書いている途中でこれはまた違う話にしようとした結果…色々設定の矛盾や時系列の崩壊に対処していたら遅くなってしまいました
「今日は新しい幻想体か」
「ああ。2体。カルメンは休みだし他の職員たちにも休みを出している。私と君だけでやるよ」
全職員に休日が言い渡されたある日、ゲントだけはアインに呼び出されていた
曰くゲントだけは作業があるし彼の戦闘力なら2体程度逃げても大丈夫という推測からそうなったらしい
「はぁ…休日労働…嫌い…」
そう文句を言いながら収容室のある廊下を進んでいく
今いるのは絶望の騎士と魔弾の射手だけ
(絶対本編の内容からズレてるし…もう原作知識は宛にならないな…)
なんならゲントなどという原作を知っている異物がいる時点で全てが捻れている
幻想体だってコギトを人に抽出することで産まれるはずなのになんかいるし
なんか今日も来ちゃうし
(まだエノクが実験に志願すらしてないしな…何が何だか分からねぇよ)
「着いたぞ」
答えのない問に頭を捻っているとアインに声をかけられる
いつの間にか目的地に着いていたみたいだ
「…今回来たのは?」
「体が緑色で薄紅色のドレスを着ているようだ」
(ああクソ何も分かんねぇ!)
「まぁ、1回見てくるわ」
アインにそう言って収容室の中に入る
中にいたのは薄紅色の髪とドレス、緑色の肌の豊満な体つきを持つ妖艶な女性だった
(え、こいつポーキュバスじゃね?)
「ちょっと待て嘘だろ…おい!逃げろアイン!」
収容室のドアがまだ少し空いていた
アインに即座に逃げるように言うが、遅かった
背中にチクッとした痛みが走る
アインの太ももにも小さめの針が刺さっていた
「グッ…」
体をとてつもない快感が駆け巡る
何とか抑えて立ち上がる
後ろを振り向くとこの事態の犯人であるポーキュバスがニヤニヤしていた
だが、此処に立ってただニヤニヤするだけ
逃げ出す様子は無さそうだ
「クソ…一旦逃げるぞアイン…」
流石に今日の作業は無理だ
そのままアインの部屋まで逃げる
「おい…大丈夫か?」
「………」
アインは下を見たまま黙っている
時折体が震えているから快感は食らっているのだろう
アインをベッドに寝かせて即座に離れる
「今日は仕事しないで寝ろよ。俺もそうする」
少し早口になってしまうが仕方ない
一刻も早くここを離れなければ
「な、なぁ…お前は…その…この後どうするつもりだ?」
アインが突然聞いてくる
いつも即座に明確な答えを出してくるアインにしては珍しく歯切れが悪い
その質問に何とか襲い来る快感を噛み殺して答える
「………部屋で…処理するさ」
「…………」
「もういいか?行くぞ」
そう言ってアインの部屋を後にしようとする
だが、アインがゲントの手首を掴んで引き止める
「…………」
「おい…放してくれ」
女性特有の柔らかい手に心臓がドクドクと跳ねる
ただでさえ今は大変なのに…
「これもカルメンのため…これもカルメンのため…」
ブツブツと何かを呟いているアイン
ゲントは何を言っているのか聞き取ろうと近づく
だが、一瞬の隙をつかれ、アインはゲントを自身の部屋へと再度引き込む
そのままアインはゲントを床に押し倒す
「ッ!?…おい…アイン…」
いつもならなぎ払えるであろう非力な腕
だが今は…快楽に苛まれている男には劇物でもある女の柔らかい掌
「………これは知られてはダメ…」
鼻息の荒いアインの顔が目前まで迫ってくる
そのまま乱暴に唇をゲントの唇に押し付けた
「!?!?!?」
何も分からず混乱するゲント
だが、もう既に意識はその柔らかい唇と甘い香りに…
唇を離すアイン
2人の口の間には銀色の橋が細くかかっていた
頬を赤くしたアインは慣れない手つきでTシャツを脱いでいく
Tシャツを脱ぎ捨て、ブラジャーも外した時、そこには圧倒的な大きさの山が現れた
「カルメンの手を煩わせない為にも…ここで処理しなきゃ…」
ゲントの下半身に手を伸ばすアイン
もうゲントの頭の中に抵抗の2文字は残っていなかった
この後のことはよく覚えていない
だが、翌朝、気持ちよさそうに眠るアインの隣で目覚めたゲントは頭を抱えていた
TIP:この世界に転生者はゲントだけではない
この世界にL社は存在し、既に調律者によって引導を渡されている
幻想体は逃げ出し、何かに導かれるように研究所を訪れる