ちぇんそーまん 作:ルゥー創作するのは間違っているだろうか?
デンジは素っ裸になって早速シャワー室へと足を踏み入れた
お湯が張った風呂があるわけではない
「...」
デンジは立ち尽くす
なかなかシャワー音がしないことにマキマは違和感を感じて聞いた
「デンジ君?どうしたの?」
デンジはおそるおそるシャワー室のドアを開けた
「マキマさん、俺シャワーの使い方わかんねえんだけど」
「あ、そっか。うん、教えてあげるね」
マキマさんはそう言ってシャワー室に入り込んだ
え
おれ全裸なんだけど
「これを捻ってお湯を出すんだよ。これが頭を洗うシャンプーでそのあとにトリートメントね。これが体を洗うボディソープなんだけど、ちゃんと聞いてたかな?」
頭に入ってこねえ!!!
マキマさんと密室に2人
「洗ってあげようか?」
マキマさんが上目遣いでデンジを見上げた
ゴクンッ、と
デンジは喉を鳴らす
マキマは首をかしげる
「どうしたの?」
デンジは返事もできない
マキマはそんな彼を見て、ほんの少しだけ微笑む。
「ちゃんと待ってるから、ゆっくりね」
シャワー室のドアが閉まるとデンジの時が戻ってきた
あ...シャワー浴びなきゃ、と頭をお湯で流す
温かいお湯を浴びながら、しばらく何も考えずに立ち尽くしてしまう
雨じゃない
気持ちいい...
デンジはシャンプーをたっぷりと手に取り髪の毛につけた
そして身体をボディソープで洗っていくと自然と手が止まった
「気持ちいいっ...気持ちいい〜ぃ!!!」
涙を流し、そう叫ぶデンジにマキマは微笑んだ
暫くしてデンジがシャワー室から出てきた
「マキマさん、ありがとうございます!」
「綺麗になったね」
「俺ェ、こんな人間らしいことするの初め...久しぶりでっ!めっちゃ感動しました」
「そう、良かったよ」
マキマはシャワー室の後始末をすると扉を閉めた
「それじゃあ、これから合わせたい人がいるからきてくれる?」
「合わせたい人...?」
デンジは首を傾げながらマキマの後ろをついていく
廊下ですれ違う職員たちは、マキマさんの姿を見ると足を止め、次々と挨拶をしていった
「お疲れ様」
マキマさんはそう何度も微笑みながら廊下を歩いて行った
「すげーな、マキマさん...大人気じゃん」
デンジはぽつりと溢した
そして、マキマさんがデンジに向き直る
「デンジ君、ここがデンジ君が配属される公安対魔4課だよ」
「こうあん...たいま?」
「公安対魔4課、公安東京本部のね。これからここで働いてもらうことになるよ」
マキマさんがその部屋の扉を開いた
「アキ君、おまたせ」
「マキマさん、遅かったじゃないですか。心配しましたよ」
ゆっくりとマキマに近寄るアキは、デンジに気づくと眉根を寄せた
「ちょっと寄り道しててね」
マキマはアキにそう微笑むとデンジを室内へと促した
「寄り道?」
デンジが原因か?と視線が訴えている
「帰りのSAで悪魔に遭遇しちゃってね、その対応でちょっとだけ予定より遅れたんだ」
「だから俺も行くって言ったじゃないですか!」
「平気だよ、デンジ君がいたからね」
「このガキがですか?」
アキがデンジを一瞥してから、少し不満そうに視線を戻す
「自己紹介を始めようか、デンジ君の隣にいるのが一年先輩の早川アキ」
「アキ君、デンジ君のことこれからよろしくね?」
「え?」
デンジの瞳が揺れた
「どういうことですか?」
アキは片眉を上げる
マキマは静かに告げる
「デンジ君には、早川君の下で働いてもらうことになるよ」
「えぇっ?!俺、マキマさんと一緒じゃねえの?!」
デンジの顔がくしゃっと崩れた
「馬鹿、お前とマキマさんじゃ格が違う」
アキは当たり前だ、と一蹴する
「テメーと組むくらいなら1人でやる」
フンッと鼻を鳴らしデンジはそっぽむいた
「こんなど素人のガキと一緒に仕事なんて無理ですよ、マキマさん」
デンジを指さしてアキは抗議する
「彼はチェンソーの悪魔になれる悪魔人間なんだ」
マキマはいつものように椅子に座り書類に目を通していた
「いぇーい」
デンジはアキに向かってピースした
アキはデンジを睨みつける
「悪魔人間...?!聞いたことないですよ、そんなの!」
「だろうね、私も実際に見なければ信じないと思うから」
マキマが書類から目を離し、微笑んだ