だんまち   作:ルゥー創作するのは間違っているだろうか?

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宴

 

「ベル君っ!帰りが遅いじゃないかあ〜、心配したんだよ?!」

 

「すみません、神様...エールをかなり飲まされて今、ちょっと...」

とても気分悪そうにベルは 本拠地(ホーム)へと帰ってきた

 

 

「ん?もしかして誰か一緒にいたのかい?」

立っていることもままならないベルが1人で帰ってこられたとは思えなかったのでヘスティアは首を傾げる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は僕らが全部持つから、好きなように飲み食いしてくれ」

 

フィンはアイズと同様に頭を下げた後にベルにこう告げた

 

「そっ、そんなの!悪いですよッ」

 

「いいから、飲め!」

ガレスに首根っこを掴まれてエールを口元に運ばれたベルは一気飲みした

 

「死人が出なかったってだけですごい騒ぎようですね」

ベルを見ながらレフィーヤは眉尻を下げた

 

「いいじゃん、いいことだよ?死んだなんて聞いたら遠征の打ち上げも後味悪いじゃん?」

ティオナが核心をつく

 

「確かに、生きていてるだけで丸儲けね」

ティオネもそう笑う

 

「おい、ガレス。そろそろ離してやれ」

リヴェリアはそう言うとベルをガレスから引き剥がした

 

「がっはっはっ、まだまだ飲み足りんじゃろ」

 

「お前と一緒にするな」

眉間に皺を寄せたリヴェリアにアイズもビクッとする

 

「ありがとう...ございます」

 

「空きっ腹じゃなくて幸いだったな」

リヴェリアはベルに水を飲ませながら、穏やかな笑みを浮かべた

 

「冒険者になってどのくらいだ?」

 

「えっと、2週間くらいです...」

 

「2週間?それで5階層まで潜ったのか...」

 

アイズもその言葉に気を取られた

早い...

 

この子私より、強い?

 

 

「はい、エイナさんにも怒られちゃいました」

 

「...だろうな、師事してくれる者は同じファミリアにいないのか?」

リヴェリアは深くため息を吐く

 

「はい、僕1人で」

 

「ホンマ、2週間でよう死なんかったな。ボウズ」

エールを飲みながら神ロキは笑う

 

「で?ファミリアはどこや、一応今後の為に聞いといたるわ」

 

「ヘスティア・ファミリアです」

 

「はあ〜?!よりによって、ドチビんとこの 眷属(こども)かいな...最悪や」

顔に手を当てロキは天井を見上げた

 

「ヘスティア・ファミリアだね、覚えておくから!」

ティオナが笑う

 

「なんかあったら直ぐあたしたちに言いなさいよ?分かった?」

ティオネもそう続けた

 

「ありがとうございますッ!」

 

 

---------

 

「それじゃあ、そろそろ僕たちは帰るよ。ありがとう、ミア」

 

 

 

散々飲まされたベルは机に突っ伏していた

 

「リュー、ベルさんあのままだと良くないと思うんだけど」

 

「そうですね」

 

 

「リュー、アンタこの坊主の知り合いみたいなもんだろ?

送ってってやんな。店の片付けは残った連中でやっとくから」

ミアは厨房からリューに向かって言った

 

「え?」

リューは困惑の表情を見せる

 

「できない、とは言わせないよ?」

 

 

 

「あ、はい...」

おそるおそるベルに手を伸ばすリュー

 

肩に、そっと触れる...

 

「リューが、触れたニャ」

クロエが呟く

 

「おぉ!」

ルノアも驚く

 

 

 

 

 

 

「何故だ...」

 

 

何故、彼を突き飛ばさなかったのか?

リューは混乱しながらもベルに肩を貸し、立ち上がらせた

 

「良かったね、これでベルさんのこと送れるね」

シルはヘスティア・ファミリアの 本拠地(ホーム)の書かれた地図を渡す

 

「シル、何故彼の帰るべき場所が分かったのですか?」

リューはそれを一瞥すると片眉を上げた

 

「さっきの会話で聞こえちゃったんだよね、ベルさんのファミリア」

ニコニコとシルは笑う

 

 

「すみません...肩まで借りちゃって」

 

「礼はいりません、あのまま店で眠られたら困るとミア母さんから伝わってきます」

 

「なんか、お酒のせいか...5階層で僕を助けてくれたのって、あなたなんじゃないかって」

 

「人違いです」

 

「そうですよね、お店の店員さんで地下迷宮(ダンジョン)なんかに行く時間なんてないですよね」

 

「...」

 

「ごめんなさい...」

 

ベル君が申し訳なさそうにうつむいたのを見て、リューは思わず口を開きかけた。

――違う。

そう言いたかった。

だが、それ以上の言葉は出てこなかった。

 

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