食の兆候はなかったし、戦闘でも侵食コードによる攻撃を受けた様子も一切なかった!

 

「指揮官!」

 

「指揮官様!」

 

ラピとアニスがマリアンの以上に気づいてきたが、それと同時に地震が起きた。

 

〘──マリアンの侵食反応を確認!? そんな予兆はなかったのに…!?──ッ!マリアンからコーリングシグナルを探知!!〉

 

コーリングシグナル!?

だったら、これは地震じゃない…ッ!

 

「来るな!!―――ブラックスミスが来る!」

 

俺はシフティーの言葉でなんとか冷静になり、マリアンを引っ張りこの場から離れようとした。

 

だが―――

 

「し…き……か…ん。に…げ…て」

 

侵食されたマリアンは消え入りそうな言葉を言いながら、俺を突き飛ばした。

 

突き飛ばされた俺は近づいてきたラピとアニスに支えられるようにキャッチされた。

 

そして、2人が俺をキャッチすると同時にマリアンが居た場所に無数の黒いタール状の液体が纏われた触手が生えるように出現した!

 

あの触手はタイラント級ラプチャーの1つ…[ブラックスミス]だ…ッ。

 

「大丈夫ですか!」

 

「どうなっているの!?」

 

2人が混乱する中、マリアンは現れた[ブラックスミス]の触手によって拘束し連れ去られた。

 

「連れ去られた!」

 

「捜索している先発隊と調査隊はアレにやられた可能性があります!」

 

「…だな」

 

俺は何とか思考を整理して2人から離れる。

 

「シフティー。マリアンを連れ去った触手は[ブラックスミス]で間違いないか?」

 

〘はい。ムラクモさんの言う通りコア反応と先ほどの触手の形状からタイラントモデル003[ブラックスミス]で間違いありません。そしてコア反応が他の[ブラックスミス]よりも強力でした〙

 

「つまり[特殊固体]*2か」

 

〘はい。それにしてもマリアンが急に侵食反応をみせるなんて。私はそちらとつながる限りニケのバイタルサインを確認していましたが、予兆が無いのは初めてです〙

 

「しかも侵食攻撃を持っているラプチャーが居なかった……」

 

ともかくどこで侵食を貰ったのかは後で考えるべきだ。

 

―――「指揮官…すみま…せ…ん…」

 

―――「貴方は…私達…勝利の…女神…の…希望…お願い…しま…す」

 

―――「せめて…私達が…貴方の……ニケとして…」

 

―――「ごめんな…さ…い……ニケを…愛する…貴方に…こんな…役目…を……」

 

ここにきて俺が持っていた部隊のニケ達との最期の記憶がフラッシュバックしてきた。

 

もう、あんな事を起さない様に今までずっと見て来たのにこのザマとはな。

 

だけど、もう後悔して立ち止まる事はしない。

 

俺が助けられなかった者達や俺に託して散っていった者達の為にも自分がすべきことをやらなければ。

 

俺はメイントリガーから元にあったショットガンを改造した銃手トリガーである[DMS]*3を呼び出し薬室を確認して戦闘態勢に入る。

 

「指揮官様?」

 

「指揮官…」

 

「今からマリアンを奪還する」

 

〘「「…!?」」〙

 

俺の言葉にラピとアニス、シフティーが驚きを見せた。

 

「マリアンが侵食されているのはわかる。恐らく脳にまで侵食が達している可能性が高い」

 

「だったらなんで!」

 

「ああ。アークの常識じゃ見捨てるのが普通だ。だけど、侵食されたマリアンは[ブラックスミス]の攻撃から俺を守るようにあの場から突き飛ばした」

 

「そんなことが…」

 

〘どうなっているのでしょうか…〙

 

「わからない。でも俺はマリアンを[ブラックスミス]から奪還する。彼女が奴の一部となって他のニケや人間を襲う前に―――せめて、勝(・)利(・)の(・)女(・)神(・)と(・)し(・)て(・)終(・)わ(・)ら(・)せ(・)る(・)た(・)め(・)に(・)」

 

「正気なの!?」

 

「ああ正気だ。だからこそ無理についてこなくてもいい。これは―――俺がそうするべきと思っているからだ」

 

俺は自分がすべきだと思った事を必ずやる。

 

自分自身が「そうするべきだ」と思った事から一度だけでも逃げたら、本当にそするべきだと思った時でも逃げるようになってしまう。

 

誰しもがそうなる可能性がある。

 

だからこそ、俺はそうならない様に自分がすべきだと思った事を必ずやると決めた。

 

―――自分の部下を介錯した時から。

 

「ラピどうしよう…」

 

「アニス…私も指揮官と同じ気持ち。たとえ間に合わなくても、せめて調査隊、先発隊、マリアンを勝利の女神として送るべきよ」

 

「え!?」

 

アニスの驚きに対してラピは俺の方に近づいた。

 

「指揮官。私も同行します」

 

「ラピ…良いのか?」

 

「はい。短い間ですが貴方をみて他の指揮官にはない何かを感じています。たとえこの先だ救われない末路だとしても―――私はやれるだけやりたいのです」

 

ラピの瞳には覚悟が宿っていた。

彼女がそう思う理由は過去に何かあったのだろう。

 

そしてアニスは―――

 

「ねぇ…ラピ―――見つけられた?」

 

「そうね…見つけられそう。だからこそ私は指揮官と共に行くわ」

 

「そうなのね…まったくしょうがないわね! 私も一緒に行くわ! このまま1人だけ逃げるってのも嫌だし、ラピが見つけられそうなら相棒であり親友として付き合わないとね!」

 

アニスはそう言いながらラピと並び立った。

 

「指揮官。[分隊04-F]総員、貴方と共に行きます」

 

「こうなったらいけるところまで行っちゃおう!」

 

「そうか。だったらこれだけは伝えおく」

 

俺はあの戦いで戦士した部下であるニケ達にいつも言った事をラピとアニスに言う。

 

「これから行われる戦いにおいて命令は3つ。

1つ―――死ぬな。

2つ―――死にそうになったら隠れてチャンスを待て。

3つ―――そして…チャンスを以って覆せ。

以上だ」

 

「ラジャー!」

「了解!」

 

ラピとアニスの返事に迷いわない。

 

「行くぞ―――エンカウンター!」

 

そして俺、ラピとアニスは奪われたマリアン、そして捜索目標である調査隊と先発隊を奪還すべく前進した。

*1:
ニケ精神的ショックや強度のストレスを受けた結果、元の性格から変わった性質へ不可逆的に変貌する現象。変化が少ないものも居れば元とは全く違った思考傾向になり、思考転換後に不必要な記憶が消える場合もある

*2:
オリジナル設定。ゲームにある迎撃戦の特殊個体から流用したものであり、タイラント級の個体の中でも一際コア反応が強く、戦闘能力も桁違いな個体

*3:
ムラクモが扱う銃手メイントリガーの1つ。

ショットガン式の銃手トリガーであり見た目はタイタンフォール2に登場するマスティフ。

ワールドトリガーの銃手トリガーとの違いとして装弾数と弾丸があり、弾切れを起こすとその都度手動でリロードを行うが、その代わりに原作とは違い3種の弾トリガーとオプションを設定可能。

装弾数は26発。

名前の由来は[Demolition Material Shotgun]

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