ちぇんそーまん 作:ルゥー創作するのは間違っているだろうか?
東京への帰り道。
車に揺られながらデンジ君はお腹いっぱいになったからまた隣ですやすやと眠っていた。
「マキマさん……好き」
寝ぼけた彼の頭が、マキマの肩から滑り落ちる。
「うん……?」
小さく笑いながら、マキマは彼の頭を膝の上へと導いた。
まとまりのない髪を、マキマは指先でそっと梳いた。
起きる気配はない。
「帰ったら先ずシャワー浴びようね、デンジ君」
返事はなかった。
マキマは微笑んだまま、もう一度その髪を撫でた。
「着いたよ。そろそろ起きて?」
マキマはデンジの頬にそっと触れ、肩を軽く叩いた。
耳元で優しく囁くと、ようやく彼が身じろぎする。
「んぁ?!」
目元を擦りながらデンジは覚醒した
「おはよう、デンジ君」
「おはようございます...マキマさん」大欠伸をして伸びをするデンジは顔を赤らめた
また膝枕してもらっちゃった!!!
「...すんません」
「いいよ、ゆっくりできた?」
「スゲーできました!元気いっぱいです!」
「それじゃあ、着いて来て」
車を降りるとマキマさんはそう言って先を歩いていく
周囲の人から挨拶をされているマキマさんは眩しかった
そうだよなあ、俺なんかにも優しくしてくれるマキマさんだ
そりゃあ人望があるに決まっている
「デンジ君はここで待ってて」
マキマさんはそう言うと俺を残して歩いて行った
数分後、俺に近づいて来た男がため息を吐いた
「なんだお前、ここはガキの来るとこじゃねえぞ?」
「連れてこられたんだよ、マキマさんに」
「マキマ...だと?」
片眉を上げる男は周囲を見渡した
「どこにいるんだ、マキマさんは」
「知らねえよ、待ってろって言われたんだ」
「ふうん」
「あ?なんでテメーも横にいんだよ」
「マキマさんが来るまでお前を見張っとく」
「あ?」
「怪しいからな」
「はあ?」
デンジの後ろからマキマがひょっこりと顔を出す
「何かあった?」
「マキマさん!こいつが俺のことガキ扱いしやがるんですよ」
「お疲れ様です、マキマさん」
そう言って軽く会釈する男をデンジは睨む
「この子は私が連れて来ました、もう大丈夫だから仕事に戻ってください」
「はい、失礼します」
この子...?!
マキマさん、俺のこと男と思ってない?!
デンジはショックを受けた
マキマはデンジにタオルと着替えを渡した
「そこシャワー室だから、お風呂入ってきて?」
「シャワー...えっ、いいんすか?」
「うん、汚れてるから服も着替えてね」
「これもくれるんすか?!」
「うん、下着と靴下も特別サービスだよ」
デンジは目を見開き、思わず目頭が熱くなった
「...っ、ありがとうございます!!!」
こんな親切にされたことねえ!!!
マキマさん...好き!!!